新製品と値段

iPad miniはなぜ約12万円に、有機EL・A20 Proの新型と歴代の値段

2026年10月27日 公開10月27日 正午(日本時間)までの情報読む時間 約10分

この記事の答え

何が起きた
Appleは10月26日、有機ELの画面とA20 Proを積んだ新しいiPad miniを発表しました。日本の値段は119,800円(税込)からで、予約は10月29日、販売は11月6日からです。
値段への影響
値上げのあとの前のモデル(99,800円)より20,000円高くなりました。前のモデルの発売時の78,800円とくらべると、41,000円高い値段です。
確かめておくこと
米国の値段も499ドルから699ドルに上がりました。日本の値上がりは、大部分がこのドルでの値上げから来ています。
次に見るところ
メモリの取引価格の動きと円相場です。どちらもAppleの次の値段の見直しに響きます。
新しいiPad miniのいちばん安い構成119,800円Wi-Fi 128GB・税込。Appleの発表
前のモデル(値上げ後)からの差+20,000円99,800円から。+20.0%
米国の値段699ドル2024年10月の499ドルから約1.4倍

日本の値段は税込、米国の値段は税別です。前のモデルの値上げ後の値段は報道によります。

新しいiPad miniは119,800円から、予約は10月29日です

日本の値段はWi-Fiモデルが119,800円、Wi-Fi + Cellularモデルが144,800円からです(税込)。

Appleは2026年10月26日、新しいiPad mini(A20 Pro)を発表しました。予約は10月29日(木)から、販売は11月6日(金)からです。

日本の値段は、Wi-Fiモデルが119,800円(税込)からです。Wi-Fi + Cellularモデルは144,800円(税込)からです。学生・教職員向けの値段は110,800円(税込)からです。

新しいiPad mini(A20 Pro)の値段(Apple Storeの表示、10月27日時点)
構成日本(税込)米国(税別)
Wi-Fi 128GB119,800円699ドル
Wi-Fi 256GB136,800円799ドル
Wi-Fi 512GB171,800円999ドル
Wi-Fi + Cellular 128GB144,800円849ドル
Wi-Fi + Cellular 256GB161,800円949ドル
Wi-Fi + Cellular 512GB196,800円1,149ドル

映り込みをおさえるNano-textureガラスは、256GBと512GBで選べます。日本では17,000円、米国では100ドル高くなります(例:Wi-Fi 256GBは153,800円)。色はミッドナイトとスターライトの2色です。

アクセサリは、Apple Pencil Proが23,800円です。Apple Pencil(USB-C)と新しいSmart Folioは、どちらも14,800円です(いずれも税込)。

10月27日の時点で、日本のApple Storeの購入ページに並んでいるiPad miniはA20 Pro版だけです。前のA17 Pro版は、Appleのオンラインストアでは選べなくなりました。

有機EL・薄さ5.4mm・防水になり、本体の大きさはほぼ同じです

画面は8.3インチの液晶から8.5インチの有機ELに、厚さは6.3mmから5.4mmになりました。

Appleは今回の新型を「iPad miniに史上最大のアップデート」と説明しています。本体の大きさはほぼ同じまま、画面・薄さ・防水が大きく変わりました。

前のモデルとのちがい(Appleの発表と仕様ページから)
項目A17 Pro版(2024年)A20 Pro版(2026年)
画面8.3インチ 液晶8.5インチ 有機EL
いちばん明るいとき500ニト1,200ニト(HDR)
厚さ6.3mm5.4mm
重さ(Wi-Fi)293g255g
防水・防塵なしIP67
チップA17 ProA20 Pro
Wi-FiWi-Fi 6EWi-Fi 7
いちばん安い構成78,800円(発売時)119,800円

画面は有機EL(自分で光る画素の画面)になりました。ふちを24%細くして、本体の大きさを変えずに8.5インチにしています。暗い場所では1ニトまで暗くできます。

防水・防塵はIP67で、水深1mに最大30分つけても大丈夫という等級です。ただしAppleは、この性能はずっと続くものではなく、水による故障は保証の対象外だとしています。

Appleによると、前のモデルとくらべてAIの処理は最大4.5倍、グラフィックスは最大2.7倍の速さです。複数の作業を同時にする力は、最大60%速くなりました。これはAppleが2026年9月に行ったテストの結果です。

1つ気をつけたい点があります。128GBと256GBのモデルのCPUは5コアで、6コアなのは512GBのモデルだけです。前のA17 Pro版は全モデル6コアでした。Appleの「最大60%」は最大6コアのCPUでの数字です。

