サプライチェーン・レポート / 日本の樹脂輸入単価(輸入元別)
樹脂原料はなぜ高いままか、ナフサ118,900円とPP・PEの国別価格
この記事の答え
- 何が起きた
- 2026年6月単月のPPの輸入単価は、1kg264円(中国)から375円(アメリカ)まで、国によって111円の幅がありました。中国は4品目すべてで輸入全体の平均を下回りました。
- 樹脂の仕入れ値への影響
- 国産ナフサ基準価格は、1〜3月期の1kl 65,700円から4〜6月期の118,900円へ上がりました。輸入側の単価も同じ桁で上がっており、「輸入すれば安い」という関係にはなっていません。
- 確かめておくこと
- この単価は通関の金額を数量で割った平均で、商談価格ではありません。運賃・保険の条件、グレード、契約かスポットかで、実際の値段は変わります。
- 次に見るところ
- プラサーチが毎月公開する「樹脂別国別輸入実績」のPDFです。7月分以降も、この記事の手順で単月の単価を出せます。
どれも、プラサーチ「樹脂別国別輸入実績」(財務省貿易統計による)の金額と数量から、当社が計算した数字です。
このページは、日本の樹脂の輸入元と単価を国別に並べた定点観測
このページは、当社の国別記事(中国・マレーシア・シンガポール、以降ベトナム・タイ・インドネシア)に共通する土台です。国別記事は、ここから1国分を切り出したものにあたります。
日本がポリプロピレンとポリエチレンを、どこからいくらで買っているか。それを国別・品目別に並べた定点観測のページです。
当社は国別記事を書くたびに、その国の数字だけを切り出して載せてきました。切り出す前の表をそのまま置いておく場所がなかったため、ここに置きます。
対象は4品目です。PP(ホモポリマー)、PP(ブロックコポリマー)、HDPE(高密度ポリエチレン)、LDPE(低密度ポリエチレン)です。いずれも当社が扱うプラスチックパレット、PPバンド、ストレッチフィルムの原料です。
数字の出どころはプラサーチ「樹脂別国別輸入実績」で、財務省貿易統計の品別国別表をもとにした集計です。当社は3本のPDF(2025年1〜6月累計、2026年1〜5月累計、2026年1〜6月累計)を直接読み、相手国の行を1つずつ書き写しました。
単価はすべて、金額÷数量で計算し直しています。原表にも単価の列がありますが、後で述べる理由で採用していません。
関連記事 中国の樹脂はどこへ行ったのか、輸出先の上位10か国に日本はなく、それでも6月の輸入単価は最も安い
このページの中国の行を、中国側の原油輸入・ナフサ輸入・樹脂輸出の数字と突き合わせて読んだ記事です。輸出の仕向地に日本が入っていないのに、単価だけが下がった理由を扱っています。
2026年6月は中国が4品目すべてで平均より安く、量はベトナム・タイ・韓国が多い
2026年6月単月では、中国が4品目すべてで輸入全体の平均より安くなっています。ただし量ではベトナム・タイ・韓国が上位で、中国は3〜4番手です。安さと量が一致していません。
同じポリプロピレンでも、どこから買うかで1kgあたり100円以上の差がつきます。
最初に単価を置きます。2026年6月の1か月だけを取り出した数字です。累計ではなく単月にしたのは、ホルムズ海峡の封鎖(2026年2月28日)の影響が、累計だと薄まるためです。
単月は、2026年1〜6月累計から1〜5月累計を差し引いて求めました。当社の計算によります。
単価
表の1行目「輸入全体」が、輸入全体の平均です。この行より大きい数字は、「全体より高くついた」ことを示します。
| 相手国 | PP | PPブロック | HDPE | LDPE |
|---|---|---|---|---|
| 輸入全体 | 278 | 291 | 283 | 314 |
| 韓国 | 283 | 288 | 258 | — |
| タイ | 292 | 310 | 298 | 321 |
| ベトナム | 270 | 274 | 290 | — |
| 中国 | 264 | 260 | 240 | 294 |
| UAE | 290 | 270 | — | 352 |
| 台湾 | 288 | 297 | 238 | 318 |
| シンガポール | 360 | 419 | 337 | — |
| 米国 | 375 | 577 | 286 | — |
| サウジアラビア | 283 | — | — | — |
| マレーシア | 264 | — | 320 | — |
