Supply Chain Report / Naphtha And Used Pallets
ナフサはいつまで高いのか、新品の買い控えで中古パレットの玉が出てこなくなる構図
国産ナフサは2026年4〜6月に118,900円/klと過去最高をつけ、7月は104,331円まで下がった。新品パレットが高いと買い控えが起き、手持ちを使い続けるため、中古の玉が市場に出てこなくなる。一方で、パレットに載って届く樹脂原料の輸入は数量で15.0%増えている。玉の出どころを実測で確かめる。
ANSWER
国産ナフサ基準価格は2026年4〜6月の118,900円/klが山で、7月は104,331円に下がった。新品が高い間は買い控えが続き、中古パレットの玉は国内から出にくい。パレットに載って届く樹脂原料の輸入は数量で15.0%増えたが、入ってきたパレットも使い回されるため、中古市場に出てくる量は増えない。
国産ナフサ基準価格の山
118,900円/kl
2026年4〜6月。前の四半期の65,700円から81.0%の上昇で、過去最高
直近の確定値
104,331円/kl
2026年7月単月。8月以降は確定値が未掲載で、出ているのは想定値のみ
樹脂原料の輸入数量
+15.0%
2026年1〜6月、前年同期比。PP・PPブロック・HDPE・LDPEの4品目・当社計算
この記事の要点
- 国産ナフサ基準価格は2026年4〜6月に118,900円/klで過去最高をつけた。直前の1〜3月が65,700円だったため、1四半期で81.0%上がったことになる。7月は104,331円まで下がっている。
- 8月以降の確定値はまだ出ていない。公表されているのは想定値で、7〜9月が104,800円、10〜12月が95,900円である。想定と確定は別のものとして分けて扱う必要がある。
- 一方で原油は9月に入って上がっている。Brentは9月2日の97.59ドルから9月9日には109.51ドルになった。ナフサの想定が下向きであることと、足元の原油が上向きであることは、同じ方向を指していない。
- 新品パレットが高いと、買い控えが起きる。手持ちを使い続けるため、不要パレットが市場に出てこない。中古の玉が薄くなり、中古の価格は上がる。これが当社の見ている構図である。
- ただし「輸入が減れば不要パレットも減る」という筋は、2026年上半期の実測では成立していない。パレットに載って届く樹脂原料の輸入は、4品目合計の数量で320,103トンから368,117トンへ15.0%増えた。中国は107.8%増、ベトナムは90.5%増である。
- 月ごとに並べ直すと、増えたのは年の前半ではなく6月と7月である。1〜5月は前年とほぼ同じ水準だが、6月は前年同月比45.8%増、7月は単月89,613トンで、2026年1〜5月の平均57,899トンを5割以上上回った。1〜7月の累計は457,730トンである。
- 輸入が増えているのに中古が薄いのは、入ってきたパレットも使い回されるようになっているためである。新品の値上がりと、新品パレットメーカーの供給が細っていることが重なり、使い捨てるはずだったワンウェイパレットが荷主の手元にとどまっている。
ナフサは山を越えた。ただし下がり切ってはいない
まず数字を並べる。国産ナフサ基準価格は、2026年に入ってから四半期で倍近くまで上がり、7月に下がった。
網掛けは過去最高をつけた四半期。想定は確定値ではない。
| 四半期 | 国産ナフサ基準価格 | 区分 |
|---|---|---|
| 2025年1〜3月 | 73,400円/kl | 確定 |
| 2025年4〜6月 | 66,300円/kl | 確定 |
| 2025年7〜9月 | 63,200円/kl | 確定 |
| 2025年10〜12月 | 65,600円/kl | 確定 |
| 2026年1〜3月 | 65,700円/kl | 確定 |
| 2026年4〜6月 | 118,900円/kl | 確定・過去最高 |
| 2026年7〜9月 | 104,800円/kl | 想定 |
| 2026年10〜12月 | 95,900円/kl | 想定 |
確定値は大景化学の掲載(出典は財務省貿易統計)、想定値は三協化学の掲載による。いずれも2026年9月13日に参照。四半期の値は月次の単純平均ではない旨が、両社のページに注記されている。
1〜3月の65,700円から4〜6月の118,900円へ、1四半期で53,200円、率にして81.0%上がっている。月次で見ると、2026年3月66,069円、4月101,754円、5月123,732円、6月121,885円、7月104,331円である。上がるのも下がるのも、3か月のうちに起きている。
確定値と想定値を分けて見る
上の表で7〜9月と10〜12月を「想定」としたのは、掲載元のページがそう区分しているためである。月次の確定値は2026年7月までしか出ていない。8月以降の数字を見かけたら、それが確定なのか想定なのかを確かめる必要がある。
