Supply Chain Report / KOREA MANUFACTURING CAPACITY MONTHLY
韓国の樹脂の原料はなぜ落ちたのか|設備110.7は減らさず稼働率4月75.5、プラ製品は6月に最高
韓国は樹脂を作る設備を減らしていません。一次形態プラスチック・合成ゴムの生産能力指数は110.7でほぼ動かないのに、稼働率は2026年4月に75.5まで落ち、13か月でもっとも低くなりました。同じ時期、プラスチック製品の稼働率は逆に13か月の最高まで上がっています。設備・稼働率・出荷・付加価値を月次で並べました。
ANSWER
韓国の一次形態プラスチック・合成ゴムの稼働率は2026年4月に75.5となり、13か月でもっとも低くなりました。生産能力指数は110.7でほぼ動いていません。設備は減っていないのに使われていない形です。一方でプラスチック製品の稼働率は2026年6月に118.5と、13か月でもっとも高くなっています。
一次形態プラスチックの稼働率(2026年4月)
75.5
13か月でもっとも低い
同じ区分の生産能力指数
110.7
13か月で110.7〜111.9
プラスチック製品の生産能力
7.0%減
87.7→81.6。稼働率は13か月の最高
この記事の要点
- 韓国の一次形態プラスチック・合成ゴムの稼働率指数は、2026年4月に75.5となりました。2025年6月から2026年6月までの13か月でもっとも低い水準です。5月は76.4、6月は81.5と戻しつつありますが、前年同月の84.0には届いていません。
- 同じ区分の生産能力指数は110.7から111.9のあいだで、ほとんど動いていません。設備を減らしたわけではありません。設備はあるのに使われていない、という形になっています。
- プラスチック製品は逆に上がっています。稼働率は2026年6月に118.5で、13か月でもっとも高い水準です。しかも生産能力指数は87.7から81.6へ7.0%減っています。設備を減らしながら稼働率を上げています。
- 精製石油製品の稼働率は2026年3月の103.7から4月の81.9へ、1か月で21.0%落ちました。ホルムズ海峡が閉じたのは2026年2月28日です。6月には96.6まで戻しています。
- 出荷では、精製石油製品の輸出が2026年3月の100.3から4月の75.1へ25.1%落ち、6月には100.5まで戻りました。一方で化学製品の輸出は3月の94.2から5月の82.2へ落ちたまま、6月も83.6で戻っていません。
- 韓国の製造業の名目付加価値は2026年1〜3月期に前年同期比47.9%増えていますが、これは半導体です。コンピュータ・電子・光学製品が150.3%増えた一方、化学・化学製品は2.8%増にとどまります。製造業に占める化学の比率は14.9%から10.4%へ下がりました。
このページは何か
韓国統計庁(KOSIS)が公表している鉱工業の統計から、樹脂に関わる系列だけを抜き出して並べた定点観測のページである。稼働率・生産能力・出荷・付加価値の4つを同じ時間軸に置いた。
当社がこの表を作るのは、韓国が日本の樹脂の主要な仕入れ先の1つだからである。その国の設備が動いているのかどうかは、当社の仕入れの話である。
この統計には、ほかの国にない利点が1つある。生産能力の指数が別に出ている。稼働率が落ちたとき、それが設備を減らしたからなのか、設備はあるのに使っていないからなのかを分けられる。シンガポール・マレーシア・タイの統計ではこれができない。
本ページで見る4つの数字が、原表のどれにあたるかを先に置く。
| 本ページの呼び方 | 原表の系列 | 頻度 | 本ページでの位置づけ |
|---|---|---|---|
| 生産能力指数 | Index of manufacturing production capacity | 月次 | 設備そのものが増えたか減ったか |
| 稼働率指数 | Index of manufacturing capacity utilization rate(季節調整) | 月次 | その設備をどれだけ使ったか。本ページの主題 |
| 出荷指数 | Index of shipment for domestic market / for export(季節調整) | 月次 | 内需と輸出で戻り方が違う |
| 名目付加価値 | GDP by Economic Activities(季節調整・名目) | 四半期 | 金額。製造業全体と化学の差を見る |
対応は当社が原表の系列名から作成した。
稼働率と生産能力は別の系列である。本ページでは両方を出し、足していない。どちらも指数であって、水準そのものではない。
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マレーシアで減ったのは樹脂の原料だけ|精製石油は前年と同額、原料の販売額はいつから29.1%減か