| カタール | — | — | — | — |
| インドネシア | 201 | — | — | — |
| オマーン | 235 | — | — | — |
単位は1kgあたりの円です。「PP」はホモポリマー、「PPブロック」はブロックコポリマーです。2026年1〜6月累計から1〜5月累計を差し引いた差分を、金額÷数量で割ったもので、当社の計算によります。数量が100トンに満たない品目は、原表のトン数が整数丸めのため単価の誤差が大きく、—としています。
PPの6月単月の単価は、中国264円、ベトナム270円、輸入全体278円、韓国283円、台湾288円、UAE290円、タイ292円です。シンガポールは360円、アメリカは375円です。同じ月、同じ品目で111円の幅があります。
中国が4品目すべてで、輸入全体の平均を下回っています。PPは264円で、全体278円より14円安くなっています。PPブロックは260円で31円安く、HDPEは240円で43円安くなっています。LDPEも294円で20円安くなっています。
いちばん高いのは、アメリカとシンガポールです。アメリカのPPブロックは577円、シンガポールのPPブロックは419円です。
PPで見ると、中国264円とアメリカ375円の差は111円あります。同じ月、同じ品目で、どこから買うかだけでこれだけ違います。
インドネシアのPPが201円、オマーンのPPが235円と、平均より大きく安くなっています。ただしこの2つは、6月単月の数量がそれぞれ265トン、267トンと小さい行です。
数量の小さい行は、特定の商談の条件がそのまま単価に出ます。そのため、市況の代表値としては扱っていません。
数量
単価だけを見ると、安い国から買えばよいことになります。実際には、量が出ません。同じ月の数量を並べます。
| 相手国 | PP | PPブロック | HDPE | LDPE | 4品目計 |
|---|---|---|---|---|---|
| 輸入全体 | 26,276 | 23,903 | 26,427 | 2,015 | 78,621 |
| 韓国 | 3,534 | 10,451 | 5,163 | — | 19,148 |
| タイ | 3,118 | 1,114 | 10,928 | 858 | 16,018 |
| ベトナム | 11,410 | 4,895 | 3,408 | 51 | 19,764 |
| 中国 | 3,872 | 3,917 | 2,691 | 512 | 10,992 |
| UAE | 1,134 | 793 | — | 100 | 2,027 |
| 台湾 | 828 | 1,242 | 803 | 145 | 3,018 |
| シンガポール | 222 | 414 | 720 | 57 | 1,413 |
| 米国 | 309 | 245 | 1,990 | 88 | 2,632 |
| サウジアラビア | 730 | — | 59 | 95 | 884 |
| マレーシア | 395 | 56 | 442 | 53 | 946 |
| カタール | — | — | — | — | 0 |
| インドネシア | 265 | — | 35 | 51 | 351 |
| オマーン | 267 | — | — | — | 267 |
単位はトンです。2026年1〜6月累計から1〜5月累計を差し引いた、当社の計算によります。原表の数量は、トン単位の整数で印字されています。
6月単月でいちばん量が出たのは、ベトナムの11,410トン(PP)、タイの10,928トン(HDPE)、韓国の10,451トン(PPブロック)です。
中国はPP3,872トン、PPブロック3,917トン、HDPE2,691トンです。安いものの、量では3番手から4番手にとどまります。
カタールのHDPEは、6月単月がゼロです。1〜5月累計と1〜6月累計が、いずれも2,522トンで動いていません。1〜5月まで毎月入っていたものが、6月に止まりました。
1年で順位が入れ替わったのは、中国以外の単価が上がったため
2025年から2026年にかけて、中国は4品目中3品目で単価が下がり、それ以外の供給元はおおむね上がりました。中国が安くなった幅より、ほかが上がった幅のほうが大きく、順位の逆転は後者で起きています。
前の章の単価表は、2026年6月の断面です。これが1年前とどう違うかを、2025年1〜6月累計との比較で見ます。累計どうしの比較なので、単月の振れが均されます。
