サプライチェーン・レポート / 日本の樹脂輸入単価(輸入元別)
樹脂原料はなぜ高いままなのか|ナフサ118,900円とPP・PE4品目の国別価格2026年の全記録
同じポリプロピレンでも、どこから買うかで1kgあたり100円以上の差がつきます。2026年6月単月の輸入単価は、中国が264円、ベトナムが270円、輸入全体の平均が278円、シンガポールが360円でした。2025年の中国は逆に、4品目すべてで平均より高い供給元でした。1年で順位が入れ替わっています。その全記録を国別・品目別に並べました。
ANSWER
2026年6月単月の輸入単価は、PPが1kg264円から375円まで、国によって111円の幅があります。中国は4品目すべてで輸入全体の平均を下回りました。2025年1〜6月は4品目すべてで平均を上回っていましたから、1年で正反対になっています。値段の順位が入れ替わったのが2026年です。
PPの国別価格差(2026年6月単月)
111円/kg
中国264円とアメリカ375円の差
中国のHDPE単価(1〜6月累計)
19.4%減
輸入全体は28.1%増
ベトナムからのHDPE
8,253トン
前年同期は35トン
この記事の要点
- 2026年6月単月の輸入単価は、PPで中国264円、ベトナム270円、輸入全体278円、韓国283円、台湾288円、UAE290円、タイ292円、シンガポール360円、アメリカ375円です。同じ月、同じ品目で111円の幅があります。
- 中国は4品目すべてで輸入全体の平均を下回りました。PP264円(全体278円)、PPブロック260円(同291円)、HDPE240円(同283円)、LDPE294円(同314円)です。
- 2025年1〜6月累計では逆でした。中国はPP285円(全体192円)、PPブロック239円(同201円)、HDPE314円(同166円)、LDPE462円(同209円)と、4品目すべてで平均より高い供給元でした。
- 数量の地図も書き換わりました。ベトナムからのHDPEは前年同期35トンから8,253トンへ、インドネシアからのPPは51トンから1,657トンへ増えています。いずれも前年はほぼゼロでした。
- 逆に減ったのは中東です。サウジアラビアからのPPは32.4%減、HDPEは55.7%減。マレーシアからのPPは45.1%減、HDPEは50.7%減でした。ホルムズ海峡の内側と、その東で海峡経由の原油に頼っていた国が、同時に減っています。
- 国内側では、国産ナフサ基準価格が2026年1〜3月期の1kl 65,700円から4〜6月期の118,900円へ上がり、プライムポリマーが2回に分けて合計1kg120円以上の値上げを発表しています。
このページは何か
日本がポリプロピレンとポリエチレンをどこからいくらで買っているかを、国別・品目別に並べた定点観測のページである。当社が国別記事を書くたびに、その国の数字だけを切り出して載せてきた。切り出す前の表をそのまま置いておく場所がなかったため、ここに置く。
対象は4品目である。PP(ホモポリマー)、PP(ブロックコポリマー)、HDPE(高密度ポリエチレン)、LDPE(低密度ポリエチレン)。いずれも当社が扱うプラスチックパレット、PPバンド、ストレッチフィルムの原料である。
数字の出どころはプラサーチ「樹脂別国別輸入実績」で、財務省貿易統計の品別国別表をもとにした集計である。当社は3本のPDF(2025年1〜6月累計、2026年1〜5月累計、2026年1〜6月累計)を直接読み、相手国の行を1つずつ書き写した。単価はすべて金額÷数量で計算し直している。原表にも単価の列があるが、後述する理由で採用していない。
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この章の結論
本ページは当社の国別記事(中国・マレーシア・シンガポール、以降ベトナム・タイ・インドネシア)に共通する土台である。国別記事はここから1国分を切り出したものにあたる。
2026年6月、どこから買うといくらだったか
最初に単価を置く。2026年6月の1か月だけを取り出した数字である。累計ではなく単月にしたのは、ホルムズ海峡の封鎖(2026年2月28日)の影響が累計だと薄まるためである。単月は、2026年1〜6月累計から1〜5月累計を差し引いて求めた。当社の計算による。
単価
網掛けは輸入全体の平均。これより上の数字は「全体より高くついた」ことを示す。
| 相手国 | PP(ホモ) | PP(ブロック) | HDPE | LDPE |
|---|---|---|---|---|
| 輸入全体 | 278 | 291 | 283 | 314 |
| 韓国 | 283 | 288 | 258 | — |
| タイ | 292 | 310 | 298 | 321 |
| ベトナム | 270 | 274 | 290 | — |
