ガソリンと軽油は2027年春にいくら?毎月5円の補助縮小と高市首相・全ト協

2026年10月30日 公開2026年10月30日時点の情報読む時間 約5分

この記事の答え

何が起きた
高市首相が10月29日、補助で抑える目安の値段を、12月から毎月5円ずつ上げると表明しました。
会社への影響
軽油を月1,000リットル使う会社は、12月に約5,000円、3月に約20,000円増える計算です。
確かめておくこと
月の燃料の量と、運送会社との燃料サーチャージの基準価格・見直しの時期です。
次に見るところ
毎週水曜日の補助額と、補助をいつ終えるかの判断です。終わりの時期は決まっていません。
基準価格の上げ幅毎月+5円12月から・首相の表明
12月の目安175円レギュラー・基準価格
軽油(3月の計算)179.7円今は159.7円

基準価格は首相の表明(報道)、今の値段は資源エネルギー庁の資料、3月の軽油は当社の計算です。

補助は12月から、目安の値段を毎月5円ずつ上げて縮めます

補助を終える時期は、まだ決まっていません。

高市首相は10月29日夜、ガソリンなどの補助を12月から少しずつ縮めると表明しました。補助で抑える目安の値段(基準価格)を、今の1リットル170円程度から、12月以降に毎月5円ずつ上げます。

いつから12月から、春先に向けて段階的に

12月

上げ幅基準価格を毎月5円ずつ(12月は175円、1月は180円の見込みと報道)

毎月+5円

いつまで補助を完全に終える時期は「予断を持たず」、原油の値段を見て判断

未定

今の補助10月29日〜11月4日の分。ガソリン・軽油・灯油・重油とも同じ額

52.4円

補助には、4年前からの累計で9.6兆円が使われたと、首相は説明しています(報道)。家庭の電気・ガスの支援は、12月から2027年2月まで別に行われます。

お店の値段は基準価格と同じとは限りません

補助は、原油の値段や為替で毎週変わります。基準価格が上がっても、原油が下がればお店の値段は上がらないこともあります。この記事の計算は、原油や為替が10月末のまま変わらない場合の目安です。

表明どおりなら、レギュラーは3月に190円、軽油は179.7円です

原油や為替が今のままの場合の、当社の計算です。

補助の額は、ガソリンも軽油も1リットルあたり同じです。基準価格が5円上がると、軽油の補助も5円減るしくみです。表明どおりに続いた場合の目安を、10月26日の全国平均から出しました(当社の計算)。

レギュラーガソリンの目安(全国平均)

今(10月26日)補助52.4円がある値段

170.1円

12月基準価格175円

175円

2027年1月基準価格180円

180円

2027年2月表明どおり続いた場合

185円

2027年3月表明どおり続いた場合

190円

軽油の目安(全国平均・当社の計算)

今(10月26日)補助52.4円がある値段

159.7円

12月今より5円高い

164.7円

2027年1月今より10円高い

169.7円

2027年2月今より15円高い

174.7円

2027年3月今より20円高い

179.7円

補助がなければ、10月26日の時点でレギュラーは212.9円、軽油は202.5円です(資源エネルギー庁の試算)。基準価格がここまで上がると、補助はなくなる計算です。2月・3月の行は、政府が決めた値ではありません。

軽油を月1,000リットル使うと、4か月で約5万円増えます

使う量×50円で、12月から3月の増え方が出せます。

軽油を毎月どれだけ使うかで、増える額はほぼ決まります。基準価格が月5円ずつ上がった場合の、今と比べた増え方です(当社の計算。ガソリンの社用車も同じ計算です)。

月500リットル(小型トラック・社用車数台)12月 +2,500円 → 3月 +10,000円

4か月で+25,000円

月1,000リットル12月 +5,000円 → 3月 +20,000円

4か月で+50,000円

月3,000リットル(大型トラック数台)12月 +15,000円 → 3月 +60,000円

4か月で+150,000円

4か月の合計は、使う量×(5円+10円+15円+20円)=使う量×50円で出せます。来年度の予算を立てるときは、補助がなくなった場合の値段(軽油202.5円)との差も見ておくと、上がり方の幅が分かります。