通信・カメラ・充電のちがい(くわしく)

通信のチップは、Appleが自社で設計したN1になりました。Wi-Fi 7とBluetooth 6に対応します。Cellularモデルは自社のC2モデムで、前のモデルより最大50%速いとしています。

前のカメラは横向きにしたときの長い辺に移りました。ビデオ通話で目線が合いやすくなります。後ろのカメラにはフラッシュが付きました。

35W以上の別売りの充電器を使うと、約30分で50%まで充電できます。電池は18.9Whで、前のモデルの19.3Whよりわずかに小さくなりました。動画を見られる時間は、どちらも最大10時間です。

歴代の値段は第6世代の約2倍になりました

いちばん安い構成は、2021年の59,800円から、2026年10月の119,800円になりました。

iPad miniのいちばん安い構成(Wi-Fi)の値段を、発売のときと値上げのあとに分けて並べます。容量は第6世代が64GB、A17 Pro版から128GBです。

iPad mini いちばん安い構成の値段 単位:円(税込) 0 50,000 100,000 150,000 59,800 21年9月 第6世代 84,800 24年5月 第6世代 78,800 24年10月 A17 Pro 99,800 26年6月 A17 Pro 119,800 26年10月 A20 Pro
Wi-Fiモデルのいちばん安い構成。発売時の値段はAppleの発表、値上げ後の値段は報道によります。容量は第6世代が64GB、A17 Pro版とA20 Pro版が128GBです。
歴代のiPad mini(いちばん安いWi-Fiモデル)
モデル・時期日本米国
第5世代(2019年3月)45,800円(税別)399ドル
第6世代(2021年9月)59,800円499ドル
第6世代 2022年7月〜72,800円―
第6世代 2022年10月〜78,800円―
第6世代 2024年5月〜84,800円―
A17 Pro版(2024年10月)78,800円499ドル
A17 Pro版 2026年6月〜99,800円599ドル
A20 Pro版(2026年10月)119,800円699ドル

日本の値段は、とくにことわりのないものは税込です。発売時の値段はAppleの発表で確かめました。値上げのあとの値段は、Appleが発表文を出していないため、報道によります。

新しいA20 Pro版は、値上げのあとの前のモデル(99,800円)より20,000円(20.0%)高くなりました。前のモデルの発売時の78,800円からは41,000円(52.0%)高く、第6世代の発売時の59,800円の約2倍です。

米国では、第6世代からA17 Pro版の発売時まで499ドルのままでした。それが2026年6月に599ドル、今回699ドルになりました。日本だけでなく、米国の値段も上がっているのが今回の特徴です。

値上がりの大部分は、ドルでの値上げから来ています

米国の値段が約1.4倍になり、円の分は約1.09倍です。ドルでの値上げのもとは、メモリとストレージの値上がりです。

値段が上がった理由は、大きく3つに分けられます。ドルでの値段が上がったこと、円安、新しい部品です。

ドルでの値段が上がりました(いちばん大きい理由)

米国の値段は、A17 Pro版の発売時の499ドルから699ドルへ、約1.4倍になりました。このうち100ドルは、2026年6月の値上げの分です。

このときAppleの広報担当は、AIのデータセンターが急に増え、メモリとストレージの需要がふくらんだと説明しました。ティム・クックCEOは、値上げは「避けられない」と話しています。どちらもMacRumorsなどの報道によるものです。

調査会社のTrendForceは3月31日、2026年4〜6月期の取引価格の予測を出しました。メモリ(DRAM)は前の3か月より58〜63%、ストレージ(NANDフラッシュ)は70〜75%上がるという予測です。7〜9月期と10〜12月期も、上がり方は小さくなりながら上昇が続く予測です。

6月の値上げのくわしい中身は、次の記事にまとめています。
Mac miniが94,800円→134,800円、Apple日本のMac・iPad値上げはいつから何がいくら上がったのか

円安の分は約1.09倍です

日本の値段(税込)を1.1で割り、米国の値段で割ります。すると、Appleが使ったとみられる1ドルあたりの円が出ます。当社の計算では、A17 Pro版の発売時は約143.6円、今回は約155.8円です。

実際の相場は、A17 Pro版の発表日(2024年10月15日)が149.67円、今回の発表日(2026年10月26日)が157.24円でした。三菱UFJ銀行の売りと買いの真ん中の値で、当社が計算しました。

