紙・印刷 | 値上げの仕組み

紙製品の値上げ一覧2026、各社の改定率と印刷用紙15%

公開 更新印刷・情報用紙は6月27日時点、家庭紙と熊本地震は8月7日時点の情報読む時間 約34分

この記事の答え

何が起きた
印刷・情報用紙は、大手4社が7〜8月出荷分から15%以上の第2波を発表しました。家庭紙は日本製紙クレシアが10〜30%、王子ネピアが20%以上、大王製紙が15%以上です。
仕入れと家計への影響
第1波(10%以上)から、わずか3〜5カ月での追加値上げです。家庭紙の日付は出荷・納品価格の改定日で、店頭には数週間から1か月の時差があるとされます。
確かめておくこと
改定が「出荷分」「納品分」のどちらからかと、品種ごとの幅です。大王製紙は印刷・情報用紙とタック紙で15〜20%です。
次に見るところ
三菱製紙の第2波の発表と、第3波の可能性です。熊本地震で止まった日本製紙八代工場は、8月時点で再開の見通しが立っていません。
この記事のあとの動き(2026年10月23日時点)

この記事の「見通し」「予定」は、公開した時点のものです。この記事で「〜の見通し」「〜の予定」と書いた時期は、すでに過ぎています。

最新の数字と動きは、毎月更新している物流資材の完全まとめで確かめてください。

イラン情勢について(2026年8月7日の更新で加えた案内):イラン情勢はその後も動いています。2026年7月31日の日米協調介入による円高と、9月の原油100ドル再突破・サウジアラビアの産油量が前月比190万バレル減までの推移があります。これらは、【イラン情勢2026完全まとめ】の第9章で整理しています。

2026年8月7日の更新で変わった4点前回(6月27日)からの変更

1. 令和8年熊本地震で、日本製紙八代工場が操業を止めました。2026年7月28日の地震により、9名の方が亡くなられました。8月時点で、生産再開の見通しは立っていません。

製紙連が非常事態対策本部を設け、大王製紙・王子HDなどが新聞用紙を代替供給する体制が決まりました。追記「令和8年熊本地震と日本製紙八代工場」へ

2. 家庭紙は大王製紙だけではありませんでした。日本製紙クレシアが7月21日出荷分から10〜30%、王子ネピアが同じ日から20%以上を実施しました。

大王製紙の8月1日納品分(全品15%以上)は予定どおり実施済みです。3社が7〜8月に出そろいました。「家庭紙は大王製紙だけではなかった」へ

3. 大王製紙は半年で2回です。2026年4月1日納品分の10%以上(一部商品)に続き、8月1日納品分では全品15%以上になりました。

改定率だけでなく、対象範囲が「一部」から「全品」へ広がっています。「家庭紙は大王製紙だけではなかった」へ

4. 店頭には数週間から1か月の時差があります。7月21日・8月1日という日付は、出荷価格・納品価格の改定日です。店頭で高くなる日ではありません。「家庭紙は大王製紙だけではなかった」へ

※ 印刷・情報用紙に関する記述は、2026年6月27日時点の内容です。

印刷・情報用紙の第2波15%以上大手4社・2026年7〜8月出荷分から(大王製紙は15〜20%)
家庭紙の改定率の上限30%日本製紙クレシア・2026年7月21日出荷分から10〜30%
パルプ・紙の物価指数130.02020年=100・2026年3月・6カ月連続上昇(日本銀行)

塗工紙の代理店卸価格は、2026年5月に1kg 207〜238円前後で、前月から16円程度上がりました。国産ナフサ価格指標は、2026年6月時点で1キロリットル125,103円と歴史的な高値です。

印刷・情報用紙の第1波は、大手5社が半年のうちに10%以上でそろえました

2025年8月から2026年2月にかけて、大手製紙5社が印刷・情報用紙の10%以上の値上げを次々に発表しました。段ボール・包装用紙・紙器・家庭紙も、同じ時期に価格改定が進んでいます。

印刷・情報用紙の価格改定は、2025年8月から2026年2月にかけて進みました。大手製紙メーカー5社が、立て続けに発表する形です。

最初に動いたのは王子製紙です。業界の慣行どおり他社が追い、半年以内に主要メーカー全社が10%以上の値上げを表明しました。

各社とも、値上げは3年ぶりです。共通の理由は、原燃料・資材価格の高止まり、物流費・人件費の上昇、環境対応投資の増加です。

なお、第1波が浸透していく途中の2026年5〜6月に、各社は15%以上の第2波を発表します(第2波の章)。

主要5社の第1波のスケジュール

印刷・情報用紙の第1波(大手5社)
会社発表適用改定率
王子製紙2025年8月(8月1日)2025年10月1日出荷分から10%以上
三菱製紙2025年8月29日2025年10月21日出荷分から10%以上
大王製紙2025年12月1日2026年2月1日出荷分から10%以上
日本製紙2025年11月13日2026年2月2日出荷分から10%以上
北越コーポレーション2025年11月17日2026年2月出荷分から10%以上

各社の発表と報道によります。対象の品種と各社の説明は、下の「5社の発表の中身」にあります。

5社の発表の中身対象の品種と理由

王子製紙 2025年8月1日に、印刷用紙・情報用紙の価格改定を発表しました。中下級紙・上質紙・塗工紙・PPC用紙・フォーム用紙など幅広い品種が対象で、現行価格の10%以上の値上げです。

大手5社の中で最初に動いたメーカーで、業界全体の価格改定の発端になりました(対象:中下級紙・上質紙・塗工紙・PPC・フォーム用紙)。

三菱製紙 2025年8月29日に、印刷用紙・情報用紙全般を対象に、現行価格の10%以上の値上げを発表しました。王子製紙の発表から約1カ月後の追随です。

業界の価格改定が本格化する局面を象徴する発表でした。包装用紙についても、2026年1月1日出荷分から別に値上げを実施しています。

大王製紙 印刷・情報用紙・ファインペーパーを対象に、現行価格の10%以上の値上げを発表しました。2026年2月1日出荷分からの適用です。

王子製紙・三菱製紙に続く、第3波の値上げとして位置付けられます。

日本製紙 書籍用紙やコピー用紙などの印刷・情報用紙を対象に、対象全品種で10%以上の値上げを発表しました。値上げは3年ぶりです。

ロール状の塗工紙の標準的な商品の場合、上げ幅は1キログラム20円前後(1kg約+20円)になる見通しです。

日本経済新聞によると、生産縮小で効率が下がっているうえ、円安などで資材価格が高止まりしています。人件費・物流費の上昇もあり、採算が悪化しているとされます。

老朽化した設備の更新や、環境対応の投資負担の膨張も指摘されています。

北越コーポレーション 印刷・情報用紙を対象に、2026年2月から10%以上の値上げを発表しました。日本製紙の発表とほぼ同じ時期で、これで大手5社が出そろいました。

日本製紙連合会の4月の紙・板紙需給速報では、グラフィック用紙のマイナスが続いています。一方でパッケージング用紙はプラス傾向で、業界全体の需要構造の変化も示されています。

