サプライチェーン・レポート / マレーシアの統計(月次)

マレーシアで減ったのは樹脂の原料だけ|精製石油は前年と同額、原料の販売額はいつから29.1%減か

マレーシアの工場は動いています。石油・化学・ゴム・プラの稼働率は2026年4〜6月期で81.8%、精製石油製品の販売額は前年同期と同額でした。それなのに樹脂の原料にあたる一次形態プラスチックの販売額だけが29.1%減っています。しかもその落ち込みは封鎖前の2025年から始まっていました。統計局の月次を7号分つないで並べました。

初版公開: / 最終更新: / プラスチックパレット株式会社

ANSWER

マレーシアの製造業は止まっていません。石油・化学・ゴム・プラスチック部門の稼働率は2026年4〜6月期で81.8%と、2025年の平均81.6%とほぼ同じです。精製石油製品の販売額も前年同期と同額でした。減っているのは樹脂の原料だけで、一次形態プラスチックの販売額が29.1%減っています。

一次形態プラスチックの販売額(2026年1〜6月)

29.1%減

9,922→7,037(RM百万)

石油・化学・ゴム・プラの稼働率(2026年4〜6月期)

81.8%

2025年の平均は81.6%

精製石油製品の販売額(2026年1〜6月)

同額

前年同期も93,468(RM百万)

この記事の要点

  • マレーシアの石油・化学・ゴム・プラスチック部門の稼働率は、2026年1〜3月期が82.0%、4〜6月期が81.8%です。2025年の4四半期の平均81.6%とほぼ同じで、下がっていません。製造業全体では2026年4〜6月期が83.7%で、こちらはむしろ上がっています。
  • 精製石油製品の販売額は、2026年1〜6月が93,468、前年同期も93,468です。マレーシア統計局が同じ表の同じ行に載せている数字が、百万リンギ単位で並んでいます。製油所は動いています。
  • 減っているのは樹脂の原料だけです。一次形態プラスチックの販売額は9,922から7,037へ、29.1%減りました。同じ表のほかの4品目は、いずれも2%以内の増減にとどまっています。
  • 稼働率が動かないのと29.1%減は矛盾しません。稼働率が対象にしている部門の販売額216,321のうち、一次形態プラスチックは7,037で3.3%にすぎません。2,885の減少は部門全体の1.3%にあたります。見ている単位が違うだけです。
  • 川下は減っていません。包装用プラスチック製品の販売額は11,021から12,069へ、9.5%増えています。原料が3割近く減っているあいだに、それを使う包装材のほうは1割近く増えているという形です。
  • この落ち込みは2026年に始まったのではありません。一次形態プラスチックの販売額は2025年の1〜3月期5,338から10〜12月期3,966へ、25.7%落ちています。ホルムズ海峡が閉じたのは2026年2月28日で、その前から下がり続けていました。
  • 原油の輸入は2026年1〜6月で6,803千トン、前年同期の10,676千トンから36.3%減りました。ただし半減した2月はまだ封鎖の前です。一方でLNGの輸出は12,517千トンから15,415千トンへ23.2%増えています。

このページは何か

マレーシア統計局が毎月出している「月次統計要覧」から、樹脂と燃料に関わる数字だけを抜き出して並べた定点観測のページである。当社が7号分のPDFを読み、号をまたいで月次をつないだ。

当社がこの表を作るのは、マレーシアが日本のポリエチレンとポリプロピレンの仕入れ先の1つだからである。その国の工場が動いているのかどうかは、当社の仕入れの話である。

この統計要覧は1号あたり300ページを超えるが、直近の4〜5か月分しか載らない。1号だけでは月次の系列にならない。そこで2026年3月発行から8月発行までの7号を重ね、2026年1月から6月までをつないだ。改定も追える。たとえば2月の精製石油製品は当初12,996で公表され、のちに13,001へ直っている。

本ページで見る4つの区分が、原表のどの行にあたるかを先に置く。

本ページの呼び方原表の区分コード何を指すか本ページでの位置づけ
精製石油製品192ガソリン・軽油・重油など、原油を精製したもの製油所が動いているかどうかを示す
一次形態プラスチック20131ペレットなど、成形される前の樹脂そのもの当社の仕入れに直接つながる区分
プラスチック製品222上の樹脂を成形したもの全般原料が減ったときに川下がどう動くかの対照
包装用プラスチック製品22203物流と包装に使われるプラスチック製品当社の商材にいちばん近い区分