同じ形の定点観測をマレーシアについて作ったページである。マレーシアは販売額、韓国は稼働率と、見ている数字は違うが、原料が落ちて製品が落ちていないという形は同じである。並べて読むとよい。
この章の結論
本ページは数字だけを置く。新しい月が公表されるたびに追記する。韓国の統計は生産能力が別に出ているため、稼働率が落ちた理由を1つ絞り込める。
設備は減っていない、使っていないだけである
稼働率が落ちたと聞くと、設備が減ったのかと考えたくなる。韓国の統計では、それを確かめられる。
区分の呼び方は上の表と同じ。稼働率と違い季節調整はされていない。網掛けは最新月。
| 生産能力 | 精製石油 | 一次形態プラ | プラ製品 |
|---|---|---|---|
| 2025年6月 | 102.0 | 110.8 | 87.7 |
| 7月 | 102.0 | 110.8 | 88.4 |
| 8月 | 102.0 | 110.8 | 87.4 |
| 9月 | 102.0 | 110.8 | 86.6 |
| 10月 | 102.0 | 110.8 | 86.9 |
| 11月 | 102.0 | 110.8 | 87.1 |
| 12月 | 102.0 | 111.9 | 87.1 |
| 2026年1月 | 102.0 | 110.7 | 87.1 |
| 2月 | 102.0 | 110.7 | 86.8 |
| 3月 | 102.0 | 110.7 | 86.4 |
| 4月 | 102.0 | 110.7 | 83.3 |
| 5月 | 102.0 | 110.7 | 81.3 |
| 6月 | 102.0 | 110.7 | 81.6 |
韓国統計庁(KOSIS)の鉱工業統計を当社が集計した。 原表の値である。
一次形態プラスチック・合成ゴムの生産能力指数は、13か月を通じて110.7から111.9のあいだにある。ほとんど動いていない。設備は減っていない。
精製石油製品はもっとはっきりしている。13か月すべてで102.0である。1つも動いていない。
逆に減っているのがプラスチック製品である。87.7から81.6へ、7.0%減っている。この3つのなかで唯一、設備が縮んでいる区分である。
この章の結論
樹脂の原料の生産能力は110.7前後で動いていない。精製石油製品は102.0で固定されている。減っているのはプラスチック製品の87.7から81.6への7.0%だけである。
原料は落ち、製品は上がっている
設備が動いていないのだから、稼働率の変化はそのまま「どれだけ使ったか」の変化である。
季節調整済みの指数。精製石油=精製石油製品、一次形態プラ=一次形態プラスチック・合成ゴム、プラ製品=プラスチック製品。網掛けは最新月。
| 稼働率 | 製造業 | 精製石油 | 基礎化学 | 一次形態プラ | プラ製品 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2025年6月 | 102.8 | 108.2 | 95.9 | 84.0 | 112.3 |
| 7月 | 101.5 | 108.9 | 92.1 | 85.2 | 106.8 |
| 8月 | 103.7 | 105.8 | 94.8 | 85.3 | 109.0 |
| 9月 | 103.2 | 109.1 | 93.8 | 85.9 | 105.5 |
| 10月 | 99.0 | 104.2 | 93.9 | 84.3 | 100.7 |
| 11月 | 99.7 | 105.0 | 92.1 | 82.9 | 103.6 |
| 12月 | 102.5 | 107.2 | 94.1 | 82.9 | 107.5 |
| 2026年1月 | 99.5 | 111.5 | 96.4 | 82.2 | 104.6 |
| 2月 | 104.6 | 109.5 | 96.3 | 84.2 | 103.5 |
| 3月 | 105.0 | 103.7 | 91.8 | 80.2 | 108.3 |
| 4月 | 103.0 | 81.9 | 85.8 | 75.5 | 112.6 |
| 5月 | 99.7 | 89.8 | 84.1 | 76.4 | 108.5 |
| 6月 | 105.3 | 96.6 | 87.5 | 81.5 | 118.5 |
韓国統計庁(KOSIS)の鉱工業統計を当社が集計した。 原表の値である。
一次形態プラスチック・合成ゴムの稼働率は、2026年4月の75.5が13か月でもっとも低い。2025年6月の84.0、2025年9月の85.9から下がってきた形である。5月76.4、6月81.5と戻しつつあるが、前年同月の84.0には届いていない。
プラスチック製品はまったく逆である。2026年6月の118.5が13か月でもっとも高い。2025年6月の112.3から5.5%上がっている。設備を7.0%減らしながら、稼働率を上げている。
製造業全体は2026年6月に105.3で、落ちていない。基礎化学は3月の91.8から4月の85.8へ6.5%落ち、6月は87.5である。