| 中国 | 264 | 260 | 240 | 294 |
| UAE | 290 | 270 | — | 352 |
| 台湾 | 288 | 297 | 238 | 318 |
| シンガポール | 360 | 419 | 337 | — |
| 米国 | 375 | 577 | 286 | — |
| サウジアラビア | 283 | — | — | — |
| マレーシア | 264 | — | 320 | — |
| カタール | — | — | — | — |
| インドネシア | 201 | — | — | — |
| オマーン | 235 | — | — | — |
単位は1kgあたりの円。2026年1〜6月累計から1〜5月累計を差し引いた差分を、金額÷数量で割ったもの。当社の計算による。数量が100トンに満たない品目は、原表のトン数が整数丸めのため単価の誤差が大きく、—としている。
中国が4品目すべてで輸入全体の平均を下回っている。PPは264円で全体278円より14円安い。PPブロックは260円で31円安い。HDPEは240円で43円安い。LDPEも294円で20円安い。
いちばん高いのはアメリカとシンガポールである。アメリカのPPブロックは577円、シンガポールのPPブロックは419円。PPで見ると中国264円とアメリカ375円の差は111円ある。同じ月、同じ品目で、どこから買うかだけでこれだけ違う。
インドネシアのPPが201円、オマーンのPPが235円と、平均より大きく安い。ただしこの2つは6月単月の数量がそれぞれ265トン、267トンと小さい。数量の小さい行は特定の商談の条件がそのまま単価に出るため、市況の代表値としては扱っていない。
数量
単価だけを見ると、安い国から買えばよいことになる。実際には量が出ない。同じ月の数量を並べる。
| 相手国 | PP(ホモ) | PP(ブロック) | HDPE | LDPE | 4品目計 |
|---|---|---|---|---|---|
| 輸入全体 | 26,276 | 23,903 | 26,427 | 2,015 | 78,621 |
| 韓国 | 3,534 | 10,451 | 5,163 | — | 19,148 |
| タイ | 3,118 | 1,114 | 10,928 | 858 | 16,018 |
| ベトナム | 11,410 | 4,895 | 3,408 | 51 | 19,764 |
| 中国 | 3,872 | 3,917 | 2,691 | 512 | 10,992 |
| UAE | 1,134 | 793 | — | 100 | 2,027 |
| 台湾 | 828 | 1,242 | 803 | 145 | 3,018 |
| シンガポール | 222 | 414 | 720 | 57 | 1,413 |
| 米国 | 309 | 245 | 1,990 | 88 | 2,632 |
| サウジアラビア | 730 | — | 59 | 95 | 884 |
| マレーシア | 395 | 56 | 442 | 53 | 946 |
| カタール | — | — | — | — | 0 |
| インドネシア | 265 | — | 35 | 51 | 351 |
| オマーン | 267 | — | — | — | 267 |
単位はトン。2026年1〜6月累計から1〜5月累計を差し引いた当社の計算による。原表の数量はトン単位の整数で印字されている。
6月単月でいちばん量が出たのはベトナムの11,410トン(PP)とタイの10,928トン(HDPE)、韓国の10,451トン(PPブロック)である。中国はPP3,872トン、PPブロック3,917トン、HDPE2,691トンで、安いが量では3番手から4番手にとどまる。
カタールのHDPEは6月単月がゼロである。1〜5月累計と1〜6月累計がいずれも2,522トンで動いていない。1〜5月まで毎月入っていたものが、6月に止まった。
この章の結論
2026年6月単月では、中国が4品目すべてで輸入全体の平均より安い。ただし量ではベトナム・タイ・韓国が上位で、中国は3〜4番手である。安さと量が一致していない。
1年で何が入れ替わったか
前章の単価表は2026年6月の断面である。これが1年前とどう違うかを、2025年1〜6月累計との比較で見る。累計どうしの比較なので、単月の振れが均される。
数量
網掛けは輸入全体。
| 相手国 | PP(ホモ) | PP(ブロック) | HDPE | LDPE |
|---|---|---|---|---|
| 輸入全体 | +27.2 | +3.1 | +17.0 | +44.3 |
| 韓国 | -1.3 | -11.5 | +46.9 | 新規 |
| タイ | +30.9 | -30.6 | -3.4 | +8.6 |
| ベトナム | +72.7 | +44.1 | 新規 | 新規 |
