イラン情勢が招く「2026年の食品値上げ」をやさしく解説、パンが上がる本当の理由
2026年7月、食パンも即席麺もハムも一斉に値上げ。「また小麦が上がったのかな」と思っている方へ。実は、もっと意外な理由が背景にあります。家計の目線で、5分でわかるようにご案内します。
1. 7月、パンも即席麺もハムも一斉に値上げ
2026年7月、毎日の食卓に並ぶ食パン、カップ麺、ハム、スナック菓子まで一斉に値上げ。帝国データバンクの最新調査では合計2566品目もの値上げが判明しました。
2026年7月、スーパーで「あれ、また高くなった?」と感じる商品が一気に増えます。帝国データバンクという調査会社が2026年6月30日に発表した最新の調査で、7月だけで2566品目もの食品が値上げされることがわかりました。これは、2026年4月以来3カ月ぶりに月2千品目を超える大きな数字です。
特に目立つのが「食パンと菓子パン」と「即席麺・缶詰」のカテゴリーです。毎日食卓に並ぶような身近な食品が一斉に対象になっているため、家計への影響は小さくありません。
2. 7月の値上げカレンダー、何がいくら上がる?
主な商品の値上がり幅を具体的に見てみましょう。「数円」と思っていても、よく買う商品が重なると月数百円〜数千円の家計負担になります。
食パン・菓子パン(山崎製パン306品目、平均5.6%)
山崎製パンは2026年7月1日出荷分から、食パン・菓子パン・和洋菓子の計306品目を値上げします。同社の値上げは2025年1月以来、1年半ぶりです。
- 食パン62品目(平均6.6%値上げ):「ロイヤルブレッド」「ダブルソフト」「超芳醇」など主力商品が対象
- 菓子パン126品目(平均5%値上げ):「薄皮つぶあんぱん」「ミニスナックゴールド」「チョコチップスナック」など
- 和洋菓子118品目(平均6.4%値上げ):「串だんご」「北海道チーズ蒸しケーキ」「まるごとバナナ」「豆大福」など
食パン1斤が約400円だとすると、6.6%値上げで約26円アップ。週1斤ずつ買う家庭で、年間1,350円ほどの負担増になります。山崎製パンと同時期に、敷島製パン(Pasco)、第一屋製パン、オイシスも価格改定し、パン分野だけで合計1078品目が値上げ対象となります。
カップ麺(東洋水産120品目、4〜11%)
東洋水産は7月1日納品分から「赤いきつねうどん」「緑のたぬき天そば」を含む120品目を値上げします。約3年ぶりの大規模改定です。
- 赤いきつね・緑のたぬき レギュラーサイズ:税抜236円 → 248円(+12円、約5.1%値上がり)
- 「推しの一杯」シリーズ:税抜333円 → 368円(+35円、約10.5%値上がり)
- 「ワンタンシリーズ」:142円 → 148円
- 「麺づくり」シリーズも値上げ対象
サンヨー食品(サッポロ一番など)、エースコック(スーパーカップ1.5倍など)も7月1日に同時改定。カップ麺は「夜食のお供」「お弁当の補助」として家庭備蓄が多い商品。1食12円の値上がりは小さく見えますが、週3食食べる家庭では月150円、年間1,800円の差になります。
ハム・ソーセージ(伊藤ハム米久HD290品目+丸大200品目、5〜30%)
伊藤ハム米久ホールディングスは伊藤ハム220品目+米久70品目の計290品目、丸大食品も約200品目を7月1日出荷分から値上げします。改定率は5〜30%と幅広く、対象商品に「朝のフレッシュ ハーフベーコン」などが含まれます。お弁当・朝食定番のウインナー・ベーコン・ハムが軒並み対象となるため、子育て世帯への影響は特に大きいといえます。
同社が値上げ理由として挙げているのは、2025年秋にスペインで発生したアフリカ豚熱(ASF)による豚肉製品の輸入一時停止と、中東情勢の緊迫化です。家畜の病気と中東でのできごとが、同時に日本のハム売場に影響しているのです。
その他、スナック・お茶・乳酸菌飲料・本格焼酎も
7月1日改定組には、湖池屋のスナック菓子、伊藤園の麦茶リーフ商品、日清ヨークの「ピルクル」、霧島酒造の本格焼酎なども含まれます。明治の「ザバス」プロテイン21品目も6月から値上げ済み。健康志向・嗜好品カテゴリーまで値上げが広がっており、「節約のために何を選んでも値上げ済み」という状況です。
3. 原因は「いつもの小麦」だけじゃない
パンや麺の値上げと聞くと、多くの方は「小麦が上がったんだろうな」と思うかもしれません。実際、政府が製粉会社へ売り渡す輸入小麦の価格は2026年4月に2.5%引き上げられており、これも値上げの理由のひとつです。
でも、それだけでは説明がつかないことが今回起きています。山崎製パンが値上げを発表したときの公式リリースには、こう書かれています。「主要原料の小麦粉や、包装材価格の高騰などが要因」。時事通信の記事はさらに踏み込んで、「中東情勢悪化に伴う包装材の価格上昇も反映」と報じました。
つまり、パンが入っている「袋」の値段が上がっているから、パンも値上げせざるを得ない、ということなのです。これが、2026年の値上げの新しい特徴です。
4. 「ナフサ」ってなに?
