配送の遅延はなぜ起きているのか、熊本地震で物流の余力が消えた一週間
令和8年熊本地震から一週間が経ちました。九州の高速道路は最大約110kmが通行止めとなり、8月3日時点でも一部が続いています。宅配便の遅延は各社が告知していますが、その手前でも変化が起きています。当社では今週、新規の大型トラックのチャーター便を手配できていません。運送会社からは救援物資の輸送のためと説明を受けています。物流が止まったのではなく、余力が消えた状態です。事実を整理してお伝えします。
令和8年熊本地震で被災された皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。お亡くなりになった方々に哀悼の意を表します。
本記事は、配送の遅れについて誰かを責める目的で書いたものではありません。いま何が起きているのかを、事実として共有するために書いています。
- 九州の高速道路は最大約110kmが通行止めとなり、2026年8月3日時点でも九州自動車道の松橋IC〜えびのIC間などが続いています。NEXCO西日本と国土交通省は8月2日、九州を南北に移動する場合は東九州自動車道への広域迂回を呼びかけています。
- 当社では今週、新規の大型トラックのチャーター便を手配できていません。運送会社からは救援物資の輸送に車両が回っているためと説明を受けており、関西の複数社からも同様の話を聞いています。ただし事前に予約していた便は通常どおり動いています。止まったのではなく、余力がなくなっている状態です。
- 迂回によって輸送距離が伸びれば、同じ台数のトラックで運べる量は減ります。物流コストも上がり、商品価格への転嫁につながる可能性が指摘されています。この影響は九州にとどまりません。
熊本地震で九州の高速道路は最大約110kmが通行止めに。当社では新規のチャーター便が手配できず、運送会社からは救援物資の輸送のためと説明を受けています。ただし予約済みの便は動いています。止まったのではなく余力が消えた状態です。
8月3日時点でも一部継続
最大震度7
緊急車両に限定
新規のみ受付できず
CHAPTER 01いま何が起きているのか
2026年7月28日16時27分、熊本県熊本地方を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生しました。宇城市と八代郡氷川町で最大震度7を観測し、気象庁はこれを令和8年熊本地震と命名しています。
一週間が経ち、物流にどう影響しているかを整理します。
宅配便の状況
| 事業者 | 状況 | 時点 |
|---|---|---|
| 佐川急便 | 全国から九州あて、九州から全国あての荷物に遅れ | 7月31日7時 |
| 日本郵便 | 一部エリアを発着するゆうパックの引受を停止 | 8月3日9時 |
| ヤマト運輸 | 熊本県全域で集配停止、九州全域宛てに遅延(発生直後) | 7月29日10時 |
| JR貨物 | 鳥栖〜鹿児島間で運転取りやめ | 7月29日 |
佐川急便は同社の公式お知らせ、その他はLNEWSの報道によります。状況は日々変わるため、最新の情報は各社の公式サイトでご確認ください。
宅配便については、各社が公式サイトで随時更新しています。ここで押さえておきたいのは、影響が熊本県内にとどまらず、九州全域の発着に及んでいるという点です。
CHAPTER 02道路はどこが止まっているのか
物流にとって決定的なのは、道路です。高速道路の状況を確認します。
地震により、九州の高速道路は最大で約110kmが通行止めとなりました。8月3日時点でも、複数の区間で通行止めが続いています。
| 区間 | 状況 |
|---|---|
| 九州自動車道 松橋IC〜えびのIC | 通行止め継続(8月3日時点) |
| 南九州自動車道 八代JCT〜日奈久IC | 7月28日16時27分から通行止め。八代南IC〜日奈久ICは8月1日中に緊急車両限定で通行可能に |
| 九州自動車道 宮原SA〜坂本PA | 8月お盆前後(8月9日の週)に緊急車両の通行が可能となる見込み |
| 九州自動車道 益城熊本空港IC〜松橋IC | 7月30日9時4分に通行止め解除 |
| 九州中央自動車道 嘉島JCT〜益城TB | 同上 |