中国は、2025年1〜6月には4品目すべてで平均を上回っていました。1年で正反対になっています。値段の順位が入れ替わったのが2026年です。
数量
表の1行目が、輸入全体です。
| 相手国 | PP | PPブロック | HDPE | LDPE |
|---|---|---|---|---|
| 輸入全体 | +27.2 | +3.1 | +17.0 | +44.3 |
| 韓国 | -1.3 | -11.5 | +46.9 | 新規 |
| タイ | +30.9 | -30.6 | -3.4 | +8.6 |
| ベトナム | +72.7 | +44.1 | 新規 | 新規 |
| 中国 | +104.3 | +70.3 | +871.2 | +547.1 |
| UAE | -34.6 | -5.9 | — | -42.3 |
| 台湾 | +22.6 | +6.9 | +6.4 | 新規 |
| シンガポール | +146.3 | +8.7 | -19.7 | -23.8 |
| 米国 | +29.6 | -7.4 | +199.8 | 新規 |
| サウジアラビア | -32.4 | -87.4 | -55.7 | 新規 |
| マレーシア | -45.1 | 新規 | -50.7 | +155.1 |
| カタール | — | — | -19.0 | — |
| インドネシア | 新規 | — | -24.7 | — |
| オマーン | 新規 | — | — | — |
単位は%です。2025年1〜6月累計に対する2026年1〜6月累計の増減率で、当社の計算によります。前年が100トン未満だったものは、率が意味を持たないため「新規」と表記しました。
単価
表の1行目が、輸入全体です。
| 相手国 | PP | PPブロック | HDPE | LDPE |
|---|---|---|---|---|
| 輸入全体 | 192→215 | 201→225 | 166→212 | 209→248 |
| 韓国 | 191→219 | 200→224 | 163→193 | — |
| タイ | 173→183 | 181→249 | 161→202 | 193→236 |
| ベトナム | 169→210 | 168→201 | — | — |
| 中国 | 285→263 | 239→250 | 314→253 | — |
| UAE | 152→173 | 150→151 | — | — |
| 台湾 | 180→249 | 171→231 | 156→190 | — |
| シンガポール | 160→214 | 334→365 | 168→217 | 176→203 |
| 米国 | 476→396 | 545→526 | 177→221 | — |
| サウジアラビア | 159→175 | — | 175→184 | — |
| マレーシア | 198→204 | — | 175→238 | — |
| カタール | — | — | 150→189 | — |
| インドネシア | — | — | — | — |
| オマーン | — | — | — | — |
単位は1kgあたりの円です。左が2025年1〜6月累計、右が2026年1〜6月累計で、いずれも金額÷数量による当社の計算です。両期とも500トン以上あった組み合わせだけを載せています。
この2つの表でいちばん目を引くのは、中国の列です。4品目のうち3品目で単価が下がっています。PPは285円から263円へ、HDPEは314円から253円へ、LDPEは462円から284円へ下がりました(2025年1〜6月の数量が170トンと小さいため、表では—としています)。
同じ期間に輸入全体は、PPが192円から215円へ、HDPEが166円から212円へ上がっています。向きが逆です。
2025年時点の中国は、4品目すべてで輸入全体より高い供給元でした。PPは285円対192円で93円高く、HDPEは314円対166円で148円高くなっていました。PPブロックも239円対201円で、平均より高い供給元でした。LDPEにいたっては、462円対209円で253円高くなっていました。
「割高だから少ししか買っていない」供給元でした。それが2026年6月には、4品目すべてで平均より安くなりました。
中国が安くなったのではなく、ほかが上がった 数字の向きを取り違えやすいので、はっきり書きます。中国のPP単価は、285円から263円へ22円下がっただけです。
