やさしく解説

アメリカ中間選挙2026で何が変わったか、上院・下院と関税をやさしく解説

2026年11月5日 公開2026年11月5日時点の情報読む時間 約5分

この記事の答え

何が起きた
11月3日のアメリカ中間選挙で、民主党が上院と下院の両方で過半数を取りました。選挙の前は、どちらも共和党が多数でした。
日本への影響
日本にかかる追加関税は大統領の判断で決めてきたもので、すぐには変わりにくいという見方が出ています。
暮らしで気にすること
円相場と物の値段です。11月4日は円高の方向に動き、原油は下がりました。
次に見るところ
まだ決まっていない議席と、議会と大統領の関係です。新しい議会は2027年1月からです。
上院民主党54過半数51・未定2
下院民主党242以上過半数218・未定42
大統領トランプ大統領2028年に次の選挙

11月5日時点の報道(NBC・OANDA証券のまとめ)によります。数は確定していません。

アメリカの中間選挙とは、どんな選挙でしょうか

大統領の任期の真ん中に、議会の議員を選びます。

アメリカでは11月3日(現地時間)に、中間選挙の投票がありました。中間選挙は、4年ある大統領の任期のちょうど真ん中に行われる選挙です。大統領は選ばれず、国の法律や予算を決める議会の議員などを選びます。

下院(定数435)2年ごとに全員を選び直す

435議席すべて

上院(定数100)任期6年。2年ごとに約3分の1ずつ選ぶ

約3分の1

州知事今回は36の州で選挙

36州

大統領今回は選ばない

トランプ大統領のまま

法律は、上院と下院の両方で可決され、大統領が署名して成立します。大統領は、議会が可決した法律に「拒否権」を使うこともできます。どちらの党が議会の多数を占めるかで、大統領が進めたい政策の通りやすさが変わります。

上院と下院の結果は、どうなったのでしょうか

民主党が両方で過半数を取りました。

報道機関の集計では、民主党が上院と下院の両方で、過半数の議席を取りました。選挙の前は、どちらも共和党が多数でした。

上院選挙前は共和党53・民主党47。過半数は51

民主党54・共和党44

上院でまだ決まっていない州ミシシッピ州・アラスカ州

2議席

下院選挙前は共和党219・民主党214(欠員2)。過半数は218

民主党242以上

下院でまだ決まっていない議席11月5日時点

42議席

上院では、民主党が共和党から議席を取った州がありました。アイオワ・カンザス・テキサス・サウスカロライナ・オハイオ・ノースカロライナなどです。ミシシッピ州は、開票が95%を超えても両候補の差が数十票で、結果が出ていません。

数字の読み方

議席の数は、まだ決まっていない選挙区が残っていて、報道機関ごとに数え方が少し違います。この記事は、11月5日の日本時間の昼までの報道で書いています。数が確定したら、この記事に書き足します。

日本にかかる関税は、変わるのでしょうか

すぐには変わりにくいという見方です。

日本の暮らしや仕事にいちばん関係があるのは、関税です。いまの関税がすぐに変わるかというと、変わりにくいという見方が出ています。

いまの追加関税は、大統領の判断で決めてきた

JETRO(日本貿易振興機構)の解説です。日本の品物への追加関税は、議会の承認なしに、大統領の側(行政府)の判断で決めてきました。

議会の勢力が変わっても、取り消される見込みは低い

JETROは、外交や通商は大統領の裁量が大きく、方針が大きく変わる可能性は低いとみています。当面は、いまの関税が続く前提で考える必要があるとしています。

新しい法律は通りにくくなる

大統領は共和党、議会は民主党が多数になります。大統領は、議会が可決した法案に拒否権を使う構えを見せています。

野村総合研究所の木内登英さんは、選挙の前にこう見ていました。民主党が勝つと新しい追加関税は出しにくくなるものの、歯止めの効果は限られる、という見方です。

株や円相場は、どう動いたのでしょうか

11月4日は日経平均が下がり、円高に動きました。

選挙の翌日の11月4日、株や為替、原油の値段が大きく動きました。選挙のほかにも、いろいろな理由で動いた可能性があります。

ダウ平均(アメリカの株)11月4日の終値

3.03%上昇

日経平均11月4日の終値 6万2,188円

893円安(1.42%下落)

ドル円一時157円台半ばまで

円高の方向

原油(WTI)1バレル88.12ドル

8.29%下落

円相場がこの先どう動くかは、見方が分かれます。木内さんは、選挙の前に、民主党が勝つとドル高・円安が進み、日本の物価高につながる可能性があると書いていました。一方、11月4日には円高の方向に動きました。円安になると輸入品が高くなり、円高になると安くなる方向に働きます。

これから、何を見ればいいのでしょうか

残りの議席と、議会と大統領の関係です。

選ばれた議員が議会に入るのは、2027年1月からです。これからの見どころは、次の3つです。

残りの議席が決まる

ミシシッピ州とアラスカ州の上院、下院の残りの選挙区です。アラスカ州では、結果の確定をめぐる訴えも報じられています。

議会と大統領の関係

予算や法律で、議会と大統領がどこまで折り合うかです。

関税と為替

関税の水準が続くか、円相場がどちらに動くかです。日本の物の値段に関わります。

次の大統領選挙は、2028年11月です。

よくある質問

アメリカの中間選挙とは何ですか。

4年ある大統領の任期の真ん中に行われる選挙です。下院の全435議席と、上院の約3分の1などを選びます。大統領は選びません。

2026年の中間選挙の結果はどうでしたか。

報道機関の集計では、民主党が上院と下院の両方で過半数を取りました。11月5日の時点で、上院の2議席と下院の一部の議席はまだ決まっていません。

トランプ大統領はどうなりますか。

大統領は今回の選挙の対象ではなく、任期は続きます。議会の多数が民主党になるため、法律や予算は議会と折り合う必要があります。

日本への関税は下がりますか。

すぐには下がりにくいという見方です。JETROは、追加関税は大統領の側の判断で決めてきたため、議会の勢力が変わっても取り消される見込みは低いとみています。

円相場はどうなりますか。

見方が分かれています。選挙の前には、民主党が勝つと円安が進むという見方がありました。11月4日は円高の方向に動きました。

新しい議会はいつからですか。

2027年1月からです。

この記事の数字は確定していますか。

いいえ。11月5日時点の報道によるもので、まだ決まっていない議席があります。確定したら書き足します。

言葉の意味3語
中間選挙
大統領の任期の真ん中に行われる、議会の議員などを選ぶ選挙です。
上院・下院
アメリカの議会の2つの院です。法律は両方で可決される必要があります。
拒否権
議会が可決した法案に、大統領が署名せずに差し戻す権限です。
出典・エビデンス一覧5件(公的機関1・報道2・金融機関の解説2)
  • ※11月5日時点の報道をもとにしています。議席が確定したら書き足します
  • ※議席の数は報道機関ごとに数え方が少し違います。上院はNBC、下院はOANDA証券のまとめの数字です
  • ※特定の政党や候補者を支持・評価するものではありません
  • ※本記事は情報提供を目的としたもので、特定の判断を推奨するものではありません。

文:プラスチックパレット株式会社 編集部

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