段ボール・包装用紙・紙器も、同じ時期に値上げしています

値上げは印刷・情報用紙だけではありません。段ボール・包装用紙・紙器・家庭紙と、紙製品のほぼすべての分野で価格改定が同時に進んでいます。

これは「印刷用紙だけの問題」ではなく、紙製品全体が構造的なコスト上昇の局面に入ったことを示しています。

段ボール・包装用紙・紙器・家庭紙の値上げ
会社対象製品値上げ幅適用時期
レンゴー段ボール原紙・紙管原紙・チップボール/段ボール製品・紙器製品1kg 10円以上2025年10月1日納品分〜
王子HD系包装用紙10%以上2025年10月〜(2026年1月から再改定)
三菱製紙包装用紙10%以上2026年1月1日出荷分〜
日本製紙包装用紙 全種10%以上2026年3月1日出荷分〜
大王製紙包装用紙10%以上2026年1月1日納入分〜
日本製紙飲料用紙パック・プラ製ストロー等副資材10%以上2026年7月1日納入分〜
大王製紙(エリエール)家庭用全紙製品(トイレットペーパー・ティッシュ・生理用品・乳児用紙おむつ等)/業務用15%以上2026年8月1日納品分〜
ユニ・チャーム紙おむつ・生理用品 主力商品数%2026年7月以降 順次

※ 2026年6月時点で確認できた、各社の公式発表・全国紙の報道に基づきます。実際の適用価格は、製品仕様・取引条件・販売ルートにより異なる場合があります。

業界の慣行 製紙業界では、大手1社が値上げを発表すると、同じコスト構造の悩みを抱える他社が追随するケースがほとんどです。今回の連続値上げも王子製紙が口火を切り、約3カ月以内に5社全社が出そろいました。

「特定メーカーを避ければ安心」とは言い切れない局面です。代替品の確保や仕入れ先の多元化を進めるにも、業界全体の同期した動きへの対処を念頭に置く必要があります。

第2波は、大手4社が3週間で15%以上の追加値上げをそろえました

2026年5月21日の日本製紙を皮切りに、大王製紙・北越コーポレーション・王子製紙が続きました。4社とも7〜8月出荷分から15%以上で、大王製紙はタック紙を含めて15〜20%です。

2026年5〜6月、製紙業界は第2波の値上げ発表が相次ぐ局面に入りました。第1波(10%以上)が、まだ浸透している途中のことです。

発端は、2026年5月21日に発表された日本製紙の追加値上げです。印刷用紙・情報用紙全般を対象に、現行価格より15%以上の値上げを、2026年7月21日出荷分から実施すると公表しました。

値上げの理由には、「中東情勢の緊迫化に伴う原材料の調達環境への大きな影響」「ナフサをはじめとする原燃料の高騰」が明示されています。

第1波の発表理由は、「人件費・物流費・環境投資」が中心でした。第2波はそれとは性質が異なる、原料コストの影響を受けた価格改定です。

日本製紙の追加発表からわずか18日で、3社が相次いで追随しました。大王製紙(5月27日)・北越コーポレーション(6月2日)・王子製紙(6月8日)です。

第1波では、大手の動きが出そろうまで半年かかりました。第2波では3週間以内にそろう、異例の速さです。

これは、原燃料コストが上がる速さと影響の大きさを示しています。業界全体が「コスト転嫁の遅れは即、経営を揺るがす」という共通の認識で動いていることも、うかがわせます。

第2波の特徴 第1波(2025年8月〜2026年2月発表/10%以上)と第2波(2026年5月〜6月発表/15%以上)は、わずか3〜5カ月の間隔で続けて発表されました。

これは、前回の値上げ局面(2021〜2022年のウクライナショック時)に似た展開です。当時も製紙各社は、半年で2〜3回の追加値上げを実施しました。

第2波の特徴は、次の3点です。

  1. 値上げ幅が、10%以上から15%以上に広がりました(大王はタック紙を含めて15〜20%)。
  2. 理由として、はっきり「中東情勢」「ナフサ」と書かれました。
  3. 発表が相次いだ期間が3週間と、異例の短さでした。

第2波 大手4社の値上げスケジュール

印刷・情報用紙の第2波(大手4社)
会社発表適用改定率対象
日本製紙2026年5月21日2026年7月21日出荷分から15%以上印刷用紙・情報用紙 全般
大王製紙2026年5月27日2026年7月1日出荷分から15〜20%印刷・情報用紙・タック紙
北越コーポレーション2026年6月2日2026年7月21日出荷分から15%以上印刷用紙・情報用紙
王子製紙2026年6月8日2026年8月1日出荷分から15%以上印刷用紙・情報用紙を中心とする製品全般

各社の発表と報道によります。各社の説明は、下の「4社の発表の中身」にあります。

4社の発表の中身理由と発効日

日本製紙(第2波の先陣) 印刷用紙・情報用紙全般を対象に、現行価格より15%以上の値上げを発表しました。

発表文には、「複数の原燃料メーカーからナフサをはじめとする原燃料の高騰に伴う価格改定を受けており、今後も中東情勢の動向により大きく変動することが予想される」と明記されています(中東情勢・ナフサ 明示)。

第1波(2月2日出荷分から10%以上)から、わずか3カ月余りでの追加値上げです。

大王製紙(第2波で最大の値上げ幅) 印刷・情報用紙に加えてタック紙(粘着加工紙)を対象に、現行価格より15〜20%の値上げを発表しました。第2波4社の中で値上げ幅の上限が最も高く、対象の品種も広い範囲に及びます。

タック紙は、ラベル印刷・シール印刷の基材として広く使われています。物流向けバーコードラベル、医薬品・食品ラベル、販促POPなど、産業をまたいだ影響が想定されます。

第1波(2月1日出荷分から10%以上)から、ほぼ5カ月での再値上げです。印刷・情報用紙と家庭紙の両方の分野で、ナフサショックを反映する形になりました(家庭紙と同時改定)。

北越コーポレーション 印刷用紙と情報用紙の価格を、7月21日出荷分から15%以上引き上げると発表しました。中東情勢の長期化で原燃料価格が上がっている分を反映します。

日本経済新聞は、「石油由来のナフサが不足し、製紙過程で使う化学品が値上がりしている。生産設備の整備費や人件費が上がっているうえ、デジタル化による需要減少で紙の生産効率も低下している」と報じました。

日本製紙と同じ7月21日出荷分という発効日で、歩調を合わせています。

王子製紙(第2波の追随) 印刷用紙・情報用紙を中心とする製品全般を対象に、現行価格より15%以上の値上げを、2026年8月1日出荷分から実施すると発表しました。同社が挙げた値上げの理由は、次の3つです。

  1. 原燃料価格の高止まりに加えた、人件費・物流費の上昇
  2. 主原料の木材チップが、中国製紙メーカーの需要拡大とアジア地域の豪雨・洪水の影響で価格上昇
  3. 中東情勢の不安定化に伴うエネルギーコスト、製紙工程で使用する薬品・抄紙用具・包装資材、設備保全に関わる工事費・建築資材、製品輸送費まで幅広いコストの上昇

