パレット選びの基本
パレットの言葉と単位1パレット・いちいち・静荷重など、よく聞く10語。
パレットを選ぶときによく出てくる言葉を、1つずつ短く説明します。言葉が分からなくても、お問い合わせは「積むもの・置き方・枚数」だけで大丈夫です。こちらで型を選んでご提案します。
自分の荷物に合う型を知りたいときは、パレット選びガイドをお使いください。7つの質問に選んで答えるだけで、合う型と何枚から買えるかが分かります。買う前に気をつけたい失敗と防ぎ方は「パレットの選び方」で確かめられます。
公開
01 / 単位
1パレット(いちパレット)
パレット1枚に載せた荷物ひとまとまりのことです。
物流では、荷物の量を「何パレット」と数えます。「10パレット分の荷物」は、パレット10枚に載せた荷物のことです。
1パレットに載る量は決まっていません。荷物の大きさと重さ、パレットの外寸、積める高さ(トラックの荷台・倉庫・ラックの高さ)で変わります。
パレットそのものは「1枚、2枚」と数えます。当社へのお問い合わせでは、パレットの数を「枚」でお知らせください。
02 / 大きさ
いちいち(1100×1100)
1100×1100mm のパレットの呼び方です。
「いちいち」「イチイチ」「11型」「T11型」は、どれも 1100 × 1100 mm のパレットのことです。日本の一貫輸送用パレットの基本の大きさで、1970年に JIS Z 0601 で定められました。
1200 × 1000 mm は「12型」と呼ばれ、2020年の JIS Z 0650 で 11型と並ぶ大きさとして加わりました(→ 10 JIS の寸法)。
サイト内検索は「いちいち」「1100x1100」でも探せます。
03 / 使い方
ワンウェイ
一度使ったら戻ってこない使い方と、そのためのパレットです。
輸出のように、荷物と一緒にパレットも出ていって戻ってこない使い方を「ワンウェイ」と言います。そのためのパレットは、1回で役目を終える前提なので、軽さと価格を優先して作られています。
荷物はストレッチフィルムやバンドで固定して運びます。何度も使い回す使い方(一般用)とは、選ぶ型が変わります。
04 / 重さ
静荷重・動荷重
パレットに載せられる重さの2つの目安です。
動荷重は、荷物を載せたままフォークリフトなどで運ぶときに載せられる重さです。静荷重は、床に置いて段積みしたとき、いちばん下のパレットが受けられる重さです。
たとえば動荷重 1,000kg・静荷重 2,000kg のパレットなら、段積みはこうなります。
| 1段の重さ | 段数 | いちばん下にかかる重さ | 使えるか |
|---|---|---|---|
| 1,000kg | 2段 | 2,000kg | 使えます |
| 500kg | 3段 | 1,500kg | 使えます |
| 1,000kg | 3段 | 3,000kg | 使えません |
どちらの数字も、荷物を積載面全体に均等に積んだ場合の値です(JIS Z 0606 に基づく試験)。一か所に重さが集まると、数字より軽くても壊れる恐れがあります。
05 / 形
4方差し・2方差し
フォークリフトの爪を差し込める向きの数です。
4方差しは前後左右の4方向から、2方差しは向かい合う2方向から爪を差し込めます。
| 差込口 | よいところ・弱いところ |
|---|---|
| 4方差し | どの向きからも差せて作業しやすく、比較的軽い。2方差しより曲げに弱い |
| 2方差し | 差込口のない側で強さが保たれ、曲げに強い。重い荷物に向く。差せる向きは2つだけ |
型番の「D4」「R2」などの数字は、この差込口の数を表しています。
06 / 形
片面・両面(片面使用形・両面使用形)
荷物を載せられる面がどちらかの違いです。
片面使用形は、上下に板があり、荷物を載せるのは上の面だけです。両面使用形は、上下どちらの面にも載せられます。上の板だけのものは単面形(スキッド型)と言います。
| 形 | 向く荷物とハンドリフト |
|---|---|
| 片面使用形 | 段ボール・コンテナなど底が平らな荷物。ハンドリフトは使えます(下の板に車輪を出す開口部がある) |
