パレットのノウハウ 6パレットを選ぶ前に
ハンドリフトが使える
パレットの見分け方
裏から見れば、すぐ分かる
ハンドリフト(パレットトラック)が使えるかは、パレットの形で決まります。片面使用形と単面形は使えます。両面使用形は、一般的なハンドリフトでは使えません。差込口の高さ、中央の桁の幅、ハンドリフトの爪の大きさまで、図で確かめられます。
1ハンドリフトが使える3つの条件
一般的なハンドリフト(パレットトラック)が使えるのは、この3つがそろったパレットです。
片面使用形か単面形
ハンドリフトは、差し込んだ爪の先の車輪を床に下ろして持ち上げます。片面使用形は下の板に車輪を下ろす開口があり、差し込むときの衝撃をやわらげるなだらかなスロープも付いています。単面形(スキッド・ネスティング)は下の板がないので、そのまま下ろせます。
差込口の高さが85mm以上
標準的なハンドリフト(積める重さ1〜2トンの型)は、爪を一番下げても高さが80mmほどあります。そのため差込口の高さが85mm以上あれば入ります。全高が100mm以下の薄い型は、差込口が85mmに届かないことが多くなります。
中央の桁の幅が200mm以下
ハンドリフトの2本の爪は、間隔が決まっています。標準的な型は爪の外幅が520mm、内幅(2本の爪のすき間)が220mmほど。正面から見て中央の桁(ブロック)の幅が200mm以下なら、左右の差込口に爪が入ります。中央の桁が太い型は、差込口が外側に寄り、標準の幅の爪では入りません。
参考:日本プラパレット株式会社のカタログ(一般的なパレットトラックを使うときは、片面使用形または単面使用形で、差込口の高さ85mm以上、中間桁の幅200mm以下のものを選ぶ)
2ハンドリフトの側の大きさ
パレットだけでなく、お手持ちのハンドリフトの爪の高さ・幅・長さでも決まります。
| ハンドリフトの種類 | 爪の大きさ | 合うパレット |
|---|---|---|
| 標準 | 一番下げた高さ 80mm・外幅 520mm(内幅 220mm)。爪の長さは 850〜1,400mm(パレットの奥行きに合わせて選ぶ) | 片面使用形・単面形で、差込口85mm以上・中央の桁200mm以下 |
| 幅広 | 外幅 685mm(内幅 385mm)など | 中央の桁が太く、差込口が外側に寄った型(当社の一覧の「幅広ハンドフォークのみ」) |
| 低床 | 一番下げた高さ 65mm。差込口の高さ75mmまで入る型がある | 全高が低く、差込口が85mmに届かない型(当社の一覧の「特殊ハンドリフトのみ」) |
| 両面パレット用 | 1,100mm の両面パレット用で爪の長さ 1,140mm ほど。先の車輪がパレットの外に出る | 両面使用形。車輪をパレットの外の床に下ろして持ち上げる |
爪の大きさは、ハンドリフトメーカー(をくだ屋技研「キャッチパレットトラック」カタログ)の標準的な型の値です。メーカー・型によって違うので、お手持ちのハンドリフトの「最低位」「外幅」「内幅」「爪の長さ」を確かめてください。
3裏から見れば、すぐ分かる
パレットを裏返すか、商品ページの裏面の写真を見ます。車輪を下ろす場所があるかどうかが分かれ目です。
片面使用形
下の板に、車輪を下ろす開口がある(点線の所)。四方差し・二方差しとも。
多いのは:輸出用・保管用の多くの型単面形(スキッド・ネスティング)
下の板がなく、脚だけ。車輪をどこでも下ろせる。
多いのは:印刷用紙・平置き・重ねてしまう型両面使用形
上下が同じ形。下も板でふさがれ、一般的なハンドリフトは車輪を下ろせない(爪の先の車輪がパレットの外に出る、両面パレット用の長い型を除く)。
多いのは:袋物・フレコンの段積み下の桁が端から端まで通る形
差す向きに対して横に桁が通り、車輪が当たる。
多いのは:一部の二方差しの型実物では、こう見えます



4差す向きと重さ
形と大きさが合っても、差す向きと重さで運べないことがあります。
四方差しでも、ハンドリフトは2方向だけの型がある
四方差しは、フォークリフトなら4方向から差せます。ハンドリフトは、車輪を下ろす開口がある向きからしか入りません。下の板の開口が2方向にしかない型は、ハンドリフトは2方向だけです。メーカーの仕様に「ハンドフォーク二方向のみ対応」と書いてある型もあります。二方差しは、差込口のある2方向だけです。
ハンドリフトとパレットの、小さい方の重さまで
運べる重さは、ハンドリフトの積める重さ(標準的な型で1〜2トン)と、パレットの動荷重(載せて動かせる重さ。多くの型は1,000kg)の小さい方までです。軽い輸出用の型の1,000kgは、荷崩れ防止をして均等に積んだ場合の値です。
5あなたのパレットで使える?