NEXCO西日本の発表およびJAHIC(日本高速情報センター)の整理によります。復旧は段階的に進んでおり、状況は変わります。運行前には必ず公式情報で最新状況をご確認ください。
国道3号に交通が集中しています
高速道路が寸断されると、車は下道へ回ります。JAHICによると、並行する国道3号(宇城市〜八代市間)に交通が集中し、救援・復旧活動に支障が出ているとされています。
これを受けて、NEXCO西日本と国土交通省は8月2日、次の協力を呼びかけました。
・被災地周辺を通過するだけの車両は、通行を控える
・九州を南北に移動する場合は、東九州自動車道(大分・宮崎経由)への広域迂回を利用する
・やむを得ず被災地周辺を走行する場合は、現地の誘導や迂回路案内に従う
ここが今回の記事の要点につながります。九州を南北に運ぶ荷物が、大分・宮崎を回ることになる。距離が伸び、時間がかかります。
CHAPTER 03報道されていないこと
ここからは、報道で見かけない話をします。
当社は物流資材の商社です。プラスチックパレットやストレッチフィルムを納品するために、4トン車や10トン車のチャーター便を日常的に手配しています。宅配便ではなく、貸切のトラックです。
新規の手配ができません
今週、当社では新規の大型トラックのチャーター便を手配できていません。依頼しても、受け付けられないという回答が返ってきます。
運送会社からは「救援物資の輸送のため」と説明を受けています
理由を尋ねたところ、救援物資の輸送に車両が回っているため、新規の受付ができないという説明を受けました。関西の複数の物流会社からも、同様の話を聞いています。
ここは正確に書きます。上記は当社が問い合わせた運送会社から受けた説明であり、関西の複数社から同様の話を聞いているという事実です。
ただし車両がどれだけ支援輸送に充てられているかを示す公表資料を、当社は確認できていません。公的機関や業界団体による発表も見当たりません。
また、次章で見るとおり、輸送能力を削る要因はほかにも同時に起きています。救援物資の輸送だけが理由であると断定するものではありません。運送会社の説明として、そのままお伝えします。
報道は宅配便が中心です
各社の報道は、宅配便の遅延と道路の状況を伝えています。それは正確ですし、多くの人にとって必要な情報です。
ただ、その手前にある貸切トラックの手配については、ほとんど触れられていません。実際に配車を依頼する立場でないと、見えないためだと思います。
CHAPTER 04「止まった」のではなく「余力が消えた」
ここが最も伝えたい点です。
物流は止まっていません。当社の実務でも、事前に予約していた便は通常どおり動いています。荷物は運ばれています。
止まっているのは、新規の受付だけです。
| 区分 | 状況 |
|---|---|
| 事前に予約していた便 | 通常どおり稼働 |
| 新規のチャーター依頼 | 受付できず |
2026年8月第1週における当社の実務としての状況です。
満席のレストランのようなものです。予約した人は食事ができます。ただ、飛び込みでは入れません。店が閉まっているわけではなく、席が埋まっているだけです。
いま起きているのは、これに近い状態だと考えています。トラックが走れなくなったのではなく、走れるトラックが全部埋まっているということです。
この区別が大事な理由
「物流が止まった」と受け取ると、不安が先に立ちます。買い占めや駆け込みの手配が起きれば、余力はさらに削られます。
実際に起きているのは、余力がなくなっているという状態です。必要な荷物は運ばれています。慌てて動くより、落ち着いて順番を待つほうが、結果として全体が早く回復します。
CHAPTER 05なぜ余力が消えるのか
運送会社からは救援物資の輸送のためだと説明を受けていますが、公表されている事実を見ると、輸送能力を削る要因はほかにも同時に起きています。整理します。
| 要因 | 内容 | 確認状況 |
|---|---|---|
| 救援物資の輸送 | 被災地へ物資を運ぶため車両が充てられている。国土交通省は7月29日から支援物資の輸送を開始 | 運送会社が理由として挙げている項目。国交省の輸送開始は公表済みだが、民間車両の充当規模は不明 |
