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イラン情勢と国備蓄医療用手袋放出の真相解明|厚労省5,980円は妥当か――平時相場・市場価格・調達原価で多面検証【2026年5月20日】
SUPPLY CHAIN ANALYSIS / 2026.05.20

イラン情勢と国備蓄医療用手袋放出の
真相解明|厚労省5,980円は妥当か
平時相場・市場価格・調達原価で多面検証

2026年5月18日、国備蓄の医療用手袋5000万枚の放出受付が開始された。1セット1000枚5,980円(税込)、1枚あたり税抜5.44円・税込約6円。この価格は中東情勢前の平時相場(1枚3円)の約2倍、現行市場価格(1枚10円)の約60%、業務用ケース単価(1枚5円台)と同水準である。「救援価格」と「市場連動」のどちらに位置付けるべきか、一次情報で徹底検証する。

発表元厚生労働省 医政局 初版公開 最終更新
▸ ANSWER BLOCK

2026年5月18日、厚労省は中東情勢を受けた国備蓄医療用手袋5000万枚の放出を開始。価格は1セット1000枚で5,980円(税込)/1枚税抜5.44円・税込約6円。平時相場(1枚3円)の約2倍、現行市場価格(1枚10円)の約60%、業務用ケース単価(1枚5円台)と同水準で、送料込み・販売業者アスクル経由。月間需要9,000万枚に対し放出量は約3週間分にとどまり、G-MIS申請ハードルにより歯科診療所12%が未登録という限界も指摘される。

5,980
1セット1000枚
(税込)
5.44
1枚あたり税抜単価
(税込約6円)
5/18
G-MIS申請受付開始
毎週水曜17時締切

2026年5月14日、厚生労働省は中東情勢を受けた国備蓄医療用手袋5,000万枚の放出について、医療機関からの購入要請を5月18日から受け付けると正式発表した。販売業者はアスクル、価格は1セット1000枚5,980円(税込)。本記事は、この価格が妥当かどうかを平時相場・現行市場価格・卸ケース価格・調達原価・申請手続きハードルの5軸で多面検証する。

厚労省自身がTBSニュースの取材に対し「販売業者が決めた金額で、一般的に1枚3円くらい。現在は1枚10円くらいになっている」と明言しており、この発言が価格妥当性検証のもっとも重要な一次根拠となる。価格は5月時点の市場実勢に対し、救援価格と市場連動価格の中間に位置付けられる「中間的救援価格」と評価できる。

CHAPTER 01放出の基本構造――何が、いつ、どこから、いくらで

1.1 放出スキームの全体像

国備蓄医療用手袋の放出は、新型インフルエンザ等対策特別措置法10条に基づき備蓄されている個人防護具のうち、備蓄水準を超える「余剰分」約4億9,000万枚から5,000万枚を放出するスキームである。本来は使用推奨期限5年に近づいたものを夏から年度末にかけて備蓄から外して処分する運用だが、中東情勢を受けて今年度は処分の一部を前倒しで実施する形をとった。

2026年4月16日の「中東情勢に関する関係閣僚会議(第4回)」で、上野厚生労働相は「歯科診療所など、一部の医療機関において確保が困難になっているとの相談が寄せられている」と報告。高市早苗首相も国民に向けて「タイムリーに放出していきますのでどうか皆様ご安心ください」と述べ、5月から放出することを表明した。

1.2 販売条件の詳細

項目 条件(2026年5月18日受付開始時点)
素材・サイズ ニトリル製/S、M、L(非滅菌)
販売価格 1セット(1,000枚/10箱)5,980円(税込)
単価(税抜):5.44円/枚
単価(税込):約6円/枚
送料 なし(時間帯指定の配送希望のみ別途1注文385円・税込)
最小購入単位 1,000枚単位/医療機関の1週間想定消費量に応じて購入可
販売業者 アスクル株式会社(厚生労働省指定)
申請窓口 G-MIS(医療機関等情報支援システム)
毎週水曜17:00締切
対象者 医療機関(薬局含む)/「緊急配布要請条件チェックシート」で要件を満たした施設のみ

注目すべきは「送料込み」かつ「1000枚単位の小ロット販売」であることだ。卸経由でケース購入(通常2,000〜5,000枚単位)する場合は別途送料がかかるため、小規模医院にとって実質的な負担は単価以上に軽減される設計になっている。

