パレットのノウハウ 2パレットを選ぶ前に
荷崩れを防ぐ4つの方法
フィルムは何周?バンドは何本?
パレットに積んだ荷物は、持ち上げたときや運ぶ途中の揺れで崩れることがあります。防ぐ方法は、ストレッチフィルム・積み方を変える・PPバンド・紙を挟むの4つ。荷物と運び方を選ぶと合う方法が分かり、フィルムとバンドを使う量と費用も計算できます。
1荷崩れ・荷割れは、なぜ起きる?
崩れ方は大きく3つです。どれも、荷物とパレットが「ひとかたまり」になっていないことが原因です。
荷割れ:持ち上げたとき、真ん中から割れる
曲げに弱いパレットをフォークで持ち上げると、爪の外側が垂れ下がり、カタカナの「ハ」の字に曲がります。上の荷物もつられて左右に開き、真ん中から割れます。これを「荷割れ」といい、そのままでは運べないことがあります。荷崩れ防止をすると運べるようになります。
荷崩れ:揺れで上の段がずれる
トラックのブレーキやカーブ、フォークリフトの急な動きで、上の段から横にずれて落ちます。高く積むほど、上が軽いほど起きやすくなります。
下の箱がつぶれて傾く
段ボールは湿気や長い保管で弱くなり、下の段がつぶれると全体が傾いて崩れます。重い物を上に積んだときも同じです。
2荷崩れを防ぐ4つの方法
パレットメーカーも「使うときは荷崩れ防止を」として、この4つを紹介しています。荷物によって向き・不向きがあるので、組み合わせて使います。
方法 1
ストレッチフィルムで巻く
向いている荷物:段ボール・袋物・缶など、ほとんどの荷物。荷崩れを防ぐだけでなく、雨や汚れからも守れます。
- パレットの下の段(パレット本体)から巻き始め、下で2〜3周してパレットと荷物を一体にします。
- フィルムの幅の半分ほどを重ねながら、らせん状に上へ巻き上げます。
- いちばん上で2周して、上の段を押さえます。下りながら巻き終えると、さらに強くなります。
フィルムを荷物だけに巻くと、パレットの上で荷物ごとずれます。パレット本体まで巻き込むのがこつです。
当社のストレッチフィルム(15μ×500mm×300m)→方法 2
積み方を変える(棒積み→配積み)
向いている荷物:同じ大きさの段ボール箱。
- すべての段を同じ並びで積む「棒積み(ブロック積み)」は、上下の箱がかみ合わず、割れやすい積み方です。
- 1段ごとに90度回したり、縦横を組み合わせたりする「配積み」に変えると、重さが分散して荷崩れしにくくなります。
- 積み方を変えるだけなので、資材が増えません。
積み付けパターンの図(上から見た1段目・2段目)は「パレット積付計算」にまとめています。
方法 3
PPバンドで締める
向いている荷物:プラスチックのコンテナ・P箱・木箱・缶など、硬い荷物。
- 縦と横にかけて、荷物とパレットを一緒に締めます。コンテナのような硬い荷物なら、バンドを巻くだけで荷割れを防げます。
- 段ボールなど柔らかい荷物は、角当てを使って角がつぶれないようにします。
- 締めすぎると箱がつぶれ、ゆるいとずれます。ストレッチフィルムと組み合わせると確実です。
袋物は、バンドが袋に食い込んで破れることがあります。袋物はフィルムで巻きます。
当社のPPバンド(9mm・12mm・15.5mm)→方法 4
紙(シート)を挟む
向いている荷物:段ボールなど、高く積む荷物。ハンドリフトで運ぶとき。
- 数段ごとに、荷物に覆いかぶさるように紙(段ボールシートなど)を載せてから、次の段を積みます。
- 紙を挟んだ段で重心がリセットされ、荷崩れを防ぎます。
- 積み方や巻き方を変えずに済むので、すぐに始められます。
荷物の形を変えずにできるので、ハンドリフトでたわみやすい軽いパレットにも向いています。
参考:日本プラパレット株式会社のカタログ・ウェブサイト(荷崩れ・荷割れ防止措置)
3あなたの荷物に合う方法
3つ選ぶと、合う方法の順番が出ます。
荷物は?
どう運びますか?
1枚の重さ(荷物込み)は?
4フィルム・バンドを使う量と費用
パレットの大きさと荷物の高さ、1か月に巻く枚数を入れると、1枚に使う長さと、1か月に要る本数・巻数・費用の目安が出ます。
ストレッチフィルム
PPバンド
フィルムは、引っ張って伸ばさずに巻いた場合の長さの目安です。強く伸ばして巻くと、使う量は少なくなります。バンドは1本ごとに、荷物とパレットを一周する長さ+結び目の分(約30cm)で数えています。価格は税別。ストレッチフィルムは全国運賃込み(北海道・沖縄・離島を除く)・最小5箱(30本)から、PPバンドは関東圏まで運賃込み・50巻からです。
5当社で扱っている資材
どちらも法人様向けに常時販売しています。パレットとまとめてのご相談もどうぞ。
6よくある失敗
- 荷物だけに巻いて、パレットを巻かない荷物がひとかたまりのまま、パレットの上で滑ってずれます。パレット本体から巻き始めます。
- 上の方だけ巻く下の段が割れたり、つぶれたりします。下から上まで、重ねながら巻きます。
- 箱をパレットからはみ出させるはみ出した所は下から支えがなく、そこから崩れます。フィルムもきれいに巻けません。
- バンドを締めすぎる段ボールの角がつぶれ、かえって緩みます。角当てを使い、締めすぎないようにします。
- 重い物を上に積む重心が高くなり、下の荷物もつぶれます。重く硬い物を下に積みます。
- 軽いパレットを固定なしで運ぶ輸出用などの軽いパレットは、荷崩れ防止をしてはじめて表示の重さを運べます。必ずフィルムやバンドで固定します。
迷ったら、ご相談ください
荷物の形と運び方が分かれば、パレットと固定の方法をまとめてご提案します。