マレーシアとまったく同じ形である
当社はマレーシアについて、一次形態プラスチックの販売額が2026年1〜6月に29.1%減った一方、包装用プラスチック製品は9.5%増えたことを書いた。韓国でも、原料が13か月の最低、製品が13か月の最高という同じ形が出ている。見ている数字は販売額と稼働率で別物だが、向きは一致している。ただし当社は、この2か国で同じ理由が働いているとは書かない。形が同じであることと、原因が同じであることは別である。
この章の結論
樹脂の原料の稼働率は2026年4月に75.5で13か月の最低、プラスチック製品は6月に118.5で13か月の最高である。設備は原料側が動かず、製品側が7.0%減っている。
4月に何が起きたか
本ページの系列でいちばん大きく動いたのは、樹脂ではない。精製石油製品である。
精製石油製品の稼働率は、2026年3月の103.7から4月の81.9へ、1か月で21.0%落ちた。13か月のなかで、これほど大きな月次の変化はほかにない。設備は102.0のまま動いていないので、これは使わなかったということである。
ホルムズ海峡が閉じたのは2026年2月28日である。3月はまだ103.7で、落ちたのは4月である。
1か月ずれていることを、そのまま書く
封鎖の翌月ではなく、翌々月に落ちている。この統計には理由が書かれていないので、当社はずれの理由を確認できていない。在庫でつないだ、契約が3月分まで残っていた、船が着くまでの時間差、といった説明はいくつも考えられるが、どれも当社の推測である。言えるのは、3月は落ちておらず4月に落ちた、という事実だけである。
基礎化学も同じ月に落ちている。3月の91.8から4月の85.8へ6.5%減。一次形態プラスチックは3月の時点で既に80.2まで下がっており、4月に75.5へ落ちた。こちらは3月から動いていた。
この章の結論
精製石油製品の稼働率は2026年3月の103.7から4月の81.9へ21.0%落ちた。封鎖は2月28日で、落ちたのは翌々月である。ずれの理由はこの統計からは分からない。
戻ったものと、戻っていないもの
出荷の統計は内需向けと輸出向けに分かれている。この2つを分けると、戻り方に差があることが見える。
季節調整済みの指数。石油=コークス・精製石油製品、化学=化学製品(医薬品を除く)、ゴムプラ=ゴム・プラスチック製品。網掛けは最新月。
| 出荷指数 | 石油 内需 | 石油 輸出 | 化学 内需 | 化学 輸出 | ゴムプラ 内需 | ゴムプラ 輸出 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 10月 | 98.3 | 110.8 | 87.4 | 92.9 | 91.2 | 110.3 |
| 11月 | 97.7 | 108.7 | 89.0 | 94.8 | 94.4 | 117.3 |
| 12月 | 98.8 | 113.8 | 89.5 | 96.8 | 97.4 | 122.1 |
| 2026年1月 | 99.8 | 124.3 | 88.4 | 97.3 | 93.6 | 115.3 |
| 2月 | 104.7 | 105.4 | 89.7 | 97.6 | 95.3 | 105.2 |
| 3月 | 98.4 | 100.3 | 92.2 | 94.2 | 100.5 | 115.5 |
| 4月 | 87.2 | 75.1 | 90.1 | 84.1 | 98.4 | 112.5 |
| 5月 | 83.6 | 84.2 | 84.7 | 82.2 | 92.4 | 118.3 |
| 6月 | 88.8 | 100.5 | 91.3 | 83.6 | 99.8 | 128.9 |
韓国統計庁(KOSIS)の鉱工業統計を当社が集計した。 原表の値である。
精製石油製品の輸出出荷は、2026年3月の100.3から4月の75.1へ25.1%落ち、6月には100.5まで戻った。4月の落ち込みは大きかったが、3か月で元の水準に返っている。
化学製品の輸出出荷は戻っていない。3月の94.2から4月84.1、5月82.2まで落ち、6月も83.6である。3月の水準からは11.3%低いままである。
ゴム・プラスチック製品の輸出出荷は逆で、2026年6月の128.9がこの9か月でもっとも高い。
内需向けの出荷も見ておく。精製石油製品は2026年2月の104.7から5月の83.6まで落ち、6月に88.8へ戻した。化学製品は3月の92.2から5月の84.7へ落ち、6月に91.3へ戻している。化学製品は内需のほうが先に戻り、輸出が置き去りになっている。この差の理由は統計に書かれていない。
この章の結論
精製石油製品の輸出出荷は4月に25.1%落ちたが6月に100.5まで戻った。化学製品の輸出出荷は3月の94.2から6月の83.6へ落ちたままである。同じ時期に、ゴム・プラスチック製品の輸出出荷は9か月の最高になっている。