| 迂回による距離の増加 | 九州の南北移動は東九州道(大分・宮崎経由)へ。距離が伸び、往復に時間がかかる | NEXCO西日本・国交省が8月2日に呼びかけ |
| 鉄道からの流入 | JR貨物が鳥栖〜鹿児島間で運転取りやめ。鉄道で運べない分がトラックへ回る | LNEWSが報道 |
| 下道の混雑 | 国道3号に交通が集中し、救援・復旧活動に支障 | JAHICが整理 |
1行目は当社が運送会社から受けた説明、2行目以降は各機関の公表資料および報道によります。それぞれがどの程度影響しているかは公表されておらず、当社も把握していません。
距離が伸びると、運べる量が減ります
ここは物流の基本的な話です。
トラックは1台につき運転手が1人です。片道の時間が伸びれば、1日に往復できる回数が減ります。台数が同じでも、運べる量は確実に減る。
加えて、トラック運転手には労働時間の上限があります。距離が伸びれば、1日で行けなくなる区間も出てきます。
2024年4月からトラック運転手の時間外労働に年960時間の上限規制が適用されました。もともと輸送能力の不足が課題とされていたところに、今回の迂回が重なっている形です。余力が薄い状態から始まっているという点は、押さえておきたいところです。
CHAPTER 06物流コストは上がり、価格に届きます
この影響は、九州にとどまりません。
LNEWSは8月3日の記事で、次のように指摘しています。九州自動車道の寸断で物流各社は迂回ルートの利用を余儀なくされ、輸送距離が伸び、それに伴う燃料費や人件費などの物流コストが増加している。
そして、物流コストの増加は商品価格への転嫁につながる可能性があり、被災地の生活再建に影を落とす可能性があるとしています。
輸送費が上がれば、商品の価格に乗ります。それは九州の商品だけではありません。九州で作られたものを全国で買い、全国で作られたものを九州で買っています。
いま起きているのは局地的な出来事に見えますが、コストという形で全国につながっています。
2026年はもともと、原料高と資材高で値上げが続いている年です。食品の値上げ要因を集計した調査では、物流費を挙げた企業が65.8%にのぼります。そこに今回の迂回が重なります。
2026年の値上げ全体の動きについては、2026年9月の値上げ一覧および2026年10月の値上げ一覧で扱っています。
CHAPTER 07お盆と重なるということ
時期の問題があります。
NEXCO西日本は、九州自動車道の宮原SA〜坂本PA間について、8月お盆前後に緊急車両の通行が可能となる見込みとしています。報道では8月9日の週とされています。
これは緊急車両に限定した開放で、一般車両がいつ通れるようになるかは示されていません。
物流にとって、お盆は特別な時期です
帰省で交通量が増えます。同時に、お盆前に荷物を届けようとする需要が集中します。普段でも配車が取りにくくなる時期です。
そこに今回の迂回が重なります。JAHICも「お盆の帰省・輸送シーズンと重なる時期だけに、例年以上の混雑と遅延を織り込んだ運行計画が必要」と指摘しています。
もしお盆前に届けたい荷物があるのなら、いつもより早めに手配されることをおすすめします。直前になるほど、選べる選択肢は減ります。
これは当社が困っているから申し上げているのではありません。早めに動いたほうが、全体として無理が少なくなると考えるためです。
CHAPTER 08それでも、お互い様だと思うのです
ここは、当社の考えを書きます。
正直に申し上げれば、新規の便が取れないのは業務上は困ります。納品が遅れれば、お客さまにご迷惑をおかけします。
ただ、この状況を問題だとは考えていません。
同じトラックが、水を運んでいます
いま九州へ向かうトラックには、水や食料や日用品が積まれています。国土交通省は7月29日から支援物資の輸送を始めました。避難所には物資が要ります。復旧の現場には資材が要ります。
当社の便が受け付けられない理由も、そこにあると説明を受けました。納得しています。
限られた台数のトラックを、どちらへ回すか。答えははっきりしていると思います。