順位が入れ替わった主因は、輸入全体が192円から215円へ、タイが173円から183円へ、韓国が191円から219円へ、ベトナムが169円から210円へ上がったことにあります。
中国が安売りしたのではありません。中国以外が上がったために、もともと高かった中国が、相対的に安い側へ回りました。
もう1つ、ほとんど動いていない列があります。UAEのPPブロックは、2025年150円から2026年151円で、変化率0.8%です。
同じ期間に、韓国は200円から224円へ、台湾は171円から231円へ上がっています。そのなかで、この1円だけが例外的に動いていません。
数量も22,565トンから21,237トンと、ほぼ横ばいです。当社では、この安定が長期契約によるものかどうかを確認できていません。
前年ほぼゼロの経路が立ち上がり、中東とマレーシアが退いた
2026年上半期に、ベトナムのHDPEとインドネシアのPPという、前年ゼロの経路が立ち上がりました。サウジアラビアとマレーシアは、半分近く減りました。日本の樹脂の仕入れ先の地図が、半年で書き換わっています。
前の章の数量表には、単価とは別に読むべき変化が入っています。前年ほぼゼロだった経路が立ち上がり、長年の供給元が退きました。4つに整理します。
| 動き | 数字 | 読み方 |
|---|---|---|
| ベトナムのHDPEが立ち上がった | 35トン → 8,253トン(2025年1〜6月 → 2026年1〜6月) | 前年は事実上ゼロだった経路が、半年で8,000トン超に達しました。6月単月でも3,408トンあります。単価は290円で、全体283円より高くなっています |
| インドネシアのPPが立ち上がった | 51トン → 1,657トン | 同じく前年ほぼゼロです。6月単月の単価は201円で、主要供給元のなかで最も安い部類にあります |
| 中国のHDPE・LDPEが急増した | HDPE 562トン → 5,458トン/LDPE 170トン → 1,100トン | HDPEは9.7倍です。単価が下がった品目ほど、数量が増えています |
| 中東とマレーシアが退いた | サウジアラビア PP 32.4%減・HDPE 55.7%減/マレーシア PP 45.1%減・HDPE 50.7%減 | ホルムズ海峡の内側と、その東で原油を海峡経由に頼っていた国が、同時に減っています |
ベトナムはPPの数量でも最大の供給元になりました。PPは2025年1〜6月の19,800トンから、2026年同期の34,200トンへ72.7%増えました。
6月単月では11,410トンで、韓国の3,534トンを大きく上回ります。4品目の合計でも57,513トンで、韓国96,282トン、タイ94,873トンに次ぐ3番手です。
タイはHDPEで突出しています。2026年1〜6月累計の62,728トンは、日本のHDPE輸入全体117,700トンの53.3%にあたります。
単価は202円で、全体212円より安くなっています。数量が減っているにもかかわらず(3.4%減)、シェアの高さは変わっていません。
前年ほぼゼロの行から増減率を出さない ベトナムのHDPEは35トンから8,253トンなので、率にすれば2万%を超えます。この率には意味がありません。
原表の数量はトン単位の整数で印字されており、35トンという値そのものの精度が低いためです。
このページでは、前年が100トン未満だった組み合わせを「新規」と表記し、率を出していません。単価の前年比も、両期とも500トン以上あった組み合わせに限っています。
国産ナフサは118,900円で過去最高、輸入の単価も同じ桁で上がった
国産ナフサ基準価格は、2026年4〜6月期に118,900円と過去最高になり、国内メーカーは合計1kg120円以上の改定を出しました。輸入側の単価も同じ期間に同じ桁で上がっており、「輸入すれば安い」という関係にはなっていません。
輸入単価だけを見ていると、国内の値段がどう動いたかが分かりません。比べる基準線として、国産ナフサ基準価格と、国内メーカーの改定幅を置きます。
| 期 | 基準価格(円/kl) |
|---|---|
| 2025年1〜3月 | 73,400 |
| 2025年4〜6月 | 66,300 |
| 2025年7〜9月 | 63,200 |
| 2025年10〜12月 | 65,600 |
| 2026年1〜3月 | 65,700 |
| 2026年4〜6月 | 118,900 |
