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Supply Chain Report / TAIWAN RESIN OUTPUT AND INVENTORY

台湾の樹脂の在庫はなぜ最高なのか|生産36.8%減・輸出52.0%減でも在庫だけ32万トンに積み上がる

台湾の主要4樹脂は、2026年3月の337,495トンから6月の213,233トンへ36.8%減りました。直接輸出はもっと落ちて52.0%減です。それなのに在庫だけが264,044トンから323,988トンへ増え、13か月でもっとも多くなっています。台湾の統計はトン単位で生産・販売・在庫を出しています。

初版公開: / 最終更新: / プラスチックパレット株式会社

ANSWER

台湾の主要4樹脂の生産は2026年3月の337,495トンから6月の213,233トンへ36.8%減り、直接輸出は268,608トンから129,031トンへ52.0%減りました。それでも在庫は264,044トンから323,988トンへ増えています。作る量より出す量のほうが大きく減り、差が在庫になっています。

主要4樹脂の在庫(2026年6月末)

323,988トン

13か月でもっとも多い

同 生産(2026年3月→6月)

36.8%減

337,495→213,233トン

同 直接輸出(2026年3月→6月)

52.0%減

268,608→129,031トン

この記事の要点

  • 台湾の主要4樹脂(PP・MLDPE・PVC・ABS樹脂)の生産は、2026年3月の337,495トンから6月の213,233トンへ36.8%減りました。前年同月の324,262トンと比べても34.2%減です。
  • 販売はもっと落ちています。同じ期間に360,367トンから184,815トンへ48.7%減。そのうち直接輸出は268,608トンから129,031トンへ52.0%減で、3か月で半分以下になりました。
  • それでも在庫は増えています。264,044トンから323,988トンへ22.7%増え、2025年6月からの13か月でもっとも多い水準です。前年同月の269,668トンと比べても20.1%増えています。
  • 当社が日本で扱うポリプロピレンは、生産が2026年3月の69,329トンから6月の40,135トンへ42.1%減りました。それでも在庫は109,380トンで、13か月の最高です。
  • いちばん落ちているのは中低密度ポリエチレンです。生産は3月の59,917トンから6月の26,871トンへ55.2%減、直接輸出は57,677トンから21,195トンへ63.3%減りました。
  • 台湾全体の工業生産指数は伸びています。2026年6月は前年同月比22.56%増で、電子部品業が30.00%増です。その一方で化学材料及び肥料業は10.71%減、1〜6月の累計では7.34%減でした。国全体の好調と樹脂の不調が同時に起きています。

このページは何か

台湾の経済部統計処が毎月出している「工業産銷存動態調査」から、樹脂の品目だけを抜き出して並べた定点観測のページである。単位はトンで、指数ではない。

当社がこの表を作るのは、台湾が日本の樹脂の仕入れ先の1つだからである。その国で作られたものが出荷まで進んでいるのかどうかは、当社の仕入れの話である。

このページには、当社がこれまで作った国別の定点観測にない特徴が1つある。台湾の統計だけが、品目ごとの生産・販売・在庫を実数のトンで出している。シンガポールは指数、マレーシアは販売額、タイは指数と在庫の増減率、韓国は稼働率、ベトナムは貿易統計である。「ポリプロピレンを何トン作って、何トン売って、何トン残っているか」を出しているのは台湾だけである。

原表が出している10項目のうち、本ページで使う4つを先に置く。

本ページの呼び方原表の項目名単位本ページでの位置づけ
生産生產量トン(公噸)作った量
販売銷售量トン出た量。生産との差が本ページの主題
直接輸出直接外銷量トン販売の内訳。もう一方は内需(間接輸出を含む)
在庫存貨量トン月末時点。生産と販売の差がどこへ行ったか

対応は当社が原表の項目名から作成した。原表にはこのほかに金額の項目が5つあるが、本ページでは使っていない。

生產量 / 銷售量 / 內銷量(含間接外銷) / 直接外銷量 / 存貨量 台湾経済部統計処「工業産銷存動態調査」製品統計の項目名(いずれも単位は公噸=トン)