数値の出どころによる差もある。2026年6月の月次は、大景化学が121,885円、三協化学が121,981円、新電力ネットの通関統計が121,980円と、100円ほど食い違っている。どちらが正しいかは各ページに記載がないため、当社としては判断していない。本稿では四半期の値を大景化学の掲載に揃え、食い違いがあることをここに書き残しておく。
原油は9月に入って上がっている
ナフサの想定が下向きである一方、足元の原油は上を向いている。
| 日付 | Brent | WTI |
|---|---|---|
| 2026年9月2日 | 97.59ドル | 92.15ドル |
| 2026年9月4日 | 102.24ドル | 92.69ドル |
| 2026年9月8日 | 106.12ドル | 94.21ドル |
| 2026年9月9日 | 109.51ドル | 97.26ドル |
米国エネルギー情報局(EIA)の日次スポット終値、1バレルあたり。2026年9月13日に参照。掲載の最新日は9月9日で、9月7日のWTIはデータなしとして空欄になっている。
1週間でBrentは11.92ドル上がっている。ナフサの想定値が出された時点と、この原油の動きは同じ期間を見ていない。10〜12月に95,900円まで下がるという想定が、そのとおりになるとは限らない。本稿で「山を越えた」と書いているのは7月までの確定値についてであって、その先を断定しているわけではない。
この章の結論
確定値で見れば、ナフサは2026年4〜6月の118,900円/klが山で、7月は104,331円に下がっている。ただし8月以降は想定値しかなく、足元の原油は上を向いている。
新品が高いと、中古の玉が出てこなくなる
ここからは相場の話ではなく、物が動くかどうかの話になる。新品パレットの価格が上がると、中古パレットの市場には逆向きの力が働く。
順に見ていく。ナフサが上がると樹脂が上がり、新品のプラスチックパレットが上がる。買う側は、その値段では入れ替えないという判断をする。割れかけているものを補修して使い、予定していた更新を先送りする。すると、本来なら中古として市場に出てきたはずのパレットが、そのまま現場に残る。
- ナフサが上がり、樹脂が上がる
- 新品のプラスチックパレットの価格が上がる
- 買い替えを控え、手持ちのパレットを使い続ける
- 不要パレットが発生しない。中古の玉が市場に出てこない
- 中古パレットが薄くなり、中古の価格が上がる
新品が高いと中古も高くなる。安い代替として中古に需要が向かう一方で、供給のほうは同じ理由で細る。需要と供給が同じ向きに動かないため、価格は上がりやすくなる。
この構図は当社の見方であり、市場全体の在庫や流通量を示す統計にもとづくものではない。中古パレットの国内流通量を継続して公表している統計を、当社は確認できていない。本節の「玉が出てこない」は、当社が日々の引取と販売のなかで感じている実感である。
逆に言えば、ナフサが下がって新品の価格が落ち着くと、先送りされていた更新が動き出す。そのときは中古の玉が一度に出てくる。2026年7月以降の動きが想定どおりに進むなら、その局面が近いことになる。ただし前章のとおり、原油は9月に入って上がっている。
この章の結論
新品が高いと買い替えが止まり、中古の玉が市場に出てこなくなる。中古が薄くなるのは需要が増えたからではなく、供給が細るからである。これは当社の見方である。
では玉はどこから出ているのか
国内で買い替えが止まっているなら、玉はどこから出ているのか。もうひとつの発生源は、輸入貨物に乗ってくるパレットである。ここは実測を確かめた。
先に結論を書く。「輸入が減れば不要パレットも減る」という筋は、2026年上半期の実測では成立していない。輸入は減っていない。とくに樹脂原料は、数量で15.0%増えている。
樹脂原料の輸入数量 ── パレットに載って入ってくる貨物
輸入のなかでも、樹脂原料はパレットの発生量に近い指標になる。中国・韓国・台湾と東南アジアから入ってくる樹脂原料は、袋詰めでプラスチックパレットに載った状態で届くためである。これは当社が日々の入荷で見ている形で、統計に書かれていることではない。金額ではなく数量(トン)で追えるという点でも、自動車の部分品より確かである。
網掛けは、数量が大きく増えた相手国。
| 相手国 | 2025年1〜6月 | 2026年1〜6月 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 大韓民国 | 95,983t | 96,282t | +0.3% |
| タイ | 93,520t | 94,873t | +1.4% |
| ベトナム | 30,193t | 57,513t | +90.5% |
