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航空・出張の2026年完全まとめ、燃料から空域・税制まで21本で全体像を整理
COMPLETE GUIDE / 航空・出張 総覧

航空・出張の2026年完全まとめ、燃料から空域・税制まで21本で全体像を整理

2026年は、航空と出張をめぐる条件が短期間に大きく動いた年になった。燃料価格、飛行経路、税制、為替。それぞれ理由の異なる変化が重なり、全体像がつかみにくくなっている。当社がこれまでに公開した21本の記事を5つのテーマに整理し、立場ごとにどこから読めばよいかを示す。個別の論点は各記事へ直接進める構成とした。

2026年7月版 公開: 最終更新: 収録:21記事(専門版13/やさしく解説8)
TL;DR ── 3行で読む
  • 2026年に動いたのは、燃料価格・飛行経路・税制・為替の4つである。理由はそれぞれ異なるが、実務では同じ月の精算や同じ旅程の見積に一度に表れるため、まとめて把握しておく必要がある。
  • 本まとめは当社の記事21本を5つのテーマに整理した。燃料と運賃、空域と運航、税と出張、為替とインバウンド、脱炭素と航空燃料の5つで、専門版13本とやさしく解説版8本からなる。
  • 第4章にテーマ別の一覧、第5章に経理・出張者・貨物担当・旅行者それぞれの読み方ガイド、第6章に全21本のカード一覧を用意した。目的に応じて必要な記事へ直接進める構成としている。
SUMMARY ── この記事の要点

2026年の航空と出張をめぐる変化を、当社が公開した記事21本で整理した総覧である。理由の異なる燃料価格・飛行経路・税制・為替の4つが、同じ時期に動いた。5つのテーマに分け、経理・出張者・貨物担当・旅行者それぞれの立場から必要な記事へ直接たどり着ける構成とした。

燃油サーチャージ
65,000
欧米片道1人
4月は31,900円
国際観光旅客税
3,000
2026年7月1日以後の出国
改正前は1,000円
飛行時間の延長
2〜3時間
日本〜欧州
ロシア上空経由との比較
宿泊税の施行自治体
約20自治体
2026年7月時点
2027年に約50の見込み

CHAPTER 012026年の航空と出張に何が起きたか

2026年は、航空機に乗ることをめぐる条件が短期間に動いた年になった。ただし変化の理由はひとつではない。由来の異なる4つの動きが、たまたま同じ時期に重なっているというのが実態に近い。

動いたもの 理由 実務に表れる場所
燃料価格 2026年2月28日以降の中東情勢によるジェット燃料の急騰 燃油サーチャージ、航空貨物の運賃
飛行経路 2022年からのロシア上空迂回に、2026年の中東空域の制限が重なった 飛行時間、乗り継ぎ経路の選択肢、積載能力
税制 観光施策の財源確保を目的とした税制改正と、各自治体の条例 国際観光旅客税、宿泊税
為替 円安の進行 現地支出の円換算額、輸入コスト

本まとめの狙い

当社はこれまで、この領域について21本の記事を公開してきた。個別の記事はそれぞれの論点を扱っているが、全体としてどうつながっているのかは見えにくい。本記事はその見取り図として、テーマ別の整理と、立場ごとの読み方を示すものである。

収録するのは、業務でこの領域に関わる方に向けた専門版13本と、専門用語を避けて暮らしの目線で書いたやさしく解説版8本である。同じ主題を両方の形式で扱っているものもあり、まず全体をつかんでから詳細を確認する読み方ができる。

2つの入口を用意した

まとめ記事にありがちなのは、一覧はあるものの、どこから読めばよいか分からないという状態である。本記事では入口を2つ設けた。

入口 掲載箇所 向いている場合
テーマ別 第3章の見取り図と第4章の一覧 領域全体を理解したい、影響の伝わり方を知りたい
目的別 第5章の読み方ガイド 実務上の必要があり、答えに直行したい