ここで一つ、ニュースでよく聞くけれどあまり馴染みのない言葉、「ナフサ」をやさしく説明します。
つまり、ナフサが値上がりすると、プラスチック製品の値段がドミノ倒しのように上がっていきます。レジ袋、食品の袋、お弁当のトレー、ペットボトル、ラップ、ストレッチフィルム……生活のなかにあるプラスチックの大半が、ナフサに依存しているのです。
5. 中東 → ナフサ → パンの袋 → 食卓、伝わる仕組み
では、なぜ中東で起きていることが、日本のパンの値段にまで影響するのでしょうか。順を追って見てみましょう。
中東で原油の輸送が滞る
2026年2月、米国とイスラエルがイランを攻撃したことを受け、日本に原油・LNGを運ぶ船が通る「ホルムズ海峡」という重要な航路の通航が制約されました。日本は中東から多くの原油を輸入しているため、調達に支障が出ます。
ナフサの値段が急騰
原油から作られるナフサも、当然値上がりします。シンガポール市場のナフサスポット価格は3月25日に1トン1,000ドル台に到達。5月には一時1,043ドルにまで上がりました。
プラスチックの値段が3割上昇
ナフサから作られる汎用合成樹脂(ポリエチレン、ポリプロピレンなど)の取引価格が、3月比で3割上昇しました(日本経済新聞、2026年4月15日)。パンの袋、お惣菜のフィルム、お弁当のトレーは、すべてここから作られています。
包装メーカーが値上げ
グンゼは食品包装用ナイロンフィルムなど4種類を4月に値上げ。東洋紡もLLDPE系フィルムを4月から値上げ。TOPPANホールディングスは包装資材の仕入れ値が2〜3割増加したとして、食品メーカーへの値上げ打診を4月21日以降に開始しました。
食品メーカーが値上げ、食卓へ
包装材の値上がり分が、食品の出荷価格に転嫁されます。これが、2026年7月の山崎製パンをはじめとする食品値上げの正体です。中東から私たちの食卓まで、ナフサと包装材を介して、確実につながっていたのです。
6. 「中東情勢」が値上げ要因の24.7%に
帝国データバンクの今回の調査で印象的なのは、値上げ要因の集計項目に「中東情勢」という分類が初めて新設されたことです。集計の結果、年内累計1万4902品目のうち24.7%、つまり約4分の1が中東情勢を要因として挙げていました。
同じ調査では、「包装・資材」が値上げ要因の69.8%を占め、前年同月から10.5ポイントも上昇しました。逆に「円安(為替)」は28.1%(2024年)から9.1%(2026年6月末)へと一貫して低下しており、値上げの主役が「円安」から「中東情勢を起点とした包装資材高」へとシフトしていることが見えてきます。
7. この先、8月から10月までの値上げカレンダー
残念ながら、値上げラッシュは7月で終わりません。8月の冷凍食品、9月のちくわ・コカ・コーラ、10月の酒税改正……家計の主な負担が、ほぼ毎月続きます。
8月、冷食ほぼ全品+ハム値上げ
2026年8月1日、二つの大きな値上げが控えています。両社とも公式に「中東情勢」を理由として明示しています。
「本格炒め炒飯」「特から」など家庭用商品の約9割が、5〜20%値上がりします。業務用も9割超が5〜17%値上げ。お弁当の冷食、夕食のおかずに重宝するチャーハン・からあげが軒並み対象。一部商品は価格据え置きで内容量を減らす「中身を減らす」対応にも踏み切ります。
家庭向け・業務用のハム・ソーセージ・加工食品約250品目が対象。最大35%という高い改定率は、伊藤ハムの30%を上回ります。プリマハムは値上げ理由として「中東情勢の緊迫化に伴う石油関連資材の価格高騰」を挙げており、包装材コストの影響を会社として明言しています。
9月、ちくわ・かまぼこ全品+コカ・コーラ500mlが220円に
9月は単月で3029品目と、2026年内最多の値上げが集中します。家庭の定番中の定番が値上げ対象です。
「活ちくわ」「おさかなのソーセージ」「かに風味かまぼこ」「フィッシュソーセージ」「パウチ商品」、その他練り製品の家庭用全品が9月1日納品分から5〜17%値上げに。家庭用冷凍食品の「わが家の麺自慢 ちゃんぽん」「ほしいぶんだけ かにクリームコロッケ」なども2〜17%値上げ。業務用冷凍食品の一部は最大30%値上げと、外食産業にも波及します。
