航空・出張 総覧

飛行機代が高いのはなぜ? 出張担当向けに2026年の変化を一覧で|ANA・JAL・欧州便・宿泊税

2026年は、飛行機に乗るときの費用と条件が短い間に大きく動いた年です。燃料の値段、飛ぶ経路、税金、為替という理由の違う4つの変化が重なり、「なぜ高いのか」が見えにくくなっています。本記事は出張の手配や精算を担当する方に向けて、要点と数字・時系列だけを短くまとめ、9月までの動きも加えました。詳しい内容は個別記事31本へご案内します。

2026年9月版 公開: 最終更新: 収録:21記事(専門版13/やさしく解説8)
3分でわかる要点
  • 2026年に動いたのは、燃料の値段・飛ぶ経路・税金・為替の4つです。理由はそれぞれ別ですが、同じ月の経費精算や同じ旅程の見積もりに一度に表れます。
  • 燃油サーチャージ(欧米片道1人)は、4月発券分の31,900円から7〜8月発券分の65,000円まで上がり、9〜10月購入分は55,000円に下がりました(ANA)。日本〜欧州の飛行時間は、ロシア上空を通っていたころより2〜3時間長いままです。
  • 7月1日に出国税(国際観光旅客税国際観光旅客税通称「出国税」です。日本から出国する人にかかる国の税金で、2026年7月1日以後の出国から1人3,000円です。2026年6月30日までに発券された航空券には、改正前の1,000円が適用される経過措置があります。)が1,000円から3,000円になり、熊本市・宮崎市で宿泊税宿泊税地方税法第5条3項にもとづき、自治体が条例で決める法定外目的税です。宿泊施設が特別徴収義務者として宿泊者から集めます。消費税は不課税で、経費処理では租税公課または旅費交通費に区分されます。が始まりました。宿泊税の施行自治体は2026年7月時点で約20で、10月1日には那須町・盛岡市でも始まります。
  • 9月は燃料と為替が逆を向きました。ブレント原油は9月10日に109.09ドル/バレルまで上がった一方、7月31日の日米協調介入のあとは円高に振れています。燃油サーチャージの11月以降の額は、9月29日に当社が確認した範囲(ANA・JALの公表)ではまだ示されていません。
  • 当社の記事31本を6つのテーマに分けて一覧にしました。テーマごとの詳しい内容は、下の「このまとめの記事を探す」から個別記事で読めます。

こんな方へ ── まず読むところ

55,000円
燃油サーチャージ
欧米片道1人・9〜10月購入分(ANA)
7〜8月は65,000円
3,000円
国際観光旅客税
2026年7月1日以後の出国
改正前は1,000円
2〜3時間
飛行時間の延長
日本〜欧州
ロシア上空経由との比較
約20自治体
宿泊税の施行自治体
2026年7月時点
2027年に約50の見込み

CHAPTER 01まず全体像:2026年の飛行機代に何が起きたのか

2026年は、飛行機に乗るときの条件が短い間に動いた年でした。ただし、変化の理由はひとつではありません。もとの理由が違う4つの動きが、たまたま同じ時期に重なったというのが実態に近い見方です。

動いたもの 理由 実務に表れる場所
燃料価格 2026年2月28日以降の中東情勢によるジェット燃料の急騰 燃油サーチャージ(正式には燃油特別付加運賃燃油特別付加運賃燃油サーチャージの正式な名前です。燃料の値段の変動分を、運賃とは別に請求する仕組みです。ANA・JALの国際線ではシンガポールケロシン価格と為替の2カ月平均で算定し、2カ月ごとに改定します。貨物では月2回改定される例があります。)、航空貨物の運賃
飛行経路 2022年からのロシア上空迂回に、2026年の中東空域の制限が重なった 飛行時間、乗り継ぎ経路の選択肢、積載能力
税制 観光施策の財源確保を目的とした税制改正と、各自治体の条例 国際観光旅客税、宿泊税
為替 円安の進行 現地支出の円換算額、輸入コスト

燃料の値段は中東情勢、税金は国会と地方議会の判断、為替は金融市場の動きで決まります。互いに関係はありませんが、実務では同じ月の経費精算や、同じ旅程の見積もりに一度に表れます。燃油サーチャージは、燃料の値上がり分を運賃とは別に払う料金です。「なぜ急に高くなったのか」という問いにひとつの答えがないのは、このためです。

CHAPTER 02数字で見る2026年

各記事で扱った主な数字を一覧にしました。2026年7月26日時点の数字で、9月までの新しい数字は第6章にまとめています。それぞれの根拠と背景は、第3章に並べた個別記事で確認できます。

