Supply Chain Report / Food Delivery Exit 2026
menu9月30日終了、Woltは告知7日で撤退、なぜ規模も損益も公表されないのか
2026年だけで2社が日本市場から退きました。Wolt Japanは告知からわずか7日、menuは42日で終わります。どちらも加盟店数も利用者数も損益も公表していません。同じ年にUber Eatsは全47都道府県へ広げましたが、こちらも日本事業の規模は示していません。中身を数字で追えるのは、上場している出前館だけです。
ANSWER
KDDIは2026年8月19日、フードデリバリー「menu」を9月30日で終了し、運営会社を解散・清算すると発表しました。日本市場では同じ2026年にWolt Japanも3月4日に撤退しており、2社とも規模を示す数値を公表していません。一方でUber Eatsは全47都道府県へ広げました。中身を数字で追えるのは上場する出前館だけです。
menuのサービス終了日
9/30
2026年8月19日発表。運営会社はその後に解散・清算
2026年に撤退した事業者
2社
Wolt Japanが3月4日、menuが9月30日。同じ年にUber Eatsは全47都道府県へ拡大
撤退時に公表された数値
0件
2社とも加盟店数・利用者数・損益のいずれも示していない
この記事の要点
- KDDIは2026年8月19日、フードデリバリー「menu」を9月30日で終了すると発表しました。8月31日までに共同運営先から全株式を取得して完全子会社にしたうえで、運営会社を解散・清算します。
- 公表された理由は「フードデリバリー市場を取り巻く競争環境の変化」と「経営資源の最適配分」の2点のみです。どの指標がどこまで悪化したのか、撤退の判断基準は何だったのかを示す数値は、発表資料に一つも記載されていません。
- menu株式会社は非上場で、官報に載る決算公告は2022年1月期が最新です。当時の当期純損失は26億2,973万円、利益剰余金は54億9,348万円の欠損でした。
- 日本市場からの撤退はmenuが最初ではありません。Wolt Japanは2026年2月25日に終了を発表し、わずか7日後の3月4日にサービスを終えています。約6年の営業で、数値は一切公表されませんでした。
- 一方でUber Eatsは2026年3月9日に16県46市町村で新たに展開し、既存の11県34市町村でも範囲を広げて全47都道府県をカバーしました。撤退と拡大が同じ年に起きています。
- 上場する出前館の資料では、市場は2023年の8,622億円をピークに2024年見込み7,967億円へ縮み、同社のアクティブユーザーも1年で521万人から455万人へ12.7%減っています。
9月30日に何が起きるのか
KDDIは2026年8月19日、フードデリバリーサービス「menu」の提供を2026年9月30日で終了し、運営するmenu株式会社を解散・清算すると発表しました。menu株式会社は東京都新宿区に本社を置き、資本金は1億円です。
畳む前に100%取得するという順序
発表資料で目を引くのは手順です。KDDIは2026年8月31日までに、共同運営先であるレアゾン・ホールディングスからmenu株式会社の全株式を取得し、完全子会社にすると記しています。そのうえでサービス終了後に解散・清算へ進みます。
畳むと決めた会社の株式を、畳む直前に買い増すという流れです。共同運営のまま清算に入れば、持分に応じた協議と合意が手続きのたびに必要になります。単独の完全子会社にしておけば、その工程が消えます。清算を滞りなく進めるための整理と読めますが、資料にその意図は書かれていません。
公表された理由は2行しかない
終了の理由として記されているのは、フードデリバリー市場を取り巻く競争環境の変化と、経営資源の最適配分の2点だけです。どの指標がどこまで悪化したのか、いつから赤字だったのか、撤退の判断基準は何だったのか。いずれも示されていません。
加盟店と配達員への対応についても、「影響に十分配慮しながら順次」とあるのみで、具体的な時期や方法は記されていません。未回収の売掛金や精算のスケジュールに触れた記述もありません。
加盟店・配達員向けの精算スケジュールは公表されていません
発表資料に記されているのは「影響に十分配慮しながら順次」という一文のみです。売掛金の締めと支払日、登録データの扱い、契約の終了手続きについて、期日を示した記載はありません。取引がある場合は、9月30日という終了日だけを前提に自社側で確認を進める必要があります。