販売量は「内需(間接輸出を含む)」と「直接輸出」に分かれている。台湾の会社が商社などを介して出したものは前者に入る。本ページでは両方を出し、足していない。

この章の結論

本ページは数字だけを置く。新しい月が公表されるたびに追記する。台湾の統計は品目ごとの実数が取れるため、他国のページより細かく書ける。

作る量より、出す量が減っている

まず全体を置く。当社が日本で扱う品目に近い4つ(PP・MLDPE・PVC・ABS樹脂)を合計した。

単位はトン。主要4樹脂はPP・MLDPE・PVC・ABS樹脂の合計。網掛けは最新月。

主要4樹脂の合計生産販売うち直接輸出在庫
2025年6月324,262341,487257,740269,668
7月329,278319,753241,171277,443
8月281,258288,034213,209266,642
9月310,142290,822216,269283,961
10月304,906291,065219,505293,671
11月277,277272,365200,967295,570
12月288,697296,739221,647284,424
2026年1月338,834327,324244,059290,282
2月261,051258,642195,387292,231
3月337,495360,367268,608264,044
4月294,706275,906197,370281,096
5月209,674187,929128,295298,625
6月213,233184,815129,031323,988

台湾経済部統計処「工業産銷存動態調査」の製品統計を当社が集計した。単位はトン(公噸)で、原表の値である。 4品目の合計は当社の計算による。「うち直接輸出」は販売の内訳である。

生産は2026年3月の337,495トンから6月の213,233トンへ、36.8%減った。前年同月の324,262トンと比べても34.2%減である。

販売はもっと落ちている。3月の360,367トンから6月の184,815トンへ48.7%減。前年同月比では45.9%減である。

3月は生産337,495トンに対し販売360,367トンで、売ったほうが多い。在庫を取り崩して出した月である。6月は生産213,233トンに対し販売184,815トンで、逆になっている。

3月が山であることに意味がある

ホルムズ海峡が閉じたのは2026年2月28日である。台湾の樹脂の生産は、その翌月の3月に13か月で最も高い水準をつけている。落ちはじめるのは4月からで、5月・6月に大きく減った。当社はこのずれの理由をこの統計から確認できていない。在庫でつないだ、船が着くまでの時間差、契約が残っていた、といった説明は考えられるが、どれも当社の推測である。言えるのは、3月は落ちておらず4月から落ちた、という事実だけである。

この章の結論

主要4樹脂の生産は2026年3月から6月にかけて36.8%、販売は48.7%減った。落ちはじめたのは4月からで、3月は13か月で最も高い月だった。

在庫は13か月でもっとも多い

作った分より出した分のほうが減っているなら、差はどこかにある。台湾の統計は在庫を実数で出している。

PP=ポリプロピレン、MLDPE=中低密度ポリエチレン、PVC=塩化ビニル、ABS=ABS樹脂、PS=ポリスチレン。単位はトン。 網掛けの2026年6月は、PP・PVC・ABSがいずれも13か月の最高。

在庫量PPMLDPEPVCABSPS
2025年6月92,57257,86385,48733,74633,305
7月97,46450,11195,32034,54835,455
8月104,13244,74783,22534,53836,959
9月107,99150,75385,93439,28339,379
10月104,81252,588100,89935,37235,970
11月100,08254,798106,70733,98333,338
12月98,05654,21597,29634,85731,505
2026年1月100,04758,11198,51833,60628,831
2月104,46568,77284,58934,40530,251
3月98,28158,96574,66932,12928,218
4月99,65160,94183,89936,60531,496
5月107,47365,41784,81840,91735,276
6月109,38064,457107,91342,23834,251

台湾経済部統計処「工業産銷存動態調査」の製品統計を当社が集計した。単位はトン(公噸)で、原表の値である。 在庫は月末時点の量である。

主要4樹脂の在庫は、2026年3月の264,044トンから6月の323,988トンへ22.7%増えた。前年同月の269,668トンと比べても20.1%増である。この13か月でもっとも多い。

品目ごとに見ても同じである。ポリプロピレンは109,380トン、塩化ビニルは107,913トン、ABS樹脂は42,238トンで、いずれも13か月の最高である。前年同月比ではPPが18.2%増、PVCが26.2%増、ABS樹脂が25.2%増、MLDPEが11.4%増となっている。