加えて第6章に全21本のカード一覧を置いた。ここでは各記事の要点を2〜3行で示しているため、タイトルだけでは中身が分かりにくい記事も、読む前に内容を確認できる

この分野に当社が関わる理由

当社は物流資材の卸売を本業としている。輸出梱包に用いるパレットは航空貨物で運ばれ、海外の仕入先との取引や全国の拠点への出張も日常的に発生する。燃料価格も運賃も税制も為替も、いずれも自社の実務に直接効いてくる。社内で確認する必要があったことを整理し、同じ論点に向き合う方の役に立つ形にしたのが、この一連の記事である。

CHAPTER 02数字で見る2026年

各記事で扱った主要な数値を一覧にした。それぞれの根拠と背景は、右列の記事で確認できる。

燃料と運賃

項目数値時点
ジェット燃料(IATA指標) 1バレル209ドル → 116.63ドル 4月3日週のピーク → 7月1日
燃油サーチャージ(欧米・片道1人) 31,900円 → 56,000円 → 65,000円 4月 → 5〜6月 → 7〜8月発券分
世界の航空貨物収入(IATA見通し) 1,620億ドル(前年比+7.2%) 2026年見通し
燃料費が営業費用に占める割合 31.4% 2026年見通し
国際航空貨物輸送 価格指数 119.1(2020年=100) 2026年3月

空域と運航

項目数値時点
日本〜欧州の飛行時間の延長 2〜3時間 ロシア上空経由の従前ルートとの比較
ANA 羽田→ロンドン 14時間25分 2023年時点の時刻表
JAL フランクフルト→成田 13時間05分 2026年3月29日〜10月24日
タンカリングの追加燃料消費(ワイドボディ) 4,500km飛行で約15% ICCT 2021年研究

税と出張

項目数値時点
国際観光旅客税 1,000円 → 3,000円 2026年7月1日以後の出国
宿泊税の施行自治体 約20自治体 2026年7月時点
北米出張3泊5日の付帯費用 134,560円(日当・宿泊料の1.84倍) 7〜8月発券分
家族4人・ハワイの増加額 +168,000円 4月発券分との比較
パスポート(10年旅券・電子申請) 15,900円 → 8,900円 2026年7月1日以降の申請

為替と脱炭素

項目数値時点
ドル円 158.85円 → 163.83円 4〜5月平均 → 7月24日終値
SAF混合義務(方針) 2030年度1%以上 → 2032年度5%以上 2026年7月23日に方針
国産SAFの価格 約300円/L(従来燃料の約2.5倍) 報道による

各数値の出典と算定の前提は、それぞれの記事に記載している。当社による試算については、前提条件を明示したうえで概算である旨を各記事の免責に記している。

CHAPTER 035つのテーマ別の見取り図

21本の記事を5つのテーマに分けた。テーマ間には順序があり、上流から下流へと影響が伝わる構造になっている。

THEME 01
燃料と運賃
すべての起点。ジェット燃料の市況が、旅客の燃油サーチャージと貨物の運賃にどう届くのかを扱う。時差をともなって反映される仕組みが要点。全4本。
THEME 02
空域と運航
飛行経路そのものの変化と、地域航空の現在地。飛行距離が延びれば燃料が増え、積める貨物が減るという関係でテーマ01とつながる。全6本。
THEME 03
税と出張
燃料とは別の理由で動いた税制と、出張1回あたりの総額。規程が管理していない部分がコストを動かす構造を扱う。全4本。
THEME 04
為替とインバウンド
円安が輸入と海外出張に及ぼす影響と、訪日客をめぐる制度変更。日本から出る側と入ってくる側の双方を扱う。全6本。
THEME 05
脱炭素と航空燃料
SAFの混合義務という制度設計。連産品として生産されるバイオナフサが樹脂原料につながる点で、当社の事業とも接する。全1本。

テーマ同士のつながり

■ 影響が伝わる方向 燃料市況(THEME 01) ↓ 2カ月の時差をおいて 燃油サーチャージ・貨物運賃(THEME 01) ↓ 同時に 飛行経路の変更で燃料消費が増える(THEME 02) ↓ 積載能力が減り、輸送効率が下がる 出張・輸送のコスト(THEME 03) + 税制の変更(THEME 03)と為替(THEME 04)が重なる ↓ 中長期では SAF導入による燃料コストの構造変化(THEME 05)