menuの加盟店数、対応エリア数、利用者数についても、発表資料に記載はありません。当社が確認した範囲では、直近の規模を示す公表数値は見つけられませんでした。本記事の執筆時点で、menu株式会社自身からの終了告知も確認できていません。確認できたのはKDDIのニュースリリースのみです。ポイントやクーポンの扱い、注文履歴データの保存期間についても、公表資料に記載を見つけられませんでした。
この章の結論
終了日は2026年9月30日で確定しています。運営会社は完全子会社化を経て解散・清算に入りますが、公表資料に加盟店や配達員への具体的な対応時期は記されていません。
2026年に2社が消え、1社が全県へ広がった
menuの終了は、この市場で今年起きた2件目の撤退です。同じ2026年に、別の1社は全都道府県へ範囲を広げています。同じ市場で反対方向の動きが同時に進みました。
| 時期 | 事業者 | できごと | 発表から終了まで |
|---|---|---|---|
| 2026年2月25日発表 3月4日終了 | Wolt Japan | 日本でのサービスを終了。2020年3月開始から約6年 | 7日 |
| 2026年3月9日 | Uber Eats | 16県46市町村で新規展開、既存11県34市町村で拡大。全47都道府県をカバー | — |
| 2026年8月19日発表 9月30日終了予定 | menu | サービス終了、運営会社は解散・清算 | 42日 |
網掛けは告知期間が特に短い区分を示します。
出典:Wolt Japanの発表を報じたITmedia NEWS(2026年2月25日)、Uber Eats Japan合同会社のニュースルーム(2026年3月9日)、KDDIのニュースリリース(2026年8月19日)。日数は当社が算出。
Woltは発表から7日で終わった
Wolt Japanは2026年2月25日に日本でのサービス終了を発表し、3月4日に終えました。告知から実際の停止まで7日です。2020年3月の開始から約6年の営業でした。フィンランドのWoltは2022年にDoorDashに買収されており、日本ではDoorDashブランドを畳んでWoltに集約した経緯があります。その集約先が、4年後に日本から退いたことになります。
終了の理由として示されたのは、日本での状況を総合的に検討した結果という趣旨の説明のみでした。加盟店数、対応エリア数、利用者数、損益。いずれも公表されていません。
menuの告知期間が42日であることと比べると、7日は極端に短い期間です。加盟店の立場では、代替の配達手段を探し、契約を整理し、売掛を締めるまでの時間がほとんどありません。
同じ月にUber Eatsは全47都道府県へ広げた
Woltが終了した5日後の2026年3月9日、Uber Eatsは16県46市町村での新規展開と、既存の11県34市町村での範囲拡大を発表しました。奄美市、石垣市、宮古島といった離島を含み、これで全47都道府県をカバーしています。同社は地方都市や離島を、移動と買い物の選択肢が限られる地域として位置づけています。
ただし、この発表にも日本国内の加盟店数や配達パートナー数は記載されていません。Uber Technologiesは米国の上場企業ですが、開示は地域セグメント単位で、日本のフードデリバリー事業だけを取り出した数値は公表されていません。拡大している側も、規模を数字で示していないという点ではWoltやmenuと変わりません。
この章の結論
2026年だけで2社が日本市場から退き、1社が全47都道府県へ広げました。撤退した2社はいずれも終了の理由を1〜2行で示すにとどまり、規模を示す数値は公表していません。
menuの数字は2022年1月期で止まっている
では撤退の背景を数字で確かめられるかというと、ここで壁に当たります。menu株式会社は非上場で、四半期開示も有価証券報告書もありません。公になっているのは官報の決算公告だけです。
官報に残る3期分の数字
株式会社には決算公告の義務があります。menu株式会社について官報に掲載されているのは、次の3期分です。
| 期 | 当期純損益 | 利益剰余金 | 総資産 |
|---|---|---|---|
| 2020年8月期 | ▲21億2,443万円 | ▲21億3,831万円 | 26億2,946万円 |
| 2021年8月期 | ▲286億3,752万円 | ▲286億3,752万円 | 441億7,363万円 |
| 2022年1月期 | ▲262億9,736万円 | ▲549億3,489万円 | 159億5,442万円 |
出典:官報の決算公告(決算公告データベース経由で確認)。金額は公告記載の千円単位を万円に換算して表記した。
