ナフサ供給「目詰まり」の正体
── 3層構造を一次情報で解読する
精製プロセスの優先順位
補助金制度の歪み
在庫の3段階ロック
経産省は「日本全体として量は確保、流通の目詰まり解消が課題」と表明(4/14)、日化協も「川上の原料は維持、個別製品では偏り」と公式追認(5/15)。本稿は「目詰まり」の正体を一次情報で3層解読する。①物理的:ナフサ収率前年比-4.2%、5/16時点ナフサ1,043ドル/MT・国産116,858円/kL。②経済的:緊急激変緩和措置(170円超補助)対ナフサ補助なしの格差。③流通的:精製・石化・商社の各段階ロックでフリー在庫実質ゼロ。帝国DB(4/17)は製造業4万6,741社(約3割)が調達リスク、約9割が資本金1億円未満中小と試算。5/12西日本エチレンJV合意・5/13三菱ケミG決算180億円下振れリスクで「政策的選択」が具体化中。
序文 ── 抽象的な言葉の裏にある「供給のジレンマ」
2026年4月以降、日本の石油化学業界や製造現場では、原料となるナフサの確保が深刻な課題となっています。政府はこの状況を「供給網の目詰まり」と表現し、物流や流通プロセスの停滞を示唆しています。5月15日には日本化学工業協会も「川上の原料は維持できているが、個別製品では偏りが残る」と公式に認めました(日経5/15報道)。
しかし、石油精製メーカー各社の稼働状況や収支構造、国家備蓄の運用実務を丁寧に紐解くと、そこには「単なる停滞」だけではない、より構造的な背景が見えてきます。それは、限られたエネルギー資源をどう配分するかという、国家レベルの優先順位が生んだ「需給のミスマッチ」です。ナフサショックの全体像と他産業への波及については「2026年ナフサショック|ホルムズ海峡封鎖が引き起こす供給網危機の全貌」で詳述しています。
ナフサ由来の基礎化学品を扱う主要52社を起点に、一次・二次取引先まで分析した結果、全国の製造業約15万社のうち4万6,741社(約3割)が調達リスクに直面する可能性が明らかになった。対象企業の約9割は資本金1億円未満の中小企業であり、影響は自動車部品から食品包装まで広範に及ぶ。
精製プロセスの優先順位と「収率」の物理的限界(5月18日更新)
1.1 「ガソリンシフト」を示す数値
政府が言う「目詰まり」は、製油所の心臓部である常圧蒸留装置(トッパー)における、意図的な分留コントロールの結果です。石油精製メーカーは、原油を熱して各成分を取り出す際、温度管理によって各製品の割合を微調整しています。
平均稼働率
(高水準維持)
前年比変化
(最大-5%)
5/16時点(為替158.45円)
5/16時点(1kL)
2月末に1トン600ドル台後半だったナフサ市況は、ホルムズ海峡封鎖から2週間余りで1,100ドル前後に達した(3月末)。その後も高水準が継続し、5月16日時点のナフサは1トン1,043ドル、国産ナフサ価格指標は116,858円/kL(為替158.45円)となっている。4〜6月の国産ナフサ基準価格は1〜3月(6万円台半ば)の約2倍に上昇する見通し(日経5/15報道:「中東危機で4〜6月は2倍弱上昇へ」)。
代わりに増えているのがガソリンおよび軽油の基材です。精製メーカー各社は、社会インフラ維持のために「軽質分(ナフサになる成分)」を強引にガソリン側へ混ぜ込むことで、燃料供給を死守しています。
1.2 備蓄原油の「重質化」による技術的制約
政府が放出した国家備蓄原油は長期保存向けの重質原油の割合が高く、ライトナフサの収率が構造的に低い状態です。重質原油からは、プラスチック原料となる「ライトナフサ」が少量しか取れません。無理にナフサを増やそうとすると後続の二次装置(FCC:流動接触分解装置)に過度な負荷がかかり、プラント故障のリスクが高まるため、現場は慎重な運転を余儀なくされています。
実際に三菱ケミカル旭化成エチレン(AMEC、水島コンビナート)は、2026年4月11日からナフサ調達難を受けて稼働を縮小しています(化学工業日報)。国内のエチレン生産設備全12基のうち、4月初旬時点で6基が減産体制、フル稼働を維持できているのはわずか3基という前例のない状況です。