| 中国 | +104.3 | +70.3 | +871.2 | +547.1 |
| UAE | -34.6 | -5.9 | — | -42.3 |
| 台湾 | +22.6 | +6.9 | +6.4 | 新規 |
| シンガポール | +146.3 | +8.7 | -19.7 | -23.8 |
| 米国 | +29.6 | -7.4 | +199.8 | 新規 |
| サウジアラビア | -32.4 | -87.4 | -55.7 | 新規 |
| マレーシア | -45.1 | 新規 | -50.7 | +155.1 |
| カタール | — | — | -19.0 | — |
| インドネシア | 新規 | — | -24.7 | — |
| オマーン | 新規 | — | — | — |
単位は%。2025年1〜6月累計に対する2026年1〜6月累計の増減率で、当社の計算による。前年が100トン未満だったものは率が意味を持たないため「新規」と表記した。
単価
網掛けは輸入全体。
| 相手国 | PP(ホモ) | PP(ブロック) | HDPE | LDPE |
|---|---|---|---|---|
| 輸入全体 | 192→215 | 201→225 | 166→212 | 209→248 |
| 韓国 | 191→219 | 200→224 | 163→193 | — |
| タイ | 173→183 | 181→249 | 161→202 | 193→236 |
| ベトナム | 169→210 | 168→201 | — | — |
| 中国 | 285→263 | 239→250 | 314→253 | — |
| UAE | 152→173 | 150→151 | — | — |
| 台湾 | 180→249 | 171→231 | 156→190 | — |
| シンガポール | 160→214 | 334→365 | 168→217 | 176→203 |
| 米国 | 476→396 | 545→526 | 177→221 | — |
| サウジアラビア | 159→175 | — | 175→184 | — |
| マレーシア | 198→204 | — | 175→238 | — |
| カタール | — | — | 150→189 | — |
| インドネシア | — | — | — | — |
| オマーン | — | — | — | — |
単位は1kgあたりの円。左が2025年1〜6月累計、右が2026年1〜6月累計で、いずれも金額÷数量による当社の計算。両期とも500トン以上あった組み合わせだけを載せている。
この2つの表でいちばん目を引くのは中国の列である。4品目のうち3品目で単価が下がっている。PPは285円から263円へ、HDPEは314円から253円へ、LDPEは462円から284円へ。同じ期間に輸入全体はPPが192円から215円へ、HDPEが166円から212円へ上がっている。向きが逆である。
2025年時点の中国は、4品目すべてで輸入全体より高い供給元だった。PPは285円対192円で93円高く、HDPEは314円対166円で148円高く、LDPEにいたっては462円対209円で253円高い。「割高だから少ししか買っていない」供給元だった。それが2026年6月には4品目すべてで平均より安くなった。
中国が安くなったのではなく、ほかが上がった
数字の向きを取り違えやすいので明示する。中国のPP単価は285円から263円へ22円下がっただけである。順位が入れ替わった主因は、輸入全体が192円から215円へ、タイが173円から183円へ、韓国が191円から219円へ、ベトナムが169円から210円へ上がったことにある。中国が安売りしたのではなく、中国以外が上がったために、もともと高かった中国が相対的に安い側へ回った。
もう1つ、ほとんど動いていない列がある。UAEのPPブロックは2025年150円から2026年151円で、変化率0.8%である。同じ期間に韓国が200円から224円へ、台湾が171円から231円へ上がっているなかで、この1円だけが例外的に動いていない。数量も22,565トンから21,237トンとほぼ横ばいである。当社では、この安定が長期契約によるものかどうかを確認できていない。
この章の結論
2025年から2026年にかけて、中国は4品目中3品目で単価が下がり、それ以外の供給元はおおむね上がった。中国が安くなった幅より、ほかが上がった幅のほうが大きい。順位の逆転は後者で起きている。
供給地図が書き換わった4つの動き
前章の数量表には、単価とは別に読むべき変化が入っている。前年ほぼゼロだった経路が立ち上がり、長年の供給元が退いた。4つに整理する。
| 動き | 数字 | 読み方 |
|---|---|---|