この順序で読むと全体像がつかみやすいが、実務上の必要から入る場合は第5章の読み方ガイドを参照されたい。立場によって出発点は変わる。

CHAPTER 04テーマ別の記事一覧

5つのテーマごとに、収録した記事を並べた。[専門版]は業務でこの領域に関わる方向け、[やさしく解説]は専門用語を避けた暮らし目線の記事である。

THEME 01 燃料と運賃 全4本(専門版3/やさしく解説1)

ジェット燃料の市況が、航空券と貨物運賃にどう届くのか

THEME 02 空域と運航 全6本(専門版4/やさしく解説2)

どこが閉じて、どこが閉じていないのか。地域航空の現在地

THEME 03 税と出張 全4本(専門版2/やさしく解説2)

出国税・宿泊税と、出張1回あたりの総額

THEME 04 為替とインバウンド 全6本(専門版3/やさしく解説3)

円安が輸入と出張に及ぼす影響、訪日客をめぐる制度変更

THEME 05 脱炭素と航空燃料 全1本(専門版1/やさしく解説0)

SAFをめぐる制度設計と、樹脂原料との接点

各記事の内容と要点は、第6章のカード一覧で確認できる。テーマをまたいで関連する記事は、各記事の本文中からも相互に参照できるようにしている。

CHAPTER 05目的別の読み方ガイド

立場によって、必要な記事と読む順序は変わる。よくある4つの立場について、出発点を示す。

経理・総務のご担当者へ
出張が多い方へ
輸出入の貨物をお持ちの方へ
個人で旅行を計画されている方へ

時間がない方への3本

全体を短時間でつかみたい場合は、次の3本で骨格が見える。

記事つかめること
1 ジェット燃料が4月209ドルから7月116ドルへ すべての起点となる燃料市況の推移
2 出張旅費規程は2026年の実態に合っているか それが出張1回の総額にどう表れるか
3 中東の空域制限で日本〜欧州の直行便は止まったのか 報道と実態のずれをどう読むか

CHAPTER 06全21記事のリファレンス

収録した21本すべてについて、内容の要約とともに一覧にした。カードの見出しまたは「記事を読む」から各記事へ進める。

THEME 01 ── 燃料と運賃

専門版UPDATED

ジェット燃料が4月209ドルから7月116ドルへ

2026年のジェット燃料価格の全推移を週次で追い、4月に警告された欧州の在庫枯渇がなぜ現実化しなかったのかを、減便による需要抑制・代替調達・域内製油所の稼働という3要素から整理しています。7月12日以降の再上昇局面も扱います。

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専門版NEW

航空貨物の運賃は実重量と容積重量の大きい方で決まる

課金重量の算出方法を計算式から示し、輸出梱包の自重差が運賃に反映される条件と反映されない条件を1,100×1,100mmのパレットを例に検証しました。ISPM 15の原文に基づく木材こん包材の扱いも収録しています。

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専門版

ANA・JALの燃油サーチャージと経営への影響

燃油サーチャージの上限設定、国内線の収支、ドーハ線の運休といった論点から、燃料価格の上昇が日本の航空会社の経営に及ぼす構造を解説しています。

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やさしく解説UPDATED

燃油サーチャージが片道65,000円になった本当の理由

算定の仕組みを暮らし目線で解説します。政府の補助によって1段階抑えられた経緯、路線別の実額と3時点の推移、発券日で金額が決まる仕組みまでを扱います。

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THEME 02 ── 空域と運航

専門版NEW

中東の空域制限で日本〜欧州の直行便は止まったのか

日系の欧州直行便は運航を続けています。往路は北回り、復路は南回りで、いずれも制限の対象地域を通らないためです。飛行時間が2〜3時間延びた実データと、燃料を運ぶための燃料という入れ子の構造を扱います。