製造業が好調でも、化学は別である
最後に、いちばん誤解を招きやすい数字を置く。韓国の製造業の付加価値である。
単位は兆ウォン、季節調整済みの名目値。電子・光学=コンピュータ・電子・光学製品、化学=化学・化学製品、精製石油=コークス・精製石油製品。網掛けは最新期。
| 名目GDP | GDP | 製造業 | 電子・光学 | 化学 | 精製石油 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2025年1〜3月期 | 652.7 | 176.5 | 53.4 | 26.3 | 3.0 |
| 4〜6月期 | 661.7 | 182.8 | 56.2 | 26.9 | 3.8 |
| 7〜9月期 | 670.1 | 185.1 | 59.4 | 26.4 | 4.2 |
| 10〜12月期 | 692.1 | 199.6 | 72.3 | 27.0 | 4.8 |
| 2026年1〜3月期 | 764.9 | 261.0 | 133.7 | 27.0 | 4.7 |
韓国統計庁(KOSIS)の国民経済計算(経済活動別GDP、季節調整・名目)を当社が集計した。 原表の単位は十億ウォンであり、兆ウォンへの換算(1000で除して小数第1位まで表示)は当社の計算である。
韓国の製造業の名目付加価値は、2025年1〜3月期の176.5兆ウォンから2026年1〜3月期の261.0兆ウォンへ、47.9%増えている。国内総生産も17.2%増である。数字だけ見れば好調そのものである。
中身を見ると別の話になる。コンピュータ・電子・光学製品が53.4兆ウォンから133.7兆ウォンへ150.3%増えている。製造業の伸びは、ほぼこれである。
化学・化学製品は26.3兆ウォンから27.0兆ウォンへ、2.8%増にとどまる。製造業に占める比率は14.9%から10.4%へ下がった。
「韓国の製造業は好調」と「韓国の石化は苦しい」は同時に成り立つ
製造業全体の47.9%増を化学の話に使ってはいけない。伸びているのは半導体であって、化学ではない。本ページの稼働率でも、製造業全体は2026年6月に105.3で落ちていないのに、一次形態プラスチックは81.5である。国全体の景気の数字を、特定の品目の調達の話に持ち込まないこと。
コークス・精製石油製品の付加価値は3.0兆ウォンから4.7兆ウォンへ57.5%増えている。稼働率が4月に21.0%落ちた区分が、付加価値では増えている。これは名目値であり、価格の上昇を含む。数量が増えたことを意味しない。当社は、この増加のうちどれだけが価格でどれだけが数量かを分けられない。
この章の結論
韓国の製造業の名目付加価値は2026年1〜3月期に47.9%増えたが、伸びたのは半導体で150.3%増。化学・化学製品は2.8%増で、製造業に占める比率は14.9%から10.4%へ下がっている。
数字の作り方と、自分で更新する手順
本ページの数字は2026年6月分までである。以降は同じ経路で取得できる。当社が使った手順をそのまま書く。買うか買わないかの判断は、この数字だけでは決まらない。判断そのものは読者に委ねる。
ACTION 01
KOSISから3つの表をCSVで取る
韓国統計庁の統計ポータル(KOSIS)は英語版があり、系列をCSVで書き出せる。本ページで使うのは3つである。鉱工業の生産能力・稼働率指数、出荷指数(内需・輸出)、経済活動別のGDP。最初の2つは月次、GDPは四半期である。業種は日本の分類とは違うので、系列名の英語表記で確認する。
ACTION 02
稼働率と生産能力を必ず並べる
稼働率だけを見ると、設備が減ったのか使わなかったのかが分からない。韓国の統計は同じ表に生産能力の指数が並んでいる。本ページの期間では、樹脂の原料は能力が動かないまま稼働率だけが落ち、プラスチック製品は能力が7.0%減るなかで稼働率が上がっていた。この2つは向きが逆になることがある。
ACTION 03
季節調整済みかどうかを確認する
稼働率と出荷の指数には、原指数と季節調整済みの2種類がある。本ページはすべて季節調整済みを使っている。原指数は月ごとの営業日数や休みの影響を含むため、月次で並べると上下が大きくなる。生産能力の指数には季節調整がない。2種類を混ぜて1つの系列にしないこと。
- KOSISの英語版から、鉱工業の生産能力・稼働率指数を最新月までCSVで取る。
- 同じく出荷指数(内需・輸出)を取る。季節調整済みの列を使う。
- 経済活動別のGDP(季節調整・名目・四半期)を取る。
- 樹脂に関わる区分だけを抜き出す。精製石油製品、基礎化学、一次形態プラスチック・合成ゴム、プラスチック製品の4つ。
- 本ページの表に足す。水準そのものより、能力と稼働率の向きが揃っているかを見る。
よくある質問
- 韓国は樹脂の設備を減らしたのですか