78,800円から119,800円へは、約1.52倍の値上がりです。このうち約1.40倍はドルでの値上げ、約1.09倍は円の分です。日本の値上がりは、大部分がドルでの値上げから来ています。円とドルの値段の関係は、次の記事でくわしく説明しています。
iPhoneの日本価格から想定為替を逆算する、円安で輸入コストはいくら上がるのかの実務ガイド

新しい部品の分は分かりません

新型は、有機ELの画面、2ナノメートルのチップ、防水の本体など、前のモデルより作りが大きく変わりました。Appleは部品ごとの値段を公表していないため、それぞれがいくら分かは分かりません。

米国のMacRumorsは、韓国のETNewsの報道を伝えています。それによると、iPad mini用の有機ELパネルはサムスンディスプレイが1社で作り、2026年6月に量産を始めました。Appleは、どこから部品を買っているかを公表していません。

買う前に、CPUのコア数と前のモデルの在庫を確かめます

128GBと256GBのモデルはCPUが5コアです。前のモデルは、Appleのオンラインストアでは選べなくなりました。

新しいiPad miniを選ぶときに、確かめておきたい点を並べます。

買う前に確かめておくこと
確かめることなぜか
CPUのコア数128GBと256GBは5コア、512GBは6コアです
Nano-textureの有無256GB以上で選べ、17,000円高くなります
Apple PencilProとUSB-Cの2つが使えます
前のモデルの在庫Appleのオンラインストアにはありません
下取り今のiPadを出すと割引になります

前のA17 Pro版は、家電量販店などに在庫が残っていることがあります。値段は店ごとにちがうので、この記事では比べていません。

会社の端末をまとめて買うご担当の方へ

  • 前の年に予算を立てたときの値段(78,800円や99,800円)のままになっていないか
  • 業務に要る容量とCPUのコア数(128GB・256GBは5コア)
  • 前のモデルの在庫を使うか、新型にそろえるか
  • ケースやペンなど、まわりの物の値段も上がっていないか

メモリの値上がりがほかのApple製品にどう響いているかは、やさしい言葉で次の記事にまとめています。
AppleがなぜMacを3万円も値上げしたのか、中東ヘリウム不足とAIメモリ争奪戦の二重の圧力を暮らし目線でやさしく解説【2026年7月版】

よくある質問

新しいiPad miniの予約と発売はいつですか。

Appleによると、予約は2026年10月29日(木)からです。Apple Store直営店などでの販売は、11月6日(金)からです。

いちばん安い構成はいくらですか。

Wi-Fiモデルの128GBが119,800円(税込)です。Wi-Fi + Cellularモデルは144,800円(税込)からです。学生・教職員向けは110,800円(税込)からです。

前のiPad miniとくらべて、いくら高くなりましたか。

前のA17 Pro版は、2024年10月の発売時が78,800円でした。2026年6月に99,800円に上がったと報じられています。新型の119,800円は、そこから20,000円高い値段です。

どうしてこんなに値上がりしたのですか。

米国の値段が499ドルから699ドルに上がったことが大部分です。2026年6月の値上げについて、Appleはメモリとストレージの需要が大きくふくらんだと説明したと報じられています。円安の分は、当社の計算で約1.09倍です。

どのモデルでもCPUの性能は同じですか。

同じではありません。Appleの仕様ページによると、128GBと256GBのモデルは5コア、512GBのモデルは6コアのCPUです。

前のA17 Pro版はまだ買えますか。

10月27日の時点で、日本のApple Storeの購入ページにはA20 Pro版だけが並んでいます。家電量販店などに在庫が残っていることはありますが、店ごとに確かめる必要があります。

言葉の意味6語
有機EL
1つ1つの画素が自分で光る画面です。黒をより黒く見せられます。
ニト
画面の明るさの単位です。数が大きいほど明るくなります。
IP67
防水と防塵の等級です。水深1mに最大30分つけても大丈夫という意味です。
メモリ(DRAM)
機械が作業中のデータを一時的に置いておく部品です。
NANDフラッシュ
データを保存しておく部品で、128GBなどの容量を決めます。
想定為替
日本の値段と米国の値段から逆算した、1ドルあたりの円です。
出典・エビデンス一覧16件(Appleの発表・公式ページ8・調査会社2・報道ほか6)
  • ※値段は2026年10月27日時点のApple Storeの表示です。日本は税込、米国は税別です
  • ※想定為替と値上がりの内訳は当社の計算で、Appleが公表した数字ではありません
  • ※前のモデルの値上げ後の値段とAppleの声明は、報道によります
  • ※本記事は情報提供を目的としたもので、特定の判断を推奨するものではありません。

文:プラスチックパレット株式会社 編集部

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