やさしく解説
トランプ新関税12.5%、上がる品目と下がる品目に分かれる本当の理由
文:プラスチックパレット株式会社 編集部
この記事でわかること
日本の関税は、今までより高くなったの?品目によります。上がるものと下がるものに分かれます。 日本車の関税は変わるの?変わりません。日本の乗用車は合計15%のままです。 なぜ日本は12.5%なの?強制労働の製品の輸入を禁止する法律がないためです。 スーパーの値段は上がるの?直接はねません。アメリカ側でかかる税金です。ニュースでは「日本に12.5%の関税」と伝えられました。数字だけを見ると、日本から送るもの全部が2.5ポイント高くなったように思えます。でも実際は計算のしかたそのものが変わっていて、上がる品目と下がる品目に分かれます。何がどう変わったのかを、専門用語をひとつずつ言いかえながら、順番に見ていきましょう。
第1章
まず、なにが起きたの?
答え:アメリカが2026年7月24日から、日本の製品にかける関税を12.5%にしました。ニュースで「新関税」と呼ばれているものです。日本を含む60の国と地域が対象です。
2026年7月24日の午後1時すぎ(日本時間)、アメリカが日本からの輸入品にかける関税のルールを切り替えました。それまでは全世界に一律10%をかける仕組みだったのですが、その仕組みが同じ日に期限切れになり、入れ替わりで新しい関税が始まったのです。
新しい関税を出したのは、USTR(ユーエスティーアール)と呼ばれるアメリカの役所です。日本語では「アメリカ通商代表部」といって、貿易のルールづくりや交渉を担当しています。
対象になったのは日本だけではありません。中国、ヨーロッパ、韓国、カナダなど60の国と地域がまとめて対象になりました。この60カ国・地域で、アメリカが輸入しているものの99.4%をカバーしています。つまり、ほぼ世界中が対象ということです。
- いつから:2026年7月24日(アメリカ東部時間の午前0時1分)
- だれが:アメリカの役所USTR
- だれに:日本を含む60の国と地域
- 日本は何%:もとの税率とあわせて12.5%
第2章
「12.5%」は足し算なの?
答え:足し算ではありません。今までの税率に12.5%を足すのではなく、合計が12.5%になるまで埋める仕組みです。
ここがこの記事でいちばん大事なところです。ニュースの見出しだけを読むと、今までの税金に12.5%が足されるように感じます。でも日本の場合はちがいます。
そもそも、輸入品にはもともと決まった関税がかかっています。品物ごとに決められていて、0%のものもあれば、20%のものもあります。この「もともとの関税」のことを、専門用語ではMFN税率(エムエフエヌぜいりつ)といいます。「一般関税率」とも呼ばれます。
今回のルールはこうです。
もともとの関税が12.5%より安い品物 → 合計が12.5%になるまで、足りない分だけ追加する
もともとの関税が12.5%以上の品物 → 何も追加しない(そのまま)
つまり、合計は「もともとの関税」と「12.5%」の、高いほうになります。
高さ12.5センチのコップを想像してください。品物ごとに、もともと入っている水の量がちがいます。
水が3センチしか入っていない品物には、9.5センチ分の水を足して12.5センチにします。水が5センチの品物には7.5センチ足します。どの品物も、最後は同じ12.5センチになるのがポイントです。
では、もともと水が16センチ入っている品物はどうでしょう。コップの高さを超えているので、水は足しません。16センチのままです。
この「合計で決める」やり方は、実は今回が初めてではありません。2025年7月に日本とアメリカが交渉して決めた合意も、同じ考え方で「合計15%まで」というルールでした。今回はその上限が15%から12.5%に下がった形になっています。
第3章
どうして上がるものと下がるものに分かれるの?