王子製紙の発表で、大手4社の追加値上げが出そろいました。

第1波と第2波の間隔は、5カ月前後と短くなっています

第1波と第2波の比較(適用日・値上げ幅・間隔)
会社第1波の適用第1波第2波の適用第2波間隔
日本製紙2026年2月2日10%以上2026年7月21日15%以上約5カ月半
大王製紙2026年2月1日10%以上2026年7月1日15〜20%約5カ月
北越コーポレーション2026年2月10%以上2026年7月21日15%以上約5カ月半
王子製紙2025年10月1日10%以上2026年8月1日15%以上約10カ月
三菱製紙2025年10月21日10%以上未発表(2026年6月時点)────

※ 2026年6月27日時点です。三菱製紙の第2波の値上げ発表は、この記事を書いた時点で公表を確認できませんでした。業界の慣行から、追随発表の可能性は高いといえます。

第1波と第2波の間隔は、王子製紙を除いてわずか5カ月前後と、異例の短さです。製紙業界の通常の価格改定のサイクルは、1〜2年に1回程度です。

半年以内の追加値上げは、原燃料コストのショックが起きたときに特徴的な形とされます。前回これに似た展開になったのは2022年のウクライナショック時で、当時は1年で2〜3回の追加値上げが実施されました。

今回も、同じ形に入った可能性が高いです。購買担当者には、「第3波の発表可能性」を視野に入れた中期計画の見直しが求められる局面になっています。

取引価格の実勢では、第1波が「ほぼ浸透」しました

日本経済新聞の市況報道によれば、2026年5月時点で、印刷用紙の主要品種の取引価格は前月比8%程度上昇しました。値上がりは約1年ぶりです。

主要品種のロール状の塗工紙(巻き取り、A3規格)の代理店卸価格は、1キログラム207〜238円前後です。中心値で、前月比16円程度の上昇でした。

これは、第1波(2025年8月発表分以降)が「ほぼ浸透」した状態を示しています。人件費・物流費の上昇を受けた値上げを、大手印刷会社などが受け入れた形です。

第2波の15%以上が浸透した場合、塗工紙の代理店卸価格は単純計算で1kg 240〜270円前後に達する可能性があります。これは、1997年9月以降の集計データを更新する歴史的な高値になります。

熊本地震で日本製紙八代工場が止まり、価格の前に供給が問われています

2026年8月7日の追記です。7月28日の令和8年熊本地震で、日本製紙八代工場は操業を止め、8月時点で再開の見通しは立っていません。業界は、大王製紙・王子HDなどが新聞用紙を代替供給する体制を決めました。

はじめに 2026年7月28日に発生した令和8年熊本地震により、日本製紙八代工場で9名の方が亡くなられました。お亡くなりになられた方々に謹んで哀悼の意を表するとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

この記事は製紙業界の価格形成を扱うものですが、この章で扱う事象は、価格ではなく供給と人命に関わるものです。

事実関係を公表された範囲で整理するにとどめ、価格への影響について推測はしません。

地震の概要と八代工場の被害

2026年7月28日16時27分ごろ、熊本県でマグニチュード7.1、震源の深さ約16キロの地震が発生しました。熊本県宇城市と八代郡氷川町で、最大震度7を観測しています。

国内で震度7が観測されたのは、2024年1月の令和6年能登半島地震以来です。熊本県内では、2016年の平成28年熊本地震以来になります。

日本製紙八代工場の被害
項目内容
所在地熊本県八代市。地震では震度6強を観測
被害複数の煙突が折れて崩落、事務所が倒壊。電気系統も損傷
人的被害社員6名、協力会社社員3名の計9名が死亡
操業2026年7月28日から停止。2026年8月時点で再開の見通しが立っていない。電力も復旧しておらず、工場内の在庫の出荷も難しい状況とされる
位置づけ日本製紙にとって九州で唯一の生産拠点。出版・新聞・コピー用紙向けなどグラフィック用紙の主力製造拠点の一つで、100年を超える歴史を持つ

日本製紙グループの公表(2026年7月29日14時00分現在)と報道によります。人的被害の人数は、報道された最新の数値です。日本製紙は7月28日に対策本部を設置し、被災した従業員の安全確保と被害状況の把握を進めるとしています。

日本製紙の瀬辺明社長は、八代市内で記者会見を開きました。冒頭で「尊い命を失い、極めて重く受け止めている」と述べ、生産再開のめどは立っていないとしました。

あわせて、工場の閉鎖は考えていないことを明らかにしています。同社は、2026年12月期の業績予想を未定としています。

業界が相互救援体制を決め、大王製紙・王子HDが代替供給へ

この記事がここまで扱ってきたのは、大手各社が同じ方向に価格を動かす局面でした。八代工場の停止を受けて起きたのは、それとは異なる動きです。

八代工場の停止後の動き
日付内容
2026/07/28八代工場が操業を停止
2026/07/31日本製紙連合会の新聞用紙委員会が、業界各社による新聞用紙供給などの支援体制を整えることを正式決定。製紙連は非常事態対策本部を設け、用紙の安定供給へ「最大限努力する」とした
2026/08/02製紙連が王子製紙・大王製紙など各社の生産能力の精査を進めていると報じられる
2026/08/05日本製紙が記者会見。製品供給について「他社にも応援をお願いしている。今月以降速やかに支援を受ける」と説明

日本新聞協会の発表と、共同通信・日本経済新聞の報道によります。日本製紙は当面、岩沼工場(宮城県岩沼市)からの代替輸送で供給を続ける方針とされています。

新聞用紙については、相互救護体制が整っています。足りない分は大王製紙や王子ホールディングスなどが代替供給すると報じられています。

第1波・第2波の章で、「同じ時期に同じ方向へ値上げを発表した」と整理した各社です。その各社が、供給の面では互いに補い合う関係にあることになります。

構造として押さえておくこと 製紙は装置産業で、抄紙機という大型設備に生産が集約されます。工場が1つ止まったとき、他社の設備で代替できるかどうかは、品種ごとに事情が異なります。

新聞用紙のように、業界の相互救援体制が制度として整っている品種もあれば、そうでない品種もあります。

八代工場は、新聞用紙のほか、出版・コピー用紙向けのグラフィック用紙も生産していました。この記事が扱ってきた印刷・情報用紙は、まさにこの領域です。

価格への影響について、現時点で言えること

第2波の章で整理したとおり、印刷・情報用紙の第2波(15%以上)は、2026年5月から6月にかけて各社が発表し、7〜8月出荷分から適用されるものです。

地震が起きたのは7月28日で、この値上げは地震より前に決まっていました。両者に因果関係はありません。

推測を書かない理由 八代工場の停止が今後の紙の需給や価格にどう影響するかについて、この記事は現時点で判断材料を持っていません。

公表されているのは、操業停止の事実、相互救援体制の決定、生産再開の見通しが立っていないことまでです。

供給が絞られれば価格に影響しうる、という一般論は成り立ちます。しかし、他社の生産余力、代替供給の規模、在庫水準のいずれも公表されていません。

これらが分からないまま「さらに値上がりする」と書くことは、根拠のない予測になります。製紙連が各社の生産能力の精査を進めている段階で、その結果を待つ必要があります。

読者が確認できる指標としては、日本製紙連合会の公表と、各社の生産・供給に関する開示があります。三重圧力の章で扱った、紙・パルプの国内企業物価指数もその1つです。次回の更新で、これらの動きを踏まえて整理します。