CHAPTER 02価格妥当性検証①――平時相場との比較

2.1 厚労省自身が明言した平時単価「1枚3円」

本検証で最も重要な一次根拠は、厚生労働省自身がTBSニュースの取材に対して述べた以下の発言である。

販売業者が決めた金額で、一般的に1枚3円くらい。現在は1枚10円くらいになっている。

出典:TBS NEWS DIG「国が備蓄する医療用手袋 1セット1000枚で税込み5980円 購入受付は今月18日から開始」2026年5月14日

この発言から、平時の医療用ニトリル手袋の業務用相場が1枚3円程度であることが厚労省公式見解として確認できる。1セット1000枚換算で約3,000円となり、放出価格5,980円はその約1.99倍に相当する。

2.2 平時相場との価格差をどう評価すべきか

単純比較すれば「平時の2倍」だが、この評価には複数の補正要素がある。

  • 送料込み:平時の1枚3円はメーカー出荷ベースもしくは大量ロット卸価格であり、医療機関への配送コストは含まれない。アスクル配送・送料込みの5.44円(税抜)は、実質的な医療機関着価格として比較する必要がある。
  • 小ロット販売:平時相場は数千〜数万枚単位の卸取引前提。1000枚単位での購入は通常ECサイト価格に近く、もともとプレミアムが乗る。
  • 市況プレミアム:2026年5月時点はNBR原料が前年比2倍に上昇しているため、調達原価ベースでも平時相場の維持は不可能。

CHAPTER 03価格妥当性検証②――現行市場価格との比較

3.1 現行市場価格「1枚10円」の根拠

同じく厚労省TBS取材発言の後半部分が、現行市場価格の一次根拠となる。「現在は1枚10円くらいになっている」――この数値は、2026年5月時点で医療用ニトリル手袋が平時相場の約3.3倍に達していることを意味する。背景には、複数の構造的要因が重なっている。

医療用ニトリル手袋 1枚あたり単価比較(円・税抜ベース)

▸ MARKET PRICE BENCHMARK / 2026.05

平時相場
(コロナ前〜2025年)
3.0円
業務用ケース
(ジャンブレ等)
5.5円
国備蓄放出
(厚労省・税抜)
5.44円
茨城県保険医協会
(川西工業4/7案内)
7.1円
現行市場価格
(厚労省TBS取材発言)
10円

厚労省の備蓄放出単価5.44円(税抜)は、現行市場価格10円の約54%。市場の実勢価格と比較すれば、ほぼ半額水準で医療機関に供給される計算になる。

3.2 価格高騰の構造的背景――NBR原料逼迫の連鎖

1枚10円という現行市場価格の背景には、ニトリルグローブが100%石油由来の合成ゴム製品であることに起因する原料コスト上昇の連鎖がある。主要要因は4つに整理できる。

FACTOR 01
NBR原料 前年比2倍

世界最大手Top Glove社(マレーシア)はThe Edge Malaysia 2026年3月18日報道で「NBRラテックスのコストが前年比約2倍に上昇」と公表。生産コスト14-15ドル/販売価格約16ドルの逆ザヤ局面に突入している。

FACTOR 02
MARGMA緊急声明

マレーシアゴム手袋製造業者協会(MARGMA)は2026年3月26日、ホルムズ海峡封鎖によるNBRラテックス深刻不足を受けて政府に2点の緊急支援を要請。世界供給シェア約45%を担う構造的危機を明示。

FACTOR 03
CIMB分析40%上昇

CIMB Securitiesは「合成ゴム手袋の平均価格は1,000枚入り箱あたり約29米ドル(約40%上昇)に達している」「合成ゴム手袋の不足は2026年5月末頃から本格化する可能性」と警告。

FACTOR 04
国内卸 10-20%値上げ

日本国内卸からは2026年5月以降の納品分について10〜20%の価格改定通知が医療機関・食品工場・製造業へ送付開始。特に手術用・透析用のマレーシア産依存度の高い品目は引き上げ幅が大きい。

FACTOR 05
USTR対中関税100%

2026年1月1日施行のUSTR Section 301対中医療用グローブ関税100%により、米国市場でマレーシア・タイ・ベトナム産への需要が一斉シフト。Glove Saver分析では「産地問わず15〜25%値上がり」が常態化。