| 中華人民共和国 | 19,883t | 41,308t | +107.8% |
| 台湾 | 9,660t | 11,165t | +15.6% |
| シンガポール | 8,284t | 8,686t | +4.9% |
| マレーシア | 5,533t | 3,280t | −40.7% |
| インドネシア | 326t | 1,882t | +477.3% |
| 輸入全体 | 320,103t | 368,117t | +15.0% |
PP・PPブロック・HDPE・LDPEの4品目を合計した数量。出典はプラサーチ「樹脂別国別輸入実績」(財務省貿易統計の品別国別表による)で、2025年1〜6月累計と2026年1〜6月累計のPDFを2026年9月13日に参照した。国別の合計と増減率は当社が算出している。なお国別行の金額を足し上げて「計」行と突き合わせたところ、4品目×2年分の8件すべてで一致したため、行の取りこぼしはない。インドネシアは前年の母数が326トンと小さいため、増減率だけを見て評価はしていない。
相手国を地域でまとめると、中国・韓国・台湾の3か国で125,526トンから148,755トンへ18.5%、タイ・ベトナム・マレーシア・インドネシア・シンガポールの5か国で137,856トンから166,234トンへ20.6%である。この8か国で輸入全体の85.6%を占めている。減っているのはマレーシアだけで、中国とベトナムは倍近くに増えた。
月ごとに並べ直すと、増えているのは6月と7月である
ここまでの15.0%増は1〜6月をひとまとめにした前年同期比である。同じ数字を月ごとに並べ直すと、増えたのは年の前半ではなく6月と7月であることがわかる。2026年1〜7月の累計は457,730トンになった。
網掛けは、2025年の水準から大きく離れた月。
| 月 | 2025年 | 2026年 | 前年同月比 |
|---|---|---|---|
| 1月 | 53,339t | 60,970t | +14.3% |
| 2月 | 54,438t | 53,076t | −2.5% |
| 3月 | 49,662t | 59,617t | +20.0% |
| 4月 | 53,644t | 55,204t | +2.9% |
| 5月 | 55,107t | 60,629t | +10.0% |
| 6月 | 53,912t | 78,622t | +45.8% |
| 7月 | — | 89,613t | — |
PP・PPブロック・HDPE・LDPEの4品目を合計した月次の数量。出典は樹脂原料の表と同じプラサーチ「樹脂別国別輸入実績」で、2026年1〜7月累計のPDFを2026年9月13日に追加で参照した。月次はPDFの各月欄(キログラム)を当社がトンに換算したもので、四捨五入のため各月を足した値は累計と1トン程度ずれる。2025年7月分のPDFは当社では入手できていないため、7月の前年同月比は算出していない。
1〜5月は2025年とほとんど変わらない。動いたのは6月からで、6月は前年同月比45.8%増、7月は単月で89,613トンと、2026年1〜5月の平均57,899トンを5割以上上回った。7月単月の内訳は、大韓民国26,541トン、タイ26,130トン、ベトナム13,016トン、中華人民共和国7,991トンである。品目別ではPPブロックが38,442トンと、同じく1〜5月の平均20,635トンの1.9倍になっている。
ただし、6月と7月がなぜ跳ねたのかを示す資料は確認できていない。当社の見方を書けば、新品の値上がりが続くなかで先に原料を手当てしておく動きが出ているのであれば、こうした積み増しは起こりうる。ここで実測として言えるのは、2026年の月次として6月と7月が突出しているという点までである。
コンテナと自動車の部分品も見ておく
ほかの指標も並べておく。こちらは樹脂原料ほど当てにならない。
| 指標 | 2025年1〜6月 | 2026年1〜6月 |
|---|---|---|
| 輸入コンテナ(実入り、指定港湾93港) | 406.0万TEU | 409.7万TEU(+0.9%) |
| 自動車の部分品 輸入額 | 636,766百万円 | 715,149百万円(+12.3%) |
| (参考)輸入総額 | 55,707,356百万円 | 61,681,153百万円(+10.7%) |
輸入コンテナは国土交通省「外貿コンテナ取扱実績速報」の月次(万TEU)を当社が1〜6月で合計し、増減率を算出した。自動車の部分品と輸入総額は財務省貿易統計の概況品別表で、伸率はページ記載のまま。いずれも2026年9月13日に参照。