区分の対応は当社が原表の品目行から作成した。コードはマレーシアの標準産業分類(MSIC)による。

Manufacture of refined petroleum products / Manufacture of plastics in primary forms / Manufacture of plastics products / Manufacture of plastic articles for the packing of goods マレーシア統計局「月次統計要覧」表5.10 製造業の販売額、品目行の表記(2026年8月発行号)

「一次形態プラスチック」と「プラスチック製品」は別の行である。前者はペレットなどの原料、後者は成形されたものである。本ページでは両者を足していない。分けて見ることに意味があるからである。

この章の結論

本ページは数字だけを置く。理由と経緯は別記事にある。新しい号が出るたびに追記する。

工場は止まっていない

最初に、いちばん誤解されやすいところを潰しておく。マレーシアの石油化学は止まっていない。稼働率が公表されており、それが下がっていない。

単位は%。「石油・化学・ゴム・プラ」は樹脂を含む部門である。2026年に入っても落ちていない。網掛けは最新期。

稼働率石油・化学・ゴム・プラ製造業全体
2024年Q182.280.8
2024年Q281.982.1
2024年Q382.182.4
2024年Q481.381.9
2025年Q182.280.8
2025年Q281.382.5
2025年Q381.882.9
2025年Q481.283.3
2026年Q182.082.8
2026年Q281.883.7

同上、表5.9による。原表の値をそのまま載せた。

石油・化学・ゴム・プラスチック部門の稼働率は、2026年1〜3月期が82.0%、4〜6月期が81.8%である。2025年の4四半期は82.2%、81.3%、81.8%、81.2%で、平均は81.6%。2026年はその平均をわずかに上回っている。

製造業全体はもっとはっきりしている。2026年4〜6月期は83.7%で、この表に載っている2022年以降のどの四半期よりも高い。

鉱工業生産指数でも同じことが確認できる。

2015年=100の原指数。網掛けは最新月。

2026年全体鉱業製造業
1月143.5102.3159.3
2月130.387.7146.3
3月142.498.5158.7
4月137.597.0151.8
5月139.494.9155.0
6月147.194.6166.8

同上、表5.4の原指数による。

2026年6月の前年同月比は、全体が6.5%増、鉱業が3.1%増、製造業が7.3%増、電力が6.7%増である。どれも増えている。

シンガポールとは形が違う

当社はシンガポールについて、石油化学の生産指数が2026年2月の87.0から3月の66.3へ1か月で20.7ポイント落ち、6月に56.8で2001年11月以来の低さになったことを書いた。マレーシアはそうなっていない。同じ海峡の東側にある2つの国で、片方の石化は半分になり、もう片方の稼働率は動いていない。同じ出来事に対して同じ反応をする、という前提で読むと間違える。

この章の結論

マレーシアの石油・化学・ゴム・プラスチック部門の稼働率は2026年4〜6月期で81.8%、製造業全体は83.7%である。工場は動いている。

減っているのは樹脂の原料だけ

では何が減っているのか。統計局は製造業の販売額を品目ごとに月次で出している。樹脂に関わる5つの行を並べると、1行だけが違う動きをしている。

販売額の単位はRM百万。精製石油=精製石油製品、一次形態プラ=一次形態プラスチック(樹脂の原料)、プラ製品=プラスチック製品、包装用プラ=包装用プラスチック製品。 「前年同期」は2025年1〜6月、「増減」はその前年同期比。網掛けは増減の行で、落ちているのは一次形態プラだけである。

2026年精製石油一次形態プラプラ製品包装用プラゴム製品
1月15,2761,2744,7461,8405,220
2月13,0011,2094,3431,6814,433
3月14,2041,2084,8571,8465,801
4月16,5611,1316,0372,3716,653
5月15,6531,0735,6872,2786,033
6月18,7731,1425,1992,0535,802
1〜6月93,4687,03730,86912,06933,941
前年同期93,4689,92231,48111,02134,414
増減+0.0%-29.1%-1.9%+9.5%-1.4%

マレーシア統計局「月次統計要覧」表5.10を当社が7号分から集計した。月次の値は号をまたいで確定させた。増減率は当社の計算による。

精製石油製品の販売額は、2026年1〜6月が93,468、前年同期も93,468である。統計局が同じ表の同じ行に載せている数字が、百万リンギ単位で並んだ。当社が別の号の四半期の値から積み上げても93,469となり、丸めの1を除いて一致する。