- 減らしていません。一次形態プラスチック・合成ゴムの生産能力指数は2025年6月から2026年6月まで110.7から111.9のあいだで、ほとんど動いていません。精製石油製品にいたっては13か月すべてで102.0です。設備はあるのに使われていない、という形になっています。
- 稼働率はどれくらい落ちたのですか
- 一次形態プラスチック・合成ゴムは2026年4月に75.5で、13か月でもっとも低くなりました。前年同月は84.0です。5月76.4、6月81.5と戻しつつありますが、前年の水準には届いていません。
- いちばん大きく動いたのはどれですか
- 精製石油製品です。2026年3月の103.7から4月の81.9へ、1か月で21.0%落ちました。設備は102.0で動いていないので、使わなかったということになります。6月には96.6まで戻しています。
- ホルムズ海峡の封鎖が原因ですか
- この統計には理由が書かれていないため、当社は断定していません。封鎖は2026年2月28日で、精製石油製品が落ちたのは4月です。3月はまだ103.7でした。1か月ずれている理由も、統計からは分かりません。当社が言えるのは、3月は落ちておらず4月に落ちた、という事実までです。
- プラスチック製品が上がっているのはなぜですか
- 統計に理由は書かれていません。事実として、稼働率は2026年6月に118.5で13か月の最高、輸出出荷も6月の128.9がこの9か月の最高です。しかも生産能力は87.7から81.6へ7.0%減っています。設備を減らしながら稼働率を上げている形です。
- 韓国の製造業は好調なのではないですか
- 製造業全体の名目付加価値は2026年1〜3月期に前年同期比47.9%増えています。ただし伸びているのは半導体です。コンピュータ・電子・光学製品が150.3%増えた一方、化学・化学製品は2.8%増で、製造業に占める比率は14.9%から10.4%へ下がりました。製造業の好調と化学の不調は同時に成り立ちます。
- マレーシアと同じことが起きているのですか
- 形は同じです。マレーシアでは一次形態プラスチックの販売額が29.1%減った一方、包装用プラスチック製品は9.5%増えました。韓国でも原料が13か月の最低、製品が13か月の最高です。ただし見ている数字は販売額と稼働率で別物であり、当社は同じ理由が働いているとは書いていません。形が同じであることと、原因が同じであることは別です。
- なぜプラスチックパレット株式会社がこの表を公開しているのですか
- 当社は物流資材の商社で、プラスチックパレット、再生樹脂原料、PPバンド、ストレッチフィルムを取り扱っています。韓国は日本の樹脂の主要な仕入れ先の1つで、その国の設備が動いているかどうかは当社の仕入れの話です。自社の仕入れのために作った表を、そのまま公開しています。
出典・エビデンス一覧
韓国統計庁(当社が原表を直接集計したもの)
- 韓国統計庁 統計ポータル(KOSIS)「Index of manufacturing production capacity, manufacturing capacity utilization rate」2025年6月〜2026年6月
- 同「Index of shipment in domestic demand, exports in IIP」2025年1月〜2026年6月
- 同「GDP and GNI by Economic Activities (seasonally adjusted, current prices, quarterly)」2025年1〜3月期〜2026年1〜3月期
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- 本ページの数値は2026年6月分(GDPは2026年1〜3月期)を最終時点とする。2026年5月と6月の稼働率・出荷指数は速報値であり、後日改定される。
- 稼働率と出荷は指数であって水準そのものではない。生産能力も指数である。異なる区分の指数どうしを直接比べていない。
- 稼働率と出荷は季節調整済みの系列を使っている。生産能力の指数には季節調整がない。本ページでは両者を混ぜて1つの系列にしていない。
- GDPは季節調整済みの名目値である。価格の上昇を含むため、付加価値の増加は数量の増加を意味しない。当社は価格と数量を分けられない。
- この統計に理由は書かれていない。精製石油製品の稼働率が2026年4月に落ちたことと、ホルムズ海峡の封鎖(2026年2月28日)との因果を、当社は断定していない。1か月のずれの理由も確認できていない。
- マレーシアと形が同じであることは、同じ理由が働いていることを意味しない。当社は両国で同一の原因を主張していない。
- この統計に会社名は出てこない。どの数量がどの工場のものかを、当社は特定できていない。
- 本ページは韓国国内の設備と出荷の話であり、日本向けの出荷の話ではない。日本の貿易統計と直接つないでいない。
- 本稿は情報提供を目的としたもので、特定の判断を推奨するものではありません。