「ナフサの調達は6月中旬から6月末くらいまではめどが立った」と明言。AMECについても「6月中旬くらいまでは稼働にめどが立った」と発言。調達先は政府連携のもとで多角化を進め、米国・中南米・一部アフリカ・中央アジアを挙げた。一方で「価格は高騰しており、価格転嫁はマスト。ポリエチレンやポリプロピレンなどの中間財は価格転嫁せざるを得ない」と強調。「これだけのコストアップを価格転嫁していく作業はマスト。事業そのものが成り立たなくなる」とした(ロイター 2026年4月15日報道)。なお、米国からのナフサ輸入は5月で前年比約4倍(月135万kL規模)まで拡大する見込み。
補助金制度の運用がもたらす「経済的インセンティブ」の差(5月18日更新)
2.1 暫定税率廃止後の「緊急的激変緩和措置」再開
2026年の燃料行政には、二つの大きな構造変化が起きています。一つは暫定税率の廃止です。ガソリンの揮発油税暫定税率(25.1円/L)は2025年12月31日に、軽油引取税の暫定税率(17.1円/L)は2026年4月1日に廃止されました(資源エネルギー庁、与野党6党合意による法改正)。
もう一つは緊急的激変緩和措置の再開です。2026年2月末以降の中東情勢急変による原油価格高騰を受け、政府は3月19日出荷分から、ガソリン全国平均が170円を超えた分を補助する変動型措置を再開しました。資源エネルギー庁の措置によりガソリン補助単価は4月9日以降48.8円/L、4月16日以降は35.5円/Lに縮小しています。
| 製品区分 | 補助制度(2026年5月時点) | 採算状況 |
|---|---|---|
| 燃料油(ガソリン・軽油等) | 緊急的激変緩和措置 ── ガソリン170円超過分を補助(変動型) 3/19再開/4/9以降48.8円/L、4/16以降35.5円/L 出典:資源エネルギー庁 燃料油価格激変緩和対策事業 |
黒字保護 |
| ナフサ(石化原料) | 補助なし(制度対象外) | 逆ザヤ継続 |
補助によって利益が保護された「燃料」を優先し、赤字が出る「ナフサ」の生産やスポット販売を抑制するのは、企業として極めて合理的な判断です。これが、末端に原料が流れてこない「経済的目詰まり」の正体です。経済産業省は5月1日からENEOS・出光興産・コスモ石油・太陽石油の4社に対し、石油国家備蓄第2弾(約580万kL、20日分相当)の放出も実行に移しています(4/24発表)。
2.2 「選択的非生産」という経営判断
ホルムズ海峡の事実上の封鎖を受け、旭化成は4月1日出荷分からポリエチレン全製品を+120円/kg以上(3割超)値上げ。三井化学・出光興産出資のプライムポリマー、日本ポリエチレンも同時期に値上げを発表。直近数年の数円〜数十円規模と比べ、異例の大幅値上げとなった。
三菱ケミカルグループは2026年4月17日、界面活性剤の原料となる酸化エチレンなどを5月1日納入分から値上げすると発表(日経4/17報道)。酸化エチレンは1kgあたり130円以上の値上げで、洗剤などに使われる中間材料に波及する。鹿島コンビナート(茨城県神栖市)で生産しており、日用品メーカーなどに供給。三菱ケミカルGの酸化エチレン生産能力は国内全体の4割弱を占め、シェア最大の日本触媒(国内4割)も既に4月1日出荷分から値上げ済み。基礎化学品の値上げは樹脂・洗剤・界面活性剤分野まで連鎖している。
石油精製各社は株主への利益責任を負う企業です。ENEOSや出光興産の直近のIR資料では、不採算部門(特に石化原料部門)の収支改善が急務とされており、高利益率の特定製品への優先配分が行われています。これが統計上の在庫を特定ラインへ「ロック」させている正体です。同様のアロケーション体制は梱包資材分野でも進行しており、「ストレッチフィルム・PPバンド・OPPテープ供給危機と価格急騰の全貌レポート Vol.1」で具体例を整理しています。
統計上の「在庫期間」と現場の「原料確保」の認識差
3.1 「ナフサ」と「製品(樹脂)」の強引な合算
政府の在庫統計には、液体としての「ナフサ」だけでなく、既にメーカーの倉庫にある「ポリエチレン(PE)」や「ポリプロピレン(PP)」などの樹脂製品が含まれています。経済産業省の「化学工業統計」では、製品在庫を原料換算(ナフサ何トン分か)して備蓄量に加算しています。製品として固まった在庫は特定のグレードや形に固定されており、汎用的な原料(ナフサ)としての機能は失われています。
3.2 タイムラグという名の「空白の45日間」