当社は、この在庫の数字が内訳と整合するかを確かめた。原表は販売量を「内需(間接輸出を含む)」と「直接輸出」に分けている。この2つの合計が販売量と一致するかを、主要5品目の13か月すべてで照合したところ、全月で一致した。抽出の誤りではない。

さらに「前月の在庫+当月の生産−当月の販売」を計算し、公表されている当月の在庫と比べた。ポリプロピレンの12か月で、差は0.3%から0.8%の範囲に収まっている。ぴったり一致はしない。自家消費や調査対象の範囲の違いが考えられるが、当社は理由を確認できていない。向きと大きさは合っている、というところまでである。

この章の結論

主要4樹脂の在庫は2026年6月末で323,988トンとなり、13か月でもっとも多い。生産が36.8%減るなかで在庫が増えている。

品目別に見ると、PEがいちばん落ちている

合計では見えないものがある。品目ごとに分ける。

PP=ポリプロピレン、MLDPE=中低密度ポリエチレン、PVC=塩化ビニル、ABS=ABS樹脂、PS=ポリスチレン。単位はトン。 網掛けは最新月。

生産量PPMLDPEPVCABSPS
2025年6月60,32256,847134,69972,39460,349
7月66,45645,373141,82575,62459,161
8月68,55035,700113,33163,67753,368
9月61,83761,064120,73266,50954,775
10月55,57055,228128,04066,06851,091
11月55,32647,790115,75958,40251,236
12月60,79348,752115,33063,82255,370
2026年1月66,17455,299144,84472,51757,210
2月53,43149,33795,51862,76546,232
3月69,32959,917130,84777,40253,284
4月64,37440,125118,17372,03451,561
5月52,54531,59469,55555,98041,986
6月40,13526,87195,98750,24036,123

台湾経済部統計処「工業産銷存動態調査」の製品統計を当社が集計した。単位はトン(公噸)で、原表の値である。

いちばん落ちているのは中低密度ポリエチレンである。生産は2026年3月の59,917トンから6月の26,871トンへ55.2%減った。前年同月の56,847トンと比べても52.7%減である。

当社が日本で扱うポリプロピレンは42.1%減である。3月の69,329トンから6月の40,135トンへ。前年同月比では33.5%減となる。

塩化ビニルは3月の130,847トンから6月の95,987トンへ26.6%減だが、5月にいったん69,555トンまで落ちている。この13か月でもっとも少ない月である。6月はそこから戻した形になる。

ABS樹脂は3月の77,402トンから6月の50,240トンへ35.1%減、ポリスチレンは53,284トンから36,123トンへ32.2%減である。

この章の結論

2026年3月から6月にかけての生産の減少は、MLDPEが55.2%、PPが42.1%、ABS樹脂が35.1%、PSが32.2%、PVCが26.6%である。ポリエチレンの落ち込みがいちばん大きい。

半分以下になったのは、輸出のほうである

販売の内訳を見ると、落ちているのがどちら側かが分かる。

PP=ポリプロピレン、MLDPE=中低密度ポリエチレン、PVC=塩化ビニル、ABS=ABS樹脂、PS=ポリスチレン。単位はトン。 網掛けは最新月。

直接輸出量PPMLDPEPVCABS
2025年6月34,05850,991112,24460,447
7月33,33143,983101,51262,345
8月34,59831,34794,40652,858
9月31,50645,77988,84650,138
10月32,24443,96185,75557,545
11月34,21536,51981,05749,176
12月35,42840,04394,14752,029
2026年1月36,06640,619107,42559,949
2月25,51131,18785,21353,476
3月36,46557,677109,12665,340
4月33,08328,20680,91955,162
5月24,46619,00443,61941,206
6月21,89021,19547,88038,066

台湾経済部統計処「工業産銷存動態調査」の製品統計を当社が集計した。単位はトン(公噸)で、原表の値である。 原表は販売量を「内需(間接輸出を含む)」と「直接輸出」に分けている。この表は後者である。

主要4樹脂の直接輸出は、2026年3月の268,608トンから6月の129,031トンへ52.0%減った。前年同月の257,740トンと比べても49.9%減である。3か月で半分以下になっている。