燃料と運賃

項目数値時点
ジェット燃料(IATA=国際航空運送協会の指標) 1バレル209ドル → 116.63ドル 4月3日週のピーク → 7月1日
燃油サーチャージ(欧米・片道1人) 31,900円 → 56,000円 → 65,000円 4月 → 5〜6月 → 7〜8月発券分
世界の航空貨物収入(IATA見通し) 1,620億ドル(前年比+7.2%) 2026年見通し
燃料費が営業費用に占める割合 31.4% 2026年見通し
国際航空貨物輸送 価格指数 119.1(2020年=100) 2026年3月

空域と運航

項目数値時点
日本〜欧州の飛行時間の延長 2〜3時間 ロシア上空経由の従前ルートとの比較
ANA 羽田→ロンドン 14時間25分 2023年時点の時刻表
JAL フランクフルト→成田 13時間05分 2026年3月29日〜10月24日
タンカリング(行き先で給油しないよう燃料を多めに積むこと)の追加燃料消費(ワイドボディ) 4,500km飛行で約15% ICCT 2021年研究

税と出張

項目数値時点
国際観光旅客税 1,000円 → 3,000円 2026年7月1日以後の出国
宿泊税の施行自治体 約20自治体 2026年7月時点
北米出張3泊5日の付帯費用 134,560円(日当・宿泊料の1.84倍) 7〜8月発券分
家族4人・ハワイの増加額 +168,000円 4月発券分との比較
パスポート(10年旅券・電子申請) 15,900円 → 8,900円 2026年7月1日以降の申請

為替と脱炭素

項目数値時点
ドル円 158.85円 → 163.83円 4〜5月平均 → 7月24日終値
SAFSAFSustainable Aviation Fuel の略で、持続可能な航空燃料のことです。廃食油やバイオマス、CO2と水素などを原料にします。つくる過程で一緒にバイオナフサができ、化学業界への供給が意義として挙げられています。(持続可能な航空燃料)混合義務(方針) 2030年度1%以上 → 2032年度5%以上 2026年7月23日に方針
国産SAFの価格 約300円/L(従来燃料の約2.5倍) 報道による

CHAPTER 03テーマ別の要点と記事一覧

31本の記事を6つのテーマに分けました。影響は燃料の値段(THEME 01)から始まり、上流から下流へと伝わります。[専門版]は業務で関わる方向け、[やさしく解説]は暮らしの目線の記事です。

テーマ1 燃料と運賃 全6本(専門版5/やさしく解説1)

すべての起点です。ジェット燃料の値段が、旅客の燃油サーチャージと貨物の運賃にどう届くのかを扱います。少し遅れて反映される仕組みがポイントです。

テーマ2 空域と運航 全6本(専門版4/やさしく解説2)

飛ぶ経路そのものの変化と、地域航空の今を扱います。飛ぶ距離が延びれば燃料が増え、積める貨物が減るという関係で、テーマ01とつながります。

テーマ3 税と出張 全4本(専門版2/やさしく解説2)

燃料とは別の理由で動いた税金と、出張1回あたりの総額を扱います。旅費規程で決めていない部分が費用を動かす仕組みを見ます。

テーマ4 為替とインバウンド 全8本(専門版4/やさしく解説4)

円安が輸入と海外出張に与える影響と、訪日客をめぐる制度の変更です。日本から出る側と、入ってくる側の両方を扱います。

テーマ5 脱炭素と航空燃料 全1本(専門版1/やさしく解説0)

SAF(持続可能な航空燃料)の混合義務という制度のつくり方です。SAFと一緒にできるバイオナフサが樹脂原料につながる点で、当社の事業とも関係があります。

テーマ6 旅行・レジャーの費用 全6本(専門版2/やさしく解説4)

テーマパークの入場料、夏の花火大会の屋台、秋の食のイベント、旅行の支援策など、出張以外の旅行・レジャーの費用がどう変わったかを扱います。燃料や食材の値上がりが、遊びに行く費用にどう届いたかがポイントです。

キーワードで探したいときは、ページ上部の「このまとめの記事を探す」を使うと早く見つかります。

CHAPTER 04立場別の読み方ガイド

よくある4つの立場ごとに、読み始める記事をご案内します。

経理・総務のご担当者へ
出張が多い方へ
輸出入の貨物をお持ちの方へ
個人で旅行を計画されている方へ

CHAPTER 05時系列で見る2026年

各記事で扱った出来事を、時間の順に並べました。理由の違う変化が、同じ時期に重なっていることがわかります。8月〜9月の行は、2026年9月29日に当社が確認できた資料で書き足しました。