運賃は燃料サーチャージで見直し、協会の例は5円刻みです

国の標準的な運賃は、軽油120円で計算しています。

トラックの運賃では、燃料の値上がり分を別に受け取る「燃料サーチャージ」があります。燃料の値段が上がったり下がったりした分を、運賃とは別に決めるしくみです。

国の「標準的な運賃」は、軽油120円で計算

国土交通省の標準的な運賃(2024年3月告示)は、軽油を1リットル120円で計算しています。これを超えた分は別に受け取る、とされています。

全日本トラック協会は、荷主に導入を求めている

2026年3月、全日本トラック協会などが荷主に求めました。サーチャージの基準の値段を決め、制度を入れてほしいという内容です。値上がりしたときは、決めた時期を待たずに見直すよう求めています。

協会の参考例は「5円刻み」

全日本トラック協会の参考例は、基準120円・改定の刻み5円です。毎月5円ずつ上がると、毎月1段ずつ上がる計算です。

エネルギー代の転嫁は3割ほど

トラック運送業のエネルギー代の転嫁率は33.9%でした。中小企業庁の2025年9月の調査です(全日本トラック協会の資料)。

荷物を出す会社は、運送会社からサーチャージの見直しの相談が来ることを見込んでおくと、予算が立てやすくなります。運送会社の側は、12月の前に、基準価格と見直しの時期を荷主と確かめておくと話がしやすくなります。

水曜日の補助額を見て、運賃の見直しの時期を決めておきます

月の燃料の量を出しておくと、計算がすぐできます。

会社の燃料費と運賃のために、今から確かめられることです。

毎週水曜日の補助額を見る

資源エネルギー庁が、翌週の補助額を水曜日に出します。12月から額が減っていくかを確かめられます。

月の燃料の量を出しておく

ガソリンと軽油を、車ごとに月何リットル使うかを出しておくと、第3章の計算がすぐできます。

運賃の見直しの時期を決めておく

燃料サーチャージの基準価格と見直す時期を、取引先と確かめておきます。毎月か3か月ごとかも決めておきます。

灯油と重油も見ておく

灯油には冬の別の手当てが予定されています。工場やビルで重油・灯油を使う会社は、使う時期の値段を見ておきます。

よくある質問

ガソリンはいつから値上がりしますか。

補助で抑える目安の値段が、12月から毎月5円ずつ上がります。12月は175円、1月は180円の見込みと報じられています。

軽油も値上がりしますか。

補助の額はガソリンと軽油で同じです。基準価格が5円上がると、軽油の補助も5円減ります。原油が今のままなら、軽油も毎月5円ほど上がる計算です。

補助はいつ終わりますか。

決まっていません。首相は、原油の値段を見て判断するとしています。

会社の燃料費はいくら増えますか。

軽油を月1,000リットル使う場合、12月に約5,000円、3月に約20,000円増えます。12月から3月の合計は約5万円です(当社の計算)。

燃料サーチャージとは何ですか。

燃料の値段が上がったり下がったりした分を、運賃とは別に決めるしくみです。国の標準的な運賃は、軽油を1リットル120円として計算しています。

言葉の意味3語
基準価格
補助で抑える目安の値段です。今は170円程度です。
燃料サーチャージ
燃料の値上がり分を、運賃とは別に受け取るしくみです。
標準的な運賃
国土交通省が示す、トラックの運賃の目安です。
出典・エビデンス一覧5件(公的機関1・業界団体2・報道2)
  • ※表明どおりに続いた場合の目安で、予測ではありません。補助の中身が変わったら書き足します
  • ※本記事は情報提供を目的としたもので、特定の判断を推奨するものではありません。

文:プラスチックパレット株式会社 編集部

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