品目別では中低密度ポリエチレンが63.3%減で最も大きい。3月の57,677トンから6月の21,195トンへ。ポリプロピレンは36,465トンから21,890トンへ40.0%減、塩化ビニルは109,126トンから47,880トンへ56.1%減である。

生産の減り方より、輸出の減り方のほうが大きい

生産は36.8%減、直接輸出は52.0%減である。減った生産量の全部が輸出から削られたのではなく、それ以上が削られている。内需(間接輸出を含む)は3月の91,759トンから6月の55,784トンへ39.2%減で、輸出より落ち方が小さい。当社は、この配分がどう決まったのかを確認できていない。統計に理由は書かれていない。

この章の結論

主要4樹脂の直接輸出は2026年3月から6月にかけて52.0%減り、生産の減り方(36.8%)を上回った。MLDPEは63.3%減、PVCは56.1%減、PPは40.0%減である。

国全体は伸びている

最後に、いちばん誤解を招きやすい数字を置く。台湾の工業生産全体である。ここだけは指数で、単位が変わる。

単位は%。全体=工業生産指数、電子部品=電子零組件業、化学材料=化学材料及び肥料業、プラ製品=プラスチック製品業、石油石炭=石油及び石炭製品業。網掛けは最新月。

前年同月比全体電子部品化学材料プラ製品石油石炭
9月+16.41+26.07+1.09+3.18+4.94
10月+14.15+21.26+0.37+0.01-6.20
11月+15.82+17.31-5.44-3.26-7.28
12月+23.08+17.52-1.88+1.53-6.61
2026年1月+27.88+24.71+5.00+13.75-7.80
2月+16.63+23.90-10.76-17.92+0.00
3月+26.12+22.66-2.77+5.37+3.06
4月+14.94+12.84-10.37-2.84-23.27
5月+11.85+12.74-14.11-6.18-9.02
6月+22.56+30.00-10.71-7.62-5.54

台湾経済部統計処「工業生産統計月報」の表A-1を当社が18号分から集計した。増減率は原表の値である。

台湾の工業生産指数は2026年6月に前年同月比22.56%増である。1〜6月の累計でも19.75%増。伸びているのは電子部品業で、6月は30.00%増である。

その一方で化学材料及び肥料業は2026年6月に10.71%減、1〜6月の累計では7.34%減である。月別では4月10.37%減、5月14.11%減、6月10.71%減で、5月の14.11%減がこの18か月でもっとも悪い。1〜3月は1月が5.00%増、2月が10.76%減、3月が2.77%減と揺れていた。4月から3か月続けて2桁の減少になっている。

石油及び石炭製品業も同じ時期に落ちている。2026年4月は23.27%減で、この18か月でもっとも悪い月である。5月9.02%減、6月5.54%減と戻しつつある。

「台湾の工業生産は過去最高」と「台湾の樹脂は落ちている」は同時に成り立つ

台湾の工業生産指数の伸びは半導体である。国全体の景気の数字を、特定の品目の調達の話に持ち込まないこと。当社は韓国についても同じことを書いた。韓国の製造業の名目付加価値は2026年1〜3月期に47.9%増えたが、伸びたのは半導体で、化学は2.8%増だった。台湾はさらに極端で、化学材料はプラスではなくマイナスである。

台湾ではプラスチック製品も落ちている

当社はマレーシアと韓国について、樹脂の原料が落ちるなかでプラスチック製品は落ちていないという形を書いた。マレーシアの包装用プラスチック製品は2026年1〜6月に9.5%増、韓国のプラスチック製品の稼働率は6月に13か月の最高だった。

台湾は違う。プラスチック製品業の生産指数は2026年4月2.84%減、5月6.18%減、6月7.62%減で、月を追って悪化している。1〜6月の累計でも2.66%減である。4か国で同じ形が出ていると当社が書いてきたが、台湾はそこから外れる。理由はこの統計に書かれていない。

本ページの指数は、当社が「工業生産統計月報」の2025年1月号から2026年6月号までの18号を読んで集計したものである。報道では2026年5月の化学材料及び肥料業が12.92%減、6月が11.66%減と伝えられていたが、原資料の月報はそれぞれ14.11%減、10.71%減としている。当社は原資料の値を採った。差の理由は確認できていない。速報値からの改定が考えられるが、当社は改定の記録を確認していない。