| ベトナムのHDPEが立ち上がった | 35トン → 8,253トン(2025年1〜6月 → 2026年1〜6月) | 前年は事実上ゼロだった経路が、半年で8,000トン超に達した。6月単月でも3,408トンある。単価は290円で全体283円より高い |
| インドネシアのPPが立ち上がった | 51トン → 1,657トン | 同じく前年ほぼゼロ。6月単月の単価は201円で、主要供給元のなかで最も安い部類にある |
| 中国のHDPE・LDPEが急増した | HDPE 562トン → 5,458トン/LDPE 170トン → 1,100トン | HDPEは9.7倍。単価が下がった品目ほど数量が増えている |
| 中東と マレーシアが退いた | サウジアラビア PP 32.4%減・HDPE 55.7%減/マレーシア PP 45.1%減・HDPE 50.7%減 | ホルムズ海峡の内側と、その東で原油を海峡経由に頼っていた国が同時に減っている |
ベトナムは数量でも最大の供給元になった。PPは2025年1〜6月の19,800トンから2026年同期の34,200トンへ72.7%増え、6月単月では11,410トンと韓国の3,534トンを大きく上回る。4品目の合計でも57,513トンで、韓国96,282トン、タイ94,873トンに次ぐ3番手である。
タイはHDPEで突出している。2026年1〜6月累計62,728トンは、日本のHDPE輸入全体117,700トンの53.3%にあたる。単価は201円で全体212円より安い。数量が減っているにもかかわらず(3.4%減)、シェアの高さは変わっていない。
前年ほぼゼロの行から増減率を出さない
ベトナムのHDPEは35トンから8,253トンなので、率にすれば2万%を超える。この率には意味がない。原表の数量はトン単位の整数で印字されており、35トンという値そのものの精度が低い。本ページでは前年が100トン未満だった組み合わせを「新規」と表記し、率を出していない。単価の前年比についても、両期とも500トン以上あった組み合わせに限っている。
この章の結論
2026年上半期に、ベトナムのHDPEとインドネシアのPPという前年ゼロの経路が立ち上がり、サウジアラビアとマレーシアが半分近く減った。日本の樹脂の仕入れ先の地図が、半年で書き換わっている。
国内側の基準線
輸入単価だけを見ていると、国内の値段がどう動いたかが分からない。比較の基準線として、国産ナフサ基準価格と国内メーカーの改定幅を置く。
| 期 | 国産ナフサ基準価格(円/kl) |
|---|---|
| 2025年1〜3月 | 73,400 |
| 2025年4〜6月 | 66,300 |
| 2025年7〜9月 | 63,200 |
| 2025年10〜12月 | 65,600 |
| 2026年1〜3月 | 65,700 |
| 2026年4〜6月 | 118,900 |
| 2026年7月(単月) | 104,331 |
出典は大景化学「ナフサ価格推移表」。網掛けは過去最高となった期。
2026年1〜3月期の65,700円から4〜6月期の118,900円へ、53,200円上がった。率にして81.0%である。7月単月は104,331円へ下がっている。
これを受けて、プライムポリマーは2026年3月17日にPE・PPを1kg90円以上、4月21日に追加で30円以上の値上げを発表した。合わせて1kg120円以上である。同社は3月の発表でナフサが「110,000円/KLを超える水準で推移する見通し」、4月の発表で「125,000円/KL超」を想定と書いている。
輸入側の6月単月の単価は、PP全体で278円である。2026年1〜3月の累計単価は当社の計算で174円だったから、輸入側も3か月で104円上がっている。国内の改定幅120円以上と、桁は同じである。
この章の結論
国産ナフサ基準価格は2026年4〜6月期に118,900円と過去最高になり、国内メーカーは合計1kg120円以上の改定を出した。輸入側の単価も同じ期間に同じ桁で上がっており、「輸入すれば安い」という関係にはなっていない。
この数字の作り方と、自分で更新する手順
本ページの数字は2026年6月分までである。7月以降は同じ経路で取得できる。当社が使った手順をそのまま書く。買うか買わないかの判断は、この数字だけでは決まらない。判断そのものは読者に委ねる。
プラサーチの月次PDFを取る
一覧は pla-search.co.jp/oil_products にある。ファイル名は「樹脂別国別輸入実績2026_NN.pdf」の形式で、NNが月の2桁である。2025年分は「2025_N.pdf」と1桁になる点だけ違う。各PDFは年初からの累計であり、単月の内訳は載っていない。当社が確認した時点では2026年6月分までが公開されていた。
単価は必ず金額÷数量で計算し直す