9月1日出荷分から165品目を改定。500mlペットボトルは現行200円から220円へ。同社は2025年10月にも217品目を改定したばかりで、わずか1年弱で2回連続の改定です。2024年に160円だった500mlが、2026年9月には220円。2年で約37.5%値上がりした計算で、歴史的にも異例のペースです。自動販売機での購入は今後ますます負担に感じるでしょう。
10月、お酒の値段が大きく変わる日
2026年10月1日、酒税法改正が施行されます。これは2020年・2023年・2026年と3回に分けて行われている制度改正の最終段階で、ビール類の税率が一本化されます。お酒を飲む家庭にとっては大きな変化です。
- ビール(スーパードライ、一番搾り、黒ラベル、ザ・プレミアム・モルツなど):350ml換算で減税分が値下げに。1缶あたり約6〜7円安くなる見込み
- 発泡酒(淡麗、スタイルフリーなど):350ml換算で増税分が値上げに。1缶あたり約7〜8円高くなる見込み
- 新ジャンル=第3のビール(クリアアサヒ、本麒麟、金麦などの一部):350ml換算で増税分が大きく上がり、1缶あたり約9〜10円の値上げ
- 缶チューハイ(RTD):350ml換算で1缶約7円の増税分が値上げ
大きな注目点は、ビール・発泡酒・新ジャンルの税率が一律54.25円(350ml換算)に統一されることです。これにより、これまで「安いから第3のビール」と選んでいた人にとって、ビールとの価格差がほぼなくなります。アサヒビールの「金麦」、キリンビールの「本麒麟」など、人気の新ジャンル商品は2026年下期にビール品目への切り替えが進む方針です。「同じ名前なのに、中身が変わる」現象が起きるので、ラベルや表示の確認が必要になります。
缶チューハイは増税対象ですが、宝酒造の「焼酎ハイボール」など183品目が10月から値上げを発表しています。「ビールが値下げ、缶チューハイが値上げ」という、これまでの常識が逆転する月になります。
中東情勢は落ち着いても、すぐには値段が戻らない
中東情勢については、米国とイランの間で2026年6月17日に「イスラマバード覚書」が正式発効し、6月19日にはホルムズ海峡をタンカーが再び通れるようになりました。ただし三菱総合研究所は「対立の一時停止・60日後への先送り」と慎重に評価しており、根本的な解決とは言い切れない状態です。業界の専門家は「停戦合意イコール正常化ではない、包装資材の物理的な不足は封鎖解除のあとも少なくとも3カ月は続く」と見ています。つまり、夏から秋にかけての値上げは、ほぼ予定どおり進む可能性が高い、ということです。
8. 「ステルス値上げ」の見つけ方
「値段が変わっていないのに、なんか減った気がする」その感覚は正しいかもしれません。価格据え置きで内容量だけ減らす「ステルス値上げ(実質値上げ)」を見抜くコツを紹介します。
2026年の値上げの特徴は、メーカーが「価格据え置き・内容量減」というアプローチも積極的に使っていることです。ニチレイフーズは8月値上げの発表で「家庭用の一部商品は、価格を変えずに内容量を減らす」と明言しています。山崎製パンも一部商品は価格を据え置く方針です。価格表示が変わらないため値上げに気づきにくく、消費者保護の観点では「ステルス値上げ」と呼ばれます。
3つのチェック習慣で実質値上げを見抜く
食パンが「8枚切り」だったのが「6枚切り」になっていないか。お菓子の袋が前より小さくなっていないか。一袋のグラム数表示は商品の前面に書かれていることが多いので、買う前に一目で確認できます。
スーパーの値札には100gあたり、または1個あたりの単価が小さく書かれています。総額だけでなく単価で比べると、「同じ値段なのに割高になっている」「容量を減らしている」ことが見えてきます。
「リニューアル新登場」のシールが貼られている商品は、内容量・パッケージサイズが変わっている可能性があります。デザインが新しくなっただけでなく、中身の量が変わっていないか確認する習慣を。
9. 家計でできる5つの工夫