自動車の部分品は金額であって、数量ではない。財務省の輸入側の表では、この品目の数量欄が空欄になっている。単価が上がっただけでも金額は増えるため、12.3%増をそのまま物量の増加として読むことはできない。しかも同じ期間に輸入総額そのものが10.7%伸びており、この品目だけが突出しているわけではない。輸入コンテナにいたっては0.9%で、ほぼ横ばいと言うべき数字である。
これらと比べたとき、樹脂原料の15.0%増は数量で出ている点が違う。単価の変動に左右されず、袋の数がそのまま増えていることを示している。
ここから先は確認できていない
輸入貨物のうち、どれだけがプラスチックパレットに載って入ってきているかを示す統計を、当社は見つけられていない。したがって「樹脂原料が15.0%増えたから、入ってくるパレットも同じだけ増えた」とは書けない。本稿で実測として示せるのは、樹脂原料の数量、輸入コンテナ、自動車の部分品の金額までである。樹脂原料がパレットに載って届くという部分は、当社が入荷の現場で見ていることである。
そのうえで当社の見方を書けば、国内の発生が細り、輸入側が増えているのであれば、中古パレットの玉の構成は国内発生から輸入に乗ってくるものへ寄っていく。海外製の軽量ワンウェイパレットが手元に溜まっている、という相談が増えているのは、この動きと矛盾しない。
ただし、入ってきたパレットも使い回されるようになっている
ここで、輸入が増えていることと、中古が薄いことが両立する理由がある。輸入貨物に載って入ってきたパレットを、そのまま社内で使い回す例が増えている。本来は一度きりで使い終える前提のワンウェイパレットが、荷主の手元にとどまり、構内の移動や出荷に回されている。
理由は2つある。ひとつは、ここまで書いてきた新品の値上がりである。もうひとつは、新品パレットメーカーの供給が細っていることで、買おうとしても手に入らない場面がある。この2つが重なると、使い捨てるはずだったものを残しておく判断になる。これも当社が現場で見ていることであって、統計で確かめたものではない。
つまり、国内側で起きていたことが、輸入側でも起きはじめている。入ってくる量が15.0%増えても、中古市場に出てくる量が同じだけ増えるわけではない。輸入が増えているのに玉が薄い、という当社の実感は、この使い回しで説明が付く。
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プラスチックパレットの買取はなぜ断られるのか、100枚に届かない量と産業廃棄物になる分かれ目
海外製のパレットを買取の対象外としている会社がある一方、当社が条件次第でお引き受けできる理由を書いた記事。値が付くかどうかを決める材質と数量の条件も扱っている。
この章の結論
樹脂原料の輸入は1〜6月の数量で15.0%増え、中国は107.8%増、ベトナムは90.5%増だった。月別に見ると6月が前年同月比45.8%増、7月は単月で89,613トンと突出している。ただし入ってきたパレットも使い回されるようになっており、輸入が増えても中古市場に出てくる量は同じだけ増えない。
で、どうすればいいのか
相場そのものは動かせない。動かせるのは、手持ちのパレットをいつ判断するかである。判断そのものは読者に委ねる。
ACTION 01
確定値と想定値を分けて見る
ナフサの数字を見かけたら、それが確定値か想定値かを確かめる。2026年9月13日時点で、国産ナフサ基準価格の月次の確定値は7月の104,331円/klまでである。7〜9月の104,800円と10〜12月の95,900円は想定として掲載されているもので、確定した値ではない。
ACTION 02
手持ちの余剰を、相場とは切り離して数える
使っていないパレットが何枚あるかを、寸法ごとに数えておく。相場が動いてから数え始めると、判断までに時間がかかる。100枚という線は4t車1台に積める目安と同じで、これを超えているかどうかで選べる出し方が変わる。
ACTION 03
海外製のパレットを、別に分けて数える
輸入貨物に乗ってきた海外製の軽量ワンウェイパレットは、買取の対象外としている会社がある一方で、条件が合えば買い取る会社もある。国内品と同じ山に積んでいると材質が混ざったものとして扱われるため、別に分けて枚数を出しておく。
よくある質問
- ナフサはこれから下がるのですか
- 確定値で見ると2026年4〜6月の118,900円/klが山で、7月は104,331円まで下がっています。7〜9月に104,800円、10〜12月に95,900円という想定も出ていますが、これは確定値ではありません。一方で原油は9月に入って上がっており、Brentは9月2日の97.59ドルから9月9日には109.51ドルになりました。下がる方向の想定と、足元の原油の動きは一致していません。
- 新品が高いと、なぜ中古まで高くなるのですか
- 新品が高いと買い替えを控えるため、手持ちのパレットを使い続けることになります。その結果、本来なら中古として市場に出てきたはずのパレットが現場に残り、中古の玉が薄くなります。安い代替として中古への需要は向かうのに、供給のほうは同じ理由で細るため、価格は上がりやすくなります。これは当社の見方で、市場全体の流通量を示す統計にもとづくものではありません。