答え:前のルールが「もともとの関税に10%を足す」足し算だったからです。境目はもともとの関税が2.5%のところで、それより安い品物は負担が増え、高い品物は減りました。
2026年2月24日から7月23日まで使われていた前のルールは、もともとの関税に10%を足すという、まさに足し算でした。ここが今回と決定的にちがいます。
前のルールと今のルールを並べてみます。
| もともとの関税 | 前のルール(7月23日まで) | 今のルール(7月24日から) | どうなった |
|---|---|---|---|
| 0% | 10.0% | 12.5% | 2.5ポイント 上がった |
| 1.5% | 11.5% | 12.5% | 1.0ポイント 上がった |
| 2.5% | 12.5% | 12.5% | 変わらない |
| 5.0% | 15.0% | 12.5% | 2.5ポイント 下がった |
| 12.5% | 22.5% | 12.5% | 10.0ポイント 下がった |
| 20.0% | 30.0% | 20.0% | 10.0ポイント 下がった |
編集部が計算しました。表の「もともとの関税」は、しくみの違いを示すための例です。実際の税率は品物ごとにちがいます。
表を見ると、境目はもともとの関税が2.5%のところだとわかります。
- もともとの関税が2.5%より安い品物 → 負担が増えた
- ちょうど2.5%の品物 → 変わらない
- 2.5%より高い品物 → 負担が減った
なぜ2.5%が境目になるかというと、計算するとぴったり合うからです。もともとの関税に10を足したものが12.5になるのは、もともとが2.5のときだけ。それより安ければ12.5に届かないので新ルールのほうが高くなり、それより高ければ足し算のほうが大きくなるので新ルールのほうが安くなります。
ですから、日本の関税が10%から12.5%に上がった、という言い方は、半分は正しくて、半分は正しくありません。もともと無税だった品物にとっては上がったのですが、もともと関税が高めだった品物にとっては、むしろ下がっているのです。
第4章
自動車と鉄鋼が入っていないのはなぜ?
答え:自動車と鉄鋼には別の法律(通商拡大法232条)の関税がすでにかかっていて、二重取りにならないよう対象から外されたからです。日本の乗用車は15%のままです。
ニュースで、自動車などの品目別関税は対象外だと伝えられたのを聞いた方も多いと思います。これはどういうことでしょうか。
アメリカには、関税をかけるための法律がいくつもあります。今回の関税は「通商法301条」という法律を使っていますが、自動車や鉄鋼には別の法律(通商拡大法232条)にもとづく関税がすでにかかっています。
もし両方をかけると二重取りになってしまうので、232条の関税がかかっている品物は、今回の301条の対象から外されました。
| 品物 | 日本にかかる関税 | 今回の変化 |
|---|---|---|
| 乗用車(セダン、SUVなど) | 15% | 変わらない |
| 自動車の部品 | 15% | 変わらない |
| 大きなトラックとその部品 | 25% | 変わらない |
| 鉄鋼・アルミ・銅の製品 | 25〜50% | 変わらない |
| 木材・木の家具など | 15%まで | 変わらない |
| くすり(特許のあるもの) | 15%まで | 2026年7月31日から適用 |
ジェトロが2026年6月11日時点でまとめた資料をもとにしています。木材とくすりの「15%まで」は、もともとの関税と合わせた上限です。
日本の乗用車が15%になっているのには内訳があります。もともとの関税が2.5%で、そこに232条の関税が12.5%。足すとちょうど15%です。2025年9月16日からこの水準になっていて、今回もそのままです。
日本の輸出の主役である自動車・自動車部品・鉄鋼は、今回の12.5%の話とは別枠です。ニュースを見て、日本車がまた値上がりするのではないかと心配された方がいるかもしれませんが、そこは変わっていません。
第5章
なぜ日本は12.5%で、ヨーロッパは10%なの?
答え:強制労働でつくられた製品の輸入を禁止する法律を、その国が持っているかどうかで分けられたからです。日本にはこの法律がないため、12.5%のグループに入りました。
同じ日に発表された関税なのに、国によって数字がちがいます。60の国と地域は、大きく4つのグループに分けられました。
| グループ | やり方 | おもな国・地域 |
|---|---|---|
| ① 10%を足す | もともとの関税+10% | イギリス、インド、カナダ、メキシコ、マレーシアなど17 |
| ② 合計10% | 合計が10%になるまで | EU(ヨーロッパ連合)、台湾 |
| ③ 合計12.5% | 合計が12.5%になるまで | 日本、韓国、スイス |
| ④ 12.5%を足す | もともとの関税+12.5% | 中国、ベトナム、タイ、シンガポール、ロシア、ブラジルなど38 |
合わせて60の国と地域になります。日本と韓国、スイスは同じ扱いです。
10%と12.5%を分けた基準は、その国が強制労働でつくられた製品の輸入を禁止する法律を持っているかどうかでした。持っている国、アメリカとの約束で導入すると決めた国、部分的に規制している国は10%。それ以外は12.5%です。
日本にはこの法律がありません。だから12.5%のグループに入りました。人権への意識が低いと判断されたというより、制度があるかないかで機械的に分けられたと考えるほうが実態に近いです。
ちなみに、④の「足す」グループに入った中国やベトナムは、もともとの関税にそのまま12.5%が積み上がります。日本の②③のような上限がないぶん、条件としては厳しくなります。
第6章
なぜ「強制労働」が理由なの?