FACTOR 06
国内現場の在庫切れ

茨城県保険医協会では2026年4月7日のFAX案内(川西工業ヴェルパクトM-009 1ケース2,400枚17,000円税込・1枚約7.1円)に100件超の注文が殺到し即時在庫切れ・次回入荷未定に。

これらの構造的要因はすべて、ホルムズ海峡封鎖を起点とするナフサ調達逼迫に収斂する。ニトリルグローブの主原料NBR(ニトリルブタジエンゴム)は、アクリロニトリルとブタジエンを重合した合成ゴムであり、両モノマーともナフサ分解で生成される石油化学品である。ナフサ価格が前年比約2倍に高騰したことが、最終製品価格を約3倍に押し上げる連鎖を生んだ

CHAPTER 04価格妥当性検証③――調達原価ベースでの妥当性

4.1 国備蓄品の調達原価の推定

国備蓄医療用手袋は、新型インフルエンザ等対策特別措置法10条に基づきパンデミック発生に備えて備蓄されているものである。備蓄水準を超える「余剰分」は約4億9,000万枚に上る(内閣感染症危機管理統括庁 第22回新型インフルエンザ等対策推進会議資料/2026年4月27日)。

非滅菌手袋の使用推奨期限は5年で、例年は期限が近づいたものを夏から年度末にかけて備蓄から外して処分する運用となっている。つまり放出される5,000万枚は「処分予定分の前倒し放出」であり、政府の調達原価はすでに過去の予算で執行済みの「埋没コスト(sunk cost)」となっている。

仮に国の調達単価が平時相場の1枚3円であったと仮定すると、5,000万枚の調達原価は約1.5億円。販売単価5.44円(税抜)×5,000万枚=約2.72億円となり、差額は約1.2億円。この差額は販売業者アスクルの物流・配送・サイト運営・申請受付システム連携等の運営コストに充当されると推測される。

⚠ 留意点:調達原価は非公表

厚労省は備蓄品の調達単価を公表しておらず、上記推計はあくまで「平時相場ベースの仮定値」である。実際の調達は数億枚規模の大ロット入札で行われており、単価は3円を下回る可能性もある。価格妥当性の最終判定は政府調達情報の精査を要する。

4.2 「販売業者が決めた金額」の意味

厚労省は価格について「販売業者が決めた金額」と説明している。これは政府が原価計算で価格を設定したのではなく、アスクルが市場価格を参照して設定したことを示唆する。市場価格1枚10円に対し約5.44円という設定は、以下のロジックで成立していると考えられる。

  • 救援目的の透過性確保:市場価格と同水準では「備蓄放出の意義」が問われる。平時相場の2倍以内に抑えることで、救援価格としての性格を維持。
  • 民業圧迫の回避:市場価格の半額以下で大量放出すれば、メーカー・卸の通常販売を毀損する可能性がある。市場価格の約半分という設定は「補完財」としての位置付け。
  • 運営コストの実費転嫁:1注文385円の時間帯指定料金を別途設定していることからも、運営費は「販売価格に薄く乗せる方式」を採用していることが読み取れる。

CHAPTER 05多面検証の総合評価――妥当性判定マトリクス

5つの検証軸での評価を統合し、価格妥当性の総合判定を行う。

AXIS 01 / WARN
平時相場との比較
1枚3円 → 5.44円

名目では約2倍だが、送料込み・小ロット販売・市況プレミアムを考慮すれば「妥当な範囲内」と評価できる。ただし、平時に戻った時に「価格据え置き」とならないか継続注視が必要。

AXIS 02 / GOOD
現行市場価格との比較
10円 → 5.44円

現行市場価格の約54%水準であり、医療機関にとって明確な救援効果がある。茨城県保険医協会案内の1枚7.1円と比べても約23%安価で、調達コスト圧縮に直結する。

AXIS 03 / GOOD
業務用ケース価格との比較
5円台 → 5.44円

業務用ECサイト(ジャンブレ等)の1枚5円台ケース価格と同水準。送料込み・少量購入対応というアスクル販売の利便性を考慮すれば、実質的に市場最低水準の価格設定。

AXIS 04 / WARN
調達原価との比較
推定3円 → 5.44円

政府は埋没コストで備蓄しており、差額は販売業者の運営費に充当される設計。原価ベースでは「政府は損をしない」構造だが、調達原価が非公表のため透明性に課題が残る。

AXIS 05 / BAD
申請手続きハードル
歯科診療所12%未登録

G-MIS未登録の医療機関は購入できない。弁護士JPニュース(5/14)指摘によれば、最も困っている小規模医院に届かない可能性。価格以前にアクセス公平性の問題が浮上。