2022年1月期の当期純損失は26億2,973万円、利益剰余金は54億9,348万円の欠損でした。総資産は15億9,544万円まで縮んでいます。2021年8月期から決算期を変更しているため、2022年1月期は5か月の変則決算です。
非上場の開示はどこで止まるか
最新の公告は2022年1月期です。2026年8月時点で、直近4年半の損益は公になっていません。KDDIの連結子会社になったあとは、その業績はKDDI全体の連結数値に溶け込みます。KDDIの規模から見れば、menu単体の損益が個別に開示される水準にはありません。
つまり「いつから、どれだけ赤字だったのか」を外部から数字で確認する手段が、現時点では存在しません。競争環境の変化という説明を、それ以上に分解できないということです。
この章の結論
menu株式会社の決算公告は2022年1月期が最新で、直近4年半の損益は公表されていません。非上場企業の開示義務は決算公告にとどまり、撤退の理由を数字で説明する義務はありません。
上場している1社の資料が示す市場の実態
同じ市場で戦ってきた出前館は東京証券取引所に上場しており、四半期ごとに主要指標を開示しています。2025年10月15日に公表された2025年8月期の決算説明会資料から、市場と事業の状態を追えます。
市場は2023年をピークに縮んでいる
同資料に引用された国内フードデリバリー市場の推移です。
| 年 | 市場規模 | 前年差 |
|---|---|---|
| 2019年 | 4,183億円 | — |
| 2020年 | 6,271億円 | +2088億円 |
| 2021年 | 7,878億円 | +1607億円 |
| 2022年 | 7,740億円 | -138億円 |
| 2023年 | 8,622億円 | +882億円 |
| 2024年(見込み) | 7,967億円 | -655億円 |
網掛けは前年より市場規模が減った年を示します。
出典:出前館「2025年8月期通期決算説明会資料」(2025年10月15日)に引用されたCircana、サカーナ・ジャパン調べの数値。当社は同資料を直接読んだが、原典の調査には当たっていない。前年差は当社が算出。網掛けは減少した年。
2020年から2021年にかけて急拡大したあと、2022年に一度落ち、2023年に8,622億円で最高に達し、2024年見込みは7,967億円です。ピークからの減少は655億円にのぼります。menuが撤退を決めたのは、市場そのものが縮んでいる局面でした。
同資料は成長が止まった要因を「価格」と特定し、利用者の不満の内訳を示しています。
| フードデリバリー利用の不満 | 回答比率 |
|---|---|
| 実店舗よりも価格が高い | 81% |
| 待ち時間が発生する | 35% |
| 商品が冷めている | 25% |
| 商品がこぼれたり、崩れたりする | 18% |
| 選択肢が多く、選ぶのが大変 | 12% |
| 配達員の態度が悪い | 7% |
出典:同資料に引用された合同会社YUM JAM調べ。当社は同資料を直接読んだが、原典の調査には当たっていない。
第1位が「実店舗よりも価格が高い」で81%です。2位の待ち時間35%を大きく引き離しています。同資料は、店頭価格に数十%を上乗せしたうえに数百円の送料が乗るため、利用者の負担は店頭価格の1.5倍から2倍になると説明しています。実際、上乗せ幅を検証するトライアルに参加した店舗の平均は店頭価格+約38%でした。
利用者が減り、頻度が上がっている
| 四半期 | オーダー数 | うち出前館配達 | GMV | アクティブユーザー | 1件あたりGMV |
|---|---|---|---|---|---|
| 1Q | 1,489万件 | 64.1% | 405億円 | 521万人 | 2,720円 |
| 2Q | 1,550万件 | 63.7% | 443億円 | 492万人 | 2,858円 |
| 3Q | 1,543万件 | 67.9% | 415億円 | 476万人 | 2,690円 |
| 4Q | 1,492万件 | 69.5% | 409億円 | 455万人 | 2,741円 |
出典:出前館「2025年8月期通期決算説明会資料」主要KPI。1件あたりGMVは当社がGMVをオーダー数で除して算出。GMVは商品代金・配達料(値引き前)・その他ユーザー手数料の合計と定義されている。アクティブユーザー数は各四半期末日時点で1年以内に1回以上購入した人数。なお同資料のグラフ軸ラベルは百万円と読めるが、四半期4期分の合計が通期公表値の1,672億円と一致するため、当社は億円単位として扱っている。