答え:アメリカは、強制労働の製品を締め出していない国があるぶん、自国の労働者が不利な競争をさせられていると考えているからです。今の12.5%は、ずっと固定された数字ではありません。
関税の理由として「強制労働」が出てくるのを、不思議に思われたかもしれません。
強制労働とは、本人の意思に反して働かされることです。アメリカには、こうしてつくられた製品の輸入を禁止する法律が100年近く前からあり、税関がきびしく取り締まっています。
アメリカ側の言い分はこうです。アメリカは強制労働でつくられた製品を締め出しているのに、他の国は同じことをしていない。そのぶん他の国は安く仕入れられるので、アメリカの労働者が不利な条件で競争させられている。だから対抗措置として関税をかける、という理屈です。
USTRの調査は2026年3月12日に始まり、公聴会や意見の募集を経て、7月23日に結論が出ました。調査の結果、60の国と地域すべてについて「不十分」と判断されています。
理屈のうえでは可能です。区分けの基準が制度の有無なので、日本国内で同じような法律をつくるか、アメリカとの協定のなかで導入を約束すれば条件を満たします。実際、今回の調査がきっかけで新しく輸入禁止の措置をつくった国もあります。
つまり今の12.5%は、ずっと固定された数字ではありません。今後の制度づくり次第で動きうる、というのが正確な理解です。
第7章
なぜ今このタイミングだったの?
答え:前の関税の根拠だった通商法122条には「150日まで」という期限があり、2月24日から数えて150日目が7月23日で、7月24日に期限が切れたからです。
7月24日という日付には理由があります。ここ1年ほどのあいだに、アメリカの関税は根拠となる法律が2回も変わっているのです。
| 時期 | 使われた法律 | 日本の計算方法 |
|---|---|---|
| 2025年8月7日〜 2026年2月23日 | IEEPA(緊急時の法律) | 合計が15%になるまで |
| 2026年2月24日〜 7月23日 | 通商法122条 | もともとの関税に10%を足す |
| 2026年7月24日〜 | 通商法301条 | 合計が12.5%になるまで |
きっかけは2026年2月20日、アメリカの最高裁判所が出した判決でした。それまでの関税は「IEEPA」という緊急時の法律を根拠にしていたのですが、最高裁は、この法律に大統領が関税をかける権限は入っていないと判断したのです。関税をかけるかどうかを決めるのは議会の仕事だ、という理由でした。
これで関税の土台がなくなってしまったため、アメリカ政府はすぐ別の法律(通商法122条)に切り替えて、一律10%をかけ始めました。ただしこの法律には「150日まで」という期限があります。2月24日から数えて150日目が7月23日で、期限が切れたのは7月24日でした。
だから政府は、期限が切れる日に合わせて次の関税を用意していたのです。調査を始めたのが3月12日で、結論を出したのが7月23日。134日間という短さでした。
IEEPAは「緊急事態だから」という理由で使う法律なので、裁判で争われると弱い面がありました。いっぽう301条は、事前に調査をして、意見を聞いて、公聴会を開いてから発動する手続きが決まっています。手間はかかりますが、そのぶん裁判に耐えやすい。より崩れにくい土台に移した、ということです。
なお、無効になったIEEPAの関税については、すでに払ったお金を返してもらう手続きが進んでいます。2026年4月20日から専用のシステムで申請を受け付けており、申請から60〜90日ほどで返金されます。
第8章
わたしたちの暮らしに関係ある?