2026年前半

時期できごと分野
2月28日 米国・イスラエルによるイランへの攻撃が開始。中東各国が空域を制限 空域・燃料
3月2日まで サウディアが8都市発着便の欠航を発表 空域
4月3日の週 ジェット燃料が1バレル209ドルのピークをつける 燃料
4月発券分 燃油サーチャージ(欧米片道)31,900円 運賃
4月10日・11日まで JALが羽田〜ドーハ線の運航停止を案内 空域
4月17日 資源エネルギー庁がSAFに関する取組の現状を公表 脱炭素
5〜6月発券分 燃油サーチャージ(欧米片道)56,000円 運賃
6月上旬 IATA年次総会。2026年の航空貨物収入1,620億ドル、燃料費が営業費用の31.4%を占める見通しを公表 燃料・運賃
6月12日 JALが7〜8月発券分の燃油特別付加運賃の改定を申請。算定為替は158.85円 運賃
6月30日 国際観光旅客税の経過措置の期限。この日までの発券は1,000円が適用。東京都の宿泊税定率3%化が総務大臣同意との報道 税制

2026年7月 ── 変化が集中した月

時期できごと分野
7月1日 国際観光旅客税が1,000円から3,000円へ 税制
7月1日 熊本市・宮崎市で宿泊税の徴収を開始。熊本市は1人1泊200円、県内初 税制
7月1日 パスポート手数料を引き下げ。18歳以上の10年旅券が7,000円減額 税制
7月1日 ジェット燃料が116.63ドルまで低下(4月のピーク比で約44%減) 燃料
7〜8月発券分 燃油サーチャージ(欧米片道)65,000円。4月比で約2倍 運賃
7月12日 ホルムズ海峡の再閉鎖。原油相場が反発 燃料
7月23日 経済産業省・国土交通省がSAF混合義務の方針を提示。7空港の国際線で2030年度1%以上 脱炭素
7月24日 ドル円がニューヨーク市場で163.83円の終値 為替
7月31日 日米が協調介入を実施(そろって円買いの為替介入)。8月3日のドル円は155.22円。7月24日の163.83円から円高方向へ転じる 為替

2026年8月〜9月

時期できごと分野
8月18日 JALが9〜10月発券分の燃油特別付加運賃を発表(6〜7月の平均:シンガポールケロシン132.50米ドル/バレル、161.63円/ドル)。11月以降発券分は10月に案内予定 運賃
8月18日 ANA・JALが2026年度下期の路線計画を発表。JALは欧州直行便の座席を前年から16%増やし、羽田=ドーハ線は下期も運休。ANAは国際線の便数を前年同期比104%に 空域
8月31日 EASA(欧州航空安全機関)がペルシャ湾・オマーン湾の空域についての注意情報を改訂(有効期限9月30日) 空域
9月8日 サウジアラビアの石油施設が攻撃を受け73人が負傷。同日のブレント原油は97.92ドル/バレル 燃料
9月10日 ブレント原油が109.09ドル/バレルに到達。サウジアラビアの8月産油量は日量623.8万バレル、前月比190万バレル減で1990年以来36年ぶりの低水準 燃料
9月11日 日本銀行が2026年8月の企業物価指数を公表。石油・石炭製品は前年比+14.7%、輸入物価の前月比は円ベース−3.0%・契約通貨ベース−1.0% 為替
9月13日週 税関長公示レート税関長公示レート輸入品の税金を計算するときに使う為替レートです。税関が週ごとに示し、前々週の実勢の平均で決まります。が158.81円。8月2日週の163.16円から当社計算で4.35円の円高 為替
9月16日 ANAが9〜10月購入分の燃油特別付加運賃を掲載(欧州・北米片道55,000円、7〜8月は65,000円)。同日、JNTOが8月の訪日外客数3,098,900人(前年同月比9.6%減)を発表 運賃
9月18日までの週 ジェット燃料の世界平均が194.90ドル/バレル(前週比+7.4%、報道) 燃料
9月18日 那須町が10月1日からの宿泊税(1人1泊100円〜3,000円の6段階)を案内 税制
9月27日〜10月3日 税関長公示レートが155.39円 為替
9月28日 日本銀行が8月の企業向けサービス価格指数企業向けサービス価格指数企業どうしで取引されるサービスの値段の動きを示す、日本銀行の統計です。国際航空の旅客輸送・貨物輸送の値段も含まれ、2020年の平均を100として示します。を公表。国際航空貨物輸送は前年比+32.0%・前月比−7.1% 運賃

2026年後半以降の予定

時期予定されていること分野
2026年10月 JALが11月以降発券分の燃油特別付加運賃を案内する予定(8月18日発表。9〜10月発券分の額は第6章) 運賃
2026年10月1日 栃木県那須町・岩手県盛岡市で宿泊税の徴収開始。シンガポールでSAF Levy(SAFの費用にあてる課金)の徴収開始 税制・脱炭素
2026年10月下旬 冬ダイヤへ切り替え(所要時間と便数の見直し)。ANAの下期計画は10月25日から(羽田=ミラノ線は下期内に毎日運航へ) 空域
2026年11月1日 北海道ニセコ町の宿泊税を改定 税制
2026年末 2030年の国産SAF大規模供給に向けた最終投資決定の期限とされる 脱炭素
2027年2月1日 沖縄県で宿泊税の徴収開始 税制
2027年3月末 SAF混合義務の詳細な制度設計が完了する予定 脱炭素
2027年 CORSIACORSIA国際航空のためのカーボン・オフセットおよび削減制度です。ICAO(国際民間航空機関)が定める枠組みで、2026年までは自主参加、2027年以降は強制参加とされています。(国際線のCO2排出を相殺する制度)が強制参加へ移行。韓国のSAF混合義務が開始 脱炭素