また月報の表A-1は号によって列の構成が違う。2026年3月号だけ「上年同月指数」の列がなく、ほかの17号より1列少ない。同じ規則で読むと数字が1列ずれる。当社は列数で分けて読んだ。

この章の結論

台湾の工業生産指数は2026年6月に22.56%増、電子部品業は30.00%増である。同じ月の化学材料及び肥料業は10.71%減、1〜6月累計は7.34%減だった。プラスチック製品業も6月に7.62%減である。

数字の作り方と、自分で更新する手順

本ページの数字は2026年6月分までである。以降は同じ経路で取得できる。当社が使った手順をそのまま書く。買うか買わないかの判断は、この数字だけでは決まらない。判断そのものは読者に委ねる。

ACTION 01

製品統計のデータベースから品目を選ぶ

台湾の経済部統計処が「工業産銷存動態調査」の製品統計を照会できるようにしている。「製造業」から「塑膠原料製造業」へ降りると、ポリプロピレン・中低密度ポリエチレン・塩化ビニル・ABS樹脂などが品目として並んでいる。統計項目は10種で、生産量・生産額・販売量・販売額・内需量・内需額・直接輸出量・直接輸出額・在庫量・在庫額である。期間は民国暦でも西暦でも指定できる。エクセル形式で書き出せる。

ACTION 02

生産・販売・在庫を必ず3つとも取る

生産だけを見ると、落ち込みの大きさを取り違える。本ページの期間では、生産36.8%減に対して販売48.7%減、在庫は22.7%増だった。3つが揃って初めて「作っているが出ていない」と言える。販売はさらに内需と直接輸出に分かれるので、そこも取る。本ページでは直接輸出のほうが大きく落ちていた。

ACTION 03

内訳の合計が公表値と合うかを照合する

書き出したデータが正しく取れているかは、内訳で確かめられる。「内需量+直接輸出量=販売量」が全月で成り立つ。当社は主要5品目の13か月すべてで照合し、全月一致することを確認した。ここが合わなければ列を取り違えている。あわせて「前月の在庫+生産−販売」と当月の在庫を比べると、0.3%から0.8%の差に収まる。ぴったりは合わないので、合わないことを前提に見る。

  1. 経済部統計処の製品統計データベースを開き、塑膠原料製造業の品目を選ぶ。
  2. 統計項目から生産量・販売量・内需量・直接輸出量・在庫量を選ぶ。
  3. 期間を指定してエクセル形式で書き出す。
  4. 内需量+直接輸出量=販売量を全月で照合する。
  5. 本ページの表に足す。水準そのものより、生産と販売の差がどちらに開いているかを見る。

よくある質問

台湾の樹脂の生産はどれくらい減ったのですか
主要4樹脂(PP・MLDPE・PVC・ABS樹脂)の合計で、2026年3月の337,495トンから6月の213,233トンへ36.8%減りました。前年同月の324,262トンと比べても34.2%減です。品目別ではMLDPEが55.2%減でいちばん大きく、PPが42.1%減です。
作った分はどこへ行ったのですか
在庫になっています。主要4樹脂の在庫は2026年3月の264,044トンから6月の323,988トンへ22.7%増え、この13か月でもっとも多くなっています。PP・PVC・ABS樹脂はいずれも13か月の最高です。
日本への輸出はどうなっていますか
この統計に相手国は出てきません。分かるのは直接輸出の合計だけです。主要4樹脂の直接輸出は2026年3月の268,608トンから6月の129,031トンへ52.0%減りました。生産の減り方(36.8%)より大きく落ちています。日本向けがどれだけかは、この統計からは分かりません。
ホルムズ海峡の封鎖が原因ですか
この統計に理由は書かれていないため、当社は断定していません。封鎖は2026年2月28日ですが、台湾の樹脂の生産は翌月の3月に13か月で最も高い水準をつけています。落ちはじめたのは4月からです。1か月のずれの理由も統計からは分かりません。
台湾の工業生産は過去最高だと聞きましたが
工業生産指数は2026年6月に前年同月比22.56%増で、1〜6月の累計でも19.75%増です。伸びているのは電子部品業で、6月は30.00%増でした。同じ月の化学材料及び肥料業は10.71%減、1〜6月累計は7.34%減です。国全体の好調と樹脂の不調は同時に成り立ちます。
在庫が増えているのに、なぜ供給が心配なのですか
在庫が増えているのは、作った分が出ていないためです。生産そのものは36.8%減っています。在庫は月末時点の量であり、いつまで出せるかを示すものではありません。当社は在庫が何か月分にあたるかを計算していません。原表に出荷ペースの基準がないためです。
台湾ではプラスチック製品も落ちているのですか
落ちています。プラスチック製品業の生産指数は2026年4月に2.84%減、5月に6.18%減、6月に7.62%減と、月を追って悪化しています。1〜6月の累計でも2.66%減です。当社はマレーシアと韓国について「原料は落ちるが製品は落ちていない」という形を書きましたが、台湾はそこから外れます。理由は統計に書かれていません。
なぜプラスチックパレット株式会社がこの表を公開しているのですか
当社は物流資材の商社で、プラスチックパレット、再生樹脂原料、PPバンド、ストレッチフィルムを取り扱っています。台湾は日本の樹脂の仕入れ先の1つで、その国で作られたものが出荷まで進んでいるかどうかは当社の仕入れの話です。自社の仕入れのために作った表を、そのまま公開しています。