「大王製紙 熊本」で検索された方へ 地震のあと、「大王製紙 熊本」という検索が急増しています。念のため、事実関係を整理しておきます。

今回被災したのは、日本製紙の八代工場です。大王製紙の主要な生産拠点は、三島工場(愛媛県四国中央市)と可児工場(岐阜県可児市)で、熊本県内に工場はありません。

大王製紙は前に述べたとおり、新聞用紙の相互救援体制で代替供給を行う側として名前が挙がっています。

家庭紙も3社が7〜8月に値上げし、上限は日本製紙クレシアの30%です

「15%値上げ」は、大王製紙のエリエール家庭用全紙製品の値上げ幅でもあります。家庭紙は、日本製紙クレシアが10〜30%、王子ネピアが20%以上、大王製紙が15%以上です。実施は7月21日と8月1日に集中しました。

題名にある「15%値上げ」という数字は、印刷・情報用紙の第2波の値上げ幅と同じ水準です。ただし、もう1つの文脈もあります。

大王製紙が2026年5月15日に発表した、「エリエール」ブランドの家庭用全紙製品の値上げ幅です。

対象は、トイレットペーパー、ティッシュペーパー、生理用品、乳児用紙おむつ、ペーパータオルなどです。消費者にもなじみの深い製品です。

適用は2026年8月1日納品分からで、病院や施設で扱う業務用品も同時に対象になります。

この発表が業界で特に注目された理由は2つです。1つは、値上げ幅が15%以上と、印刷・情報用紙の第1波(10%以上)を超える水準だったことです。

もう1つは、値上げの理由に「中東情勢の混乱に伴うナフサ由来のポリエチレン等の原料コスト上昇」がはっきり挙げられたことです。

家庭紙のうち、トイレットペーパー本体やティッシュは紙パルプ製品です。一方、紙おむつ・生理用品の吸収体・防水層・包装フィルムなどには、大量のポリエチレン・ポリプロピレンが使われています。これらが、ナフサショックの影響を受けています。

結果として、エリエール家庭紙の発表(5月15日)のわずか1週間後(5月21日)に、日本製紙の第2波が発表されました。製紙業界全体で、ナフサショックを反映する動きがドミノのように相次いだ形です。

ユニ・チャームも追随を表明しました

同じ2026年5月、ユニ・チャームも値上げの方針を明らかにしました。紙おむつや生理用品を中心とした主力商品を、2026年7月以降、順次数%値上げします。値上げに合わせて、商品のリニューアルも実施するといいます。

家庭紙・衛生用品の分野では、ナフサ由来資材の使用比率が高い製品ほど、値上げ幅が大きくなる傾向がはっきり表れています。

飲料用紙パックも値上げ、日本製紙が5月12日に発表しました

2026年5月12日、日本製紙は飲料用紙パックの値上げを発表しました。牛乳やジュースなどの飲料用紙パックを、2026年7月1日納入分から10%以上値上げします。プラスチック製ストローなどの副資材も、同時に価格を改定します。

日本経済新聞は、「ホルムズ海峡の事実上の封鎖による影響でナフサ由来の材料が高騰した」と報じています。

飲料用紙パックの内側のコーティング(防水・品質保持のため)には、ナフサ由来の素材が使われています。これが値上げの直接の要因とされます。輸送費の上昇も、理由に挙げられました。

乳業メーカー・飲料メーカーは、紙パックの価格と中身のコストの両面で、値上げの圧力を受けています。店頭価格への波及は、2026年下半期以降に本格化する見通しです。

家庭紙は大王製紙だけではなく、3社が7〜8月に出そろいました

2026年8月7日の追記 この節を最初に書いた時点(2026年5月26日)では、家庭紙の値上げとして、大王製紙の発表だけを扱っていました。

その後、日本製紙クレシアと王子ネピアも、2026年7月21日出荷分から改定を実施したことが確認できました。あわせて、大王製紙の8月1日納品分は予定どおり実施済みです。3社の内容を並べて整理します。

家庭紙3社の改定率(2026年7〜8月)
会社実施改定率対象
日本製紙クレシア
クリネックス・スコッティ
2026年7月21日
出荷分から順次
10〜30%製品全般
王子ネピア
ネピア
2026年7月21日
出荷分
20%以上家庭紙製品・加工品など。大人用紙おむつ製品も対象
大王製紙
エリエール
2026年8月1日
納品分(実施済み)
15%以上家庭用・業務用製品全品

各社の発表内容を、報道と流通事業者の解説記事に基づいて整理しました。当社は、日本製紙クレシアと王子ネピアの公式リリースを直接確認していません。大王製紙の発表内容(2026年5月15日付)は、この章の前半で扱ったとおりです。

値上げ幅を並べると、日本製紙クレシアの上限30%が最も大きいです。王子ネピアの20%以上、大王製紙の15%以上がこれに続きます。

いずれも、印刷・情報用紙の第2波(15%以上、大王はタック紙を含めて15〜20%)と同じか、それ以上の水準です。

ポイント 実施時期が7月21日と8月1日に集中している点も重要です。第2波の印刷・情報用紙(7〜8月出荷分)と、ほぼ同じタイミングです。

製紙業界の川上から川下まで、同じ時期に同じ要因で価格が動いたことになります。

大王製紙は半年で2回、4月に10%以上、8月に15%以上です

大王製紙については、2026年8月の改定が、同じ年の2度目である点を押さえておく必要があります。

大王製紙の家庭紙の改定(2026年)
時期改定率対象
2026年4月1日納品分10%以上家庭用・業務用紙製品の一部(ティッシュ・トイレットペーパー・キッチンタオル・ペーパータオルなど)
2026年8月1日納品分15%以上家庭用・業務用製品 全品

4月の改定内容は、流通事業者の解説記事によります。8月の改定内容は、大王製紙が2026年5月15日に発表したものです。改定率だけでなく、対象範囲が「一部」から「全品」へ広がっている点に注意してください。

4か月の間隔で2回、しかも2回目は全品が対象です。前に述べたとおり、大王製紙の値上げ理由には、「中東情勢の混乱に伴うナフサ由来のポリエチレン等の原料コスト上昇」がはっきり挙げられています。

4月の時点で吸収しきれなかった分が、8月に全品へ広がったと読むのが自然です。

店頭価格には、数週間から1か月の時差があります

各社が発表しているのは、出荷価格または納品価格の改定です。店頭価格が同じ日に変わるわけではありません。

実務上の留意点 報道や流通事業者の解説では、店頭価格への反映には、数週間から1か月程度のタイムラグが生じることが多いとされています。

改定日より前に仕入れた在庫が残っている間は、現行価格で販売される場合があります。

つまり、2026年7月21日・8月1日という日付は、「その日から店頭で高くなる日」ではありません。「その日以降に納品される分から新価格になる日」です。

ドラッグストアやスーパーの棚に反映されるのは、8月中旬から9月にかけてと見るのが、実態に近いといえます。

紙製品の値上げが家計に効く経路

家庭紙は、買う回数が多く、代わりがききにくいという性質を持っています。ティッシュもトイレットペーパーも、使わないという選択が事実上できません。

製品ごとのナフサ由来資材の関与
製品ナフサ由来資材上がりやすい理由
トイレットペーパー
ティッシュペーパー
外装フィルム本体は紙パルプ製品。ナフサの影響は包装に限られるが、パルプ・電力・物流が同時に上昇
キッチンタオル
ペーパータオル
外装フィルム同上
紙おむつ
生理用品
吸収体・防水層・包装フィルムポリエチレン・ポリプロピレンの使用比率が高く、ナフサショックの影響を受ける