プラスチック製品は1.9%減、ゴム製品は1.4%減で、いずれも2%以内である。そのなかで一次形態プラスチックだけが29.1%減っている。9,922から7,037へ、2,885の減少である。

もう1つ、逆を向いている行がある。包装用プラスチック製品は11,021から12,069へ、9.5%増えている。原料が3割近く減っているのに、それを使う包装材は1割近く増えている。

この表は「販売額」であって「数量」ではない。単位は百万リンギである。単価が下がっても額は下がるので、29.1%減がそのまま数量の減少を意味するわけではない。ただし2026年の樹脂の価格は、日本側の輸入単価で見るかぎり下がっていない。上がっている。したがって額の減少は数量の減少を示している可能性が高い。ただしマレーシア国内の樹脂の販売価格を、当社は確認できていない。これは推測であって、確認した事実ではない。

ここで、第2章の稼働率と第3章の29.1%減がなぜ両立するのかが分かる。稼働率が対象にしている「石油・化学・ゴム・プラスチック」部門は、樹脂の原料よりずっと大きい。その中身を並べる。

部門の内訳(2026年1〜6月)区分コード販売額(RM百万)部門に占める割合
精製石油製品19293,46843.2%
基礎化学・一次形態プラスチックなど20133,86815.7%
その他の化学製品・人造繊維202/20324,17511.2%
ゴム製品22133,94115.7%
プラスチック製品22230,86914.3%
部門の合計—216,321100.0%
 うち一次形態プラスチック201317,0373.3%

同上、表5.10の大分類から当社が集計した。割合は当社の計算による。一次形態プラスチックは区分201の内数である。

一次形態プラスチックは、部門の販売額の3.3%にすぎない。2,885の減少は、部門全体の1.3%にあたる。部門の平均稼働率が動かないのは当然である。矛盾ではなく、見ている単位が違う。

当社は別の記事で、ロッテ・ケミカル・タイタンの稼働率が2026年4〜6月期に50%であること、ペトロナス・ケミカルズのオレフィン・誘導品部門が56%まで落ちたことを書いた。会社単位で見れば落ちている。部門全体で見れば落ちていない。どちらも同じ国の同じ時期の数字である。

この章の結論

2026年1〜6月、精製石油製品の販売額は前年同期と同額、プラスチック製品は1.9%減、ゴム製品は1.4%減。一次形態プラスチックだけが29.1%減で、包装用プラスチック製品は9.5%増である。

落ち込みは2025年から始まっていた

ここが本ページでいちばん大事なところである。この落ち込みを2026年の出来事として読むと、間違える。

販売額の単位はRM百万。精製石油=精製石油製品、一次形態プラ=一次形態プラスチック(樹脂の原料)、プラ製品=プラスチック製品、包装用プラ=包装用プラスチック製品。 「Q1→Q4」は第1四半期から第4四半期への増減率。網掛けはその行。

2025年精製石油一次形態プラプラ製品包装用プラゴム製品
Q145,6025,33815,1895,16116,631
Q247,8674,58416,2925,86017,782
Q354,2784,50315,8325,82816,045
Q449,1913,96615,3775,77515,489
年計196,93718,39162,69022,62465,948
Q1→Q4+7.9%-25.7%+1.2%+11.9%-6.9%

同上、2026年1月号による。四半期の合計と年計は原表の値で、Q1→Q4の増減率は当社の計算である。

一次形態プラスチックの販売額は、2025年の1〜3月期の5,338から10〜12月期の3,966へ、25.7%落ちている。2026年に入る前に、すでに4分の1が消えていた。

同じ2025年に、精製石油製品は7.9%増え、プラスチック製品は1.2%増え、包装用プラスチック製品は11.9%増えている。2025年の時点で、樹脂の原料だけが下を向いていた。

ホルムズ海峡が閉じたのは2026年2月28日である。2025年の落ち込みは、それより前に起きている。本ページは、この2つを結びつけていない。

同じ数字が2つのことを言っている

2026年1〜6月の29.1%減という数字は、2025年から続いていた低下の延長でもあり、2026年の出来事の結果でもありうる。統計はどちらであるかを書いていない。当社は、この2つを分けられない。分けられないことを分けられないと書く。1つだけ言えるのは、2026年になって突然始まったものではないということである。