アクティブユーザーは521万人から455万人へ、1年で66万人減りました。減少率は12.7%です。ところがオーダー数は1,489万件から1,492万件でほぼ変わっていません。
これは、離れた人がいる一方で、残った人の利用頻度が上がったことを意味します。通期のオーダー数6,074万件を期末のアクティブユーザー455万人で割ると、1人あたり年13.3回です。市場が縮む局面で、サービスは薄く広い利用者ではなく、限られた常用者に支えられる形へ寄っています。
配達の担い手が加盟店から自社へ移っている
オーダーの内訳も動いています。出前館自身が配達する比率は1Qの64.1%から4Qの69.5%へ上がりました。件数で見ると出前館配達が82万件増え、加盟店配達が79万件減っています。
1件あたりのGMVは加盟店配達のほうが高く、4Qで3,055円、出前館配達は2,604円でした。単価の高い側が減り、自社で配達を抱える側が増えている構図です。配達網を自前で持つほど固定費は重くなります。同社が資料で「オーダーあたり限界利益の改善」と「固定費の最適化」を並べているのは、この構造への対応です。
ここで見たのは出前館1社の数字であり、menuやWoltが同じ状態にあったという意味ではありません。出前館は自社で配達を担う比率が69.5%まで上がっており、配達網を自前で持つぶん固定費の構造が他社と異なります。市場全体の環境を知る手がかりにはなりますが、個社の撤退理由をこの数字から導くことはできません。
この章の結論
市場はピークから655億円縮み、出前館のアクティブユーザーは1年で12.7%減りました。オーダー数が横ばいなのは、残った利用者の頻度が上がったためです。
開示される側と、されない側
ここまでで見てきたことを、開示という観点から整理します。同じ市場で競ってきた事業者でも、外部から見える情報の量はまったく違います。
4社で開示の厚みが違う
| 事業者 | 形態 | 公になる数値 | 2026年の動き |
|---|---|---|---|
| 出前館 | 東証上場 | 四半期ごとに損益・オーダー数・GMV・アクティブユーザー・市場分析 | 継続 |
| menu | 非上場 | 決算公告のみ。最新は2022年1月期 | 9月30日終了 |
| Wolt Japan | 外資系日本法人 | 日本事業単体の数値なし | 3月4日終了 |
| Uber Eats | 外資系日本法人 | 日本事業単体の数値なし | 全47都道府県へ拡大 |
出典:各社の公表資料および官報の決算公告。網掛けは日本事業の規模を数字で確認できない区分。当社が整理した。
結果として、撤退も拡大も事実としては等しく報じられるのに、その中身を数字で検証できるのは上場している1社だけという状態が生まれます。撤退した2社が数値を示さなかったのは同じですが、拡大しているUber Eatsも日本の規模を示していません。開示の厚みは、業績の良し悪しではなく上場しているかどうかで決まっています。
価格の構造は開示した側からしか見えない
この非対称は、市場を理解するうえで実害があります。「フードデリバリーはなぜ広がらないのか」という問いに数字で答えているのは出前館の資料だけです。利用者の不満の第1位が価格であること、上乗せが平均38%であること、負担が店頭価格の1.5倍から2倍になること。これらはすべて、開示義務を負っている側が自ら示した数字です。
menuの撤退理由が「競争環境の変化」で止まるのは、隠しているからではなく、開示する義務がないからです。制度がそう設計されています。撤退の報道を読むとき、その説明の粗さが企業の姿勢によるものか、制度上そこまでしか出ないものかを区別しておく必要があります。
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公表された平均値と、区分ごとの実態がどれだけ離れるかを、一次資料の運賃表を全区分計算して確かめた記事です。開示された数値をどう読むかという点で通じます。
この章の結論
同じ市場で戦った4社のうち、撤退の背景も拡大の実態も数字で追えるのは上場1社だけです。市場が縮んだ理由まで開示しているのも、その1社の資料です。
取引先のサービス終了にどう備えるか
取引先や委託先が事業を畳む可能性は、どの業種にもあります。以下は確認の手順であり、取引を続けるかどうかの判断は各社の事情によります。
ACTION 01
menuに出店している場合は9月30日までの逆算表を作る