製品ごとのナフサ由来資材の関与を整理したものです。個別の商品の材料構成を示すものではありません。「上がりやすい理由」は、値上げ幅が大きくなりやすい理由です。

同じ「家庭紙」でも、ナフサ由来資材の使用比率が高い製品ほど、値上げ幅が大きくなる傾向がはっきり表れています。

王子ネピアが大人用紙おむつ製品を対象に含め、大王製紙が全品を対象としたのは、この構造と合っています。

関連記事 紙おむつ・生理用品の値上げについては、家庭への影響を中心に別の記事で扱っています。この記事は、製紙業界の価格形成の構造を扱うものです。

家庭での対応については、生理用品の値上げをやさしく解説した記事と紙おむつの値上げをやさしく解説した記事をご覧ください。

月ごとの値上げ品目の一覧は、2026年9月の値上げ一覧にまとめています。

「印刷用紙10%」「家庭紙15%」「印刷・情報用紙15-20%(第2波)」の値上げ幅の意味

同じ製紙業界の値上げでも、幅は段階的に広がりました。印刷・情報用紙の第1波は「10%以上」、家庭紙は「15%以上」です。印刷・情報用紙の第2波は「15%以上」(大王はタック紙を含めて15〜20%)です。

背景には、製品ごとのコスト構造の違いと、ナフサショックの進み具合があります。

印刷・情報用紙の第1波は、主にパルプ・古紙・電力・物流・人件費・環境投資の上昇を反映したものでした。第2波と家庭紙は、ナフサ由来資材の高騰を直接転嫁する形になりました。

製紙工程の塗工紙樹脂・コーティング材・塗料・接着剤・薬品は、いずれもナフサ由来です。印刷・情報用紙の第2波も、このコスト要因を主な原因としています。

とりわけタック紙(粘着加工紙)は、粘着剤や剥離紙のシリコーン樹脂などに、ナフサ由来資材を多く使います。大王製紙の値上げ幅が最大20%に達した背景には、この構造があります。

値上げの背景では、ナフサ・原料・物流費の3つの圧力が同時に働いています

今回の値上げは、1つの要因ではなく3つの圧力が同時に働いています。ナフサ由来資材の高騰、パルプ・木材チップ・古紙の高騰、物流費・人件費・設備投資の上昇です。

製紙業界の値上げは、2022年のウクライナショック後の局面以来の大規模なものです。今回の特徴は、単一の要因ではなく、3つの圧力が同時に作用していることにあります。

各社の値上げの発表文を読むと、共通して指摘されているコスト上昇の要因が、はっきり浮かび上がります。

圧力1 ナフサショックで、ナフサ由来資材が高騰しています

2026年2月末のホルムズ海峡封鎖を起点に、ナフサ価格が高騰しました。製紙業界では、ナフサ由来の資材に大きな影響が出ています。

影響を受けているのは、次のような資材です。

  • 塗工紙の樹脂コーティング、ラミネート紙
  • 家庭紙の吸収体・防水層
  • タック紙の粘着剤・剥離紙
  • 包装フィルム、シーリング材、塗料、接着剤など

国産ナフサ基準価格は、2026年第1四半期で1キロリットル65,700円と、ほぼ前期並みでした。ホルムズ海峡封鎖の影響が反映される第2四半期は、2倍近くに上昇する見込みです。

実勢では、2026年6月時点で、1キロリットル125,103円という歴史的な高値に達しています。

圧力2 パルプ・木材チップ・古紙の原料が高騰しています

2025年2月積みの対日パルプ価格は、2カ月連続で上がりました。包装用紙・家庭紙向けのN-BKP(北米針葉樹)が1トン915ドル、印刷用紙向けのL-BKP(南米広葉樹)が1トン695ドルです。

欧州のNBSKパルプは、2024年4月に1トン1,380ユーロという記録的な水準でした。

さらに王子製紙の第2波の発表文によれば、主原料の木材チップも値上がりしています。中国製紙メーカーの需要拡大とアジア地域の豪雨・洪水の影響です。

古紙価格も高止まりしており、原料の3つのカテゴリーが同時に上がる状況です。

圧力3 物流費・人件費・設備投資の構造コストが恒久的に上がっています

2024年問題による物流費の上昇、製紙業の賃上げや人手不足を背景とした労務費の上昇があります。老朽化した設備の更新や、環境対応の投資負担の膨張もあります。

これらは、中東情勢が落ち着いても解消されない、構造的なコスト上昇の要因です。

王子製紙の第2波の発表文では、「製紙工程で使用する薬品、抄紙用具、包装資材、設備保全に関わる工事費や建築資材、製品輸送費まで幅広いコストが上昇している」と説明されています。上流から下流まで、コストの上昇が相次いでいます。

ナフサ価格の最新動向では、第2四半期に2倍近く上がる見込みです

化学工業日報「国産ナフサ価格、過去最高へ 1~3月は横ばい」(2026年4月30日付)の記事があります。これによれば、2026年第1四半期(1〜3月)の国産ナフサ基準価格は、1キロリットル65,700円でした。前期からほぼ横ばいです。

もとになる輸入ナフサ価格が、中東情勢が悪くなる前の期間(2025年11月後半〜2月前半)の市況で円換算されたためです。ナフサ市況そのものは、1トン565〜590ドルの低い水準で安定していました。

しかし、ホルムズ海峡封鎖を受けて、3月以降のナフサの需給環境は一変しました。2月末に1トン600ドル未満だったナフサ市況は、3月末(5月前半到着分)に1,200ドル超に達しました。

同紙は、4〜6月期の国産ナフサ基準価格は金額・上昇幅とも過去最高を大幅に更新する可能性が高いと報じています。

実勢では、ナフサのスポット価格は2026年5月にピークを付けました。その後、米国産ナフサの輸入増などを背景に、6月初旬にかけて一時下がりました。

ただし、これは情勢の収束を意味しません。四半期ごとに改定される国産ナフサの基準価格は、4〜6月期に大きく上がる見込みです。ポリエチレン・ポリプロピレンの大手メーカーは、4月以降に価格改定を発表しています。

スポット価格が乱高下する一方で、川下のプラスチック原料・包装資材の価格は上昇が続いています。製紙業界は、この上流のコスト上昇を第2波の値上げで転嫁する局面に入りました。