答え:今回の関税は、日本からアメリカへ送る品物にアメリカ側でかかる税金なので、スーパーの値段には直接はねません。ただし、まわりまわって関係することはあります。
いちばん気になるところだと思います。ここは正直に整理しておきます。
スーパーの値段には、直接はねません
今回の関税は、日本からアメリカへ送る品物に、アメリカ側でかかる税金です。日本国内で売られている商品にかかるものではありません。ですから、この関税そのもので日本の店頭価格が上がるという関係にはなっていません。
ニュースで関税の話が出ると身近な値上げを連想しがちですが、方向が逆だと覚えておくとまちがえません。日本が輸入するときの税金ではなく、アメリカが輸入するときの税金です。
ただし、まわりまわって関係することはあります
アメリカ向けに製品を売っている会社にとっては、関税が上がれば現地での売値を上げるか、自社で負担するかを選ぶことになります。売れ行きが落ちれば生産量が減り、その会社に部品を納めている取引先の仕事量にも影響します。
今回、負担が増えるのはもともと関税がゼロに近かった品物です。上がり幅は2.5ポイントぶんですが、輸出の数量が大きい業種ほど金額としては効いてきます。自社の製品がこの層に当たるかどうかは、品番ごとに調べないとわかりません。ひとまとめに日本の輸出が不利になったとは言えない、というのがこの制度の実際のところです。
荷物が動けば、荷物を守る資材も動きます
当社は物流資材を扱っているので、この視点からも見ています。輸出の荷物には必ず、パレットに載せて、PPバンドで固定して、ストレッチフィルムで巻く、という作業がついてまわります。輸出の量が変われば、これらの資材の必要量も一緒に動きます。
また関税のルールが変わる直前には、間に合わせようとして出荷が一時的に集中することがあります。今回は猶予が2026年7月28日までの4日間と短く、すでに終わりに近い段階ですが、今後も同じような場面は出てきます。発動日の前後で荷動きが偏る前提で、資材の在庫を用意しておくのが備えになります。
赤沢亮正経済産業大臣は2026年7月24日の記者会見で、今回の措置について「最終的に2025年の合意を超える追加関税を課されることはないと確認している」と述べました。2025年の日米合意で決めた「合計15%まで」という上限は守られるという説明です。今回の12.5%はその15%より低い水準なので、いまのところ説明と数字は合っています。
第9章
これから、どこを見ればいいの?
答え:今回で話は終わっていません。つくりすぎについての別の調査と、232条の6件の調査が進んでいます。除外リストも細かくチェックが必要です。
今回で話が終わったわけではありません。続きがあります。
もうひとつの調査が進んでいます
USTRは強制労働の調査と並行して、つくりすぎ(過剰生産能力)についての調査も進めています。こちらは日本を含む16の国と地域が対象で、日本については自動車と自動車部品、光学機器、写真関連、医療機器が調べられています。
今回は対象外だった自動車が、こちらの調査では名指しされている点は押さえておくところです。結果の公表時期はまだ決まっていません。
別の品目の関税も検討中です
232条にもとづく調査が、いま6件動いています。旅客機とその部品、ポリシリコン、ドローン、風力発電のタービン、医療用のマスクや医療機器、そしてロボットと産業機械です。どれかが決まれば、その品物の扱いが変わります。
除外リストは細かくチェックが必要です
今回の関税には、対象から外された品物のリストが付いています。全部で2,120のHTSコード(品番)が共通のリストに載っていますが、そのうち無条件で外れるのは863だけです。残りは「旅客機に使う場合だけ」「くすりに使う場合だけ」といった条件付きです。
しかも今回は、あとから自社の製品を対象から外してほしいと申請する制度が用意されていません。リストに載っていなければ、原則そのまま課税されます。
もっと詳しい数字や、品番ごとの調べ方、232条の関税率の一覧については、専門版の記事にまとめています。実務で税率を確認する必要のある方は【2026年7月24日速報】米国の対日追加関税が12.5%に、上乗せではなく合算方式のため負担が増える品目と減る品目に分かれる、自動車と鉄鋼は対象外をあわせてご覧ください。
家でできること
- 関税のニュースは、日本が輸入するときの税金か、アメリカが輸入するときの税金かを見分ける(今回はアメリカ側)
- 自社の製品が負担の増える層に当たるかは、品番(HTSコード)ごとに調べる
- 除外リストに載っているか、条件付きかを確かめる
- 発動日の前後は荷動きが偏る前提で、資材の在庫を用意しておく
もっと詳しく:専門版「【2026年7月24日速報】米国の対日追加関税が12.5%に、上乗せではなく合算方式のため負担が増える品目と減る品目に分かれる、自動車と鉄鋼は対象外」
よくある質問
日本の関税は今までより高くなったのですか
品目によって分かれます。もともとの税率がゼロに近かったものは、今までの10%から12.5%になるので負担が増えます。もともとの税率が2.5%を超えていたものは、逆に負担が軽くなります。日本から送るものすべてが一律に高くなったわけではありません。
日本車の関税はどうなりますか
変わりません。自動車には別の法律にもとづく関税がすでにかかっていて、今回の関税はそれと重ならないように対象から外されています。日本の乗用車は2025年9月16日から、もとの税率2.5%を含めて合計15%のままです。鉄鋼やアルミも同じ理由で対象外です。