| 両面使用形 | フレコン・袋物など重さが偏りやすい荷物。いちばん曲げに強い。一般的なハンドリフトは使えません |
| 単面形(スキッド型) | 平置きの荷物・印刷用紙。ハンドリフトは使えます |
一般的なハンドリフトが使える目安は、片面使用形か単面形で、差込口の高さが 85mm 以上、中央の桁の幅が 200mm 以下のものです。型番の「D」は片面使用形、「R」は両面使用形、「S」は単面形を表します。
07 / 形
ネスティング
空のときに重ねると、脚がはまり込む形のパレットです。
空のパレットを重ねると、脚が下のパレットにはまり込みます。空で保管するとき・返すときの場所を大きく減らせます。
下の板がない形なので、使い方は平置き専用です。ラック・ネステナー・自動倉庫には使えません。段積みにも向きません。ハンドリフトは差し込みやすい形です。
08 / 材料
容リパレット(R-1)
家庭から出るプラスチックの容器包装を原料にした、再生材のパレットです。
容器包装リサイクル法で集められたプラスチック(容リ材)を原料にしたパレットを「容リパレット」と言います。R-1 はその代表的な型で、1100 × 1100 × 140 mm・片面使用形・4方差しです。
再生材なので色は黒が一般的で、価格を抑えやすいのが特長です。新しい樹脂(バージン材)だけで作ったものと比べると、品質にばらつきが出やすい面もあります。
09 / 置き方
平置き・ラック・ネステナー
パレットの置き方(保管のしかた)です。置き方で必要な強さが変わります。
平置きは床に直接置く置き方、ラックは棚に載せる置き方、ネステナーはパレットごと積み重ねられる金属の枠に入れる置き方です。
棚や枠では、パレットの一部だけで重さを支えるため、平置きより強いパレットが要ります。必要な強さは次の順に高くなります。
- 平置き・段積み
- ネステナー・固定ラック(補助のビームあり)
- 2辺だけで支えるラック
- 自動倉庫
平置き専用の型(単面形・ネスティング)は、ラック・ネステナーには使えません。お問い合わせのときに置き方をお知らせいただくのは、このためです。
10 / 規格
JIS の寸法(11型・12型)
日本の規格で決められているパレットの大きさです。
日本の一貫輸送用パレットの基本は 1100 × 1100 mm(11型)です。2020年の JIS Z 0650 で、1200 × 1000 mm(12型)も加わりました。
プラスチック製パレットの規格(JIS Z 0606)には、次の8つの大きさがあります。
| 外寸(mm) | 呼び方の例 |
|---|---|
| 1100 × 800 | |
| 1100 × 900 | |
| 1100 × 1100 | 11型・いちいち |
| 1200 × 800 | |
| 1200 × 1000 | 12型 |
| 1300 × 1100 | |
| 1400 × 1100 | |
| 1440 × 1130 |
外寸は「長い辺 × 短い辺 × 高さ」の順に mm で書きます。規格にない大きさのパレットもあります。
この3つがわかれば、お見積りできます。
次の3つをお知らせいただければ、型番が決まっていなくても、こちらで型をお選びしてご提案します。送料を含めて48時間以内にお見積りします。法人様限定・1枚から・全国配送。
無料お見積り→ お電話でも承ります 050-3470-4265(受付 9:00-20:00/日・祝休)メールでも承ります koike@plastic-pallet.co.jp
お知らせいただきたいこと
- 載せるもの寸法と重さ
- 使用場面&用途ワンウェイ・一般用/平置き・ラック・ネステナー
- 枚数ご入用の数量
出典
- 一般社団法人日本パレット協会「パレット標準化の現状と課題」(2021年9月)国土交通省サイト掲載 PDF
- JIS Z 0601(一貫輸送用平パレット)/JIS Z 0606(プラスチック製平パレット)/JIS Z 0650(ユニットロードシステム通則)
文:プラスチックパレット株式会社 編集部