当社が運びたいのはパレットです。生活に必要なものではありますが、今日届かなくても人の命には関わりません。後回しで構わないと考えています。
今回は九州が被災しました。次はどこか分かりません。千葉かもしれませんし、大阪かもしれません。
そのとき、全国のトラックがこちらへ向かってくれることを、私たちは期待するのだと思います。だとすれば、いま順番を譲るのは当然のことです。
物流は、そういう仕組みで成り立っています。
お願いしたいこと
もし荷物の到着が遅れていたら、その理由をこう考えていただけると幸いです。
運送会社が怠けているのではありません。ドライバーが休んでいるのでもありません。道が塞がっていて、遠回りをしていて、そして同じトラックが被災地へ物資を運んでいます。
数日の遅れを、責めないでいただきたい。それが、いま多くの物流事業者が思っていることだと考えています。
CHAPTER 09私たちにできること
荷物を受け取る側、送る側として、できることを挙げます。
再配達を減らす
ドライバーの時間は限られています。1回で受け取れれば、その分ほかの荷物が運べます。置き配や宅配ボックス、コンビニ受け取りなど、確実に受け取れる方法を選ぶことが、いまは特に効きます。
問い合わせを控える
被災地域の営業所への問い合わせは、可能な範囲でお控えいただくのが望ましいと考えます。現地では復旧と支援物資の輸送が優先されており、人手も限られています。
配送状況は各社が公式サイトで随時更新しています。まずはそちらをご確認ください。
納期に余裕を持つ
急ぎの荷物は早めに手配する。急がない荷物は、「いつでもいいです」と伝える。これだけで現場の選択肢が広がります。
被災地周辺を通過するだけの車両は、通行を控える
NEXCO西日本と国土交通省が8月2日に呼びかけている内容です。九州を南北に移動する必要があるなら、東九州自動車道への広域迂回を利用してください。国道3号の混雑は、救援・復旧活動の妨げになっています。
当社としても、お客さまには納期に余裕をいただくようお願いしております。ご不便をおかけしますが、ご理解いただければ幸いです。
CHAPTER 10用語集
トラック1台を貸し切って荷物を運ぶ方式です。宅配便と違い、荷物を積み合わせず、出発地から目的地まで直行します。パレットのような大型・重量物の輸送では一般的な方法です。
最大積載量による区分です。4トン車は中型、10トン車は大型にあたります。パレットを大量に運ぶ場合は10トン車が使われることが多く、荷台の広さと積載量が確保できます。
通行止め区間の周辺だけを避けるのではなく、大きく別ルートへ回ることです。今回は九州を南北に移動する車両に対し、九州自動車道ではなく東九州自動車道(大分・宮崎経由)の利用が呼びかけられています。
損傷が残る区間について、救援・復旧のための車両に限って通行を認める運用です。一般車両は通行できません。段差やひび割れを迂回しながら走行する必要があるため、通常の走行とは条件が異なります。
2024年4月からトラック運転手の時間外労働に年960時間の上限規制が適用されたことに伴う、輸送能力不足の問題を指します。国の検討会では、対策を行わない場合に輸送能力が不足する可能性が試算されていました。
鉄道による貨物輸送を行う事業者です。長距離の大量輸送を担っており、鉄道が止まるとその分がトラックへ移ります。今回は鳥栖〜鹿児島間で運転が取りやめとなりました。
CHAPTER 11主な情報源
物流事業者の告知
- 佐川急便「令和8年熊本地震に伴う集配への影響について(2026年7月31日7時時点)」|全国から九州あてのお荷物、九州から全国あてのお荷物にお届けの遅れが生じている旨、今後の被害状況や交通規制などにより対象地域やサービス内容が変更となる場合がある旨|https://www2.sagawa-exp.co.jp/information/detail/406/
- LNEWS「令和8年熊本地震/宅配各社では荷物預かり停止や配達遅れなどが発生」2026年7月29日、および「令和8年熊本地震/物流各社の業務に影響、JR貨物は鳥栖~鹿児島間で運転取りやめ」2026年7月29日|ヤマト運輸が熊本県全域で集配を停止した旨、熊本県内の全郵便局が7月29日の窓口業務を休止した旨、JR貨物が鳥栖〜鹿児島間で運転を取りやめた旨