この章の結論

一次形態プラスチックの販売額は2025年の1〜3月期から10〜12月期にかけて25.7%落ちている。同じ年に精製石油製品は7.9%増、包装用プラスチック製品は11.9%増だった。2026年の29.1%減は、その続きの上に乗っている。

原油とLNGは逆を向いている

燃料のほうも見ておく。マレーシアは産油国だが、原油を輸入もしている。その量が変わった。

単位は千トン。「増減」は2026年1〜6月の前年同期比。網掛けは2月で、原油の輸入が半分になった月である。

数量原油輸入 25年原油輸入 26年原油輸出 25年原油輸出 26年LNG輸出 25年LNG輸出 26年
1月1,6731,8867735772,4742,819
2月1,8427784035602,3032,107
3月1,6547375826702,6142,718
4月1,4328558945582,1552,562
5月2,0421,1997651411,2112,427
6月2,0331,3484545301,7602,782
1〜6月10,6766,8033,8713,03612,51715,415
増減—-36.3%—-21.6%—+23.2%

同上、表5.1による。月次の数量は原表の値で、1〜6月の累計と増減率は当社の計算である。

原油の輸入は2026年1〜6月で6,803千トン、前年同期の10,676千トンから36.3%減っている。月別では1月の1,886千トンから2月に778千トンへ、半分以下になった。

2月の半減は封鎖より前である

ホルムズ海峡が閉じたのは2026年2月28日である。2月の月次はその日を含まないか、含んでもごくわずかである。したがって2月の半減を封鎖で説明することはできない。3月737千トン、4月855千トンと低い水準が続き、5月1,199千トン、6月1,348千トンと戻しかけているが、前年の水準には届いていない。当社は、この形の理由を確認できていない。

原油の輸出も減っている。3,871千トンから3,036千トンへ21.6%減で、5月は141千トンと、この表のどの月よりも少ない。

その一方で、LNGの輸出は12,517千トンから15,415千トンへ23.2%増えている。6か月のうち5か月で前年同月を上回った。年計で見ると2023年26,863千トン、2024年27,650千トン、2025年26,707千トンで横ばいだったものが、2026年に入って増えている。

売れるガスは売り、精製に回す原油は入れていない、という形になっている。ただし統計に理由は書かれていない。

この章の結論

2026年1〜6月、原油の輸入は36.3%減、原油の輸出は21.6%減、LNGの輸出は23.2%増である。原油の輸入が半減した2月は、封鎖より前である。

人も減っている

最後に、稼働率にも販売額にも出てこないものを1つ置く。この部門で働いている人の数である。

単位は千人。対象は石油・化学・ゴム・プラスチック製品の部門である。網掛けは最新期。

雇用石油・化学・ゴム・プラ製品
2024年Q1446
2024年Q2445
2024年Q3449
2024年Q4448
2025年Q1446
2025年Q2441
2025年Q3438
2025年Q4439
2026年Q1433
2026年Q2431

同上、表2.2による。原表の値をそのまま載せた。

石油・化学・ゴム・プラスチック製品の雇用は、2024年7〜9月期の449千人がピークで、2026年4〜6月期は431千人である。18千人、4.0%減っている。

稼働率は下がっていない。販売額も、樹脂の原料以外は下がっていない。それでも人は減っている。この3つが同時に成り立つ形はいくつも考えられるが、統計はどれであるかを書いていない。当社は特定できていない。

この章の結論

石油・化学・ゴム・プラスチック製品の雇用は2024年7〜9月期の449千人から2026年4〜6月期の431千人へ、4.0%減っている。稼働率が下がっていないなかでの減少である。

数字の作り方と、自分で更新する手順

本ページの数字は2026年6月分までである。以降は同じ経路で取得できる。当社が使った手順をそのまま書く。買うか買わないかの判断は、この数字だけでは決まらない。判断そのものは読者に委ねる。

月次統計要覧のPDFを取る

マレーシア統計局が「Buletin Perangkaan Bulanan Malaysia / Monthly Statistical Bulletin Malaysia」を毎月出している。マレー語と英語が併記されており、英語の行を追えば読める。1号あたり300ページを超えるが、本ページで使うのは5つの表だけである。表5.10(製造業の販売額)、表5.9(稼働率)、表5.4(鉱工業生産指数)、表5.1(鉱物の輸出入)、表2.2(雇用)。