写真や現物を見ながら3つ選ぶと、ハンドリフトが使えるかが分かります。
① 裏から見た形は?
② 差込口の高さは?
③ 正面から見た、中央の桁の幅は?
6当社の型のハンドリフト
写真か型の名前を押すと、くわしい仕様と価格のページに移ります。
ハンドリフト対応R-1片面使用・四方差し
ハンドリフト対応TH-D4P-1111片面使用・四方差し
ハンドリフト対応RE1210-1片面使用・四方差し
ハンドリフト対応WR-D4-1111片面使用・四方差し
ハンドリフト対応J-D4・1111F片面使用・四方差し
ハンドリフト対応JL-D4・1111E⑩片面使用・四方差し
ハンドリフト対応JL-D4・1411L片面使用・四方差し
ハンドリフト対応JL-S4・1111Eネスティング(スキッド)
ハンドリフト不可WR-R4-1111両面使用・四方差し
ハンドリフト不可WR-R4-1411両面使用・四方差しすべての型の一覧
| ハンドリフト | 型 | 理由 |
|---|---|---|
| 対応 | R-1、TH-D4P-1111、RE1210-1、WR-D4-1111、J-D4・1111F、HB-D4・1111、JC-D4・1111、J-D4・1210、JC-D4・1210、JL-D4・1111E⑩、JL-D4・1111E⑧、JL-D4・1210E③、JL-D4・1311L、JL-D4・1411L、JL-S4・1111E(ネスティング)、Mパレット、中古 R11・R11M | 片面使用形・単面形で、差込口の高さ・中央の桁の幅が条件に合う |
| ハンドリフト不可 | WR-R4-1111、WR-R4-1411、岐阜プラ JCK シリーズ(大型・両面使用形)、岐阜プラ MGM-D2・1111② | 両面使用形は、下も板でふさがれている(両面パレット用の長い爪のハンドリフトを除く)。MGM-D2・1111② は下の面を長い向きに3本の桁が通り、車輪を下ろす開口がない |
| 幅広ハンドフォークのみ | 岐阜プラ J-D4・1311、J-D4・1313、MGM-D2・1111①、JC-S2・135110 | J-D4・1311 は中央の桁(ブロック)が大きく、差込口が外側に寄っている |
| 特殊ハンドリフトのみ | 岐阜プラ JL-S2・1111E(全高85mm)、JL-D4・120112(全高95mm) | 全高が低いため、一般的なハンドリフトの爪が入らない。低床タイプのハンドリフトを使う |
岐阜プラスチック工業の型は、メーカーの仕様表と写真をもとに当社で分けています。「幅広ハンドフォークのみ」「特殊ハンドリフトのみ」の型は、お手持ちのハンドリフトの爪の幅・高さが分かれば、使えるかをお答えします。
7よくある失敗
- 両面使用形を買って、ハンドリフトが入らない袋物を段積みするために両面使用形を選ぶと、下も板でふさがっていて一般的なハンドリフトは使えません(両面パレット用の長い爪の型が別に要ります)。ハンドリフトで運ぶなら、積む面が平らで強い片面使用形(R-1・WR-D4-1111 など)を選びます。
- 大きい型に、一般的な幅のハンドリフトを差す1300×1100 などの大きい型には、中央の桁が太く、差込口が外側に寄っているものがあります。一般的な幅の爪では左右の差込口に入りません。
- 薄い型に、一般的なハンドリフトを差す全高が100mm以下の薄い型は、差込口が85mmに届かないことが多く、爪の高さが80mmほどある一般的なハンドリフトは入りません。低床タイプを使います。
- 爪を奥まで差し込まずに持ち上げる爪が途中までだと、パレットの端に重さが集まり、パレットの割れや荷崩れの恐れがあります。爪は奥まで差し込んでから持ち上げます。
8よくある質問
四方差しのパレットなら、どの向きからでもハンドリフトが入りますか?
入らない型もあります。ハンドリフトは、下の板に車輪を下ろす開口がある向きからしか入りません。開口が2方向だけの型は、ハンドリフトも2方向だけです。
両面使用形のパレットを、ハンドリフトで運ぶ方法はありますか?
爪が長く、先の車輪がパレットの外に出る両面パレット用のハンドリフトなら運べます。一般的なハンドリフトでは運べないので、これから選ぶなら片面使用形がおすすめです。
中古パレットでも、ハンドリフトは使えますか?
形で決まるので、片面使用形の中古(R11・R11M など)なら使えます。割れや欠けで下の板の開口がふさがっていないかは、届いたときに見てください。
自分のパレットが使えるか分からないときは?
パレットの裏の写真と、型番か外寸・高さを送ってください。お手持ちのハンドリフトの爪の外幅・内幅・一番下げた高さも分かれば、使えるかをお答えします。
ハンドリフトで運ぶ前提で、合う型をご提案します
積む荷物・重さ・置き方と、ハンドリフトを使うことをお知らせください。