- 輸入が減ると、不要パレットも減るのでしょうか
- 2026年上半期の実測では、輸入は減っていません。とくに樹脂原料は、PP・PPブロック・HDPE・LDPEの4品目合計の数量で320,103トンから368,117トンへ15.0%増えました。中国は107.8%増、ベトナムは90.5%増です。月別ではさらに6月が前年同月比45.8%増、7月は単月89,613トンで、1〜7月の累計は457,730トンになっています。樹脂原料はプラスチックパレットに載って届くため、金額でしか追えない自動車の部分品より確かな指標になります。ただし、輸入貨物のうちどれだけがパレットに載っているかを示す統計は見つけられていないため、輸入量からパレットの発生量を直接導くことはできません。
- 輸入が増えているのに、なぜ中古パレットは薄いのですか
- 入ってきたパレットも使い回されるようになっているためです。輸入貨物に載って届くワンウェイパレットは、本来は一度きりで使い終える前提のものですが、新品の値上がりと、新品パレットメーカーの供給が細っていることが重なり、そのまま構内の移動や出荷に回される例が増えています。入ってくる量が増えても、中古市場に出てくる量が同じだけ増えるわけではありません。これは当社が現場で見ていることで、統計で確かめたものではありません。
- いま手元にあるパレットは、売るのを待ったほうがよいのですか
- 当社から待つべきとも急ぐべきとも申し上げられません。相場の先行きは想定値しかなく、断定できないためです。お伝えできるのは、枚数と寸法を先に数えておけば、相場が動いたときにすぐ判断できるということです。数えるのは相場と関係なくできます。
- なぜプラスチックパレット株式会社がこの記事を書いているのですか
- 当社は新品のプラスチックパレットの販売と、中古パレットの買取、再生樹脂原料のお取扱いを行っています。ナフサの相場は新品の価格を動かし、同時に中古の玉の出方も動かします。両方を扱っている立場から見えることを書いています。
出典・エビデンス一覧
ナフサ・原油
- 大景化学「ナフサ価格推移表」(出典表示:財務省貿易統計)
- 三協化学「国産ナフサ価格更新」
- 新電力ネット「ナフサの価格推移(通関統計)」(出典表示:財務省)
- 米国エネルギー情報局(EIA)原油スポット価格
輸入の実測
- プラサーチ「樹脂別国別輸入実績」(出典表示:財務省貿易統計 品別国別表)
- 国土交通省「外貿コンテナ取扱実績速報」(指定港湾93港)
- 国土交通省「港湾統計速報」(主要6港)
- 財務省貿易統計 概況品別表「主要商品別輸入(世界)」
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- 本稿の数値は2026年9月13日に参照したものです。ナフサと原油は変動が速いため、参照時点を必ず確認してください。国産ナフサの月次確定値は2026年7月までで、8月以降は想定値のみが公表されています。
- 輸入コンテナの1〜6月合計と前年同期比は、国土交通省が公表する月次の値から当社が算出したものです。同ページに併記されている対前年同期比は輸出と輸入の総計に対するもので、輸入単独の増減率ではありません。
- 自動車の部分品の輸入は金額であり、数量ではありません。財務省の輸入側の表ではこの品目の数量欄が空欄です。また同じ期間に輸入総額そのものが10.7%伸びており、この品目だけが突出しているわけではありません。
- 樹脂原料がプラスチックパレットに載って届くという点は、当社が入荷の現場で見ていることであり、統計に書かれていることではありません。輸入貨物のうちどれだけがパレットに載って入ってきているかを示す統計も、当社では確認できていません。
- 輸入貨物に載って入ってきたパレットが使い回されているという点も、当社が現場で見ていることであり、統計で確かめたものではありません。新品パレットメーカーの供給状況についても同様です。
- 中古パレットの国内流通量を継続して公表している統計は確認できていません。本稿の「玉が出てこない」は当社の実感であり、統計にもとづくものではありません。
- 樹脂原料の月次は、当社がPDFの各月欄(キログラム)をトンに換算したものです。四捨五入のため、各月を足した値は累計と1トン程度ずれます。2025年7月分のPDFは当社では入手できていないため、7月の前年同月比は算出していません。
- 6月と7月に輸入量が増えた理由を示す資料は確認できていません。本稿に書いたこの点についての見方は当社のもので、統計にもとづくものではありません。
- 本稿は情報提供を目的としたもので、特定の判断を推奨するものではありません。