AXIS 06 / BAD
供給量と需要のギャップ
5,000万枚 vs 月9,000万枚

放出量は全国一般診療所・歯科診療所の月間需要の約56%(約3週間分)にとどまる。CIMB予測では5月末から本格的な不足局面に入るため、追加放出の規模・タイミングが鍵。

5.1 総合判定

▸ FINAL VERDICT

価格そのものは「中間的救援価格」として妥当。ただし制度設計に2つの構造的限界。

5,980円(税込・1枚5.44円税抜)という価格は、平時相場の約2倍/現行市場価格の約54%/業務用ケース価格と同水準に位置付けられ、価格単体としては妥当性が高い。「市場価格より明確に安く・平時相場よりは高い」という設計は、救援価格と市場連動のバランスを取った中間的設計として評価できる。

しかし2つの構造的限界が残る。第一に申請ハードルによるアクセス格差――G-MIS登録が前提となるため、最も困窮する小規模歯科診療所の12%が制度から排除される可能性。第二に供給量の不足――月間需要9,000万枚に対し放出は3週間分でしかなく、CIMB予測の5月末本格不足局面を吸収するには追加放出の規模拡大とスピード感が不可欠となる。

CHAPTER 06限界と課題――備蓄放出だけで不足は解消するか

6.1 アクセス公平性の問題

弁護士JPニュース(2026年5月14日報道)は、厚労省5月8日時点の資料を引用し、石油関連製品の供給不足相談が延べ8,244事業者(メーカー・卸業者1,527、医療機関6,717)に達したことを伝えている。安定供給に影響があると判断された品目は73で、うち30品目は解決済みとされる。

同記事では、歯科診療所の約12%がG-MIS未登録であることが指摘されている。G-MISは新型コロナ対応で導入された医療機関等情報支援システムだが、小規模医院・無床診療所での登録率は依然として完全ではない。申請には「在庫量」「1週間の想定消費量」の回答に加え、緊急配布要請条件チェックシートでの要件確認、アスクル専用フォームへの情報登録が必要で、IT環境が限られる小規模医院ほどハードルが高い設計になっている。

6.2 供給量の構造的不足

厚労省推計によれば、全国の一般診療所および歯科診療所の月間需要は約9,000万枚。5,000万枚放出は約3週間分(55.6%)にとどまる。これに加えて病院・大学病院・透析施設等の需要は別途存在するため、診療所セクターに限定しても放出量だけで需給ギャップは埋まらない。

厚労省は「今後の供給状況を踏まえ、必要に応じ追加で放出する」としており、備蓄水準を超える余剰約4億9,000万枚を活用すれば理論上は約5.4ヶ月分の追加放出余力がある。しかし使用推奨期限5年の制約から、すでに期限間近の在庫から優先処分されるため、実効的な追加放出可能量は限定的と見るべきだ。

6.3 イラン情勢の長期化リスク

備蓄放出は「短期的な需給逼迫の橋渡し」措置であり、構造的解決にはならない。CIMB Securitiesは2026年5月末頃から合成ゴム手袋の本格的な不足が顕在化する可能性を警告しており、ホルムズ海峡情勢の長期化次第では2026年末まで供給逼迫が継続するシナリオもある。

業界全体での値上げ伝搬は今後3〜6ヶ月で進行する見込みであり、医療機関の調達コストは2026年下半期に向けてさらに上昇する可能性が高い。備蓄放出後の市場価格動向、Top Glove等東南アジア主要メーカーの増産対応、NBR原料の代替調達ルート確立がカギとなる。

6.4 「販売業者が決めた金額」の透明性課題

厚労省が「販売業者(アスクル)が決めた金額」と説明している点は、価格決定プロセスの透明性に課題を残す。備蓄品の調達原価・販売業者の運営費・利益マージンの内訳が非公開であるため、5.44円(税抜)という単価がコスト積み上げで導出されたものか、市場価格を参照して逆算されたものかが外部から検証できない。