大きな流れは変えられませんが、日々の買い物では工夫の余地があります。値上げ前のまとめ買いから、電気・ガス補助の活用まで、家計を守る具体策をまとめました。
食パンは賞味期限が短いものの、冷凍保存なら2週間程度持ちます。値上げ直前に少量まとめ買いして、スライスごとにラップして冷凍するのが定番の知恵です。ハム・ソーセージも冷凍可能(風味は若干落ちます)。カップ麺の賞味期限は約6カ月あるので、特売日に12個程度まとめ買いすれば、夏の値上げを乗り切れます。
「価格据え置き・内容量減」のいわゆる「ステルス値上げ」(実質値上げ)も増えています。100gあたり・1枚あたりの価格を見る習慣をつけると、本当の値上がり幅がわかります。山崎製パンの食パン、ニチレイ「本格炒め炒飯」など、一部商品で内容量変更が予定されています。
ドン・キホーテは2026年に入って、包装を白黒印刷化してコストを抑えたプライベートブランド水(500ml=40円)を発売しました。イオン・セブン-イレブン・ライフ・西友なども独自ブランドで価格を抑える商品を多数展開しています。「値上げに耐える」より「安い選択肢を選ぶ」アプローチも有効です。
2026年7〜9月の3カ月間、政府の電気・ガス料金補助が再開されます。標準家庭で3カ月合計5,000円程度の負担軽減が見込まれており、申請は不要です。食費の値上げ分を、別のところで取り戻すことができます。Nintendo Switch Onlineなど一部サービスも7月から値上げするので、固定費の見直しも合わせて行うと効果的です。
10月1日の酒税改正で、ビールは値下げ・新ジャンルや缶チューハイは値上げになります。新ジャンルやチューハイをよく買う家庭は10月までに在庫を作る、ビール派の方は10月以降の安くなったタイミングで買う、と分けるのも一つの選択です。ただし、ビール類は製造から9カ月(サッポロは12カ月)が賞味期限の目安なので、買い込みすぎは禁物です。
10. まとめ、これからのスーパーで覚えておきたいこと
2026年の食品値上げは、これまでとは違う仕組みで起きています。「中身(小麦)」ではなく「袋(包装材)」の値上げが、ほぼ毎月続く構造です。
2026年7月の食品値上げ2566品目、8月のニチレイ・プリマハム、9月のニッスイ・コカ・コーラ、10月の酒税法改正と、ほぼ毎月、構造の異なる値上げが波状的に押し寄せます。原因は「小麦が上がったから」「円安だから」だけではありません。中東のイラン情勢でホルムズ海峡が混乱し、プラスチックの原料であるナフサが値上がりし、パンの袋やお弁当のトレーの値段が上がり、その分が食品の値段に転嫁されている、というのが本当の理由です。
「同じパンなのに、なんでこんなに値上がりするの?」と疑問に思ったときは、「中身(小麦)の問題ではなく、袋(包装材)の問題かもしれない」と思い出してみてください。原料が落ち着いても、包装材が落ち着くまで時間がかかるため、夏から秋にかけての値上げはしばらく続く見通しです。
家計を守るには、値上げの予定を知って、買い物を計画的にすることが何より大切です。山崎製パンの食パンは7月、ニチレイの冷食は8月、ニッスイのちくわは9月、ビール・チューハイは10月。このカレンダーを覚えておくだけで、特売日の活用やまとめ買いの判断が変わります。電気・ガス補助も7〜9月の3カ月間、自動的に適用されます。値上げの波に飲まれるのではなく、波のタイミングを知って乗り切る家計運営が、これからの数カ月を左右します。
もう少し詳しく、どの企業がどう動いているかを知りたい方には、専門記事版「7月の食品値上げ2566品目、『中東情勢』要因が24.7%に達した2026年の構造変化」もご覧ください。経営者・調達担当者向けに、より細かい数字と背景を整理しています。
よくある質問
原因は小麦の値段だけではありません。山崎製パンは2026年4月の値上げ発表で「主要原料の小麦粉や、包装材価格の高騰など」を理由に挙げ、時事通信は「中東情勢悪化に伴う包装材の価格上昇も反映」と報じました。パンの袋に使われるプラスチックフィルムの値上がりが、価格決定に明示的に反映されています。