日銀の統計でも、紙の価格指数は上がり続けています

日本銀行の国内企業物価指数(PPI)によると、パルプ・紙・同製品の指数は、2026年3月時点で130.0(2020年=100基準)に達しました。

前年同月比で4.3ポイント、前月比で0.2ポイント上がり、6カ月連続で上昇しています。

これは、2018年1月の最小値92.3と比べて、約41%の上昇にあたります。製紙業界の価格水準そのものが、構造的に新しいフェーズに入ったことを示しています。

注目したいのは、上昇が「単発のスパイク」ではなく、「継続的なトレンド」になっている点です。

中東情勢が短期的に良くなっても、パルプの世界の需給・物流費・人件費・環境投資のコスト上昇は続きます。そのため紙の価格は、ナフサショック以前の水準には戻りにくいといえます。

第2波の値上げが反映される2026年下半期のPPIは、さらに上がる見込みです。

需要の構造も変わり、グラフィック用紙は減ってパッケージング用紙は増えています

日本製紙連合会の2026年4月の紙・板紙需給速報によると、グラフィック用紙(新聞用紙・印刷用紙)はマイナスが続きました。一方、パッケージング用紙はプラス傾向でした。

ただし5月の速報では、グラフィック用紙・パッケージング用紙ともに、前年同月比マイナスに転じています。

第1波の値上げ後の事前発注の反動や、デジタルシフトの加速、消費低迷の影響が混ざっている可能性があります。

需要構造の変化は、基本の流れとして続いています。デジタルシフトによる新聞・出版市場の縮小と、EC物流による段ボール需要の継続的な増加です。これが、品種ごとのコスト転嫁の圧力に微妙な差を生んでいます。

需要が縮む印刷・情報用紙でも、価格改定をせざるを得ない事情があります。生産縮小で単位あたりのコストが上がるという、製紙業特有のジレンマです。

値上げは、出版・印刷・段ボール・同人誌の現場まで届いています

製紙メーカーの値上げは、印刷会社・出版社・パッケージング業界・小売業まで相次いで届いています。2025年度は、印刷業の休廃業・解散が230件で年間最多を更新し、倒産と合わせて300件超が市場から退出しました。

製紙メーカーの値上げは、サプライチェーンの川下に相次いで波及します。印刷会社・出版社・パッケージング業界・小売業までです。

この章では、2026年6月時点で確認できる川下への影響を、業界ごとに整理します。

出版業界:2025年の紙の出版物が、50年ぶりに1兆円を割りました

JAGAT「数字で読み解く印刷産業2026」によれば、2025年の紙の出版物(書籍・雑誌)の販売金額は9,647億円(前年比4.1%減)でした。1975年以来、50年ぶりに1兆円を割り込みました。

電子出版は5,815億円(同2.7%増)で、紙と電子を合わせた出版市場の規模は1兆5,462億円(同1.6%減)です。

書籍1冊あたりの加重平均価格(本体)は、2024年で1,306円と、5年で10%上がりました。文庫新刊は801円で、5年で14%の上昇です。

出版社は、紙の値上げを書籍価格に転嫁しています。その一方で、「見えにくい縮小」も同時に進んでいます。初版部数の削減・重版の抑制・ページ数の削減・紙質の変更・企画の中止といったものです。

印刷業界:2025年度は廃業230件と倒産91件で、計300件超が退出しました

帝国データバンクが2026年5月7日に、「印刷業」の倒産・休廃業解散動向(2025年度)を発表しました。

これによれば、2025年度の印刷業の休廃業・解散は230件(前年度比18.6%・36件増)で、年間最多を更新しました。倒産(法的整理・負債1,000万円以上)の91件と合わせ、年間300件超が市場から退出しています。

経営の課題になっているのは、デジタル化による「ペーパーレス化」、紙やインク等の資材高騰、人材難、代表者の高齢化です。

印刷業全体の売上高は、ピーク(2007年度8.3兆円)に比べて約7割(5.8兆円)の水準まで縮みました。

印刷メディアの広告費も、2025年で1兆1,929億円(前年比6.0%減)でした。4年連続のマイナスです(電通「2025年日本の広告費」)。

需要減と原材料費の上昇が重なり、中小印刷会社の経営体力は限界に近づいています。第2波の値上げを吸収する余地は乏しい状況です。

同人誌印刷:2026年5月以降、複数の印刷所が続けて値上げしました

2026年4月下旬以降、同人誌の印刷費が急騰し、X(旧Twitter)でトレンド入りするほどの話題になりました。

複数の同人誌専門の印刷所が、価格改定を発表しています。

  • サンライズ印刷(5月15日入稿分から)
  • 大陽出版(5月11日発注分から)
  • 志免研(5月7日注文分から約10%前後)など

一部のサークルでは、「見積もりが5月以降約5倍になった」という報告も広がりました(条件によります)。

中小の印刷所は、大手よりコストを吸収する力が低く、原料高の影響がそのまま出やすい傾向にあります。

同人文化は、コミケ以降「安く刷って広く配る」インフラに支えられてきました。その前提が揺らいでいます。

段ボール業界:EC需要は底堅いものの、コスト転嫁が広がっています

段ボールの需要は、EC物流の成長が続いていて底堅い状況です。ただし、値上げの発表が相次いでいます。

  • レンゴーの段ボール原紙1kg+10円以上の値上げ(2025年10月〜)
  • 王子マテリアの包装用紙10%以上の値上げ(2026年1月〜)
  • 日本製紙の包装用紙10%以上の値上げ(2026年3月〜)

これらが、川下の食品・日用品・通販各社の包装コストを直接押し上げています。

古紙ジャーナル(2026年4月)は、「段ボール製品で価格修正、段原紙据え置きという連動性なき異例の動き」を報じています。業界内のコスト転嫁のゆがみも、表に出てきています。

ラベル・タック紙:大王製紙のタック紙15-20%値上げが広がります

大王製紙の第2波で対象になったタック紙(粘着加工紙)は、ラベル・シール印刷業界の基幹素材です。物流向けバーコードラベル、医薬品ラベル、食品ラベル、販促POPなどに使われています。

15〜20%という業界最大の値上げ幅は、ラベル印刷会社の原価構造に大きく影響します。

タック紙の粘着剤や剥離紙のシリコーン樹脂はナフサ由来で、原料コストの影響を受ける典型例です。

サプライチェーンの末端では、商品ラベル・配送ラベル・販促ステッカーのコスト上昇として、小売・物流業界全体に波及します。

飲料・乳業:紙パック10%値上げは、店頭価格に転嫁される見込みです

日本製紙の飲料用紙パック10%以上の値上げ(2026年7月1日納入分〜)は、牛乳・ジュース・豆乳など、液体食品メーカーの容器コストを押し上げます。

紙パックの内側のコーティング(防水・品質保持のため)には、ポリエチレン等のナフサ由来素材が使われています。そのため、ナフサショックの影響を受けています。プラスチック製ストロー等の副資材も、同時に値上げされます。

乳業・飲料メーカーは、紙パックの値上げと中身の原料コスト上昇の、両方の圧力を受けています。店頭価格への転嫁は、2026年下半期から本格化する見通しです。

塗工紙製造業の脆弱性 actibook「2026年『ナフサ不足』の影響と実態」によれば、「パルプ・紙・紙加工品製造」業種のうち、ポリエチレンラミネート紙といった「塗工紙製造」が最も調達リスクが高く、80.1%(113社/141社)を占めました。