1号では系列にならないので、号を重ねる

表5.10は直近の4か月しか載せない。表5.9と表2.2は四半期で、こちらは長い系列が載る。月次を1年分そろえるには、号を重ねるしかない。当社は7号を使った。重ねると改定も見える。2月の精製石油製品は12,996から13,001へ、4月は16,474から16,561へ直っている。古い号の数字をそのまま残さず、新しい号の値に置き換えること。

額と量を混ぜない

表5.10は販売額(百万リンギ)、表5.1は数量(千トン)、表5.9は率(%)である。単位が違うものを1つの結論にまとめないこと。販売額が減っても、単価が下がっただけかもしれない。本ページでは、額の話は額として書き、数量の話は数量として書いている。混ぜたところは1つもない。

  1. マレーシア統計局のサイトから最新号のPDFをダウンロードする。
  2. 表5.10から、精製石油製品・一次形態プラスチック・プラスチック製品・包装用プラスチック製品・ゴム製品の行を書き写す。
  3. 前号までの値と突き合わせ、改定されている月があれば新しい値に置き換える。
  4. 表5.9の稼働率、表5.1の原油とLNG、表2.2の雇用を追記する。
  5. 本ページの表に足す。水準そのものより、5つの行のうちどれが向きを変えたかを見る。

よくある質問

マレーシアの石油化学は止まっているのですか
止まっていません。石油・化学・ゴム・プラスチック部門の稼働率は2026年1〜3月期が82.0%、4〜6月期が81.8%で、2025年の平均81.6%とほぼ同じです。製造業全体では2026年4〜6月期が83.7%で、この表に載っている2022年以降のどの四半期よりも高くなっています。
それなら何が減っているのですか
樹脂の原料だけです。一次形態プラスチックの販売額が2026年1〜6月で7,037、前年同期の9,922から29.1%減りました。同じ表の精製石油製品は前年同期と同額、プラスチック製品は1.9%減、ゴム製品は1.4%減で、いずれも大きくは動いていません。
29.1%減というのは数量が減ったということですか
分かりません。この表は販売額であって数量ではありません。単価が下がっても額は下がります。ただし2026年の樹脂の価格は、日本側の輸入単価で見るかぎり上がっています。したがって額の減少は数量の減少を示している可能性が高いのですが、マレーシア国内の樹脂の販売価格を当社は確認できていません。
ホルムズ海峡の封鎖が原因ですか
それだけでは説明できません。一次形態プラスチックの販売額は2025年の1〜3月期の5,338から10〜12月期の3,966へ、すでに25.7%落ちていました。封鎖は2026年2月28日です。2026年の29.1%減は、2025年から続いていた低下の上に乗っています。当社は、封鎖の影響がどれだけ含まれているかを分けられません。
原油の輸入が36.3%減ったのは封鎖のせいですか
2月の半減については、封鎖では説明できません。原油の輸入は1月の1,886千トンから2月の778千トンへ半分以下になっていますが、2月の月次は封鎖の日をほとんど含みません。3月以降も低い水準が続いており、5月と6月に戻しかけていますが前年には届いていません。当社は理由を確認できていません。
包装用プラスチック製品が増えているのはなぜですか
統計に理由は書かれていません。事実として、2026年1〜6月の販売額は12,069で、前年同期の11,021から9.5%増えています。2025年も1〜3月期の5,161から10〜12月期の5,775へ11.9%増えていました。原料の行が下を向いているあいだ、この行は上を向き続けています。
この数字は日本の統計と一致しますか
比べる対象が違います。本ページはマレーシア国内の製造業の販売額と稼働率で、日本の貿易統計はマレーシアから日本へ届いた数量と金額です。前者が国内の生産の話、後者が日本向けの出荷の話になります。片方から他方を推計することはしていません。
なぜプラスチックパレット株式会社がこの表を公開しているのですか
当社は物流資材の商社で、プラスチックパレット、再生樹脂原料、PPバンド、ストレッチフィルムを取り扱っています。マレーシアは日本のポリエチレンとポリプロピレンの仕入れ先の1つで、その国の工場が動いているのかどうかは当社の仕入れの話です。自社の仕入れのために作った表を、そのまま公開しています。
出典・エビデンス一覧5件(公的機関1・報道や企業4)

マレーシア統計局(当社が原表を直接集計したもの)

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文:プラスチックパレット株式会社 編集部

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