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専門版

地域航空5社が直面する燃料費の負担

小規模なリージョナルエアラインにとって燃料費の上昇がどれほどの重みを持つのか。5社の状況を比較しながら、地方路線の維持という論点を整理しています。

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専門版

フジドリームエアラインズ(FDA)徹底解剖

鈴与100%出資という独立系でありながらJAL全便コードシェアを実現した戦略構造を、25路線の展開と機体マルチカラーのブランディングから読み解きます。

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専門版

アイベックスエアラインズ(IBEX)徹底解剖

CRJ700・9機の高収益運航、ANA全便コードシェア、宮城県包括連携協定という3本柱で成長した経緯と、2026年の岐路を分析しています。

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やさしく解説

カラフルな飛行機のFDAをやさしく解説

静岡発の航空会社がなぜ全国に路線を広げられたのか。専門用語を避けて、身近な例えとともに解説しています。

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やさしく解説

アイベックスエアラインズをやさしく解説

仙台と伊丹を拠点とする航空会社の成り立ちと、大手との協力関係をやさしく解説しています。

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THEME 03 ── 税と出張

専門版UPDATED

宿泊税の全国導入実態と出張経費の処理

2026年7月時点で約20自治体が施行中。熊本市・宮崎市の導入と出国税3,000円への引き上げ、発券日で判定される経過措置、租税公課と旅費交通費の使い分けまでを全方位で整理しています。

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専門版NEW

出張旅費規程は2026年の実態に合っているか

北米出張3泊5日を積み上げると、日当と宿泊料の73,113円に対し航空券の付帯費用は134,560円。規程が管理していない部分が総額を動かす構造を計算で示し、点検項目を整理しました。

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やさしく解説UPDATED

2026年宿泊税ラッシュと出国税3倍をやさしく解説

なぜ観光地で税金が増えているのか、海外と比べてどうか、家計への影響と上手な付き合い方を暮らし目線で解説しています。

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やさしく解説NEW

2026年海外旅行の値上げをやさしく解説

家族4人でハワイなら16万8千円、欧州なら27万2千円の増加。パスポート代が7千円下がっても追いつかない理由を、上乗せされる3つの費用から説明しています。

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THEME 04 ── 為替とインバウンド

専門版

為替9通貨の推移と輸入・海外出張への影響

アジア主要通貨を含む9通貨の動きを追い、輸入コストと海外出張の費用にどう効いてくるかを整理しています。

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専門版

イラン情勢とインバウンド消費への影響

訪日外国人の消費行動に生じている変化を、主要6都市のホテル平均客室単価などのデータとともに分析しています。

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専門版

訪日ビザ手数料の改定とインバウンドへの影響

48年ぶりとなる訪日ビザ手数料の改定が、訪日需要と受入側の事業にどう波及するかを整理しています。

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やさしく解説

為替の二層構造をやさしく解説

円安がなぜ起きているのか、私たちの暮らしにどう届くのかを、身近な例えとともに解説しています。

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やさしく解説

2026年インバウンド構造変化をやさしく解説

訪日客が増えることで暮らしに何が起きているのか、宿泊費や混雑の観点から解説しています。

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やさしく解説

訪日ビザ手数料の改定をやさしく解説

日本を訪れる外国人が支払う手数料がどう変わったのか、私たちの暮らしとの関係を解説しています。

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THEME 05 ── 脱炭素と航空燃料

専門版NEW

なぜSAFの義務は燃料供給側に課されたのか

2026年7月23日に示された混合義務の方針を、航空法第63条と第10章の制約から読み解きます。SAFの連産品として生産されるバイオナフサが化学業界へ供給されるという、樹脂原料との接点も扱います。

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CHAPTER 07時系列で見る2026年

各記事で扱った出来事を、時間順に並べた。理由の異なる変化が同じ時期に重なっていることが確認できる。

2026年前半

時期できごと分野
2月28日 米国・イスラエルによるイランへの攻撃が開始。中東各国が空域を制限 空域・燃料
3月2日まで サウディアが8都市発着便の欠航を発表 空域
4月3日の週 ジェット燃料が1バレル209ドルのピークをつける 燃料
4月発券分 燃油サーチャージ(欧米片道)31,900円 運賃
4月10日・11日まで JALが羽田〜ドーハ線の運航停止を案内 空域
4月17日 資源エネルギー庁がSAFに関する取組の現状を公表 脱炭素
5〜6月発券分 燃油サーチャージ(欧米片道)56,000円 運賃
6月上旬 IATA年次総会。2026年の航空貨物収入1,620億ドル、燃料費が営業費用の31.4%を占める見通しを公表 燃料・運賃
6月12日 JALが7〜8月発券分の燃油特別付加運賃の改定を申請。算定為替は158.85円 運賃
6月30日 国際観光旅客税の経過措置の期限。この日までの発券は1,000円が適用。東京都の宿泊税定率3%化が総務大臣同意との報道 税制