ポリエチレンラミネート紙は、ハンバーガー包装紙やコーヒーフィルター等に使われます。

塗工紙は、ナフサ由来の樹脂コーティングが必須で、ナフサ価格の高騰の影響を構造的に避けられません。

第2波の値上げは、この調達リスクの構造を、製紙メーカーの側から価格に転嫁する形で反映したものと位置付けられます。

購買の対応は短期・中期・長期に分かれ、紙の価格は元の水準に戻りにくい見通しです

業界の各種レポートは、2026年内に紙の価格が中東情勢悪化前の水準に戻ることは期待しにくい、という認識で共通しています。対応は、短期・中期・長期の3つの選択肢に分けて整理します。

第2波の値上げは、7〜8月出荷分から適用されます。購買担当者・資材メーカー・商社には、限られた時間軸の中で意思決定が求められます。

この記事は、特定の調達判断を推奨するものではありません。実務的な選択肢と、2026年下半期〜2027年の中長期のシナリオを整理します。

現場での対応は、3つの選択肢に分かれます

① 短期(〜2026年7月中旬):事前発注と在庫の戦略

第2波の値上げは、大手4社とも7〜8月出荷分から適用されます。そのため、2026年6月末〜7月中旬が、当面の事前発注のタイミングの境目になります。

ただし、紙は重量物で、保管コストがかさみます。在庫を過剰に前倒しすると、別のリスクが生まれます。

代理店・卸商の事前仕入れの状況とキャッシュフローを踏まえた、現実的な確保が原則です。

② 中期(2026年下半期〜2027年):取引先の分散と品種の代替

製品のグレードごとに大手5社の品ぞろえを比べ、相対的に有利な選択肢を確保します。

ただし業界の慣行として、大手の値上げは追随を招くため、絶対的な逃げ場はありません。第2波の時点で未発表の三菱製紙も、追随する可能性が高いです。

むしろ、「複数メーカーとの取引関係を維持しておくこと」自体が、突然の納期遅延や受注制限への保険になります。

同じ印刷・情報用紙でも、品種で値上げ幅や納期遅延の実態に差が出る場合があります。塗工紙・上質紙・PPC用紙・フォーム用紙・ファインペーパー・タック紙です。発注する品種の見直しの余地も、検討の対象になります。

③ 長期:紙そのものの使用量の削減と代替の検討

構造的な対応です。デジタル化(電子文書・電子書籍・電子インボイス)や、再生紙比率の引き上げがあります。紙器から樹脂・金属容器への切り替え、パッケージング設計の見直しなどもあります。

ただし樹脂容器もナフサショックの影響下にあるため、完全な逃げ場は存在しません。

「使用量そのものを減らす」「サプライチェーンを多元化する」という王道の対処が、結局のところ最も効果的な戦略になります。

2026年下半期〜2027年の3つのシナリオ

短期(2026年7〜9月):第1波の浸透と第2波の適用が同時に進みます

第1波(10%以上)の浸透の途中で、第2波(15%以上、大王は15〜20%)の適用が始まります。7〜8月出荷分からです。8月からは家庭紙の15%値上げ、7月からは飲料用紙パックの10%値上げも適用されます。