| 2026年7月(単月) | 104,331 |
出典は大景化学「ナフサ価格推移表」です。太字の行は、過去最高となった期です。
2026年1〜3月期の65,700円から、4〜6月期の118,900円へ、53,200円上がりました。率にして81.0%です。7月単月は、104,331円へ下がっています。
これを受けて、プライムポリマーは2026年3月17日に、PE・PPを1kg90円以上値上げすると発表しました。4月21日には、追加で30円以上の値上げを発表しています。合わせて1kg120円以上です。
同社は3月の発表で、ナフサが「110,000円/KLを超える水準で推移する見通し」と書いています。4月の発表では、「125,000円/KL超」を想定と書いています。
輸入側の6月単月の単価は、PP全体で278円です。2026年1〜3月の累計単価は、当社の計算で174円でした。輸入側も、3か月で104円上がっています。国内の改定幅120円以上と、桁は同じです。
「ナフサ価格は、110,000円/KLを超える水準で推移する見通しであり、当社の収益を大きく圧迫する状況が続いております。」
プライムポリマー 2026年3月17日 価格改定に関するお知らせ
数字は自分で更新でき、単価は必ず金額÷数量で計算し直す
7月以降の数字も、同じ経路で取得できます。単価は原表の印字値を使わず、金額÷数量で計算し直します。単月は累計の差分で出し、数量が100トンを下回る行は使いません。
このページの数字は、2026年6月分までです。7月以降は、同じ経路で取得できます。当社が使った手順を、そのまま書きます。
買うか買わないかの判断は、この数字だけでは決まりません。判断そのものは、読者に委ねます。
プラサーチの月次PDFを取る
一覧は pla-search.co.jp/oil_products にあります。ファイル名は「樹脂別国別輸入実績2026_NN.pdf」の形式で、NNが月の2桁です。2025年分は「2025_N.pdf」と1桁になる点だけが違います。
各PDFは年初からの累計で、単月の内訳は載っていません。当社が確認した時点では、2026年6月分までが公開されていました。
単価は必ず金額÷数量で計算し直す
原表には単価の列がありますが、合計行の印字値に異常が出ることがあります。
2026年1〜5月累計のPDFは、PP合計の単価を1kg1,156円と印字しています。しかし金額17,727,626千円を数量89,845トンで割ると、197円です。2025年1〜6月累計のPDFでも、同じ種類の異常が確認されています。
相手国別の行は、数百トン以上あれば印字値と再計算値が一致します。合計行は信用しません。
単月は累計の差分で出し、小口行は捨てる
ある月の単月値は、その月までの累計から、前月までの累計を差し引いて求めます。差分の数量が100トンを下回る行は使いません。
原表の数量はトン単位の整数で印字されているため、分母が小さいと単価の誤差が大きくなるからです。前年比を出すときも、両期に十分な数量がある組み合わせに限ります。
- プラサーチの一覧から、最新月のPDFと前月のPDFをダウンロードします。
- 4品目それぞれについて、相手国別の数量(トン)と金額(千円)を書き写します。単価の列は書き写すだけで、使いません。
- 国別行の金額を合計し、「計」行と一致するかを確かめます。一致すれば、行の取りこぼしがありません。
- 最新月と前月の累計を差し引いて単月値を出し、金額÷数量で単価を計算します。
- このページの表に追記します。水準そのものより、輸入全体の平均との差の向きを見ます。
よくある質問
2026年6月にいちばん安かったのはどこですか
主要な供給元のなかでは中国です。PPが1kg264円、PPブロックが260円、HDPEが240円、LDPEが294円で、4品目すべてで輸入全体の平均(278円、291円、283円、314円)を下回りました。ただしインドネシアのPPが201円、オマーンのPPが235円と、より安い数字もあります。この2つは6月単月の数量がそれぞれ265トン、267トンと小さいため、市況の代表値としては扱っていません。
いちばん高かったのはどこですか
アメリカとシンガポールです。2026年6月単月で、アメリカのPPブロックが1kg577円、PPが375円。シンガポールのPPブロックが419円、PPが360円、HDPEが337円です。シンガポールは同じ月に石油化学の生産が前年同月比52.3%減っており、値段だけが上がった状態にあります。