2026年7月 ── 変化が集中した月

時期できごと分野
7月1日 国際観光旅客税が1,000円から3,000円へ 税制
7月1日 熊本市・宮崎市で宿泊税の徴収を開始。熊本市は1人1泊200円、県内初 税制
7月1日 パスポート手数料を引き下げ。18歳以上の10年旅券が7,000円減額 税制
7月1日 ジェット燃料が116.63ドルまで低下(4月のピーク比で約44%減) 燃料
7〜8月発券分 燃油サーチャージ(欧米片道)65,000円。4月比で約2倍 運賃
7月12日 ホルムズ海峡の再閉鎖。原油相場が反発 燃料
7月23日 経済産業省・国土交通省がSAF混合義務の方針を提示。7空港の国際線で2030年度1%以上 脱炭素
7月24日 ドル円がニューヨーク市場で163.83円の終値 為替

2026年後半以降の予定

時期予定されていること分野
2026年8月 9月以降発券分の燃油特別付加運賃が案内される予定 運賃
2026年10月1日 栃木県那須町・岩手県盛岡市で宿泊税の徴収開始。シンガポールでSAF Levyの徴収開始 税制・脱炭素
2026年10月下旬 冬ダイヤへ切り替え。所要時間と便数が見直される 空域
2026年11月1日 北海道ニセコ町の宿泊税を改定 税制
2026年末 2030年の国産SAF大規模供給に向けた最終投資決定の期限とされる 脱炭素
2027年2月1日 沖縄県で宿泊税の徴収開始 税制
2027年3月末 SAF混合義務の詳細な制度設計が完了する予定 脱炭素
2027年 CORSIAが強制参加へ移行。韓国のSAF混合義務が開始 脱炭素

CHAPTER 08用語集

各記事で扱った用語のうち、複数の記事にまたがるものを集約した。

燃油特別付加運賃

燃油サーチャージの正式名称。燃料価格の変動分を運賃とは別に請求する仕組み。ANA・JALの国際線ではシンガポールケロシン価格と為替の2カ月平均で算定し、2カ月ごとに改定する。貨物では月2回改定される例がある。

国際観光旅客税

通称「出国税」。日本から出国する者に課される国税で、2026年7月1日以後の出国から1人3,000円。2026年6月30日までに発券された航空券には改正前の1,000円が適用される経過措置がある。

発券日

航空券を購入し支払いを済ませた日。燃油サーチャージと国際観光旅客税の適用額は、出発日ではなくこの発券日を基準に確定する。

課金重量

航空貨物の運賃計算に用いる重量。実重量と容積重量を比べ、大きい方が採用される。容積重量は一般に縦×横×高さ(cm)÷6000で求める。

ベリースペース

旅客機の客室床下にある貨物室。旅客便の運航状況がそのまま貨物のスペース供給に影響するため、減便は貨物の積載能力を直接減らす。

北回り・南回り

ロシア上空を迂回する2つの経路。北回りはアラスカ・グリーンランドなど北極圏に近い空域を、南回りはトルコ・中央アジアからカスピ海周辺を通る。偏西風の向きにより、日本発は北回り、欧州発は南回りが用いられることが多い。

ペイロード

航空機が搭載できる旅客・貨物・郵便物の総重量。最大離陸重量から機体重量と燃料重量を差し引いた残りであり、飛行距離が延びて燃料が増えるほど圧迫される。

宿泊税

地方税法第5条3項に基づき自治体が条例で設定する法定外目的税。宿泊施設が特別徴収義務者として宿泊者から徴収する。消費税は不課税で、経費処理では租税公課または旅費交通費に区分される。