売掛の締め日と入金予定日、在庫や什器の引き上げ、注文履歴と顧客データの取得可否、契約解除の手続き。この4点を9月30日から逆算して並べます。Wolt Japanの告知期間が7日だったことを踏まえると、42日という期間は長いほうです。公表資料に精算スケジュールの記載がないため、待つのではなく自社から問い合わせる前提で組む必要があります。
ACTION 02
利用中のサービスの提供者が上場企業かどうかを確認する
上場企業であれば四半期ごとに損益と主要指標が開示され、事業の継続性をある程度は自分で判断できます。非上場企業の場合、公になるのは官報の決算公告だけで、公告が数年止まっていることもあります。取引の重要度が高いほど、この差は効いてきます。
ACTION 03
官報の決算公告で直近の公告年度を調べる
株式会社には決算公告の義務があります。インターネット官報や決算公告のデータベースで社名を検索すると、直近の公告年度と当期純損益、純資産の状況が確認できます。公告が長期間ないことも、それ自体がひとつの情報になります。
ACTION 04
サービス終了時に自社に残るものを洗い出す
未回収の売掛金、預けている在庫や什器、蓄積したデータ、登録している顧客情報のうち、どれが自社に戻り、どれが戻らないかを整理します。終了までの期間が短いほど、確認の順序が結果を左右します。
よくある質問
- menuはいつまで使えますか
- KDDIの発表では2026年9月30日までとされています。発表は2026年8月19日で、終了は予定と記されています。それ以降の注文の可否や、ポイント・クーポンの扱いについては、発表資料に記載がありません。
- なぜmenuは終了するのですか
- KDDIの発表に記されているのは、フードデリバリー市場を取り巻く競争環境の変化と、経営資源の最適配分という2点だけです。どの数値がどこまで悪化したのかは公表されていません。menu株式会社は非上場で、官報の決算公告も2022年1月期が最新です。
- 運営会社はどうなるのですか
- KDDIは2026年8月31日までに共同運営先のレアゾン・ホールディングスからmenu株式会社の全株式を取得し、完全子会社にすると発表しています。そのうえでサービス終了後に解散・清算する予定です。加盟店や配達員への対応は影響に十分配慮しながら順次行うと記されています。
- フードデリバリー市場そのものが縮んでいるのですか
- 出前館の決算説明会資料に引用された調査では、国内市場は2023年の8,622億円をピークに、2024年見込みで7,967億円へ減少しています。同資料は成長が止まった要因として価格を挙げ、利用者の不満の第1位が「実店舗よりも価格が高い」で81%だったことを示しています。
- なぜプラスチックパレット株式会社がこの記事を書いているのですか
- 当社は物流資材の商社として、配送を担う事業者の採算構造を継続して追っています。取引先が事業を畳むとき、その理由をどこまで数字で確認できるかは、調達側にとって実務上の問題です。本記事はKDDIの発表資料、官報の決算公告、出前館の開示資料という3種類の一次資料に当たって整理したものです。
出典・エビデンス一覧
企業の公表資料
- KDDI「フードデリバリーサービス『menu』の提供終了およびmenu株式会社の解散・清算について」
- 出前館「2025年8月期 通期決算説明会資料」
他社の動き
- ITmedia NEWS「フードデリバリーサービス『Wolt』、日本でのサービス終了へ 約6年で撤退」
- Uber Eats Japan合同会社「初の離島を含む地方都市へ本格展開」
- Impress Watch「ドアダッシュ終了。日本ではウォルトに集約」
法定の公告
- menu株式会社 決算公告(2020年8月期・2021年8月期・2022年1月期)
出前館資料に引用された第三者調査
- 国内フードデリバリー市場規模の推移(Circana、サカーナ・ジャパン調べ)
- フードデリバリーサービスの利用に関する不満(合同会社YUM JAM調べ)
当社の関連記事
- KDDIの発表内容は2026年8月19日時点のものです。終了日は同社が「予定」と記しています。
- 1件あたりGMV、アクティブユーザーの減少率、1人あたり年間オーダー数、市場規模の前年差、配達区分の構成比は、いずれも当社が公表値から算出した値です。出前館が公表した数値ではありません。
- 市場規模と利用者の不満の調査は、出前館の資料に引用された第三者調査であり、当社は原典に当たっていません。またmenu株式会社の決算公告は データベース経由で確認しており、官報原本は参照していません。
- 本稿は情報提供を目的としたもので、特定の判断を推奨するものではありません。