CHAPTER 062026年8月〜9月の動き

7月26日の公開のあと、8月から9月28日までに分かったことを、2026年9月29日に当社が確認できた資料だけでまとめました(9月13日の追補を含みます)。第1章の4つの動きのうち、燃料と為替は7月とは逆の向きに動いています。日々の値・週の値・月の平均は種類の違う数字なので、表を分けて示します。

燃油サーチャージ:9〜10月発券分は下がりました

ANAの公式サイト(9月16日更新)では、欧州・北米・中東・オセアニア路線の燃油特別付加運賃は、2026年9月1日〜10月31日購入分が片道1人55,000円です。7〜8月の65,000円から当社計算で10,000円(約15%)下がりました。

購入(発券)した時期欧州・北米・中東・オセアニア(日本発・片道1人)
2026年4月 31,900円
2026年5〜6月 56,000円
2026年7〜8月 65,000円
2026年9〜10月 55,000円

JALの8月18日の発表では、9〜10月発券分は6〜7月の平均(シンガポールケロシン1バレル132.50米ドル、為替1米ドル161.63円、円換算21,417円)をもとに決まっています。つまり、9月に燃料が上がった分は9〜10月発券分にはまだ入っていません。JALは11月以降発券分を2026年10月に案内する予定としており、その金額は9月29日時点では確認できていません。ANAの9〜10月購入分のほかの路線は次のとおりです。

路線(日本発)9〜10月購入分(片道1人)
ハワイ・インド・インドネシア 35,800円
タイ・シンガポール・マレーシアなど 27,300円
ベトナム・グアム・フィリピンなど 19,300円
東アジア(韓国を除く) 14,300円
韓国・ロシア(ウラジオストク) 6,500円

10月15日、ANAとJALは、2026年11月1日〜12月31日に購入(発券)する国際線の燃油特別付加運賃を発表しました。欧州・北米・中東・オセアニア路線(日本発・片道1人)は、両社とも62,000円です。ANAの公式サイトの9〜10月購入分55,000円と比べると、当社計算で7,000円高い金額です。どちらも国土交通省に申請中(政府認可申請中)の金額で、認可の状況により金額や時期が変わる場合があるとされています。

JALの10月15日の発表では、11〜12月発券分は8〜9月の平均(シンガポールケロシン1バレル159.19米ドル、為替1米ドル157.61円、円換算25,089円)をもとにしています。この水準では本来「ゾーンT(25,000円基準)」にあたりますが、1段下の「ゾーンS(24,000円基準)」の金額にするとしています。

燃料と為替:7月とは逆の向き

項目7月26日時点の記述2026年9月の実際
原油 7月12日のホルムズ海峡再閉鎖で反発 9月10日にブレントが109.09ドル/バレル。9月8日の97.92ドルから当社計算で+11.4%
ジェット燃料 7月1日に116.63ドル/バレル(IATA指標) 9月18日までの週の世界平均が194.90ドル/バレル(前週181.47ドルから+7.4%)。同じ週の地域別では欧州207.57ドルが最も高く、中東177.36ドルが最も安い(Jet Fuel Price Monitor を引用した報道)
供給 中東空域の制限が続く サウジアラビアの8月産油量が日量623.8万バレル。前月比190万バレル減で1990年以来36年ぶりの低水準
為替 7月24日のドル円は163.83円。円安が現地支出を押し上げる 7月31日の日米協調介入以降は円高。税関長公示レートは8月2日週の163.16円から9月13日週の158.81円へ(当社計算で4.35円の円高)。9月27日〜10月3日は155.39円(8月2日週から当社計算で7.77円の円高)

世界銀行の月次統計(Pink Sheet 9月号)では、8月のブレント原油の月平均は90.9ドル/バレルでした。上の表の9月10日の109.09ドルは日々の値で、月平均とは種類の違う数字です。