- LNEWS「令和8年熊本地震/道路寸断で物流網への影響続く、長期化で生活再建への影響も懸念」2026年8月3日|8月3日午前9時現在も一部エリアを発着する日本郵便「ゆうパック」の引き受けが停止している旨、九州自動車道の寸断で物流各社が迂回ルートの利用を余儀なくされ輸送距離が伸び燃料費や人件費などの物流コストが増加している旨、物流コストの増加が商品価格への転嫁につながる可能性があり被災地の生活再建に影を落とす可能性がある旨、8月9日の週に九州自動車道の宮原SA〜坂本PA間で緊急車両の通行が可能となる見込みである旨|https://www.lnews.jp/2026/08/s0803101.html
道路の状況
- NEXCO西日本「令和8年熊本地震による通行止め・災害状況等について(第5報)」2026年7月30日9時50分現在|九州自動車道 益城熊本空港IC〜松橋IC、九州中央自動車道 嘉島JCT〜益城TBの通行止めが7月30日9時4分に解除された旨、九州自動車道 松橋IC〜えびのIC、南九州自動車道 八代JCT〜日奈久ICの通行止めが7月28日16時27分から継続している旨、緊急車両や緊急物資輸送の円滑な通行確保のため不要不急の高速道路利用を控えるよう求めている旨
- NEXCO西日本「同(第8報)」2026年7月31日22時00分現在|南九州自動車道(八代日奈久道路)八代南IC〜日奈久ICが8月1日中に緊急車両限定で通行可能となる旨、九州自動車道 宮原SA〜坂本PAが8月お盆前後に緊急車両通行可能となる見込みである旨、路面に段差が残りひび割れなどの損傷箇所を迂回して通行する必要があるため当面の間は緊急車両に限定した交通運用とする旨
- JAHIC 日本高速情報センター「【令和8年熊本地震】九州道・南九州道の通行止めはどこ?最新状況と広域迂回のポイント(8月3日時点)」|2026年7月28日16時27分に熊本県熊本地方を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生し宇城市と八代郡氷川町で最大震度7を観測した旨、気象庁が「令和8年熊本地震」と命名した旨、九州の高速道路が最大で約110km通行止めとなった旨、8月3日時点でも九州自動車道の松橋IC〜えびのIC間などで通行止めが続いている旨、高速道路の寸断により並行する国道3号(宇城市〜八代市間)に交通が集中し救援・復旧活動に支障が出ている旨、NEXCO西日本と国土交通省が8月2日に「被災地周辺を通過するだけの車両は通行を控える」「九州を南北に移動する場合はE10東九州自動車道への広域迂回を利用する」「やむを得ず走行する場合は現地の誘導や迂回路案内に従う」と呼びかけた旨、お盆の帰省・輸送シーズンと重なる時期だけに例年以上の混雑と遅延を織り込んだ運行計画が必要である旨
支援物資輸送・行政の対応
- 国土交通省 近畿地方整備局「令和8年熊本地震の被災地に支援物資輸送を開始~7月29日(水)18時に近畿圏臨海防災センターを出発~」|7月29日18時に支援物資の輸送を開始し、7月30日午後に九州地方整備局 熊本港湾・空港整備事務所 八代港分室へ到着した旨
- 国土交通省「道路:令和8年熊本地震 通れるマップ」および「令和8年熊本地震による被害状況等について(第19報)」2026年8月2日17時時点|道路状況および被害状況の確認に使用
値上げ要因の統計
- マイナビニュース「2026年8月の飲食料品値上げは2311品目、前年比8割増」2026年7月31日|帝国データバンクの調査として、食品値上げの要因のうち物流費が65.8%を占める旨の記載
当社の関連記事
- 2026年9月の値上げ一覧/2026年10月の値上げ一覧|2026年の値上げ動向
- コストコ熊本の商品落下はなぜ起きたのか|同じ地震による物流設備への影響
本記事のうち「新規の大型トラックのチャーター便が手配できていない」および「救援物資の輸送に車両が回っているため」という記述は、当社の実務としての経験および当社が問い合わせた運送会社から受けた説明、ならびに関西の複数の物流会社からの聞き取りによるものです。公的機関や業界団体が公表した資料ではなく、民間車両がどれだけ支援輸送に充てられているかを示す資料も確認できていません。救援物資の輸送だけが理由であると断定するものではありません。情報提供元の社名は伏せています。