政府は国家石油備蓄の放出を在庫日数にカウントしていますが、そこには物理的な「精製リードタイム」が考慮されていません。国家備蓄から原油を放出し、製油所で精製し、ナフサとして化学工場へ届けるまでには最短でも約45日(1.5ヶ月)を要します。経産省は4月15日に第2弾の国家備蓄放出(約20日分)を決定し、5月1日から順次放出(総量約580万kL、5,400億円規模)を実行に移しましたが、この精製リードタイムはそのまま残っています。
① 「ナフサ」と「既製の樹脂製品(PE/PP等)」を原料換算で合算 ── 実際には汎用原料として機能しない在庫を含む。
② 備蓄原油から製油所精製を経てナフサが届くまで最短45日(1.5ヶ月)のリードタイムが在庫日数に算入 ── 政府が「精製待ちの原油」を今すぐ使える「ナフサ在庫」としてカウントしているため、現場で原料が切れた状態でも数字上は「在庫がある」と発表できる構造になっている。
3.3 スポット市場が示す「流動性ゼロ」の現実
経産省は「日本全体として必要な量を確保できている」と表明しつつ、「流通の目詰まり解消」で事態の打開を図る方針を示した。日化協も5月15日に「川上の原料は維持できているが個別製品では偏りが残る」と認めた。一方、帝国データバンクは「短期的な解決は難航することが予想される」と評価している。「量がある」と「現場に届く」は全く別の問題であることを、これらの発言が浮き彫りにしている。
在庫の「不在」を証明する3指標
| 指標 | 内容 |
|---|---|
| ① スポット価格の乖離 | 通常価格の2倍以上がスポット市場で提示されており、フリー在庫は実質ゼロ。本当に自由に使える在庫が市場にあるならば、これほどの価格乖離は起きない。 |
| ② リードタイム「回答不能」 | 日本ポリエチレンは4月納入分からリードタイムを「未定」に設定(+90円/kg以上の値上げと同時)。政府が言う「在庫確保」が事実であれば、リードタイムが「未定」になることは論理的にあり得ない。 |
| ③ メーカー稼働縮小 | 三菱ケミカル旭化成エチレン(水島)が4月11日より減産を開始(化学工業日報)。国内12基中6基減産、フル稼働3基のみ。 |
サプライチェーンにおける在庫の「偏在」と流動性の課題
4.1 在庫の「3つの壁」
政府統計上の在庫が市場に流れてこない理由は、以下の3つの「壁」によって在庫の所在が偏っているためです。
4.2 帝国データバンク調査が示す「川下への波及」
主要化学品メーカー52社を起点とした調査の結果、全国4万6,741社(全製造業の約3割)がナフサ関連製品の調達リスクに直面する可能性がある。対象企業の約9割(4万1,417社)は資本金1億円未満の中小企業であり、コストを販売価格に乗せる価格転嫁力が弱く、経営圧迫が深刻化している。
業種別のナフサ関連取引割合(帝国データバンク調査)
帝国データバンクが4月上旬に実施したアンケートによると、原油高の影響を経営へのマイナスと答えた企業は96.6%に達する。主力事業縮小につながるまでの期間として「6ヶ月未満」と回答した企業は4割超。製造業に限ると「3ヶ月未満でも経営に重大な影響が及ぶ」が22.8%に上り、現場への影響が表れるまでの時間は想定より遙かに短い。
この影響は建材・住宅設備分野でも具体的に表れており、「『建材有事』から『設備有事』へ2026」でTOTO・LIXIL・クリナップの受注停止経緯を整理しています。また、自動車部品業界の「ナフサ6月懸念」についてはトヨタ系Tier1サプライヤーの2026年4月決算記事を参照ください。日経4月12日報道では、旭化成ホームズが戸建て住宅の値上げを予定、建材メーカーの4割が3ヶ月後の在庫に影響が出ると予測しています。
5月以降の最新動向(5月18日新設)
5月に入り、4月時点では予測の段階だった「ナフサ6月懸念」の構造的影響が、決算発表と石化再編という形で具体化してきています。本章では5月時点で顕在化した3つの新事実を整理します。
5.1 旭化成・西日本エチレンJV設立合意(5月12日)
旭化成は2026年5月12日、水島事業所のスチレンモノマー(SM)・低密度ポリエチレン(LDPE)・高密度ポリエチレン(HDPE)の2030年生産終了計画を正式発表しました。同時に、三井化学・三菱ケミカル・旭化成の3社で「西日本エチレンJV」を設立する基本合意も成立。出資比率は三井化学45%・三菱ケミカル45%・旭化成10%です。AMEC(水島)から大阪OPC(大阪石油化学コンビナート)へ集約し、現在の95.1万トン体制を45.5万トン体制(約52%減)に縮小する大規模再編が動き出しました。これは単なるコストカットではなく、過剰設備の構造的整理が「ナフサ調達危機」を契機に一気に進行した事例として記録されます。