欧州便とドーハ線

  • JAL:8月18日に2026年度下期の路線計画を発表しました。欧州直行便の提供座席数を前年から16%増やし、ヘルシンキ線を冬も毎日運航します。2月末から止めている羽田=ドーハ線は「運航再開の見通しが立たない」として下期も運休とし、カタール航空との共同運航で補います。自社運航の再開は2027年度が目標です。
  • ANA:同じ8月18日に、2026年度下期の国際線の運航便数を前年同期比104%に増やし、下期内に羽田=ミラノ線を増便して毎日運航にすると発表しました。主な変更は10月25日からです。
  • 空域:EASA(欧州航空安全機関)は、バーレーン・クウェート・カタール・UAE・オマーンの空域についての注意情報を8月31日に改訂し、有効期限を9月30日としました。

日本〜欧州の飛行時間が、ロシア上空を通っていたころより2〜3時間長いこと(第2章)は変わっていません。冬ダイヤでの具体的な所要時間は、9月29日時点では当社では確認できていません。

運賃の物価指数と、出張・貨物への効き方

日本銀行の企業向けサービス価格指数(9月28日公表、8月速報)では、国際航空の旅客と貨物の値段は、前年より大きく高い水準のままです。貨物は2か月続けて前月より下がりました。第2章の国際航空貨物輸送119.1(2026年3月)は二次資料経由の値のため、ここでは並べて比べていません。

品目(2020年=100)2026年7月2026年8月8月の前年比8月の前月比
国際航空旅客輸送 155.6 155.7 +23.9% +0.1%
国際航空貨物輸送 132.7 123.3 +32.0% −7.1%
対象効き方
燃油サーチャージ シンガポールケロシン価格と為替の2か月平均で算定されます。原油の上昇は押し上げ、円高は押し下げに働きます
航空貨物の運賃 同じく燃料が起点です。課金重量課金重量航空貨物の運賃計算に使う重さです。実際の重さと容積重量を比べ、大きい方が使われます。容積重量は一般に縦×横×高さ(cm)÷6000で求めます。(第7章の用語集を参照)の考え方そのものは変わりません
海外出張の現地支出 円高は円換算額を押し下げます。日本銀行の2026年8月の企業物価指数では輸入物価の前月比が円ベース−3.0%、契約通貨ベース−1.0%で、差の2.0ポイントが円高による押し下げ分です(当社計算)
税制 国際観光旅客税3,000円と宿泊税は、燃料や為替とは関係なく決まっています。那須町・盛岡市の宿泊税は2026年10月1日に徴収が始まります

なお同じ指数で、石油・石炭製品は前年比+14.7%です。前年比で見ると輸入物価は円ベース+24.8%・契約通貨ベース+16.7%で差は+8.1ポイントとなり、1か月単位では円高が下げ要因、1年単位では円安が上げ要因という二重の構造になります。出張旅費規程の見直しや運賃の交渉では、前月比と前年比のどちらで比べているかを先にそろえておく必要があります。

旅行者の数と宿泊税

日本政府観光局(JNTO)の9月16日の発表では、8月の訪日外客数は3,098,900人で前年同月比9.6%減でした。JNTOは「航空便の減便や台風による欠航等もあり、一部市場で訪日外客数は前年同月を下回った」としています。8月に海外へ出た日本人は1,588,600人(前年同月比3.6%減)でした。

10月1日からは、那須町(栃木県)と盛岡市(岩手県)で宿泊税が始まります。盛岡市は1人1泊200円です。那須町は宿泊料金に応じた6段階で、12歳未満と学校行事の修学旅行などは免除です(那須町、9月18日掲載)。

1人1泊の宿泊料金(那須町)宿泊税
1万円未満 100円
1万円以上 300円
2万円以上 500円
3万円以上 800円
5万円以上 1,500円
10万円以上 3,000円

確認できていないこと。9月13日の追補の時点では、2026年8月・9月のジェット燃料(IATA指標)の水準、9月以降発券分の燃油特別付加運賃の実額、国際航空貨物の運賃指数の直近値を、当社では一次資料で確認できていませんでした。9月29日の時点では、燃油特別付加運賃(9〜10月発券分)と運賃の物価指数(8月)は一次資料で確認できました。ジェット燃料は報道で確認した値で、IATAのページ本体では週の日付を確認できていません。11月以降発券分の燃油特別付加運賃、JALの9〜10月発券分の路線別の金額、8〜9月に新しく総務大臣の同意を得た宿泊税の自治体、フォワーダー(航空貨物の取次業者)の9月の運賃表は確認できていません。第2章の数字は2026年7月26日時点の内容で、第5章の時系列は同じ時点の内容に8〜9月分を書き足したものです。

用語集14語
燃油特別付加運賃

燃油サーチャージの正式な名前です。燃料の値段の変動分を、運賃とは別に請求する仕組みです。ANA・JALの国際線ではシンガポールケロシン価格と為替の2カ月平均で算定し、2カ月ごとに改定します。貨物では月2回改定される例があります。

国際観光旅客税

通称「出国税」です。日本から出国する人にかかる国の税金で、2026年7月1日以後の出国から1人3,000円です。2026年6月30日までに発券された航空券には、改正前の1,000円が適用される経過措置があります。