FAQよくあるご質問
なぜ配送が遅れているのですか。
令和8年熊本地震により、九州の高速道路は最大約110kmが通行止めとなりました。2026年8月3日時点でも九州自動車道の松橋IC〜えびのIC間などで通行止めが続いています。物流各社は迂回ルートの利用を余儀なくされ、輸送距離が伸びています。NEXCO西日本と国土交通省は8月2日、九州を南北に移動する場合は東九州自動車道への広域迂回を利用するよう呼びかけています。同じ荷物を運ぶのに時間がかかるため、結果として配送が遅れています。
物流は止まっているのですか。
止まってはいません。当社の実務では、事前に予約していた便は通常どおり動いています。一方で、新規に大型トラックのチャーター便を手配しようとすると受け付けられない状況です。運送会社からは、救援物資の輸送に車両が回っているためと説明を受けており、関西の複数の物流会社からも同様の話を聞いています。ただし民間車両がどれだけ支援輸送に充てられているかを示す公表資料は確認できていません。止まったのではなく、余力がなくなっている状態だとご理解ください。
いつごろ解消しますか。
本記事の公開時点で、解消の時期を示す公表資料はありません。NEXCO西日本は、九州自動車道の宮原SA〜坂本PA間について、8月お盆前後に緊急車両の通行が可能となる見込みとしています。報道では8月9日の週とされています。ただしこれは緊急車両に限定した開放であり、一般車両の通行再開時期は示されていません。お盆の帰省・輸送シーズンと重なるため、例年以上の混雑と遅延を見込んだ計画が必要になります。
荷物が届かないとき、問い合わせたほうがよいですか。
被災地域を担当する営業所への問い合わせは、可能な範囲でお控えいただくのが望ましいと考えます。現地では復旧作業と支援物資の輸送が優先されており、問い合わせ対応にかかる人手も限られているためです。配送状況は各社が公式サイトで随時更新しています。まずはそちらをご確認ください。なお当社の荷物についても、現在は納期に余裕をいただいております。
なぜプラスチックパレット株式会社がこの記事を書いているのですか。
当社は千葉県我孫子市を拠点に、プラスチックパレット・再生樹脂原料・PPバンド・ストレッチフィルムなどの物流資材をお取扱いしています。大型トラックのチャーター便を日常的に手配する立場にあり、今回の状況を実務として経験しています。報道では宅配便の遅延が中心に扱われていますが、その手前で何が起きているかは業界の外からは見えにくいと考え、整理してお伝えしています。
- 本記事は時点で確認できた情報をもとに整理したものです。道路の状況と配送状況は日々変わります。最新の情報は、NEXCO西日本・国土交通省および各物流事業者の公式サイトでご確認ください。
- 「新規の大型トラックのチャーター便が手配できていない」および「救援物資の輸送に車両が回っているため」という記述は、当社の実務としての経験、当社が問い合わせた運送会社から受けた説明、ならびに関西の複数の物流会社からの聞き取りによるものです。公的機関や業界団体が公表した資料ではなく、民間車両がどれだけ支援輸送に充てられているかを示す資料も確認できていません。救援物資の輸送だけが理由であると断定するものではありません。情報提供元の社名は伏せています。
- 第5章に挙げた要因は、それぞれ公表資料で確認できるものですが、どの要因がどの程度影響しているかは公表されておらず、当社も把握していません。要因を並べたものであり、因果を断定するものではありません。
- 復旧時期に関する記述は、NEXCO西日本が示した見込みおよび報道によるものです。緊急車両に限定した開放であり、一般車両の通行再開時期を示すものではありません。予定は変わる可能性があります。
- 本記事は特定の事業者の対応を批判する目的で書いたものではありません。投資判断・経営判断の根拠として作成したものでもありません。引用に際しては出典として本記事URLを明記してください。記載内容に事実誤認がありましたら、お問い合わせフォームよりご連絡ください。