パンデミック時代のマスク備蓄放出では、価格設定の透明性が国会答弁でも繰り返し問題視された経緯がある。今回の放出が「中東情勢を踏まえた緊急対応」である以上、価格の合理性を担保するためには、放出完了後にでも調達原価・運営費の内訳を可能な範囲で開示することが望ましい。

CHAPTER 07結論――「妥当だが完璧ではない」中間的救援価格

厚生労働省の国備蓄医療用手袋5,000万枚放出(1セット1000枚5,980円税込・1枚5.44円税抜)について、本記事の多面検証結果を以下に集約する。

  • 価格そのものは妥当:現行市場価格(1枚10円)の約54%、業務用ケース価格(5円台)と同水準で、医療機関にとって明確な救援効果がある。
  • 平時相場の約2倍は許容範囲:送料込み・小ロット販売・市況プレミアムを考慮すれば、平時相場(1枚3円)の約2倍という名目価格は妥当性を持つ。
  • 調達原価との関係は透明性課題:政府の埋没コストで備蓄された手袋を市場価格の約半額で販売する設計は合理的だが、運営費内訳の非公開は中長期的な信頼性確保のうえで課題。
  • 申請ハードルがアクセス格差を生む:G-MIS未登録の歯科診療所12%が制度から排除される可能性。価格が妥当でも届かなければ意味がない。
  • 供給量は3週間分にとどまる:月間需要9,000万枚に対し5,000万枚放出は緊急対応として有効だが、CIMB予測の5月末本格不足局面を吸収するには追加放出の規模拡大が必須。

結論として、厚労省5,980円という放出価格は「中間的救援価格」として妥当性を有するが、制度設計には申請ハードルと供給量という2つの構造的限界が残る。価格だけでなく、最も困窮する医療機関に確実に届く制度設計と、ホルムズ海峡情勢長期化を見据えた追加放出スキームの構築が、今後の課題となる。

本ナフサショック関連の構造分析は、当社のナフサ危機の全体像ニトリルグローブ供給危機の深層ニトリルグローブ危機の続報レポートでも継続して取り上げている。あわせて参照されたい。