中国はなぜ安くなったのですか
正確には、中国が安くなった幅より、ほかが上がった幅のほうが大きいというのが数字の姿です。中国のPP単価は2025年1〜6月の285円から2026年同期の263円へ22円下がりましたが、同じ期間に輸入全体は192円から215円へ、韓国は191円から219円へ、ベトナムは169円から210円へ上がっています。もともと割高だった中国が、相対的に安い側へ回った形です。
ベトナムからの輸入が増えたのはなぜですか
HDPEが前年同期の35トンから8,253トンへ、PPが19,800トンから34,200トンへ増えています。HDPEは前年が事実上ゼロですから、新しい経路が立ち上がったことになります。当社はこの立ち上がりの理由をベトナム側の資料で確認できていません。数量が動いたという事実だけをお伝えしています。
この単価は実際の商談価格ですか
いいえ。通関の金額を通関の数量で割ったものです。運賃や保険の条件、グレードの構成、契約かスポットかによって、同じ国からの輸入でも実際の商談価格は変わります。本ページの単価は「その月にその国から入ってきたものの平均」であり、いま見積を取ったらいくらになるかとは別のものです。
なぜ累計ではなく単月で見るのですか
累計だと年初からの平均になり、局面の変化が薄まるためです。ホルムズ海峡の封鎖は2026年2月28日ですから、1〜6月累計にはその前の2か月が混ざります。単月にすると、封鎖後の水準がそのまま見えます。ただし単月は累計の差分なので、数量の小さい行では誤差が大きくなります。本ページでは100トン未満の行を出していません。
7月以降のデータはいつ見られますか
プラサーチの一覧ページに月次のPDFが順次追加されます。当社が確認した時点では2026年6月分までが公開されていました。本ページは新しい月が出るたびに追記する予定です。第6章に、自分で確認するための手順を書いています。
なぜプラスチックパレット株式会社がこの表を公開しているのですか
当社は物流資材の商社で、プラスチックパレット、再生樹脂原料、PPバンド、ストレッチフィルムを取り扱っています。これらはすべてポリプロピレンとポリエチレンからできており、どこからいくらで入ってくるかは日々の仕入れの値段そのものです。国別・品目別に並べた表が日本語で見つからなかったため、自社の仕入れのために作った表をそのまま公開しています。
出典・エビデンス一覧15件(公的機関4・報道や企業11)
輸入データ(当社がPDFを直接読んだもの)
国内側の価格
当社の関連記事
- 中国の樹脂はどこへ行ったのか、輸出先の上位10か国に日本はなく、それでも6月の輸入単価は最も安い
- ベトナムは樹脂をいくらでどこから買っているのか|1トン1,409ドル、カタールのLPGは5月からゼロ
- ベトナムの樹脂はいつまで買えるのか、6月のPPは日本の輸入の43.4%、唯一のPE工場は5月から停止
- 中国のPE・PP在庫はいくら減ったのか|2025年からの全記録と、PP生産企業在庫55.4%減の中身
- マレーシアで減ったのは樹脂の原料だけ|精製石油は前年と同額、原料の販売額はいつから29.1%減か
- マレーシアの樹脂はなぜ止まったのか、ホルムズの東にあるのに原油の4割が海峡経由、日本向けは4割減
- シンガポールの石化はなぜ半減したのか、自国に原油はゼロ、6月の生産52.3%減と住友化学系2社の停止
- 日本のPE仕入れ先シンガポールはなぜ戻らないのか|製油所は7月に回復、石化だけ24年ぶりの低水準
- ナフサ価格推移2026完全まとめ|国産ナフサ価格・スポット・通関CIFの最新チャート
文:プラスチックパレット株式会社 編集部
「樹脂・石油化学(日本とアジア)」の新しい記事
- エチレン稼働率は8月73.5%、ナフサ不足の底から半年ぶり7割台に戻った理由
- インドネシアの樹脂の原料はなぜ高いのか|国産に替えても1トン966ドル、日本向けPPは51トンから1,657トンへ
- サウジの樹脂はなぜ高いのか|値上がりは石油精製3月・化学品4月・成形品2.6%の順に下りてくる
- タイの樹脂はなぜ届かないのか|当局が「ホルムズで上流が停止」と明記、出荷は19.2%減で在庫は増加
- マレーシアで減ったのは樹脂の原料だけ|精製石油は前年と同額、原料の販売額はいつから29.1%減か
- 韓国の樹脂の原料はなぜ落ちたのか|設備110.7は減らさず稼働率4月75.5、プラ製品は6月に最高
ほかのテーマ:テーマから探す