発券日

航空券を購入し、支払いを済ませた日です。燃油サーチャージと国際観光旅客税の額は、出発日ではなくこの発券日を基準に決まります。

課金重量

航空貨物の運賃計算に使う重さです。実際の重さと容積重量を比べ、大きい方が使われます。容積重量は一般に縦×横×高さ(cm)÷6000で求めます。

ベリースペース

旅客機の客室の床下にある貨物室です。旅客便の運航がそのまま貨物のスペースに影響するため、減便すると積める貨物が直接減ります。

北回り・南回り

ロシア上空を避ける2つの経路です。北回りはアラスカ・グリーンランドなど北極圏に近い空域を、南回りはトルコ・中央アジアからカスピ海周辺を通ります。偏西風の向きにより、日本発は北回り、欧州発は南回りが使われることが多いです。

ペイロード

航空機が積める旅客・貨物・郵便物の総重量です。最大離陸重量から機体と燃料の重さを差し引いた残りで、飛ぶ距離が延びて燃料が増えるほど少なくなります。

宿泊税

地方税法第5条3項にもとづき、自治体が条例で決める法定外目的税です。宿泊施設が特別徴収義務者として宿泊者から集めます。消費税は不課税で、経費処理では租税公課または旅費交通費に区分されます。

出張旅費等特例

インボイス制度の例外の決まりです。旅費規程にもとづく出張で通常必要と認められる範囲の宿泊費・交通費は、インボイスを保存しなくても、帳簿だけで仕入税額控除ができます。

SAF

Sustainable Aviation Fuel の略で、持続可能な航空燃料のことです。廃食油やバイオマス、CO2と水素などを原料にします。つくる過程で一緒にバイオナフサができ、化学業界への供給が意義として挙げられています。

CORSIA

国際航空のためのカーボン・オフセットおよび削減制度です。ICAO(国際民間航空機関)が定める枠組みで、2026年までは自主参加、2027年以降は強制参加とされています。

ISPM 15

生木からつくった木材こん包材を対象とする国際基準です。熱処理または燻蒸処理と、処理済みマークの表示が求められます。プラスチック製など木材でない梱包材は、そもそも対象に含まれません。

税関長公示レート

輸入品の税金を計算するときに使う為替レートです。税関が週ごとに示し、前々週の実勢の平均で決まります。

企業向けサービス価格指数

企業どうしで取引されるサービスの値段の動きを示す、日本銀行の統計です。国際航空の旅客輸送・貨物輸送の値段も含まれ、2020年の平均を100として示します。

出典・エビデンス一覧33件

本記事は当社の既存記事31本を整理したもので、個々の数字の出典は各記事に書いています。ここでは、複数の記事にまたがって参照した主な資料と、第6章で使った資料を挙げます。

一次資料(当社が直接取得して確認したもの)

  1. 公式資料ANA(全日本空輸)公式サイト「燃油特別付加運賃 / 航空保険特別料金について」2026年6月30日更新(路線区分別の燃油サーチャージ、航空保険特別料金)|https://www.ana.co.jp/ja/jp/guide/plan/charge/fuelsurcharge/
  2. 公式資料日本航空 プレスリリース第26025号「JAL/JTA国際線『燃油特別付加運賃』の改定を申請(2026年7月〜8月発券分)」2026年6月12日(算定為替158.85円、9月以降発券分の案内予定)|https://press.jal.co.jp/ja/release/202606/009574.html
  3. 公式資料国土交通省 航空局・経済産業省 資源エネルギー庁「第8回持続可能な航空燃料(SAF)官民協議会 事務局説明資料」令和8年1月28日(航空法の制約、諸外国のSAF義務量、タンカリング規制、SAFへの投資の意義)|資料PDF
  4. 公式資料植物検疫措置に関する国際基準 ISPM 15「国際貿易における木材こん包材の規制」2018年採択(農林水産省 横浜植物防疫所による仮訳)|仮訳PDF

公的機関(確認先)

  1. 公的機関国税庁「No.6459 出張旅費、宿泊費、日当、通勤手当などの取扱い」|https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shohi/6459.htm
  2. 公的機関総務省「地方税制度 - 法定外税」
  3. 公的機関農林水産省 植物防疫所「木材こん包材の輸出入」|https://www.maff.go.jp/pps/j/konpozai/index.html
  4. 公的機関外務省「パスポート(旅券)」|https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/passport/
  5. 公的機関外務省 海外安全ホームページ|https://www.anzen.mofa.go.jp/

統計・業界団体(二次ソース経由で参照)