5.2 三菱ケミカルG決算が示す「180億円下振れリスク」(5月13日)
三菱ケミカルグループが2026年5月13日に発表した決算では、2027年3月期に約180億円の業績下振れリスクが示されました。要因として、サウジMMA(メチルメタクリレート)拠点の4月からの生産休止、MMA関連で約100億円規模の下振れが盛り込まれており、ホルムズ封鎖の影響が単なる原料費上昇ではなく、海外拠点の生産停止という具体的損失として企業会計に表れています。日経5月16日朝刊では、需給逼迫が続くシンナーで日本ペイントが再値上げ検討に入ったとも報じられており、川下への二次値上げ波が継続中です。
5.3 日化協・経産省の公式コメント(5月15日)
日本化学工業協会は2026年5月15日、「川上の原料は維持できているが、個別製品では偏りが残る」との公式見解を発表しました。これは4月14日に経産省が発した「全体は足りているが流通の目詰まり」というメッセージとほぼ同内容であり、業界団体としても同じ構造認識に到達していることを示しています。一方で、製造業の現場では4月17日に三菱ケミカルGが酸化エチレン+130円/kg値上げを発表(5月1日納入分から)するなど、川中・川下への価格転嫁が連鎖的に進行しています。
5.4 旭化成ホームズの戸建て値上げと給湯器メーカー対応
日経4月12日報道では、旭化成ホームズが戸建て住宅の値上げを予定、建材メーカーの4割が3ヶ月後の在庫に影響が出ると予測しています。給湯器分野でも、ノーリツが2026年3月2日付で温水機器を値上げ済み(4年で4回目)、三菱電機は2026年4月8日生産分からエコキュート・電気温水器の部品塗装仕様変更を実施(中東情勢に伴うナフサ調達不足が要因と販売店・工事店に案内)。「現物が手に入らない」「色味がわずかに異なる」という現場の異変が、最終消費者向け製品にまで及んでいます。
主要イベントタイムライン(5月18日更新)
抽象的な言葉の先にある、新しい市場の現実
政府の「目詰まり」という表現は、4月14日の経産省「量は確保できている」発言・5月15日の日化協「川上の原料は維持できているが個別製品では偏り」と、帝国DBが示す「調達リスクに直面する製造業3割」という現実の乖離に、そのまま体現されています。「量がある」と「現場に届く」は全く別の問題です。
そして5月12日の西日本エチレンJV合意、5月13日の三菱ケミカルG決算180億円下振れリスクが示すように、4月時点では「予測」だった構造変化が、5月には「決算」「合意」という形で具体化しています。
1. 物理的要因:ガソリン優先の精製設定により、ナフサ収率が前年比4.2〜5%低下。備蓄原油の重質化もライトナフサ生産を制約。5/16時点でナフサ1,043ドル/MT・国産116,858円/kLが続いている。
2. 経済的要因:暫定税率廃止(ガソリン25.1円/L=2025/12/31、軽油17.1円/L=2026/4/1)後の3月以降、緊急的激変緩和措置(170円超過分補助)の再開が「儲かる燃料」と「損する原料」を分断、各社が合理的に汎用品生産を抑制。
3. 流通的要因:在庫が精製メーカー・石化メーカー・商社の各段階でロックされ、市場に流通するフリー在庫が実質ゼロ。帝国データバンクが4万6,741社規模の調達リスクを数値化。経産省5/1からの国家備蓄第2弾放出も、精製リードタイム45日の物理制約は残る。
4. 中小企業への集中:対象企業の約9割が資本金1億円未満の中小企業。コスト転嫁力が弱く経営圧迫が深刻化しており、製造業の22.8%が3ヶ月未満で事業への重大な影響を見込む。
5. 5月以降の新事実:旭化成「6月中旬めど」発言・西日本エチレンJV合意・三菱ケミカルG決算180億円下振れリスクが、4月時点の予測を裏付ける形で顕在化。三菱ケミカルG酸化エチレン+130円/kg値上げ(5/1〜)など川中・川下への価格転嫁が連鎖中。
これらのエビデンスが示すのは、「目詰まり」が「政策的な選択の結果」であるということです。エネルギー配分の優先順位が変わったという現実を正確に認識し、冷徹なエビデンスに基づいた調達戦略の再構築こそが、今この局面で最も必要とされています。建材・物流資材を含む2026年5月1日出荷分からの値上げ動向については「建設・物流・包装資材30社一覧」で網羅的に整理しています。