出典・エビデンス一覧

台湾経済部統計処(当社が原表を直接集計したもの)

  • 台湾経済部統計処「工業産銷存動態調査」製品統計 2025年6月〜2026年6月塑膠原料製造業の品目別の生産量・販売量・内需量・直接輸出量・在庫量(単位はトン)。当社がエクセル形式で書き出した原表から集計した。主要4樹脂の合計と増減率は当社の計算。内需量と直接輸出量の合計が販売量と一致することを主要5品目の13か月すべてで照合した。取得経路:①一次資料を直接参照
  • 同「工業生産統計月報」2025年1月号〜2026年6月号の18号表A-1「工業生産指数変動比較—按行業分」の前年同月比と累計の前年同期比。工業生産指数・電子部品業・化学材料及び肥料業・プラスチック製品業・石油及び石炭製品業。当社が18号分のPDFを読んだ。2026年3月号のみ列構成が異なるため、列数で分けて読んだ。取得経路:①

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  • 本ページのトン数と工業生産指数は、いずれも2026年6月分を最終時点とする。台湾経済部統計処の統計は後日改定されることがある。
  • 工業生産統計月報の表A-1は、2026年3月号だけ「上年同月指数」の列がなく、ほかの17号より1列少ない。当社は列数で分けて読んだ。
  • 報道では2026年5月の化学材料及び肥料業が12.92%減、6月が11.66%減と伝えられていたが、原資料の月報はそれぞれ14.11%減、10.71%減としている。本ページは原資料の値を採った。差の理由を当社は確認できていない。
  • 本ページのトン数は原表の値である。主要4樹脂の合計、増減率、前年同月比は当社の計算による。
  • 販売量は「内需(間接輸出を含む)」と「直接輸出」に分かれている。商社を介した輸出は前者に入るため、直接輸出量は台湾から出た量の全部ではない。
  • 「前月の在庫+当月の生産−当月の販売」と公表されている当月の在庫は、0.3%から0.8%の差で一致しない。当社は差の理由を確認できていない。
  • この統計に相手国は出てこない。日本向けがどれだけかを、当社は特定できていない。
  • この統計に会社名は出てこない。どの数量がどの工場のものかを、当社は特定できていない。
  • この統計に理由は書かれていない。生産の減少とホルムズ海峡の封鎖(2026年2月28日)との因果を、当社は断定していない。生産は封鎖の翌月である3月に13か月で最も高い水準をつけており、落ちはじめたのは4月からである。このずれの理由も確認できていない。
  • 在庫は月末時点の量であり、何か月分にあたるかを当社は計算していない。原表に出荷ペースの基準がないためである。
  • 本ページは台湾国内の生産・販売・在庫の話であり、日本向けの出荷の話ではない。日本の貿易統計と直接つないでいない。
  • 本稿は情報提供を目的としたもので、特定の判断を推奨するものではありません。

〒270-1175 千葉県我孫子市青山台3-8-5/TEL 050-3470-4265/FAX 03-6771-9911/koike@plastic-pallet.co.jp
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