三菱製紙が第2波の追随を発表するかどうかが、業界全体の追加値上げ局面入りを示すシグナルになります。

購買・調達の現場では、値上げ後の価格を前提とした年度予算の再策定が進む局面です。

中期(2026年10月〜2027年3月):第3波の可能性と業界再編の加速

中東情勢が続く場合、ナフサ由来資材の価格の高止まりが続きます。そうなると、第3波の値上げ発表の可能性が出てきます。

2022年のウクライナショック時は、半年で2〜3回の追加値上げが実施された経緯があります。今回も同じパターンに入った可能性が高いです。

同時に製紙業界では、生産設備の集約・統廃合と、グラフィック用紙からパッケージング用紙への生産シフトが加速します。

中小印刷会社の倒産は年300件超のペースが続き、業界再編が本格化する局面です。

長期(2027年以降):価格の「新標準」化と素材ポートフォリオの再編

値上げ後の価格水準が定着し、購買・調達の戦略は、「値上げ前に戻る」前提を捨てた設計へ移ります。

デジタル化・再生紙比率の引き上げ・パッケージング設計の見直しが本格化し、紙の使用量そのものが減るシナリオも視野に入ります。

製紙業界は、パッケージング・産業用途への構造シフトを完成させ、グラフィック用紙の縮小均衡が進みます。

出版業界では、紙の書籍の縮小と電子書籍のシェア拡大が同時に進みます。印刷会社は、付加価値型・小ロット・特殊加工へのシフトが生き残りの条件になります。

業界の各種レポートが共通して示すのは、2026年内に紙価格が中東情勢悪化前の水準に戻ることは期待しにくいという認識です。

第2波の値上げまで実行されたことで、「値上げ前に戻る」シナリオは事実上消滅しました。第2波後の価格が、「新標準」として定着する可能性が高いです。

購買・調達は、その前提で長期的な戦略を組み立てる局面に入りました。

調達・購買のご担当の方へ

  • 使っている紙の改定が「出荷分」「納品分」のどちらの基準で、何日からかを確かめる
  • 品種(塗工紙・上質紙・PPC用紙・フォーム用紙・ファインペーパー・タック紙)ごとの値上げ幅と納期を確かめる
  • 代理店・卸商の事前仕入れの状況を確かめる
  • 三菱製紙の第2波の発表と、第3波の発表があるかを確かめる
出典・エビデンス一覧36件(公的機関2・報道や企業34)
  1. 日本製紙「印刷・情報用紙の価格改定について」(2026年5月21日発表/第2波 15%以上)https://www.nipponpapergroup.com/news/2026/news260521160000.html
  2. logi-today「王子製紙、印刷・情報用紙を15%以上値上げ」(2026年6月8日発表/木材チップ・中東情勢・薬品・抄紙用具・包装資材まで言及)https://www.logi-today.com/962382
  3. RTB SQUARE「王子製紙、印刷・情報用紙を15%以上値上げ 製紙大手の値上げ揃う」(2026年6月/第2波 大手4社揃う・各社適用日一覧)https://rtbsquare.work/archives/60581
  4. ニュープリネット「大王製紙 印刷・情報用紙とタック紙を15〜20%値上げ、7月1日出荷分より」(2026年5月27日発表/第2波 業界最大の値上げ幅)https://www.newprinet.co.jp/
  5. 日本経済新聞「北越コーポレーション、印刷用紙など値上げ 7月出荷分から15%以上」(2026年6月2日/第2波)https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB0295J0S6A600C2000000/
  6. 日本経済新聞「印刷用紙8%値上がり 製紙、採算確保へ人件費など転嫁」(2026年5月27日/第1波の浸透状況・塗工紙卸価格207〜238円)https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB2540F0V20C26A5000000/
  7. 日本経済新聞「日本製紙、飲料用紙パックなど10%値上げ 原料高騰で」(2026年5月12日/ホルムズ封鎖言及)https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC129A20S6A510C2000000/
  8. 日本製紙「印刷・情報用紙の価格改定について」(2025年11月13日発表/第1波 10%以上)https://www.nipponpapergroup.com/news/year/2025/news251113006026.html
  9. 日本経済新聞「日本製紙、印刷紙を10%以上値上げ 資材や人件費上昇で」(2025年11月13日)https://www.nikkei.com/article/DGKKZO92577040T11C25A1QM8000/
  10. 印刷ジャーナルDIGITAL「王子製紙、印刷・情報用紙を10月1日出荷分から値上げ」(2025年8月)https://www.pjl.co.jp/news/enterprise/2025/09/19109.html
  11. 印刷ジャーナルDIGITAL「三菱製紙、印刷・情報用紙を10月21日出荷分から値上げ」https://www.pjl.co.jp/news/enterprise/2025/09/19108.html
  12. 大王製紙「家庭用・業務用製品の価格改定について」(2026年5月15日発表/エリエール 15%以上)https://www.daio-paper.co.jp/news/
  13. 北海道新聞「エリエール紙製品値上げ 大王製紙、原料コスト増で」(2026年5月15日)https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1312338/
  14. 時事通信/Yahoo!ニュース「大王製紙やユニ・チャーム、原材料高で紙おむつ値上げへ」(2026年5月15日)
  15. レンゴー「段ボール原紙・紙管原紙・チップボール、段ボール製品・紙器製品の価格改定について」(2025年)https://www.rengo.co.jp/news/2025/25_news_031.html
  16. 日本経済新聞「王子HD系、包装用紙を10%以上値上げ 26年1月から」(2025年10月)https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC104NF0Q5A011C2000000/
  17. 化学工業日報「国産ナフサ価格、過去最高へ 1~3月は横ばい」(2026年4月30日/Q2は2倍近く上昇見込み)https://chemicaldaily.com/archives/797566
  18. 日本経済新聞「国産ナフサ価格、1〜3月ほぼ横ばい 中東危機で4〜6月は2倍弱上昇へ」(2026年4月28日)https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB260OO0W6A420C2000000/
  19. GD Freak「グラフで見る!パルプ・紙・同製品の価格の推移」(日本銀行 企業物価指数より)https://jp.gdfreak.com/public/detail/jp010501006000010199/1
  20. 帝国データバンク「『印刷業』の倒産・休廃業解散動向(2025年度)」(2026年5月7日発表/一次ソース)https://www.tdb.co.jp/report/industry/260507-printing25fy/
  21. JAGAT「出版・広告・小売業界と印刷産業〜2025年」(2025年紙書籍9,647億円・50年ぶり1兆円割れ/印刷メディア広告費1兆1,929億円)https://www.jagat.or.jp/archives/548351
  22. 日本経済新聞「書籍、5年で1割値上げ 印刷用紙・物流費が上昇 新刊の文庫、1000円超も」(2025年11月/書籍1冊1,306円・文庫801円)https://www.nikkei.com/article/DGKKZO92760080R21C25A1QM8000/
  23. ワタナベ流通「紙は高級品になるのか」(出版業界・教科書業界への影響整理)https://www.wataryu.co.jp/column/industrynews01/
  24. 橘川幸夫note「印刷費高騰で揺らぐ同人誌文化の転換点」(2026年4月〜5月/同人誌印刷所の値上げ事例)https://note.com/metakit/n/nb3b2341ecf99
  25. actibook クラウドサーカス「2026年『ナフサ不足』の影響と実態」(2026年5月/塗工紙製造の調達リスク80.1%)https://actibook.cloudcircus.jp/media/column/2026-naphtha-crisis
  26. 機能紙選定ナビ「ホルムズ海峡封鎖で包装資材・食品パッケージが届かない?」(2026年6月/ナフサ価格動向)https://www.tamura1753.jp/Functional-Paper-Selection/blog90/
  27. 古紙ジャーナル「段ボール製品で価格修正、段原紙据え置き連動性なき異例の動き」(2026年4月)https://kosijnl.co.jp/backnumber/company/35372.html
  28. 浜田紙業「【2026年6月最新紙値上げ一覧】印刷用紙や情報用紙、産業用紙値上げを王子製紙や大王製紙、日本製紙等製紙メーカーが発表」https://kaminotakuhaibin.com/archives/9989
  29. 【2026年8月7日追記】浜田紙業「【2026年8月実施】大王製紙(エリエール)製品の価格改定(値上げ)について紙問屋が解説します」(2026年8月1日納品分から家庭用・業務用製品全品を現行価格より15%以上改定する旨、他メーカーも7〜8月に価格修正を発表している旨、中東情勢の影響で資材・重油などが高騰している旨。流通事業者による解説記事であり、当社は大王製紙の公式リリースを直接確認していない)
  30. 【2026年8月7日追記】節約トレンドニュース「【2026年8月】日用品値上げまとめ|紙製品・おむつは何が上がる?」(日本製紙クレシアが2026年7月21日出荷分から順次製品全般を10〜30%、王子ネピアが家庭紙製品・加工品などを20%以上改定する旨、王子ネピアの大人用紙おむつ製品が対象に含まれる旨。当社は両社の公式リリースを直接確認していない)
  31. 【2026年8月7日追記】プライシー「【2026年7月】紙製品・段ボール値上げ一覧|メーカー別まとめ」(大王製紙が2026年4月1日納品分から家庭用・業務用紙製品の一部を10%以上改定した旨、8月の改定が同年2度目にあたる旨)
  32. 【2026年8月7日追記】日本製紙グループ「令和8年熊本地震による影響について」(2026年7月29日14時00分現在/八代工場での閉じ込め・救助・死亡確認の状況、対策本部の設置。同社ニュースルームのページを直接参照した)https://www.nipponpapergroup.com/news/2026/info260729174800.html
  33. 【2026年8月7日追記】日本経済新聞「日本製紙、熊本被災の八代工場『閉鎖考えていない』 業績予想未定に」(2026年8月5日/瀬辺明社長の記者会見、生産再開のめどが立たない旨、業績予想を未定とした旨)、同「日本製紙社長、熊本工場『復旧見通せず』 煙突倒壊事故で謝罪」(他社に応援を要請している旨、岩沼工場からの代替輸送、大王製紙や王子ホールディングスなどが代替供給する旨)
  34. 【2026年8月7日追記】共同通信(南日本新聞・岩手日報掲載分で確認)「日本製紙へ新聞用紙供給 業界各社、被災で支援」(2026年7月31日/日本製紙連合会の新聞用紙委員会が支援体制を正式決定した旨、非常事態対策本部の設置、王子製紙や大王製紙など各社の生産能力の精査を進めている旨)
  35. 【2026年8月7日追記】東洋経済オンライン「地域のシンボルでもあった…熊本地震の震度6強で被災した日本製紙八代工場と日本製紙が直面する今後の課題」(八代工場が震度6強を観測した旨、煙突が折れて崩落した旨、九州で唯一の工場でありグラフィック用紙の主力製造拠点の一つである旨)
  36. 【2026年8月7日追記】時事通信(Yahoo!ニュース掲載分で確認)「新聞用紙の供給、業界挙げ支援 日本製紙の工場停止で 熊本地震」(複数の煙突が倒れ事務所が倒壊した旨、電力が復旧しておらず工場内在庫の出荷も難しい状況である旨)

文:プラスチックパレット株式会社 編集部

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