原表には単価の列があるが、合計行の印字値に異常が出ることがある。2026年1〜5月累計のPDFはPP合計の単価を1kg1,156円と印字しているが、金額17,727,626千円を数量89,845トンで割ると197円である。2025年1〜6月累計のPDFでも同種の異常が確認されている。相手国別の行は数百トン以上あれば印字値と再計算値が一致するが、合計行は信用しない。
単月は累計の差分で出し、小口行は捨てる
ある月の単月値は、その月までの累計から前月までの累計を差し引いて求める。差分の数量が100トンを下回る行は使わない。原表の数量はトン単位の整数で印字されているため、分母が小さいと単価の誤差が大きくなるためである。前年比を出すときも、両期に十分な数量がある組み合わせに限る。
- プラサーチの一覧から最新月のPDFと前月のPDFをダウンロードする。
- 4品目それぞれについて、相手国別の数量(トン)と金額(千円)を書き写す。単価の列は書き写すだけで使わない。
- 国別行の金額を合計し、「計」行と一致するかを確かめる。一致すれば行の取りこぼしがない。
- 最新月と前月の累計を差し引いて単月値を出し、金額÷数量で単価を計算する。
- 本ページの表に追記する。水準そのものより、輸入全体の平均との差の向きを見る。
よくある質問
- 2026年6月にいちばん安かったのはどこですか
- 主要な供給元のなかでは中国です。PPが1kg264円、PPブロックが260円、HDPEが240円、LDPEが294円で、4品目すべてで輸入全体の平均(278円、291円、283円、314円)を下回りました。ただしインドネシアのPPが201円、オマーンのPPが235円と、より安い数字もあります。この2つは6月単月の数量がそれぞれ265トン、267トンと小さいため、市況の代表値としては扱っていません。
- いちばん高かったのはどこですか
- アメリカとシンガポールです。2026年6月単月で、アメリカのPPブロックが1kg577円、PPが375円。シンガポールのPPブロックが419円、PPが360円、HDPEが337円です。シンガポールは同じ月に石油化学の生産が前年同月比52.3%減っており、値段だけが上がった状態にあります。
- 中国はなぜ安くなったのですか
- 正確には、中国が安くなった幅より、ほかが上がった幅のほうが大きいというのが数字の姿です。中国のPP単価は2025年1〜6月の285円から2026年同期の263円へ22円下がりましたが、同じ期間に輸入全体は192円から215円へ、韓国は191円から219円へ、ベトナムは169円から210円へ上がっています。もともと割高だった中国が、相対的に安い側へ回った形です。
- ベトナムからの輸入が増えたのはなぜですか
- HDPEが前年同期の35トンから8,253トンへ、PPが19,800トンから34,200トンへ増えています。HDPEは前年が事実上ゼロですから、新しい経路が立ち上がったことになります。当社はこの立ち上がりの理由をベトナム側の資料で確認できていません。数量が動いたという事実だけをお伝えしています。
- この単価は実際の商談価格ですか
- いいえ。通関の金額を通関の数量で割ったものです。運賃や保険の条件、グレードの構成、契約かスポットかによって、同じ国からの輸入でも実際の商談価格は変わります。本ページの単価は「その月にその国から入ってきたものの平均」であり、いま見積を取ったらいくらになるかとは別のものです。
- なぜ累計ではなく単月で見るのですか
- 累計だと年初からの平均になり、局面の変化が薄まるためです。ホルムズ海峡の封鎖は2026年2月28日ですから、1〜6月累計にはその前の2か月が混ざります。単月にすると、封鎖後の水準がそのまま見えます。ただし単月は累計の差分なので、数量の小さい行では誤差が大きくなります。本ページでは100トン未満の行を出していません。
- 7月以降のデータはいつ見られますか
- プラサーチの一覧ページに月次のPDFが順次追加されます。当社が確認した時点では2026年6月分までが公開されていました。本ページは新しい月が出るたびに追記する予定です。第6章に、自分で確認するための手順を書いています。
- なぜプラスチックパレット株式会社がこの表を公開しているのですか
- 当社は物流資材の商社で、プラスチックパレット、再生樹脂原料、PPバンド、ストレッチフィルムを取り扱っています。これらはすべてポリプロピレンとポリエチレンからできており、どこからいくらで入ってくるかは日々の仕入れの値段そのものです。国別・品目別に並べた表が日本語で見つからなかったため、自社の仕入れのために作った表をそのまま公開しています。
出典・エビデンス一覧15件(公的機関4・報道や企業11)
輸入データ(当社がPDFを直接読んだもの)
国内側の価格
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文:プラスチックパレット株式会社 編集部
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