  1. 報道・解説IATA(国際航空運送協会)第82回年次総会で公表された2026年見通し(航空貨物収入1,620億ドル、燃料費が営業費用の31.4%、ジェット燃料価格の推移)
  2. 報道・解説日本銀行「企業向けサービス価格指数」のうち国際航空貨物輸送(2026年3月時点119.1)
  3. 報道・解説産労総合研究所「2025年度 国内・海外出張旅費に関する調査」(調査期間2025年6〜8月)
  4. 報道・解説航空貨物フォワーダー主要5社の日本発輸出航空混載重量(2026年5月45,394トン)

2026年9月13日の追補分

  1. 公式資料国際エネルギー機関「Oil Market Report」2026年9月版(湾岸諸国の8月石油輸出 日量約1,300万バレル、停止中の生産 日量1,000万バレル超)
  2. 公式資料日本銀行「企業物価指数」2026年8月速報・2026年9月11日公表(石油・石炭製品 前年比+14.7%、輸入物価 前月比 円ベース−3.0%/契約通貨ベース−1.0%)
  3. 公式資料Breakwave Advisors 2026年9月8日(ホルムズ海峡通航の戦争リスク保険料 船体価格の7.5〜12.5%、情勢前 約0.25%)
  4. 公式資料税関 税関長公示レート(2026年8月2日週〜9月13日週)。関税定率法にもとづき前々週の実勢平均で決定される
  5. 公式資料Al-Monitor 2026年9月10日(サウジアラビアの8月産油量 日量623.8万バレル、9月8日の石油施設攻撃)
  6. 報道・解説米国エネルギー情報局「Short-Term Energy Outlook」2026年9月版(2026年下期のブレント想定平均 約90ドル)
  7. 報道・解説Trading Economics(ブレント原油のスポット価格)。当社が2026年9月10日〜12日に同ページで確認した表示値。同サイトは掲載する原油価格を公式のベンチマークではないCFD・OTCベースの価格と明記しており、統計表に日付列がない
  8. 報道・解説ドル円の2026年8月3日 155.22円は当社既存記事の記録による

2026年9月29日の更新分(第6章「2026年8月〜9月の動き」)

  1. 公式資料ANA(全日本空輸)公式サイト「燃油特別付加運賃 / 航空保険特別料金について」2026年9月16日更新(2026年9月1日〜10月31日購入分)|https://www.ana.co.jp/ja/jp/guide/plan/charge/fuelsurcharge/
  2. 公式資料日本航空 プレスリリース第26043号「JAL/JTA国際線『燃油特別付加運賃』の改定を申請(2026年9月〜10月発券分)」2026年8月18日|https://press.jal.co.jp/ja/release/202608/009666.html
  3. 公式資料日本航空 プレスリリース第26042号「2026年度 下期のJALグループ路線便数計画を一部変更」2026年8月18日|https://press.jal.co.jp/ja/release/202608/009668.html
  4. 公式資料ANAホールディングス 第26-024号「2026年度下期 ANAグループ航空輸送事業計画を一部変更」2026年8月18日|https://www.anahd.co.jp/group/pr/202608/20260818.html
  5. 公式資料日本銀行「企業向けサービス価格指数(2026年8月速報)」2026年9月28日|資料PDF
  6. 公式資料日本政府観光局(JNTO)「訪日外客数(2026年8月推計値)」2026年9月16日|https://www.jnto.go.jp/news/press/20260916_montly.html
  7. 公式資料税関「外国為替相場(課税価格の換算)」2026年9月27日〜10月3日適用分|https://www.customs.go.jp/tetsuzuki/kawase/index.htm
  8. 公式資料那須町「那須町宿泊税の導入について」2026年9月18日掲載|https://www.town.nasu.lg.jp/0040/info-0000004060-1.html
  9. 公式資料盛岡市「宿泊税の導入について」2026年3月27日更新|https://www.city.morioka.iwate.jp/kurashi/zeikin/1054638/1054408.html
  10. 公式資料EASA(欧州航空安全機関)CZIB-2026-07R2「Airspace of the Persian Gulf and Gulf of Oman」2026年8月31日改訂|https://www.easa.europa.eu/en/domains/air-operations/czibs/czib-2026-07r2
  11. 公式資料世界銀行「Commodity Price Data (The Pink Sheet)」2026年9月号(8月のブレント原油の月平均)|資料PDF
  12. 報道・解説Jet Fuel Price Monitor(IATA)を引用した報道:Oman Observer 2026年9月23日|記事/Cargo Facts 2026年9月24日|記事

CHAPTER 09よくある質問(7問)

この記事にはどんな内容が収録されていますか。

2026年の航空と出張をめぐる変化を扱った当社の記事31本を、6つのテーマに整理したまとめです。テーマは、燃料と運賃、空域と運航、税と出張、為替とインバウンド、脱炭素と航空燃料、旅行・レジャーの費用の6つです。内訳は専門版が18本、やさしく解説版が13本です。第3章にテーマ別の要点と記事一覧、第4章に立場ごとの読み方ガイド、第6章に2026年8月〜9月の動きを載せています。