なぜ日本は12.5%で、ヨーロッパは10%なのですか
強制労働でつくられた製品の輸入を禁止する法律を、その国が持っているかどうかで分けられました。持っている国や、アメリカとの約束で導入を決めた国は10%、そうでない国は12.5%です。日本にはこの法律がないため、高いほうの区分になりました。
スーパーの値段が上がったりしますか
今回の関税は、日本からアメリカへ送るものにアメリカ側でかかる税金です。日本国内で売られている商品に直接かかるものではありません。ただし輸出の量が変われば、その会社の売上や取引先の仕事量に影響することはあります。日本の店頭価格へ直接はねる仕組みではない、と考えてください。
なぜプラスチックパレット株式会社がこの記事を書いているのですか
当社はプラスチックパレット、再生樹脂材料、PPバンド、ストレッチフィルムなどの物流資材を全国のお客様へ供給する商社です。輸出の荷物が増えたり減ったりすると、荷物を運ぶための資材の必要量も変わります。お取引先が判断に使える情報を、わかりやすく整理してお届けしています。
言葉のかんたん辞典10語
- 関税
- 外国から品物を輸入するときにかかる税金です。輸入した国の政府に納めます。今回の話は、日本の品物がアメリカに入るときにアメリカ政府に納める税金のことです。
- MFN税率(一般関税率)
- 品物ごとにもともと決まっている、通常の関税率のことです。0%のものもあれば20%のものもあります。今回の計算は、この税率を出発点にして「合計12.5%」まで足りない分を足す形になっています。
- USTR
- アメリカ通商代表部。貿易の交渉やルールづくりを担当するアメリカの役所です。今回の関税を決めて発表したのがここです。
- 通商法301条
- 今回の関税の根拠になった法律です。外国のやり方が不公正だと調査で判断されたとき、関税などで対抗できると定めています。使うには事前の調査が必要です。
- 通商拡大法232条
- 自動車、鉄鋼、アルミ、銅、木材、半導体、くすりなどにかかっている関税の根拠になっている法律です。輸入が国の安全を損なうおそれがあるときに使われます。今回の301条とは別枠なので、二重にはかかりません。
- 通商法122条
- 2026年2月24日から7月23日まで使われていた、一律10%の関税の根拠です。「150日まで」という期限があり、その期限が切れたのが7月24日でした。
- IEEPA
- 緊急時に大統領が経済取引を規制できる法律です。2026年2月20日にアメリカの最高裁判所が、この法律では関税をかけられないと判断したため、これを根拠にしていた関税は無効になりました。
- HTSコード
- アメリカで品物につけられている10桁の番号です。関税率も、対象から外れるかどうかも、すべてこの番号ごとに決まります。「うちの製品はどうなる」を調べるときは、まずこの番号を確認します。
- 強制労働
- 本人の意思に反して働かされることです。アメリカはこうしてつくられた製品の輸入を100年近く禁止しており、他の国も同じようにすべきだ、というのが今回の関税の理由になっています。
- ポイント(pt)
- %どうしの差を表すときに使う単位です。10%から12.5%になった場合、「2.5ポイント上がった」と言います。「2.5%上がった」と書くと別の意味(10%の2.5%分=0.25%)になってしまうため、使い分けています。
出典・エビデンス一覧14件(公的機関8・報道や企業6)
アメリカ政府の発表
- USTR ファクトシート「強制労働産品の輸入を禁止していない60の経済に対する通商法301条措置」2026年7月23日
- USTR「強制労働に関する通商法301条調査における措置」2026年7月23日
- USTR 連邦官報 最終決定通知(全431ページ)2026年7月23日
- 米国税関・国境警備局(CBP)通関業者向けガイダンス 2026年7月23日
日本の公的機関
- 日本貿易振興機構(ジェトロ)ビジネス短信「米USTR、強制労働産品の輸入禁止措置を巡り、日本含む60カ国・地域に301条関税賦課を最終決定」2026年7月24日
- ジェトロ 調査部米州課「米国トランプ政権の関税政策の要旨」2026年6月11日版
- ジェトロ ビジネス短信「米最高裁がIEEPA関税を無効と判断も還付方法や詳細な関税率は不透明」2026年2月24日
調査機関・報道
- Global Trade Alert「60の経済に対する強制労働・通商法301条関税が7月24日に発効」2026年7月24日
- 日本経済新聞「米国の新関税発動でも『最終的に日米合意は超えず』 赤沢経産相」2026年7月24日
- FNNプライムオンライン「トランプ“新関税”が発動 日本は原則12.5%」2026年7月24日
- 日本放送協会(NHK)「トランプ政権 新追加関税を発動 日本は既存税率あわせ12.5%」2026年7月24日
- 朝日新聞「トランプ政権、新たな関税を24日から発動 日本には12.5%」2026年7月24日
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- 米国国際貿易委員会(USITC)関税率検索データベース
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