参照エビデンス一覧
- 石油連盟(PAJ)「週刊石油統計」2026年4月11日版 ── ナフサ収率4.2%低下・稼働率85%。
- 化学工業日報(2026年3月18日)── ナフサ市況1,100ドル/MT到達・三菱ケミカル旭化成エチレン稼働縮小。
- 旭化成株式会社(2026年3月31日)── ポリエチレン全製品+120円/kg値上げ発表。
- プライムポリマー・日本ポリエチレン(2026年4月1日)── PE・PP値上げ・リードタイム未定通知。
- 日本経済新聞(2026年4月13日)── 旭化成ポリエチレン3割超値上げ報道。
- 資源エネルギー庁「燃料油価格激変緩和対策事業(緊急的激変緩和措置)」── 3/19再開、ガソリン170円超過分補助の変動型、4/9以降48.8円/L・4/16以降35.5円/L。
- 資源エネルギー庁「ガソリンの暫定税率廃止」── ガソリン暫定税率25.1円/L=2025年12月31日廃止、軽油暫定税率17.1円/L=2026年4月1日廃止。
- 経済産業省 資源エネルギー庁(2026年4月14日)── 「流通の目詰まり」認定・量確保表明、シンナー目詰まり解消指示(4/10高市総理)。
- MAYロイター通信「ナフサ調達は6月までめど、中間財の値上げ避けられず=旭化成社長」(2026年4月15日)── 工藤幸四郎社長会見、AMEC稼働6月中旬めど、調達先多角化、価格転嫁マスト。
- MAY日本経済新聞「三菱ケミカルG、界面活性剤原料を値上げ 原料ナフサ価格高騰で」(2026年4月17日)── 酸化エチレン+130円/kg、5/1納入分から、国内シェア4割弱(日本触媒は4/1出荷分から既に値上げ実施)。
- MAY日本経済新聞「ナフサ高騰、旭化成ホームズは戸建て住宅値上げ 建材メーカー4割が在庫に影響」(2026年4月12日)── 戸建建築費の6割を資材費が占める構造を背景に値上げ予定。
- 帝国データバンク「ナフサ関連製品サプライチェーン動向分析調査」(2026年4月17日)── 4万6,741社・約3割の調達リスク試算・資本金1億円未満が約9割。
- Rim Intelligence「ナフサ市場価格レポート」(2026年4月11日)── $902/MT・国産高水準継続。
- MAY大景化学「ナフサ価格推移表」(2026年5月16日時点)── ナフサ1,043ドル/MT・為替158.45円・国産ナフサ価格指標116,858円/kL。
- 経済産業省「化学工業統計調査」2026年第1四半期速報 ── 在庫合算手法・DOI推移。
- 首相官邸(2026年4月10日)── 高市首相・国家石油備蓄の追加放出(約20日分)決定、シンナー目詰まり解消指示。
- MAY経済産業省プレスリリース「第2弾の国家備蓄石油の放出を行います」(2026年4月15日/4月24日)── 約580万kL(20日分)・5,400億円規模、ENEOS・出光・コスモ・太陽石油の4社、5/1から順次放出開始。
- MAY旭化成株式会社「水島事業所の生産体制見直し及び西日本エチレンJV基本合意」(2026年5月12日)── 水島SM・LDPE・HDPE 2030年生産終了、JV出資比率:三井化学45%・三菱ケミカル45%・旭化成10%、95.1万トン→45.5万トンへ約52%減。
- MAY三菱ケミカルグループ「2026年3月期決算」(2026年5月13日)── 27年3月期180億円下振れリスク、サウジMMA拠点4月から生産休止、MMA関連約100億円。
- MAY日本経済新聞「日化協『川上の原料維持できている』 個別製品では偏りも」(2026年5月15日)/「需給逼迫のシンナー『供給責任果たせている』 日本ペイント社長、再値上げ検討」(2026年5月16日朝刊)── 業界団体・大手塗料メーカーの現状認識。
- 株式会社ミズテック給湯器・エコキュート関連調査(2026年5月最新)── ノーリツ2026/3/2値上げ実施(4年で4回目)、三菱電機エコキュート2026/4/8生産分から塗装仕様変更(ナフサ調達不足が要因)。
免責事項・編集方針
本記事は2026年4月12日初回公開・2026年5月18日最終更新時点で取得した一次情報・公的機関・業界各社の公式情報を独自に収集・整理したものです。情勢は日々変動しており、本記事の情報に基づく判断については必ず最新情報・専門家の助言を得た上で行ってください。