2026年に航空と出張のコストで何が変わったのですか。

主なものは4つあります。第一に燃油サーチャージで、ANA公式サイトによると欧州・北米路線の日本発片道が2026年4月発券分の31,900円から7〜8月発券分の65,000円になり、9〜10月購入分は55,000円です。第二に国際観光旅客税(出国税)で、7月1日以後の出国から1人1,000円が3,000円になりました。第三に宿泊税で、7月1日に熊本市・宮崎市が導入し、施行中の自治体は7月時点で約20です。10月1日には那須町・盛岡市でも始まります。第四に為替で、7月までは円安が現地支出の円換算額を押し上げていましたが、7月31日の日米協調介入のあとは円高に振れています。

どの記事から読めばよいですか。

立場によって出発点が変わります。経理・総務のご担当者は出張旅費規程を扱った記事から、輸出入の貨物をお持ちの方は航空貨物の運賃を扱った記事から読むと、実務に直結します。個人で旅行を計画されている方は、やさしく解説版の海外旅行の記事が入口として分かりやすい構成です。航空業界そのものに関心がある方は、ジェット燃料の市況を扱った記事が全体の起点になります。第4章に立場別の読み方ガイドを用意しています。

専門版とやさしく解説版はどう違うのですか。

同じ主題を扱う場合でも、想定する読者と書き方が異なります。専門版は業務でこの分野に関わる方に向けて、数値と出典を細かく示し、実務の判断に使える形で整理しています。やさしく解説版は専門用語を避け、身近な例えを交えながら、暮らしの目線で要点を絞って解説しています。宿泊税のように両方を用意している主題では、まずやさしく解説版で全体をつかみ、必要に応じて専門版で詳しく確認する読み方ができます。

2026年9月に原油がまた上がりました。燃油サーチャージはどうなりますか。

上流の燃料は再び上がっています。ブレント原油は2026年9月10日に109.09ドル/バレルとなり、9月8日の97.92ドルから当社計算で11.4%の上昇です。ジェット燃料の世界平均も、9月18日までの週に194.90ドル/バレル(前週比+7.4%、Jet Fuel Price Monitor を引用した報道)でした。ただし燃油特別付加運賃はシンガポールケロシン価格と為替の2か月平均で決まるため、燃料だけでは決まりません。9〜10月発券分は6〜7月の平均(1バレル132.50米ドル、1米ドル161.63円、JAL発表)で算定され、ANAの欧州・北米片道は55,000円と7〜8月の65,000円から下がりました。7月31日の日米協調介入以降は円高に振れており、税関長公示レートは8月2日週の163.16円から9月27日〜10月3日の155.39円まで下がっています。JALは11月以降発券分を10月に案内する予定で、その金額は9月29日時点では確認できていません。詳しくは第6章をご覧ください。

欧州への出張便はどうなっていますか。

日本〜欧州の飛行時間は、ロシア上空を通っていたころより2〜3時間長いままです。JALは8月18日、2026年度下期に欧州直行便の提供座席数を前年から16%増やし、ヘルシンキ線を冬も毎日運航すると発表しました。一方で羽田=ドーハ線は運航再開の見通しが立たず、下期も運休とし、カタール航空との共同運航で補います(自社運航の再開は2027年度が目標)。ANAも同じ日に、国際線の運航便数を前年同期比104%に増やし、下期内に羽田=ミラノ線を毎日運航にすると発表しました。詳しくは第6章をご覧ください。

なぜプラスチックパレット株式会社がこの記事を書いているのですか。

当社は千葉県我孫子市を拠点に、プラスチックパレット・再生樹脂原料・PPバンド・ストレッチフィルムなどの物流資材を取り扱っています。輸出梱包に使うパレットは航空貨物でも使われ、海外の仕入先とのやりとりや全国の拠点への出張も日常的にあります。燃料価格、運賃、税制、為替はいずれも当社の実務に直接関わるため、社内で確認している内容を整理して発信しています。同じ論点に向き合う製造業・物流業の方のお役に立てば幸いです。

CHAPTER 10この記事について

本記事は、当社がこれまでに公開した航空・出張関連の記事31本(専門版18本・やさしく解説版13本)を6つのテーマに整理したまとめです。第6章と第5章の8〜9月の行は2026年9月29日に当社が確認した資料により、そのほかの章の数字は主に2026年7月26日時点の内容です。運賃・税・為替はその後も変わるため、実際の手配や精算では最新の情報をご確認ください。

各記事の紹介文は概要ですので、詳しい内容は各記事の本文をご覧ください。個々の数字の出典と計算の前提は各記事に書いており、当社による試算は前提条件を示したうえでの概算である旨を、各記事の免責に記しています。

文:プラスチックパレット株式会社 編集部

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