出張旅費等特例

インボイス制度の例外規定。旅費規程に基づく出張で通常必要と認められる範囲の宿泊費・交通費は、インボイスの保存が不要で帳簿のみで仕入税額控除が可能となる。

SAF

Sustainable Aviation Fuelの略。持続可能な航空燃料。廃食油やバイオマス、CO2と水素などを原料とする。製造過程で連産品としてバイオナフサが生産され、化学業界への供給が意義として挙げられている。

CORSIA

国際航空のためのカーボン・オフセットおよび削減制度。ICAOが定める枠組みで、2026年までが自主参加、2027年以降は強制参加とされる。

ISPM 15

生木から作られた木材こん包材を対象とする国際基準。熱処理または燻蒸処理と処理済みマークの表示が求められる。プラスチック製など非木材の梱包材はそもそも適用範囲に含まれない。

CHAPTER 09出典・エビデンス一覧

本記事は当社の既存記事21本を整理したものであり、個々の数値の出典は各記事に記載している。ここでは、複数の記事にまたがって参照した主要な資料を挙げる。

一次資料(当社が直接取得して確認したもの)

  1. 一次ANA(全日本空輸)公式サイト「燃油特別付加運賃 / 航空保険特別料金について」2026年6月30日更新(路線区分別の燃油サーチャージ、航空保険特別料金)|https://www.ana.co.jp/ja/jp/guide/plan/charge/fuelsurcharge/
  2. 一次日本航空 プレスリリース第26025号「JAL/JTA国際線『燃油特別付加運賃』の改定を申請(2026年7月〜8月発券分)」2026年6月12日(算定為替158.85円、9月以降発券分の案内予定)|https://press.jal.co.jp/ja/release/202606/009574.html
  3. 一次国土交通省 航空局・経済産業省 資源エネルギー庁「第8回持続可能な航空燃料(SAF)官民協議会 事務局説明資料」令和8年1月28日(航空法の制約、諸外国のSAF義務量、タンカリング規制、SAFへの投資の意義)|資料PDF
  4. 一次植物検疫措置に関する国際基準 ISPM 15「国際貿易における木材こん包材の規制」2018年採択(農林水産省 横浜植物防疫所による仮訳)|仮訳PDF

公的機関(確認先)

  1. 公的機関国税庁「No.6459 出張旅費、宿泊費、日当、通勤手当などの取扱い」|https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shohi/6459.htm
  2. 公的機関総務省「地方税制度 - 法定外税」|https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_zeisei/czaisei/czaisei_seido/houteigaizei.html
  3. 公的機関農林水産省 植物防疫所「木材こん包材の輸出入」|https://www.maff.go.jp/pps/j/konpozai/index.html
  4. 公的機関外務省「パスポート(旅券)」|https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/passport/
  5. 公的機関外務省 海外安全ホームページ|https://www.anzen.mofa.go.jp/

統計・業界団体(二次ソース経由で参照)

  1. 二次IATA(国際航空運送協会)第82回年次総会で公表された2026年見通し(航空貨物収入1,620億ドル、燃料費が営業費用の31.4%、ジェット燃料価格の推移)
  2. 二次日本銀行「企業向けサービス価格指数」のうち国際航空貨物輸送(2026年3月時点119.1)
  3. 二次産労総合研究所「2025年度 国内・海外出張旅費に関する調査」(調査期間2025年6〜8月)
  4. 二次航空貨物フォワーダー主要5社の日本発輸出航空混載重量(2026年5月45,394トン)

各記事では、数値ごとに出典と取得経路(一次資料を直接確認したものか、報道等を経由したものか)を区別して表記している。正確な内容が必要な場合は、各公表元の資料を直接ご参照いただきたい。

FAQよくある質問

この記事にはどんな内容が収録されていますか。

2026年の航空と出張をめぐる変化を扱った当社の記事21本を、5つのテーマに整理した総覧です。テーマは、燃料と運賃、空域と運航、税と出張、為替とインバウンド、脱炭素と航空燃料の5つです。内訳は専門版が13本、やさしく解説版が8本となります。第4章にテーマ別の一覧、第5章に立場ごとの読み方ガイド、第6章に全21本のカード形式の一覧を掲載しており、必要な記事へ直接進めます。