出典・エビデンス一覧

  1. 厚生労働省「中東情勢を踏まえた医療用手袋の放出について」(2026年5月18日時点最新版)── 厚労省医政局医薬産業振興・医療情報企画課 医療用物資等確保対策推進室。販売条件・申請フロー・Q&A・都道府県問い合わせ先一覧を掲載。https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_73131.html
  2. TBS NEWS DIG「国が備蓄する医療用手袋 1セット1000枚で税込み5980円 購入受付は今月18日から開始 中東情勢の影響による供給不安受け 厚生労働省」(2026年5月14日報道)── 厚労省担当者の「販売業者が決めた金額で、一般的に1枚3円くらい。現在は1枚10円くらいになっている」発言を一次取材で記録。https://news.yahoo.co.jp/articles/a05bbeff1eb365bbc96be363924b8918c6b4b0f3
  3. 山口県健康福祉部「中東情勢を踏まえた医療用手袋の備蓄放出について(医療機関用)」── ニトリル製・サイズS/M/L・1セット1000枚(10箱)5,980円税込/単価税抜5.44円/枚・税込約6円/枚・送料なし(時間帯指定385円のみ別途)・G-MIS申請・アスクル登録の詳細を県HPで公開。https://www.pref.yamaguchi.lg.jp/soshiki/46/347303.html
  4. ライブドアニュース「備蓄放出の医療用手袋5980円 厚生労働省が18日から購入要請受け付け」(2026年5月14日)── 共同通信配信、5000万枚放出・G-MIS要請受付・中東産石油製品由来との関連を整理。https://news.livedoor.com/topics/detail/31270755/
  5. 弁護士JPニュース「【ナフサ供給不安】国が備蓄の医療用手袋"5000万枚"放出も…「小規模医院に届かない可能性」歯科診療所12%がシステム未登録」(2026年5月14日)── 厚労省5月8日時点資料引用:石油関連製品供給不足相談8,244事業者(メーカー・卸1,527、医療機関6,717)/安定供給影響品目73のうち30品目解決済/月間需要9,000万枚/余剰備蓄4億9,000万枚/高市首相・上野厚労相発言を網羅。https://news.yahoo.co.jp/articles/d68085c8d56d3c53d6dcc7f5b491068d667ef6c4
  6. 日本経済新聞「医療用手袋、国備蓄5000万枚を放出 物資不足解消へ高市早苗首相が表明」(2026年4月16日)── 高市首相による中東情勢関係閣僚会議第4回での放出表明を公式報道。https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA161VZ0W6A410C2000000/
  7. 日本経済新聞「医療用手袋、欠品で中小医院に届かず 政府は5000万枚備蓄5月放出」(2026年4月20日)── 中小医院での欠品実態と備蓄放出計画の関連を報道。https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC208V70Q6A420C2000000/
  8. 医療介護CBnews「医療用手袋 国備蓄5千万枚を5月から放出」(2026年4月17日)── 医療業界専門メディアによる放出方針報道。https://www.cbnews.jp/news/entry/20260417132656
  9. m3.com「国が備蓄する医療用手袋5000万枚を放出へ、高市首相が表明」(2026年4月17日)── 医療従事者向け専門メディアでの首相表明レポート。https://www.m3.com/news/open/iryoishin/1331153
  10. 内閣感染症危機管理統括庁「新型インフルエンザ等対策推進会議(第22回)」資料(2026年4月27日)── 備蓄水準を超える余剰分約4億9,000万枚、使用推奨期限5年、夏から年度末の処分運用、今年度処分前倒し対応を公式記載。https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/taisakusuisin/dai22_2026/gijisidai_6.pdf
  11. The Edge Malaysia「Top Glove margins squeezed as NBR latex cost doubles」(2026年3月18日)── 世界最大手Top Glove社のNBRラテックスコスト前年比約2倍上昇・生産コスト14-15ドル/販売価格約16ドルの逆ザヤ局面公表。
  12. MARGMA(マレーシアゴム手袋製造業者協会)緊急声明(2026年3月26日)── Oon Kim Hung会長による政府への2点要請(NBR国内優先供給、ガスTake-or-Pay契約の一時緩和)、世界供給シェア約45%の構造的危機を明示。
  13. CIMB Securities分析レポート(2026年Q1-Q2)── 合成ゴム手袋平均価格1,000枚入り箱あたり約29米ドル(約40%上昇)、合成ゴム手袋不足の本格化を2026年5月末頃と予測。
  14. AMMEX「Market Update April 2026」── ニトリルグローブ世界シェア45〜50%、米国市場最大70%、Q2にNBR制約による価格上昇圧力継続予測。https://www.ammex.com/blog/market-update-april-2026/
  15. Glove Saver「2026 Nitrile Glove Tariffs: 100% Duties Impact on PPE Prices」(2026年3月19日)── USTR Section 301対中関税100%施行(2026年1月1日)の影響、マレーシア・タイ・ベトナム産も需要シフトで15〜25%値上がり常態化との分析。
  16. USTR/連邦官報「Notice of Modification: China's Acts, Policies and Practices Related to Technology Transfer」(2024年9月18日公表)── Section 301対中医療用グローブ関税2026年1月1日に50%→100%への段階的引き上げ最終確定。
  17. 業務用消耗品通販ジャンブレ「ニトリル手袋(ニトリルグローブ)激安」── 「激安価格でおすすめ 1枚あたり5円台(ケース購入)」と業務用ケース単価の公開価格を明示。https://www.jamble.co.jp/cat/4282/4283/4291
  18. 経済産業省 2026年3月次データ「国産ナフサ基準価格」── ホルムズ海峡封鎖前の約2倍(62,893円/kL)に達したナフサ価格データ。NBR製造コストへの直接波及を裏付け。
  19. 株式会社RONECT「ニトリル手袋が値上がりしている2つの理由」── コロナ禍時の従来価格3-4倍への上昇、マレーシア工場操業停止の影響を整理した業界解説記事。https://ronect.net/price-increase/
  20. 新型インフルエンザ等対策特別措置法第10条(医療等の確保のための備蓄等)── 国備蓄医療用手袋の法的根拠条文。パンデミック発生に備えた個人防護具備蓄義務を規定。

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