中東のホルムズ海峡という重要な航路がイラン情勢で通りにくくなり、そこを通っていた原油の輸送に支障が出ました。原油から作られる「ナフサ」というプラスチックの原料が値上がりし、食品の袋やトレー、フィルムなどプラスチック包装の値段も上がったためです。
いいえ、パン以外にも即席麺(東洋水産の赤いきつね・緑のたぬきなど120品目)、ハム・ソーセージ(伊藤ハム220品目)、缶詰、調味料など2566品目が値上げ対象です。生活必需品に集中しているため、家計への影響は大きくなります。
帝国データバンクの予測では8月1898品目、9月3029品目と単月で3千品目を超える見通しで、2026年の年内通算では2万品目台になる見込みです。8月はニチレイフーズが家庭用ほぼ全品(本格炒め炒飯など)5〜20%、プリマハム約250品目(香薫あらびきポーク)5〜35%。9月はニッスイの活ちくわ・おさかなのソーセージ全品とコカ・コーラ500ml→220円。10月は酒税法改正で、ビールが値下げ、発泡酒・新ジャンル・缶チューハイが値上げと続きます。
2026年10月1日、ビール・発泡酒・新ジャンルの税率が一律54.25円(350ml換算)に統一されます。ビールは350ml缶あたり約6〜7円値下げ、発泡酒は約7〜8円値上げ、新ジャンル(第3のビール)は約9〜10円値上げ、缶チューハイは約7円値上げの見込みです。アサヒ「金麦」、キリン「本麒麟」など、人気の新ジャンル商品は2026年下期にビール品目に切り替わる予定です。
価格表示が同じでも内容量が減っていることがあります。パッケージのグラム・枚数表示、100gあたり・1個あたりの単価、「リニューアル」シールの3点を買い物時にチェックする習慣をつけると見抜けます。2026年8月のニチレイフーズは「家庭用の一部商品は価格据え置きで内容量を減らす」と発表しており、価格表示だけでは値上げに気づきにくい場面が増えています。
食パンなど賞味期限の短い品は値上げ前に少量まとめ買いして冷凍保存する、内容量と価格の両方をチェックして実質値上げを見逃さない、プライベートブランドや簡素包装の低価格品を選ぶ、特売日にまとめ買いするなどの工夫が考えられます。電気・ガス補助も2026年7〜9月に再開されますので、合わせて活用するとよいでしょう。
主な情報源
- 帝国データバンク「食品主要195社」価格改定動向調査 ― 2026年7月(2026年6月30日発表)
- 時事通信「山崎製パン、306品値上げ 7月から、中東影響も」2026年4月28日
- 日本経済新聞「山崎製パンが306品目値上げ 食パン類は平均6.6%、7月出荷分から」2026年4月28日
- 日本経済新聞「東洋水産、『赤いきつね』『緑のたぬき』など120品値上げ 7月から」2026年3月26日
- 食品新聞「伊藤ハム米久HD 7月から値上げ 1年2か月ぶり」2026年5月28日
- 日本経済新聞「ニチレイ、家庭用食品5〜20%値上げ 8月からチャーハンなどほぼ全品」2026年5月29日
- 共同通信「プリマハム、最大35%値上げへ ニチレイフーズや丸大食品も」2026年5月29日
- ニッスイ公式リリース「家庭用冷凍食品・家庭用加工食品・業務用冷凍食品の一部商品の出荷価格改定」2026年6月1日
- 日本経済新聞「『コカ・コーラ』が1本220円に、9月から165品を値上げ」2026年5月25日
- アサヒビール公式リリース「酒税改正に伴う商品の価格改定について」2026年5月29日
- 日本経済新聞「ナフサ急騰でプラ3割高、食品包装など値上げ」2026年4月15日
- 流通ニュース「グンゼ/食品包装用ナイロンフィルムなどプラスチック製品値上げ」2026年4月8日
- プライシー「【2026年7月】7月の値上げ一覧まとめ|食品・電気代・対策」
- nippon.com「中東情勢影響し値上げラッシュの兆し―6月・7月で3347品目」2026年5月
本記事のご利用にあたって
- 本記事は2026年6月30日時点で確認できる公開情報をもとに、家計向けに編集したものです。将来の市況・政策変更を保証するものではありません。
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