2026年に航空と出張のコストで何が変わったのですか。

主なものは4つあります。第一に燃油サーチャージで、ANA公式サイトによると欧州・北米路線の日本発片道が2026年4月発券分の31,900円から7〜8月発券分の65,000円になりました。第二に国際観光旅客税で、7月1日以後の出国から1人1,000円が3,000円になりました。第三に宿泊税で、7月1日に熊本市・宮崎市が導入し施行中の自治体は約20となっています。第四に為替で、円安が現地支出の円換算額を押し上げています。いずれも本まとめの各記事で詳しく扱っています。

どの記事から読めばよいですか。

立場によって出発点が変わります。経理・総務のご担当者は出張旅費規程を扱った記事から、輸出入の貨物をお持ちの方は航空貨物の運賃を扱った記事から読むと、実務に直結します。個人で旅行を計画されている方は、やさしく解説版の海外旅行の記事が入口として分かりやすい構成です。航空業界そのものに関心がある方は、ジェット燃料の市況を扱った記事が全体の起点になります。第5章に目的別の読み方ガイドを用意しています。

専門版とやさしく解説版はどう違うのですか。

同じ主題を扱う場合でも、想定する読者と書き方が異なります。専門版は業務でこの領域に関わる方に向けて、数値と出典を細かく示し、実務判断に使える形で整理しています。やさしく解説版は専門用語を避け、身近な例えを交えながら、暮らしの目線で要点を絞って解説しています。宿泊税のように両方を用意している主題では、まずやさしく解説版で全体をつかみ、必要に応じて専門版で詳細を確認する読み方ができます。

なぜプラスチックパレット株式会社がこの記事を書いているのですか。

当社は千葉県我孫子市を拠点に、プラスチックパレット・再生樹脂原料・PPバンド・ストレッチフィルム等の物流資材をお取扱いしています。輸出梱包に用いるパレットは航空貨物で使われ、海外の仕入先とのやりとりや全国の拠点への出張も日常的に発生します。燃料価格、運賃、税制、為替はいずれも当社の実務に直接関わるため、社内で確認している内容を整理して発信しています。同じ論点に向き合う製造業・物流業の方のお役に立てば幸いです。

NOTICE / 本記事についての注意事項
  • 本記事は2026年7月26日時点で当社が公開している記事21本を整理した総覧である。燃油サーチャージ・燃料市況・為替・宿泊税・SAFの制度設計は、いずれも今後の推移によって状況が変わる。特に9月以降発券分の燃油特別付加運賃は2026年8月に案内される予定とされており、SAF混合義務の詳細な制度設計は2026年度末までに行われる予定である。最新の情報は各記事および各公表元でご確認いただきたい。
  • 第2章に掲載した数値は、それぞれの記事から抜粋したものである。各数値の出典・算定の前提・時点は、リンク先の記事に記載している。当社による試算については、前提条件を明示したうえで概算である旨を各記事の免責に記している。本章の一覧のみをもって個別の判断を行わず、必要に応じて各記事の記載をご確認いただきたい。
  • 各記事に含まれる経費処理・税務関連の解説は、一般的な実務情報として整理したものであり、税務代理・税務相談・個別具体的な税務判断を保証するものではない。実際の規程設計・経理処理・税務申告は、ご自身の責任において、税理士・会計士等の専門家への相談および国税庁ガイドラインの確認のうえ行っていただきたい。
  • 本記事および収録した各記事は、特定の航空会社・旅行会社・システム・企業・投資対象を推奨するものではない。また空域や運航状況に関する記載は、旅程や輸送の可否を保証するものではない。実際のご計画にあたっては、各航空会社の運航状況案内および外務省の海外安全情報を直接ご確認いただきたい。
  • 本記事の著作権は当社に帰属する。引用に際しては、出典として本記事URLを明記のうえお願いしたい。引用元の各情報源については、それぞれの著作権規定に従ってご利用いただきたい。記載内容に事実誤認があった場合は、お問い合わせフォームよりご連絡いただきたい。
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